九校戦 新人戦 二日目 この日に行われるのは 『クラウド・ボール』と『アイス・ピーラーズ・ブレイク』予選
新人戦 女子『スピード・シューティング』で上位を独占し『インデックス』に登録される魔法を使った一校の天幕には さっきまで多くの記者がいた しかし 今はいない要するに それ以上の事があった 原因は 四葉真夜 十師族 序列一位の四葉家 現当主で 世界最強魔法師の一人に数えられる彼女が来た事
「おい! あの四葉真夜が来たって本当か?」
「あぁ どうやら本当らしい」
記者達は驚いていたがそれ以上に驚いたのは会場に来ていた ナンバーズや有力百家の当主達だ
九校戦 会場 特別室
そこは ナンバーズと百家しかいる事のできない特別な場所 現在は一条 一色 九島 九鬼 千代田 などの当主がいる。また七草家は弘一の代わりに智一が来ていた
当然 真夜もそこに来るわけで
「お久しぶりですね 皆様」
「これは 四葉殿 よくいらっしゃった」
最初に声を掛けたのは 一条家当主 剛毅 だが同じ 十師族の当主でも真夜に話し掛けづらい
「(まさか 四葉殿が来るとは・・・いったい なぜ? しかし弘一殿がいなくてよかった・・・ まさか 狙ったのか?)」
「久しぶりだな 真夜」
「あら 先生・・・失礼しました お久しぶりです 九島閣下」
「呼び方は何でも構わん しかし お前が此処に来るのは初めてではないか? いったい どう云う 風の吹き回しかね」
「来なかったのは 仕事の事もありますが 九校戦は中継されますし此処で見なくてもと思ってましたが 近くで見るのも悪くないかと。それにこのような機会でもないと先生や他のナンバーズ御当主に挨拶も出来ません」
「そうか・・・ゆっくりしていきなさい」
「はい 有難うございます」
真夜は丁寧に腰を折り 席に着く
一方 外ではある男が急ぎ連絡を取っていた
「どうした 名倉 緊急か?」
「左様で御座います」
「何事だ」
「四葉家 当主 四葉真夜が会場入りしました」
「・・・そうか 理由は?」
「中継ではなく 近場で見たくなったとか それと九島閣下や各当主への御挨拶だと」
「・・・それだけが目的ではないだろう」
「調べますか?」
「頼む 簡単ではないだろうが」
「分かりました」
「処で 昨日の新人戦はどうなった」
「昨日は『スピード・シューティング』男子で吉祥寺真紅郎が優勝 準優勝は森崎駿」
「成程 カーディナル・ジョージと森崎の者か」
「女子は一校が上位を独占しました」
「ほ~う それは珍しい それでその者達の名は?」
「北山雫 明智瑛美 滝川和実です」
「北山と云うのは・・・」
「あの実業家 北山潮の娘かと 滝川選手は一般ですが 明智選手はフルネームを調べた処 ゴールディーの名が」
「成程 ゴールディー家か」
「それよりも 気になる者が」
「誰だ?」
「上位三人を担当したエンジニアの司波達也 彼の作った魔法が『インデックス』に載ったのですが」
「ほ~う それも素晴らしい事だ ぜひとも ウチに欲しいな」
「どうやら只の一般ではないようで」
「何者だ?」
「分かりません」
「分からない? どう云う事だ」
「データが有りません 今 分かっているのは 妹がいる事くらいで」
「ちゃんと 調べたんだな」
「勿論です」
「そうか・・・何か分かればまた連絡してくれ」
新人戦女子 『クラウド・ボール』 会場
一校代表は 里見 スバル 春日 菜々美
「スバル 二回戦突破おめでとう」
「菜々美も順調みたいだね」
二人が喜んでいると別コートからの実況の声が聞こえる
「第三校高 一色愛梨選手 一つの得点も許さず準決勝進出です」
「流石は ナンバーズ 上がってくるか」
「あ! そう云えば」
「どうした?」
「私の次の相手あの人だ」
準々決勝 第一高校 春日菜々美VS 第三高校 一色愛梨
「大丈夫 何時も通りやれば勝てる」
「こんな処で負けられないわ」
菜々美は弱くなかったが壁は大きかった
「私の戦法が通じないなんて」
セット カウント 0-2
第三高校 一色愛梨 決勝進出
一方 里見 スバルは 順調に勝ち進んで
決勝戦 第一高校 里見 スバルVS 第三高校 一色愛梨
試合開始直後に激しいラリー
「何か 可笑しい」
「僕のBS『認識阻害』スキルに戸惑っている内が勝負所だね」
スバルはBS魔法師である BS魔法師 通称 先天性特異魔法技能者
固有魔法以外の魔法特性が無い為に 魔法師界ではバカにされる事が多い
故に同じくBS魔法師の 小野 遥も この呼び名を嫌っている
「相手が何をしているかを考えても意味はないわ
いつも以上の速度と力で返すのみ!」
「!! なんてデタラメな速さだ これじゃ 全てを返せない」
やがて 点差が開き
セット カウント 0-2
優勝 第三高校 一色愛梨
準優勝 里見 スバル
勝利者インタビュー
「優勝 おめでとうございます」
「有難うございます」
「危なげなく勝ち進めましたね」
「当り前です それは本戦でも同じ事です」
「そ そうですか・・・以上 インタビューを終わります」
インタビュー終了後 愛梨はこの後の予定を考えていた
「(まだ『アイス・ピーラーズ・ブレイク』の予選は終わってないわよね。男子の方は 一条がいるから大丈夫でしょうけど 女子の方はどうかしら? 一校からまた北山雫が出るみたいだし 栞は大丈夫かしら 午後からは司波深雪も出るのよね。それに担当エンジニアもまた司波達也が・・・司波? 司波ってもしかして・・・まぁ 今はそんな事どうでもいいわ 司波深雪の実力 私がこの眼で直接見てあげる 本戦『ミラージ・バット』で私と競い合う程の実力があるかどうか)」
愛梨はそのまま 新人戦 女子『アイス・ピーラーズ・ブレイク』を見に行く事にした
そこで愛梨は恐るべき深雪の力を間の当たりにする
最近は 一話 三千字以内で書いています