新人戦『モノリス・コード』決勝は三校優位の予想を裏切り 達也率いる第一高校が勝利 試合終了後 草原ステージから戻ると 早速 記者に呼び止められる
勝利者インタビュー
「優勝おめでとうございます」
「有難うございます」
将輝を倒した達也は更に注目度が上がっていた。達也はこれまでインタビューを
受けていない。次の試合に向けての作戦会議やCADの調整を理由にして記者達から
逃げていた そんな達也を今度は逃がさないように記者達は達也を囲む。直ぐに立ち去りたかったが中々きっかけが掴めなかった。しかし 真由美と鈴音の登場により解放される事になる
「申し訳ありませんが インタビューは後日お願いします」
「選手達はケガをしているので今はご遠慮下さい」
そう言って二人は記者を退ける
「それでは最後に何か一言だけ お願いします」
「もう二度と彼等と戦うのは御免ですね」
達也はそう言ってその場を後にし 医務室に入る 診断結果は勿論 鼓膜の破裂
九校戦が終わっても 暫く 診察を受ける事になった
一校天幕
達也は治療を終えると 報告に天幕を訪れていた
「確認するけど 一条君の攻撃は当たらなかったのよね?」
「何言ってるんですか 直撃しましたよ 二発 試合見てなかったんですか? 一条があの距離で偶然 外すとでも」
「でも なぜ一条君のオーバーアタックを二発も受けて 動けたの?」
「もしもの時の為の技や技術は師匠から教わってるので」
「それっていったい?」
「教えられる訳ないでしょう 九重の技や技術は本来 人前で見せるものじゃない
それなのに こんな大勢が見ている前で偶然でも出す羽目になるなんて・・・どうしてくれるんですか? 後で師匠に怒られるのは俺なんですよ。もし破門なんてされたらどう責任を取ってくれるんですか?」
「ご 御免なさい 達也君」
「まぁ 今年は災難だったが 来年はそんな事にはならないさ」
「・・・なぜ 来年も俺が出る前提で話てるんですか?」
「出ないつもりか?」
「今年の九校戦だって俺も深雪も元々出るつもりは無かったですよ」
「今年の九校戦はお前達にとって有意義なものになったと思うが」
「ここに来て良かったと思える事は懇親会の九島閣下の言葉だけですよ。こんな事なら師匠の元で修行している方がマシでした」
達也はそう言って天幕を後にしようとする
「何してるんだ 深雪 早く来い 明日の『ミラージバット』の調整が始められない」
「は! はい お兄様 かしこまりました」
「ちょっと 待って達也君」
「何ですか?」
「今日はもう 休みなさい 散々 無理してるんだから」
「させたのはドコのドナタでしょうね」
「そ それは・・・」
「お兄様 私もお休みになられた方がいいかと思います」
「そうだぞ 本調子でない状態でCADの調整はするものじゃない」
「深雪さんは第一試合ではありませんし、司波君の技術なら当日でも間に合うのでは」
「・・・そうですね。分かりました」
九校戦 宿舎 達也の部屋
「それでは また 明日 お休みなさいませ お兄様」
「あぁ お休み 深雪」
「・・・あの お兄様 どうかなされましたか?」
深雪は達也の表情に違和感を感じた
「イヤ・・・他人の治療にはまだ慣れなくてね・・・やっぱり アレを使うのはマズイかな?」
本来 達也にとっては鼓膜の破裂など一瞬で治るのだが
「我慢して下さい 後日 また診察を受けるんですからその時に治っていたら可笑しいですよ」
特別室 一部のナンバーズ及び百家
「まさか 一条が倒されるとは」
「十師族がこれでは一般に侮られ 非魔法師には一般と同等に思われ兼ねん」
「上に立つならそれなりの態度を示して貰わねば」
「しかし 予想以上だな 司波達也」
「このままでは 明日の『ミラージ・バット』も危ないぞ」
「これ以上 侮られる訳には」
「今後 彼等をどう扱いましょう」
「殺すべきだ これ以上 調子付かせる訳には」
「殺す! アレだけの才能を? 私は今の試合を見て ウチに迎え入れる事も考えたのですが」
「成程 そう云う考えも良いでしょう それに実力行使するにしても相手は『術式解体』や『氷炎地獄』を扱う兄妹です A級魔法師でも苦戦は免れない。やはり 魔法師として国家の為に働いてもらうのが良いでしょう」
「あの兄妹の血とナンバーズや百家の血が交われば生まれる子は 優秀な魔法師になる」
「司波達也・・・流石にウチの娘とでは年が離れすぎてるな」
「あんな奴等をウチに? 考えられん」
「司波深雪・・・私に息子が入れば直ぐにでも嫁に取るのだが」
「ふん! あんなもの 良くて愛人か妾だろう」
「処で十師族の方々は今回の事をどう思ってるのでしょう?」
「今頃 何処で何を考えているのか」
「司波兄妹の話題が上がってから 此方に来なくなりましたね」
一条剛毅の反応
「まさか 将輝が負けるとは イヤ それは勝負の世界だから仕方ない。しかし 将輝のオーバーアタックを受けて平然と立ち上がるとは」
七草弘一の反応
「まさか 一条に勝つとは 益々 興味深い」
九島烈の反応
「まさか あれ程とは しかし このままではいかんな だがアレだけの才能・・・」
その後 緊急師族会議が決まる
横浜中華街 とある会議室
「もう一校の総合優勝は決定的だぞ」
「このままでは 我々の負け分が一億ドルを超える」
「本部が渋った計画を無理に押し等した以上結果が出なければ」
「失敗したら 楽に死なせて貰えんぞ」
「よくてジェネレーター 適性が無ければ『ソーサリー・ブースター』にされる」
「最早 手段など選んでいられない」
「明日の『ミラージ・バット』一校代表選手には全員 途中棄権してもらう」
達也と深雪に新たな脅威が迫ろうとしていた