落ちこぼれは死んでも治らない??? 作:ねぼすけ
「あ、あの……」
「どうしたの?」
「僕の、ヒキガエルが、居なくなっちゃって……」
ぽっちゃりした男の子が半泣きになりながら言う。
ミアは同情しながら言った。
「私、捜すの手伝うわ」
「私もよ」
ハーマイオニーも頷き、言った。
「私の名前はハーマイオニー・グレンジャー。こちらはミア・スミスよ。貴方のお名前と、ヒキガエルの特徴を教えて貰えるかしら」
「僕、ネビル・ロングボトム。ヒキガエルはこんくらいで……」
ネビルは手で大きさを表す。
「トレバーって言うんだ」
ハーマイオニーは頷くと、テキパキと言った。
「ネビル、貴方はミアと一緒に、此処から最後尾までを捜して。私は先頭まで捜しに行くわ。見つかったらこのコンパートメントに、見つからなくても此処に集合よ。わかった?」
「わかった。ありがとう、ハーマイオニー。ネビル、捜しに行こう」
ミアとネビルはトレバーを捜そうと、様々なコンパートメントを訪れて尋ねたが、何も得られなかった。
「よし。此処が最後のコンパートメントだね」
「居ない気がしてきた……」
「そんなこと言っちゃ駄目だよ、ネビル。明るく、前向きに居なきゃ」
「そうだよね」
ネビルがドアをノックする。
「なんだい?」
ブロンドの髪をオールバックにした少年が顔を出した。
怯むネビルをよそに、ミアは明るく自己紹介をした。
「私、ミア・スミスよ。此方はネビル・ロングボトム。ネビルのヒキガエルを捜しているの」
「ふんっ、ヒキガエルなんぞを飼っているのか。そんなの捜す方が愚……此処には居ないな」
少年は途中でミアの顔を見て、途中で言葉を変えた。ミアの顔は、はっきりとわかるほどに落ち込んでいたのだ。
「そ、そっか。ありがとう! 貴方のお名前は?」
「……ドラコ・マルフォイだ」
「これからよろしくね、ドラコ!」
ミアは無理矢理笑顔を作りながらドラコに手を振り、ドアを閉めた。
「……はあ」
「ミア」
「……世の中って、厳しいんだなあ」
「……」
「皆と仲良く、出来るかなあ」
「……ミア」
ネビルがミアの肩に手を乗せた。
「僕のせいだ。僕、すっごくドジで、間抜けで、いっつもしくじるんだ。お陰で虐められたこともある」
「……ネビル、」
「ごめんね、こんなことに付き合わせて。鼻で笑われたり、睨まれたりして、嫌な思いさせちゃったよね。ごめん、本当に、僕のせいで……」
「ネビル、私もだよ」
「へ?」
ポカンとするネビルに、ミアは精一杯の笑顔を作ってみせた。それは半分泣き笑いに見えた。
「私もそうなの。買い物行くにも財布を忘れたり、一ヶ月前なんて財布だけ持って中身が空っぽだった。近所の皆や学校の先生からは、
「何?」
「落ちこぼれ同士、頑張っていこうよ」
「……うん」
「ネビルと私、死ぬまでに落ちこぼれを治そう!!!」
「うん! ……あ、ミア」
「何?」
「今から、君のこと……親友だと思っていいかな?」
ミアは満面の笑みを浮かべた。
「もちろん!!!」