新人戦最終日 急遽 発表された一校の代役出場には様々な反応が見られた
実況者 説明
「今回の第一高校の『モノリス・コード』代役出場は昨夜遅くに申請がされ受理されました。受理された理由は様々な事情を考慮した結果だと云う事です」
他校の反応 其の一
「昨日あんな事があったのによく代役なんて出せるよな」
「しかもメンバーの一人があの司波達也か」
「また各校 共にCADで差が付くぞ」
他校の反応 其のニ 第三高校 一条将輝 吉祥寺真紅郎
「出てきたね 彼」
「天才エンジニア 司波達也 選手としても一流なのか?」
「拳銃形態の特化型を二つ それに汎用型?同時に三つも使いこなせるのかな?」
「兎に角 見せて貰おうか アイツの力」
他校の反応 其の三 第三高校 一色愛梨 十七夜 栞
「ねぇ 愛梨 彼って・・・」
「司波深雪のお兄さんだって」
「今大会で吉祥寺君に並ぶ天才だって言われてるけど」
「少なくともCADの調整技術は彼より上じゃない?」
「一条君達 大丈夫かしら」
「流石に CADの差だけでウチが負けるとは思えなけど」
観戦者の反応 其の一 第一高校
「なんで 二科生が代表なんだ?」
「彼等で本当に大丈夫なの?」
「ふんっ アイツ等 さっさと 負ければいいんだ」
「全く 一校の恥さらしだよ」
「ちょっと アンタ達 応援くらいしなさいよ」
「どうせ アイツ等じゃ勝てないよ」
観戦者の反応 其のニ 会場特別室
「なぜ 司波達也が選ばれた」
「また活躍されても困るんだが」
「しかし『モノリス・コード』には三校代表として一条殿のご子息が出場される。彼が一条殿のご子息に負けるのは時間の問題。彼なら同じ天才でも一般出身の天才とナンバーズ出身の天才では次元が違う事を証明してくれる」
「確かに 一般出身にあの『クリムゾン・プリンス』が負けるはずもない」
観戦者の反応 其の三 横浜中華街 とある会議室
「まさか 一校の代役出場が認められるとは」
「なにか工作をした方が」
「そう何度も出来んだろう」
「しかし これでは 何としても 三校に頑張って貰わなくては」
『モノリス・コード』 森林ステージ フィールド内
「目立ってるね」
「仕方ないだろ 選手なんだから」
「それだけじゃねえだろ」
一校代役チームには注目が集まっている。理由は一つではない。天才エンジニアの出場に加え残り二人は登録外。その内の一人が使えば明らかに反則であろう剣を持っている 使用方法が気になるのだろう
『モノリス・コード』 森林ステージ
第一高校VS第八高校
試合開始直後 達也と幹比古が飛び出したその様子を一校天幕で真由美達が見ていた
「八校相手に森林ステージ」
「八校はウチや他より野外実習に力を入れてるそんな彼等 相手に森林ステージは不利よね」
「だが 司波なら」
相手の『モノリス』の守備担当(ディフェンダー)は油断していた。普段から慣れている場所であり 相手が此処まで来る時間を考えれば まだ 大丈夫だと判断していたから しかし
「(え! 足音が聞こえる?)」
そして 現れた達也に驚く
「なんで こんなに早く まさか アイツ等もう倒されたのか?」
八校はこの時点では誰も倒れてはいなかった達也は相手の一人を無視して此処まで来た
もう一人は幹比古の精霊魔法の罠に掛かっていた
達也の速さに驚いたのは彼だけじゃない
「自己加速? イヤ それにしても早すぎる」
「使ってないと思うよ? どんなに魔法の発動が早くてもサイオンの動きが視えない事は無いと思う。けど もし彼がサイオンの動きが見えない程 早く魔法が発動できるなら彼に勝てる魔法師はいないよ」
八校『モノリス』のディフェンダーは油断のしていた為に初動が遅れ達也から加重系統魔法を受け膝を衝く。達也はそのまま『モノリス』に向かうがさっきの攻撃は殆ど効いていなかった。相手が反撃しようとしていた
「この程度の威力で倒れると思うな!」
八校選手は特化型CADの引き金を引く しかし達也も引き金を引いていた
そして八校選手の魔法が達也に依って無効化された
この光景を見ていた観戦者は驚きを隠せない
「なんだ 今 相手の起動式が吹き飛んだぞ」
戦況を見守っていた解説者が口を開く
「今のは 術式解体(グラム・デモリッション)ですね」
一方 真由美達の反応
「あ~あ 達也君ったら なにもこんな処で使わなくても私には秘密にしろって言ってたのに こんな処で使ったらもっと 注目を浴びる事になるのに」
「今のが何か知っているのか?」
「あれが例の達也君の力技よ『術式解体』圧縮したサイオンの塊を直接ぶつけてそこに付加された起動式や魔法式を吹き飛ばしてしまう対抗魔法。射程が短いぐらいしか欠点のない、現在使用されている中でも最強の対抗魔法よ。でもプロでも 使えない人が多いからマイナーな魔法なの勿論 高校生が使える魔法じゃないわ」
「じゃあ 此処に来る時の事故で魔法式が消えたのは」
会場 観戦席 一校女子の集まり
「成程ね 深雪が彼を慕う理由が分かったよ」
「流石は達也さんです あんな凄い魔法を使えるなんて」
「あれが司波君の奥の手か」
「それは違うわ。お兄様が こんな予選なんかで奥の手を使う訳ないでしょ」
「え? でも 最強の対抗魔法でしょ」
「あの程度の魔法はお兄様にとって当たり前に使えるものだもの。そんなモノを奥の手とは言わないわ」
「ヤレヤレ 最強の対抗魔法をあの程度とは・・・本当に君達 兄妹は只者じゃないね」
術式解体の解説が行われている頃、達也は相手『モノリス』に鍵を打ち込んでいた。
後はコードを送信するだけだが
「あれ 離脱しちゃった」
「流石に敵の妨害を前に五百十二文字の打ち込みは難しいわよ」
達也が八校の『モノリス』に鍵を打ち込んでいた頃 レオの元に相手選手が到着する 対峙する二人に緊張感が走る
「(何だよ あの訳の分からない剣を持ってたのが相手のディフェンダーかよ あんな物いったい 何に・・・)」
八校選手は注意深くレオを観察していた そしてある事に気づく
「(アレ? アイツの剣 あんなに短かったか?」
そんな事を考えていると腹部に激痛がした
「ぐっあ!」
「油断し過ぎじゃねぇか?」
この時 ようやく 観客のレオの剣に関する疑問が解けた
「刃を飛ばしてぶつけるなんて」
レオが相手選手の一人を戦闘不能にしていた頃相変わらず残りのもう一人は幹比古の『木霊迷路』と云う精霊魔法の罠に苦戦していた。そしてなぜか達也は相手ディフェンダーに追われていた
「(ここでいいか?)」
達也は走るのを止め跳躍魔法で近くの木に飛び上がるやがて追いついた相手が達也の魔法の痕跡を発見した為 警戒を強めながら前進するが彼は達也が真上にいる事を知らない
「何処にいった?」
そんな彼を達也の魔法が襲う それをモニター越しに見ていた将輝と真紅郎
「無系統の共鳴かな?」
「生体波動とサイオン波の共振か」
攻撃に成功した達也だがそれでも相手選手は立ち上がった しかし
「そろそろ 戻るか」
達也は相手の事を気にせず八校の『モノリス』のあった場所に戻り 隠されていたコードを送信した
新人戦 『モノリス・コード』
第一高校VS第八高校
勝者 第一高校
ここから 達也達 代役チームの快進撃が始まる