魔法少女リリカルなのはEXE   作:青天ジョー

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第十話 発現!新たなる力

side 熱斗

フェイトとなのはがジュエルシードを確保しようと互いのデバイスを差し出した瞬間ジュエルシードからまばゆい光が溢れだし二人は吹き飛ばされ距離を空ける。

 

「今のは一体何なんだ……」

『わからない……けど、すごい力を感じたね』

 

ドクン

 

「えっ?きゃあっ!」

 

「なのは!」

 

また、大気が震えかと思うとなのはがレイジングハートから漏れ出した黒い光に包まれてしまい光の中から現れたのは禍々しい気配を放つフォルテだった。

 

「あれは、フォルテ!」

 

オレの言葉に反応したのかフォルテがこちらに向き直る

 

「フン、光熱斗にロックマンかこのような異世界に来ても貴様らとまみえるとはな」

 

「お前は一体何なんだ!フォルテなのか!?」

 

「ワシらはフォルテでもなにでもない……」

 

『その一人称に話し方、お前はワイリーか!』

 

「言ったじゃろう、なにでもないと……お喋りは終わりだ力をいただくとしよう」

 

禍々しかったフォルテの気配が更に強くなり肌を刺すようなプレッシャーが向けられる。

 

「くっやるぞロックマン!」

『うん!』

 

「バトルオペレーションセット!」

『イン!』

 

フォルテが放ったエアバーストをロックバスターで迎撃するとフォルテはダークブレードで切りかかってきた。

 

「ソードスロットイン!」

 

ギイン!

とソードとダークブレードで鍔迫り合いになるが前回と同様、ソードに亀裂が入ってくる。

 

『ソードがもたないよ熱斗くん!』

「わかってる!」

 

パキィィン!と甲高い音を立てながらソードが砕け散りダークブレードがオレの体を捉えた、がダークブレードが切り裂いたのは可愛らしいロックマンの人形だ。

 

「そこだ!カワリミ!」

 

フォルテの背後にまわったオレは渾身の力を込めて手裏剣を投擲するも難なく弾かれてしまう。

 

「くっやっぱり強いな」

『そうだね』

 

どうしたものかと攻めあぐねていると視界の端にジュエルシードを確保しようと動き出したフェイトが見えた。

 

 

side フェイト

 

ジュエルシードの魔力の爆発によってバルディッシュはボロボロになってしまい、高町なのはと名乗った少女もフォルテという熱斗たちの世界の人に変身して熱斗と戦闘状態に入ってしまった。

熱斗とロックマンはフォルテに立ち向かうが力の差があり過ぎる。

フォルテと鍔迫り合いになり熱斗の剣が砕け散り熱斗の体に黒い刃が食い込む。

 

「熱斗!!」

 

熱斗がやられたと血の気が引いたがボンと音を立ててその場にはロックマンの切り裂かれた人形が転がっていた。

 

「そこだ!カワリミ!」

 

そう言って熱斗が放ったフォルテの虚を突いた背後からの攻撃も弾かれてしまった。

 

「熱斗……良かった……」

 

攻撃は防がれたが熱斗が無事なことを確認しほっとした私は再度ジュエルシードを封印するために駆け出した。

ジュエルシードの前までたどり着きバルディッシュが使えないのでデバイスなしで封印を試みようとすると熱斗の相手をしていたはずのフォルテが目の前に現れた。

 

「あっ……」

 

フォルテと目が合った瞬間、私は体が竦んでしまった。

なんて眼をしているんだろう、様々な感情が渦巻いているのがわかるがそのどれもが暗い感情……

闇よりもなお暗い、背中に嫌な汗が流れ私の周りだけ空気がうすくなったかのように感じ息苦しい。

 

「それはワシらが頂く、どけ小娘」

 

私が竦んでいるとフォルテは腕を振るい私は弾き飛ばされ街灯に打ち付けられた。

 

「フェイト!」

『フェイトちゃん!』

 

「フェイトっ!」

 

熱斗、ロックマン、アルフが呼んでくれたが背中を強く打ったからか私の口からは意味を成さないうめき声だけが漏れた。

 

「フン、こいつは素晴らしいな」

 

フォルテがジュエルシードを確保しようと腕を伸ばすのをぼんやりと見る。

駄目だ、あれは、ジュエルシードは母さんの、母さんの夢を叶えるために必要な……

もう一度あの頃のように笑顔を浮かべてくれるために必要な……

 

「ジュエルシードは渡さない!」

 

私は力を振り絞り一発のフォトンランサーを放った。

放たれたフォトンランサーはフォルテの腕に命中しジュエルシードはまだ中空に浮いたままだ。

 

「目障りだな、消えろ」

 

フォルテの両腕に黒い炎のような膨大な魔力が収束しリング状になって私に襲いかかる。

迫りくる二つの黒いリング、あぁ私はここで終わってしまうのかな?母さんの夢を叶える手伝いも出来ずに、私に良くしてくれた熱斗とケンカしたまま仲直りもせずに、ずっとそばで心配してくれていたアルフにお礼も言えずに……

 

「ごめんなさい母さん……ごめんね熱斗……ありがとうアルフ……」

 

三人にそれぞれ呟き私は目を閉じた……

 

 

side 熱斗

 

オレ達を無視してフォルテは瞬時に移動しジュエルシードの確保に向かったフェイトに攻撃を仕掛けた。

 

「フェイト!」

『フェイトちゃん!』

 

「フェイトっ!」

 

攻撃を受けたフェイトは背中を打ち付けて地面に倒れてダメージは大きいようだが無事みたいだ。

 

「ロックマン!フェイトのところに行くぞ!」

『うん!フェイトちゃんを助けよう』

 

フェイトを助け起こすためにオレ達は駆け出した、ジュエルシードを確保しようと

手をかざすフォルテが視界の端に見えたが今はフェイトの救出が先だ。

するとフェイトがまだダメージが抜けきっていないのにフォルテの行動を阻止しようとフォトンランサーを放った。

それは見事にフォルテの腕に命中したが邪魔をされたフォルテは完全にフェイトに狙いを定めたようでヘルズローリングを放った。

 

「あれは!マズイ!」

『熱斗くん!駄目だ間に合わない!』

 

二つの禍々しい力を纏ったリングがどんどんとフェイトへと迫る……

 

「間に合わせる!ダッシュコンドル、スロットイン!!」

 

間に合わせるために選んだチップはダッシュアタックの最上位チップであるダッシュコンドル

ダッシュコンドルは魔力を盛大に吹かし推進力へと変え凄まじい突進力を得る。

なんとかフェイトの前へ移動した俺は目前に迫ったヘルズローリングからフェイトを守るために自らの体を差し出し踏ん張る。瞬間、四肢が吹き飛びそうな凄まじい衝撃と轟音、体中を巡る激痛、痛みに耐えかねたまらず片膝をつく。

 

「ガッ、ぐっ……痛ぅ……」

『くっ……無茶だよ熱斗くん!』

 

「へへっ……無茶はいつもの……こと、だろ?」

 

ロックマンにも多少ダメージが入ったようで苦しげに声をかけてくるロックマン

痛みで今にも気を失いそうになるが、ロックマンの声がなんとかオレを繋ぎとめてくれている。

 

「熱斗……どう、して……?」

 

フェイトは信じられないといった表情でオレを見つめてくる。

 

「アルフと約束したからな必ず守るって……それにフェイトはこの世界に来てからできた初めての友達だ、友達を助けるなんて当たり前だろ?」

 

「友達……」

 

痛みを堪えて笑顔でフェイトに語り掛ける、フェイトはそれでも不思議なようで一言つぶやいたきりルビーのような瞳をこちらに向け惚け気味になった。

 

「ん~ピンとこないか、まぁ今はいいや、それよりも……」

 

必死に体勢を立て直し、フォルテへと向き直る。

 

「愚かだな光熱斗、そのダメージではもう碌に動けまい」

 

「貴様との因果にも辟易してきたところだとワシらもさざめいておるわ、ここで念入りに小娘共々デリートしてやろう」

 

「フェイトまで巻き込むつもりか!」

 

オレ達に止めをさそうとするフォルテのマントの下から出てきたものはかつて倒したはずのゴスペルの頭部だった。

 

「なっあれは……」

『そんな!どうして!?』

 

フォルテの腕と同化するように現れたゴスペルの頭部は口を開きとてつもない魔力を収束させていく、魔力が限界まで収束し

 

「塵ものこさん、ゴスペルキャノン!」

 

凶悪な顎から放たれた膨大な力は灼熱の奔流と化しオレとフェイトを飲み込もうと迫ってくる。

 

『まずい!このままじゃボクたちだけじゃなくフェイトちゃんも!』

「くっなんとしても防ぐぞロックマン!フェイトは絶対に守る!!」

 

「メタルシールド!スロットイン!」

 

最硬質のメタルシールドでゴスペルキャノンを受け止めるが凄まじい威力にシールドが熔解していく

 

「くっ絶対諦めないぜ!フェイトは……」

『乗り越えるよ熱斗くん!フェイトちゃんは……』

 

「「絶対に守ってみせる!!」」

 

フェイトを守るとロックマンと声を重ねたときオレ達の体は光に包まれ変化が訪れた。

フェイスマスクに新たにガードが装着され肩にも鎧のようなパーツが装着されるそして腕には使用していたメタルシールドが取り込まれ新たなシールドが装備された。

ウッドシールドスタイルへと変身したオレはシールドを展開しゴスペルキャノンを受け止める。

 

「うおおおおおおお!!」

『返すよ!熱斗くん!』

 

「「リフレクト!!」」

 

シールドが一際大きく輝きゴスペルキャノンをフォルテへと跳ね返した。

 

「なんだと!?グオオオオ!!」

 

跳ね返ったゴスペルキャノンの直撃を受けたフォルテは咆哮をあげる。

まともにダメージが入ったフォルテは片膝をつく、さっきとは真反対の構図へと変化していた。

さらに膝を着いたフォルテはいきなり苦悶の声を上げ始めた。

 

「ぐっ残りカスと忌々しいニンゲン程度に抑えられるとはまだまだ不完全か或いはまだ力が足りんか」

 

一言そう残したフォルテは光に包まれ、光から出てきたのは気を失ったなのはだった。

 

「なのは!」

 

なのはの下にユーノが駆け寄っていく。

 

「熱斗、その姿は?」

 

「後で説明するよ……へへっさすがに限界、だぜ……」

 

スタイルチェンジによる影響かとてつもない疲労感に襲われたオレはどさりと倒れた。

 

 

side フェイト

 

「熱斗!」

 

『熱斗くん!』

 

盾をもつ姿に変身して私を守ってくれた熱斗はクロスフュージョンが解けて倒れてしまった。

 

「熱斗!熱斗!大丈夫!?」

 

倒れた熱斗に近づき様子を見るとどうやら気を失っただけのようだ。

熱斗のそばに落ちているPETを拾い上げるとアルフがこちらにやってきた。

 

「大丈夫かい!フェイト!」

 

「うん、私は大丈夫、熱斗も気を失っているだけみたい」

 

「そうかいそれは良かった、あたしゃ気が気でなかったよ」

 

「ジュエルシードはあたしが確保したよさっさとここから離れよう」

 

「うん、ありがとうアルフ」

 

ジュエルシードを確保してくれたアルフに礼を言い私たちはその場から離れようとすると

 

「くっ待て!ジュエルシードをどうするつもりなんだ!」

 

高町なのはを介抱している子に呼び止められたけど従う理由もないので

なにも答えずその場を後にした。




ここまで読んでいただいた皆様に感謝を!
不定期更新ですがこれからもお付き合いいただけたら幸いです。
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