とある瞬間転移美少女(テレポーター)と最強の正義(衛宮士郎)   作:是・無窮に超越す神力

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さて、美琴達の部分をシャワー室から切って、今回はちょっとした士郎の話に突入です。



第一話

 窓のないビル。

 その通称は正にその通りだった。

 第7学区にある、統括理事長アレイスターの居城。

 その名の通り窓もドアも一切なく、電力も内部だけで供給されており、外部から完全に遮断されている。

 出入りには空間移動能力者の案内人の送迎が必要となる。

 演算型・衝撃拡散性複合素材(カリキュレイトフォートレス)という、衝撃波のパターンを計測し最適な振動を行って衝撃を相殺する特殊技術が用いられた装甲板が使用されている。

 その性能は核兵器すら耐える。

「やれやれ、人使い、いや、剣使いが荒いなといった方が正解か?」

 衛宮士郎はそのビルの中に転移せずに霊体となって入り、内部で実体化した。

「少しはこっちの身にもなって欲しいもんだな」

 漆黒のコートの礼装を霊体化して、ラフな格好となった衛宮士郎は学園都市の学園長に話しかける。

「お疲れだった。

しかし、忙しいことについて文句をつけられてはどうしようもないな。

実際、世の中は渾沌としているのでね」

 

「俺が言ってるのは派遣人員が俺一人なのが可笑しいと言ってるんだけどな」

 

「なに、最小の人員で済ませるのが合理的だろう?

それに君の戦闘について言って余波に耐えられる人材は少ないので遊ばせるわけにも行かんだろう」

 一理ある事を言われて士郎は肩をすくめる。

「それに、君にはちゃんと報酬を払ってるだろう」

 そう、この世に生まれた異端児たる衛宮士郎の仕事以外の時以外の生活を保証しているのは、ほかならぬ学園長だった。

「まあ、いいけど。

じゃあ、暫くは休暇でいいんだな?」

 

「ああ、又連絡しよう」

 士郎は光を撒き散らしながら消滅する。

 士郎はスケジュールを脳内展開する。

 学園都市の防衛システムの確認は一通り終了した。

あとは-

 研究所の中心に存在した。

「テスト、開始」

 神経を研ぎ澄ます。

 

 

 

「――――投影(トレース)、開始(オン)ッ!!」

 

 

 士郎は声を張る。

 その眼は既に目の前の光景ではなく、ある世界の光景を目に浮かべる。

 

 

 神経は焼き切れることを通り越して情報という名のエネルギーの激烈な奔流に任せて暴れ狂い、唸り狂う。

 魔力を錬成するのは極限の遅さで錬成。

 可能な限り設計図のストックを用意し、次のストックとなる予定の設計図を選択。

 設計図の選択が限界まで貯蔵完了。

 後は、設計図を魔力に乗せて、『あの』世界から無限の剣を引き出すのみッ-

 

 

「――――憑依経験、共感終了、工程完了」

 

 息継ぎがままならないのか、僅かな酸素に乗せて一気に早口で呪文を唱え終える。

 

「全投影、待機ッ!!」

 

 

「ッッ!!!!―――停止解凍、全投影連続層写ああああ………ッッッ!!!!!!」

 脳の神経を全力で駆動させる。

 魔力が唸る。

 バチッバチッという蒼穹の雷電の爆裂とともに無限の剣が錬成される。

 剣は試験上の壁へとぶつかり、壁ではない異空間へと吸い込まれる。

「同時投影数、限界値到達。

次の試験に移行してください」

 その音声は耳に届いていなかったが、士郎は次の試験へと移行する。

「ッァ、――――投影、開始(トレース、オン) 」

 

「――――投影、無限装填、連続補充(アンリミテッドトリガー、インフフィニットオフ) 」

 

「全工程投影完了(マガジンフルセット)―――「剣野鍛えし(エヌマ)開闢の鉄海(エリシュ)」

 

「無限重積、輻射式投影(アンリミテッドトレーシング)、永遠継続剣製(インフィニットブレードワーキング)ッ!!!!」

 瞬間、世界がブレる。

 其処に世界を無限に複写し、永遠に其の空間を折り畳み、圧縮させることに因って世界がブレた。

 そして、歪みが収縮し、一振りの剣が顕れた。

 その剣こそは、固有結界の展開にて英雄王ギルガメッシュの最強の武装を其の腕から切り離し、己の世界の大地へと取り込んだ衛宮士郎の記憶から引き出されたエアの構造を改良して作られた剣だった。

 固有結界、

「完成度、測定限界値到達。

テスト完了」

 そして、カメラに因る撮影が終了する。

 衛宮士郎はその場に座り込む。

 荒くなった息は衛宮士郎の習得している高等戦闘技術に含まれる調息方法にて段々と整っていく。

 目は暫く視力を失ったままだろう。

 目を開いても何も映らない。

 だが、眼を開放して、魂に情報を送り、脳内で形式変換にて擬似視覚とする。

 とりあえずは、食事だ。

 

 今は料理する気力が残っていないので、懐の剣で空間を小規模にだが切り裂いてその場に繫ぎ、出来立ての弁当を時間が停止した空間に放り込んで置いたので、それを取り出し、序に緑茶の水筒も取り出してコンビニに向かう。




次回は美琴達の話に戻ります。
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