とある瞬間転移美少女(テレポーター)と最強の正義(衛宮士郎) 作:是・無窮に超越す神力
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白い。
その一つの形容詞が総てだった。
無限の情報が流れこむ。
彼は、異端の世界の異端なる道の最果ての異端者だった。
無限よりも大きくも在れば、無限よりも小さい。
矛盾など構わずどんな事柄であろうと総て集まった総知総能。
その結晶体の一振りの剣を、彼は心に秘めている。
彼は、自分を探す。
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「トレース・オン」
疾走する蒼穹の雷電。
雷電の霧は霧散し、その中には神代の剣(つるぎ)が無数に。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!』
無数の異形が叫び声を上げる。
「バレル、フルセット。
トリプルマガジン、フルセット」
「Unlimited Blade Barrett」
音は発生せず、神域の衝撃と爆光が存在するのみ。
「さて、此れで全部っと。
帰り道は随分と厄介だな」
鋭い眼光を走らせる。
「やれやれ、とんだ迷宮だな」
刹那、突如建物が崩れる。
「ああ、怪物が全部消滅したら崩壊する仕組みか。
此れじゃ増々、脱出に手間を掛けて魔力を温存する必要がなくなったな」
少年は、一つの長弓とドリルとも見受けることの出来る三枚の刀身が重なった剣(つるぎ)を蒼穹の雷電から取り出す。
「I am the bone of my sword」
ドリルが、注射針の細さになる。
「剣野鍛えし(エヌマ)開闢の鉄海(エリシュ)」
世界が、消えた。
空間に存在した総ての存在が消滅する。
「えー、未だ居たのか。
しかも、ヘラクレスレベル」
少年は気怠げに腕を上げる。
しかし、それ迄の心底詰まらなさそうな顔で居たのを変えて、おもちゃを与えられた幼い子供のような笑顔を浮かべる。
音速で疾走する二メートル半の巨人型ロボットが落下してくる。
更に重力加速度で進むごとに加速する。
「――――投影、開始(トレース、オン) 」
「――――投影、装填(トリガー、オフ) 」
「全工程投影完了――――是、射殺す百頭(セット ナインライブズブレイドワークス) 」
衝突する神速。
其は光速の9乗で放たれる。
衝突し、相殺される連撃。
連撃の終了を迎えた-
巨人の方は、だが。
少年は更に口を歪める。
「英雄の幻想の(ヒュドラキリング)・輝きは放たれる(オブヘラクレス)」
更に、九回の連撃同士のぶつかり合いにて生まれし真空。
それを切り裂いて更なる九連撃。
先よりも遥かに疾く、九連撃を叩きこむ。
それは、時間の流れを超越し、全く同時に叩き込まれる。
「さて、やっと休暇が降りたな」
少年は神域のジャンプ力で数千kmの空間をひとっ飛びして抜ける。
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「ふふふん、ふふふん、ふんふんふんー」
とある少女が鼻歌を歌っている。
ジュースを煽り、橋の上から正面をながら目ていると、隣からチンピラと一目で分かる男が接近する。
離れたところで、高校生のカップルがそれを見てジャッジメントに連絡したようだ。
そして、一言。
「ほんと、退屈しないわね。
この街は」
そして、別の場所では一つのバスが走っていた。
「総人口二百三十万人、実にその八割を学生が締める街が、この学園都市。
科学の最先端技術が集まった謂わば巨大な実験都市です。
学園都市とそれ以外の都市では使用される技術は二十年から三十年の開きがあると言われています。
此処で皆が勉強するのは?」
座席に座るおな再子どもたちに女性ガイドが質問を投げる。
「ちょうのうりょくー」
そう、この街の代名詞と言っても良い超能力。
「大切なお子様をお預かりするのに学園都市は万全の治安対策を敷いています。
どうぞ、ご安心-」
雷光が疾走する。
バスガイドは驚愕しながら衝撃と慣性力で倒れる。
「一体何が-」
バスは急停止を行い、道路を滑る。
バスガイドは首を巡らせてすぐに疑問の解を得る。
「え?
信号が……」
そう、信号の光が消えている。
その一日前-
「くっそ、ついてねえ。
一体何なんだあいつは!?
一人のチンピラが全力疾走で裏路地を懸けていた。
「お待ちなさいな」
と、何処からともなく少女の可愛らしい声が響いた。
チンピラを周圍に首を巡らせながら走り続けるが特に何も無い。
だが、突如背中に強い衝撃が発生して、前に倒れ込む。
一体何が、と思って立ち上がろうとすると、
「ジャッジメントです」
という声とともに関節を極められる。
「通報に在った暴漢というのは貴方ですわね」
苦しみもがく男を他所に手錠を取り出し、隣りにあった鉄柱に掛けた。
更に、その場から走り去り
「此方、白井黒子。
犯人の一人を確保。
残りは何処ですか?」
無線通信の向こう側、薄暗い部屋でパソコンを操作している少女が座標を告げる。
「正面に五メートル、更に左に五メートルです」
「諒解ですのっ!」
そして、目的地にたどり着き、
「ジャッジメントですの!」
と決まりセリフをいい、犯人を逮捕しようとした。
したのだが-
「おとなしくお縄に-」
既に無力化されていた。
そして、熱気と、プラズマと、一人の女子中学生が居た。
しかも、よく識っている光景と少女だった。
此方に気が付き、苛立った表情を変える。
額からは電撃のプラズマがバチバチ、とほとばしり北欧神話の雷神トールのごとく在る。
「お姉さまっ!?」
先の橋の上でジュースを飲んでいたらチンピラに絡まれ、それで片付けてみたら駆けつけた妹分に説教されている状態で、御坂美琴はぼーっと空を見上げる。
「聴いてますの?
お姉さま!」
「だから、しょうがいないでしょ。
アンタが来る前に終わっちゃったんだから」
と、気怠そうな声で返す。
「全く、権限のない学生が暴れると、お上に睨まれますわよ」
「だったら、もっと速く駆けつけることね」
そうして、歩きながら言い訳をつづける。
「大体、学園都市も名前負けなのよ。
街中にセキュリティ張り巡らせてもあの手のバカは絶滅しないし。
最先端科学だ何度と謳っても-」
歩いている内に、自販機の前にたどり着き、美琴は一歩下がる。
隣で見ていた黒子は
「おね」
と呼びかけようとしたがその前にかかとを軸に見事な回し蹴りを自販機に放つ。
そして、ジュースが出てきた。
黒子はしゃがんで目を覆っている。
当然だろう。
しかし、当の本人は氣にも掛けず
「殆ど私達の生活に関係ないじゃん」
と、言葉の続きを言いながらジュースを拾って飲み始める。
「お姉さまったら、またスカートの下にそんな無粋なお召し物を」
と、黒子は黒子でなにかずれたことを言う。
それと、美琴はその言葉にむせる。
「ど、何処見てんのよっ!此の方が動きやすくて-」
其処で、黒子が突如立ち上がり手で美琴の口を抑えてその場から消滅する。
そして、ビルの屋上に顕れた。
「軽率な行動は、お慎みあそばせ」
其処で、時計を観た黒子が立ち上がる。
「あら、急ぎませんと」
と、その言葉で美琴もスケジュールを思い出す。
「そっか、今日はシステムスキャンの日だっけ」
黒子たちが向かった学校では、超能力を用いた検査が行われていた。
絵を隠してある裏面を見せたカードから絵を当てるものから始まり多種多様な試験が行われる。
黒子は、物体の転移の試験を受けていた。
「記録、78メートル23センチ。
指定位置との誤差、54センチ。
総合評価レベル4」
其の評価はかなり優秀なものなのだが、どうやら黒子は気に召さなかったようで、不機嫌そうに顎を上げ、ため息まじりにこぼす。
「はー。
調子がいまいちですの。
やっぱり機能のジャッジメントの仕事が影響して-」
といっている側から「うふふ」という笑い声が挟まれる。
「そんな言い訳をしているようでは、先は見えていますわね。
白井黒子さん?」
顔をしかめて隣を見た黒子は忌々しそうに「婚后光子」と名前をつぶやく。
「その分ではレベル5に到達するのは私が先ですわね」
という言葉を聴いて、黒子は即座に言い返す。
「私(わたくし)と貴方の能力を一緒にしてほしくはありませんの。
大体三次元と十一次元では空間把握法が-」
またしても婚后光子は黒子の言葉に自分の元を挟む。
「私、一年の分際で大きい顔する貴方のことは前から気に要りませんの」
その儘、己の言葉を連ねる光子ミに対して黒子は
「相変わらず人の話を聞きやがりませんの」
と彼女にしては奇しい口汚い言葉を混ぜる。
其処で、激震と爆音が轟き、光子は後ろへ転倒する。
「なんですの、一体」
黒子は鼻を鳴らし、誇らしげに話しだす。
「今年度から二年に編入してきた貴方はご存じないかもしれませんが、あのプールで今、能力測定されているのが常盤台のエースですわ」
それからも爆音と衝撃は継続して轟く。
「プールの水を緩衝材にしければまともに計測することも出来ない破壊力。
あなたに正面からあの一撃を受けてみる覚悟が在って?」
そして、プールでは-
「記録、砲弾速度秒速1030メートル。
…………」
と様々なデータが読み上げられる。
「総合評価、レベル5(ファイブ)」
そして、数十分五、
女生徒たちはシャワーをあびていた。
「え?
校庭まで聞こえてたの?」
「すごい音でしたもの。
皆驚いてましたわよ」
「全く、あんな方法じゃないとまともに計測も出来ないなんて、黒子の能力のほうがよっぽど便利だわ」
「隣の芝生は青く見えるのですのよ」
「そりゃそうかもしれないけど……」
「なんといっても、お姉さまは常盤台のエース。
堂々と胸を張っていればよいのですわ」
「まあ、張りと言うには自己主張が足りない慎ましい胸ですけど-」
と、突如美琴の個室に転移して美琴のソレを揉む。
「あー、でもこの慎ましい胸こそがお姉さまの罪深さでありますが。
奥深さと悩ましさを備えたその胸に黒子は黒子の心は壊れてしまいそう-」
と、個室から美琴により放り出され、周囲からの視線が突き刺さるが、それに気が付いていない。
「端っから壊れてんのよ、あんたの心は!」
「唯のスキンシップですのにー」
「五月蠅い!」
えーと、まあ、士郎はだいぶチートになっていますが、無双というわけではないのでご安心を。