一校を襲った悲劇 渡辺摩利の負傷 それにより 本戦『ミラージ・バッド』の棄権が確定 この緊急時に一校の取った手段は代役を出場させる事 この手段に他校は驚く
「本戦『ミラージ・バッド』に出場予定だった渡辺摩利選手の代役として一校は 一年生 司波深雪さんを申請しました」
突如 流れる放送に各校の反応は様々
「一年が本戦出場?」
この放送に一番驚いたのは三校だ
「まさか 一校も一年生を出場させるなんて」
「担当エンジニアも一年だ」
「いったい どんな奴等だ」
三校の本戦『ミラージ・バッド』出場者に3年に交じり1年の一色愛梨がいた
「あの子 懇親会の」
「それ程の実力があると云うの」
「大丈夫だよ 愛梨なら」
「当たり前よ 私は負けない 今年から『クラウド・ボール』と『ミラージ・バッド』の一位は私なのだから」
7月6日 今日から新人戦が始まる
初日は『スピード・シューティング』と『バトル・ボード』予選が行われる
九校戦 ルールでは各校 どの競技も代表選手は三名まで
但し 『モノリス・コード』は各校 一チームのみ
一校では 北山雫 明智瑛美 滝川和実の三名 勿論 担当エンジニアは達也
新人戦 『スピード・シューティング』会場
深雪はほのかを連れ美月達と共に雫の応援に来ていた
「ほのかさん『バトル・ボード』の準備はいいんですか?」
「だ! 大丈夫です 私 午後からですから」
「ほのか 今から緊張してどうするの?」
「だって~」
「大丈夫よ ほのかなら」
『スピード・シューティング』選手 控室
「何か 違和感は無いか?」
「大丈夫」
「・・・」
「何だ? 不安か?」
「ねぇ 達也さん やっぱり ウチで 雇われない?」
「また その話か」
北山 雫 実業家の父とAランク魔法師の母を持つ正真正銘のお嬢様 このやり取りは初めてではない
「その話は俺がライセンスを取ってからだ」
「分かった じゃあ いって来る」
「頑張れ!」
「うん! 頑張る」
一方 深雪達とは少し離れた場所に
「本部にいなくていいのか? 真由美」
「大丈夫よ はんぞー君に任せてるから」
「そう言う 摩利こそ寝てなくていいの?」
「飛んだり跳ねたりしないから安心しろ」
「無理な事はやめてね」
「しかし アイツのエンジニアとしての腕前を見るのもこれが初めてだな」
「そうね どんなモノか楽しみね」
「担当選手の間ではかなり好評のようですよ」
競技開始を告げるブザーが鳴り クレーが発射される そして 瞬く間に クレーが粉砕される
「すげぇ~ なんだこの魔法?」
雫の魔法に驚いたのはエリカ達も一緒だ
「うわ 豪快」
「もしかして 有効エリア全域を魔法の作用領域に設定してるんですか?」
「そうですよ 領域内の固形物に振動波を与える魔法でクレーを砕いているんです」
ほのかがエリカ達に説明している頃 真由美達も鈴音の説明を聴いていた
「この術式の仕組みは 有効エリア内に一辺十mの立方体を設定し 各頂点と中心の九つのポイントを震源とします 起動式にその番号を入力すれば震源ポイントを中心に半径六mの球場破砕空間が形成されます」
「大掛かりだな」
「この魔法は精度を犠牲にする代わりに発動速度を上げることです」
この競技は 選手の位置 有効エリアとの距離 方向 エリアの広さが一定である
「だからこそ この魔法でそれらの起動式が定数で処理され 故に 選手は九つの番号を設定するだけで 要するに 引き金を引くだけで標的を破壊できます」
「良くこんな術式 思いつくわね」
「この魔法なら連続発動もマルチ・キャストも思いのままです」
解説者達も称賛する
「これは大変素晴らしい魔法ですね」
第一高校 北山雫 結果 パーフェクト
「この魔法の名称は『能動空中機雷』(アクティブ エアーマイン)司波君のオリジナルです」
競技終了後のインタビュー
「パーフェクト おめでとうございます」
「・・・どうも」
「・・・素晴らしい魔法でしたね」
「・・・有難う御座います」
「・・・あの 何か一言」
「特にありません」
「・・・以上で 北山選手のインタビュー終わります」
三校視点
一色愛梨とその隣には十七夜 栞 懇親会で愛梨と一緒だった生徒
「彼女の魔法の対策はあるの?」
「大丈夫よ」
予選が終了し 一校代表は三人共 勝ち上がる
準々決勝 開始前 選手控室
「予選とは全く別物だが違和感はないか?」
「そんなのないよ むしろ しっくり過ぎて怖いくらい」
「此処からが本番だな」
「他の二人も勝ったんだよね」
「あぁ だが心配するな 何時も通りやれば 雫も勝てるさ」
「勿論 優勝する為の御膳立ては全て達也さんがしてくれた。だから後は優勝するだけだもん。任せて」
準々決勝 会場
「あ! 雫が出てきた」
「緊張はしてないみたいですね」
確かに雫は緊張はしていない しかし 予選とは違う処もある。
それにいち早く気が付いたのは幹比古だ
「あれ? 北山さんのCAD・・・まさかFLTの『セントール・シリーズ』?」
「なにそれ?」
「FLTの汎用型CADだよ」
「何言ってんの? どう見ても あれは照準補助付きの小銃形態の特化型じゃん」
「でも あれは」
「エリカ 吉田君の言ってるの事は正解よ」
「じゃあ やっぱり」
「あれは 汎用型CADよ 但し お兄様のハンドメイドだけど」
試合が始まる
「収束系魔法でエリア中央の自分のクレーの密度を高める事で相手のクレーが弾かれる。相手の妨害と自分のクレーの破壊を同時にするなんて」
「相手は起動の読みが外れて 苦戦してるな」
そして準々決勝でも雫達 一校代表が勝ち上がった そして
『スピード・シューティング』準決勝
第一試合 第一高校 北山 雫 VS 第三高校 十七夜 栞
第二試合 第一高校 明智 瑛美 VS 第一高校 滝川 和実
実況者は初めての状況に興奮している様だ
「さて 今大会 ベストフォーに第一高校から三人が残ると云う非常に珍しい事になっております。十七夜選手の成績次第で第一高校が上位を独占する事になります」
準決勝 第一試合
試合開始と共に激しい点の取り合いになる
「雫さんの魔法を相手は気にしてませんね」
「雫が押されてる」
「心配しすぎよ」
ほのか達が心配していた頃 達也は静かに様子を見ていた
「流石に対策はしてるか・・・だが」
「どうして? 対策は完璧なはず」
「これなら 勝てる」
「私は まんまと 乗せられたの?」
「ここまでだな」
「まさか 今までが この為の布石だなんて」
雫と栞の差が開きだし そして
準決勝 結果 北山雫 スコア 100 十七夜栞 スコア 92
決勝進出 北山雫 その後 雫は決勝でエイミィーと戦い勝利
三位決定戦では 和実が栞に辛勝
結果 第一高校が上位を独占した
詳しくは優等生の方を見て下さい