達也の周りは敵だらけ   作:黒以下

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色々 カットしました


九校戦編 後編 其の三

急遽決まった 達也率いる代役チームは 何とか初戦に勝利

次の二校にも連携を駆使して勝利し 決勝リーグ進出が決まる

 

新人戦 『モノリス・コード』準決勝

 

第一試合 第三高校VS第八高校 第二試合 第一高校VS第九高校

 

第一試合開始前

 

「ちょっと頼みたい事があるんだけど」

 

「どうしたジョージ」

 

「準決勝は将輝一人で戦ってくれないかな?」

 

「どう云う事だ」

 

「決勝で一校に勝つための仕掛けさ」

 

「まだ一校が勝つとは限らないだろ。もし相手が九校になったら その仕掛けも意味が無くなるんじゃ・・・」

 

いきなりの真紅郎の提案にもう一人のメンバーは不服な様だ

 

「九校相手なら今まで通りでいいけど、相手が一校の場合は準決勝でこの仕掛けをしないと苦戦するかもしれないから」

 

「一条だけで責めるのが何になるんだ?」

 

「それは一校との決勝が決まったら教えるよ。だから次の準決勝では僕の言う通りにして欲しい」

 

「はぁ~分かったよ。じゃあ俺は何もしないから頑張れよ一条」

 

「あぁ 任せておけ」

 

第一試合 第三高校VS第八高校 岩場ステージ

 

八校選手達は一条 一人に苦戦していた 八校『モノリス』に少しずつ近づく将輝

 

「正面突破かよ・・・ふざけんな!」

 

相手が周囲に転がっている大きな岩を移動魔法で将輝目掛けてぶつけようとしたが

全く効かない。モニター越しにその様子を見ていた達也には将輝が何をしたのか理解していた

 

「『干渉装甲』か」

 

干渉装甲 一m範囲の移動型領域干渉

 

将輝の圧倒的な力に相手は攻撃を止め 将輝を無視して三校の『モノリス』に急いだ

 

「クソッ! やってられるか こうなったら直接『モノリス』を狙う」

 

それでも将輝は焦らない 将輝は新たな魔法を発動する

 

「敵に背中を見せるとは余裕だな」

 

「・・・今度は『偏椅開放』か」

 

偏椅開放 空気を圧縮し それを破裂させ それによって生じる爆風を一方向に当てる収束系魔法

 

「ヤレヤレ 圧倒的だな」

 

準決勝 第一試合 勝者 第三高校

 

一校天幕

 

「予想以上だな 一条は」

 

「でもあの戦い方 十文字君の戦い方に似てた様な」

 

「一条家の本来の戦い方ではありませんでしたね」

 

「司波への挑発だろ『正面から打ち合ってみろ』・・・と」

 

会場内 他校の反応

 

「強い! 一人で相手チームを倒すなんて」

 

「アイツに勝てる奴はいるのか?」

 

会場 特別室

 

「流石は一条家の人間だ」

 

「優勝は間違いありませんな」

 

横浜中華街 とある会議室

 

「三校は無事に決勝か」

 

「問題は次だ」

 

会場内 達也の反応

 

「(今の戦い方 明らかに俺の魔法力が低いと見ての挑発だ。あえて隙を見せて真っ向勝負に誘い出す。だが一条に本来の戦い方をされても勝てないとは言え相手の挑発に乗らなければ勝機はない)」

 

準決勝 第二試合

 

第一高校VS第九高校 渓谷ステージ

 

この試合 達也率いる代役チームは 幹比古の精霊魔法に助けられ

ながら無事に勝利した

 

第二試合 勝者 第一高校

 

これにより新人戦『モノリス・コード』決勝は第一高校VS第三高校 草原ステージに決まった

 

決勝前 三校天幕

 

「やはり上がってきたか 司波達也」

 

「じゃあ 始めようか 勝つための作戦会議」

 

「試合を見て何か分かったか ジョージ」

 

「勿論 三試合も見れば十分さ」

 

「それでどう攻める?」

 

三校天幕のモニターに映るのは達也達 一校代表

 

「まず 彼等は 司波達也が攻撃 西城レオンハルトが守備そして吉田幹比古が作戦や状況に応じて二人のサポートをしているみたいだ」

 

「バランスの取れたチームだな」

 

「まずは ディフェンダーだけど 彼は他の二人より攻略がしやすい。まぁ 彼を攻略する前に残りが面倒だけど・・・彼は予選から硬化魔法しか使っていない。これは使わなかったんじゃなくて使えないんじゃないかな?」

 

「良くそれで代表に選ばれたな」

 

「別に一つの事だけに特化してるのも悪くないと思うけど」

 

「じゃあ 次は」

 

「次は彼 吉田幹比古 彼も古式魔法しか使ってないけど」

 

「けど?」

 

「彼は関東の精霊魔法で有名な『吉田家』の人間だ」

 

「それで」

 

「彼のサポートはとても厄介だ。精霊魔法はバリエーションが豊富だからね。でも次は草原ステージ 森林ステージよりは使用用途は限られる それに次は彼も攻撃に加わるだろう。でも古式魔法より現代魔法の方が発動スピードは速いから勝てない相手じゃない」

 

「最後は司波達也か」

 

「彼は凄く戦い慣れてる 注意すべきは戦闘技能だ」

 

「魔法技能は?」

 

「流石に『術式解体』には驚たけど 他の魔法はそこまでじゃない。彼は妹さんと違って強い魔法は使えないんじゃないかな。最初の加重系統魔法も膝を突かせるだけだったし、共鳴も背後からの攻撃だったのに意識を刈り取れなかった。彼はエンジニアとして一流でも選手としては一流じゃないよ」

 

「なら 真向からの打ち合いなら負けないか?」

 

「うん それに決勝は草原ステージだから地の利もコッチにある」

 

決勝前 会場外

 

「遅いです。小野先生」

 

「あのねぇ~ 私はカウンセラーであって 運び屋じゃないのよ」

 

「俺に言われても困ります。頼んだのは師匠ですし」

 

「態々運んできたのに遅いってどう云う事よ。お礼の一つも無い訳?」

 

「じゃあ ご苦労様でした?」

 

「目上に向かって「ご苦労様」とは・・・分かってて言ってるでしょう」

 

「そんなに怒らないで下さいよ。雑用が不満なら税務申告が必要ない臨時収入欲しくないですか?」

 

「!! 何 させる気?」

 

「知ってますよね 香港系国際犯罪シンジケート『無頭竜』そのアジトの所在を調べて下さい」

 

「ちょっ! なんでその事? いったい何考えているの?」

 

「今は何も・・・ただ反撃すべき時に敵の所在が掴めないのは」

 

「分かったわ・・・じゃあ 一日頂戴」

 

決勝前 一校天幕

 

「達也君 それ何?」

 

「何って マントとローブですけど」

 

「だから なぜそんなモノを?」

 

「勿論 決勝で使う為ですよ」

 

「そんなモノ付けても意味無いんじゃ?」

 

「これには着用した者の魔法が掛かりやすくなる魔法陣が織り込んであるんです」

 

「何に使うんだ?」

 

「吉祥寺の『不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)』対策だ。アレは対象を直接 視認しなきゃいけない。 だがコレで防げるだろ」

 

「今更だけど無理に勝とうとしないでいいのよ。決勝に進んだ時点でウチの新人戦の

優勝は決まったんだから」

 

「一条相手に勝とうなんて思ってませんよ。どんな策を廻らせても彼には無意味でしょうし、まして優秀な参謀が一緒なら逆にコッチが相手の策に掛かちゃいますよ」

 

その後達也は天幕を出て 決勝に向けて最後の準備をしていた。そこに深雪がやって来る

 

「お兄様 タオルをどうぞ」

 

「あぁ すまん」

 

「・・・いよいよ 決勝ですね。彼は相当手強いと思います。お兄様であっても今の力も技も制限された状態で勝つのは難しいでしょう・・・イエ 制限した側の私が申し上げる事ではありませんね」

 

「・・・気にするな」

 

「それでも 私は お兄様が誰にも負けないと信じています。お兄様が私との約束を破る事がないと」

 

「約束?」

 

「お兄様は以前 断言されました」

 

「何を?」

 

「私が見ている前で 誰にも負けないと」

 

「ッ・・・」

 

一条に勝つ事は容易ではない。仮に勝っても今以上に注目され余計に目立つ 今の二人の立場を考えると危険なことだ しかし 達也が深雪の期待に応えないなどありえない

 

達也の負けられない戦いが始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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