達也の周りは敵だらけ   作:黒以下

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九校戦編 後編 其の八

九校戦 九日目 この日から本戦が再開 『ミラージ・バット』には深雪も出場する

しかし、第一試合で深雪と同じく一校代表に選ばれていた小早川景子が無頭竜の魔の手により途中棄権に。その魔の手は深雪にも迫っていたが、達也が何とか防ぐ事に成功する只、その際 深雪が使用するCADが使えなくなった為 予備を天幕に取りに行く

達也が天幕に戻ると彼を見る眼が変わっていた。イヤ 九校戦前に戻っていた 

だが 変わらない者もいる

 

「お兄様!」

 

「スマン 心配 掛けたな」

 

「お兄様は私の為に怒ってくださったのでしょう。お兄様が本気でお怒りになられるのは いつも 私の為ですから」

 

「そうだな 俺はお前の為だけに本気で怒る事ができる。でも兄貴が妹の事で怒るのは当り前だ。それに これは俺の心に残された唯一の当り前なんだ。だからお前は悲しむな」

 

「お兄様・・・」

 

「それに折角のメイクを涙で汚すなよ。今日はお前の晴れ舞台なんだぞ」

 

「もう! お兄様 言い過ぎですよ」

 

本戦 『ミラージ・バット』 予選 第二試合

 

二人は予備のCADの調整を済ませ会場に入る。観戦者は第一試合より多い 

理由は深雪が出るだけではない 第二高校 松井 陽子 

今大会 本戦『ミラージ・バット』で渡辺摩利と優勝候補に挙げられていた選手と

深雪が予選で激突するからだ

 

『ミラージ・バット』 会場

 

「次の 第二試合では第一高校の渡辺摩利選手の代役に選ばれた司波深雪選手が出場します 司波深雪選手は一年生ではありますが、その実力を新人戦『アイス・ピーラーズ・ブレイク』で誰もが目の当たりにしたことでしょう。ですが本戦出場者は上級生ばかり その中には棄権した渡辺摩利選手と共に優勝候補に挙げられている 第二高校の松井陽子選手もいます。そんな中で司波深雪選手は何処まで点を伸ばす事が出来るのでしょうか?」

 

「選手達が出てきた」

 

「見ろよ 一校の司波深雪 やっぱり 可愛いな~」

 

試合開始直後 深雪が誰よりも早く先制する そして更に深雪が得点を重ねようとすると深雪より早く高く飛び上がり松井陽子が先制 その直後 彼女は深雪を見下した。

勿論 気にする深雪ではない その後は主に二人の点取り合戦となる

 

第一ピリオド 終了

 

「深雪がリードされてる」

 

「仕方ないよ渡辺先輩と同じ優勝候補だもん」

 

「二位でも凄い事ですよ」

 

「二校の選手以外 相手になってないね」

 

第二ピリオド 終了

 

第一ピリオドではリードを許した深雪だが 第二ピリオドでは順位を逆転させた

 

「やった!深雪がリードした」

 

「でも まだ安心できる点差じゃないよ」

 

「深雪さん 凄く やりずらそうです」

 

「そりゃあの二校選手 深雪の邪魔しながら飛んでるし」

 

第二 ピリオドが終了し深雪が達也の元にやって来る。深雪はまだ疲れを見せていない

それは二校の松井 陽子も同じだが

 

「(深雪がリードしたが点差がそれ程開いてない しかし使用魔法が限られるとはいえ

一般の高校生が 深雪と渡り合えるとは・・・まぁ深雪の得意フィールドではないけど)」

 

「お兄様 アレを使わせて下さい」

 

「珍しいな お前がそんなにやる気だなんて」

 

第三ピリオド 開始直前 エリカや雫が深雪のちょっとした変化に気付く

 

「なんか深雪のCADが変わってない?」

 

「そっか 深雪 もうここでアレを使うんだ」

 

どうやら ほのかは深雪のCADの正体を知っている様だ

 

「アレ?」

 

「ここにいる 皆 驚くよ 達也さんが深雪の為だけに用意した秘策」

 

そして第三ピリオド 開始

 

「また 二校が早い」

 

第三ピリオド開始早々に松井陽子に先制された深雪 本来 狙っていた光球を取られた場合一旦 足場に戻り 別の光球を狙うのだが・・・

 

「え! 足場に戻らず加速?」

 

驚きはそれだけではない

 

「ずっと降りないで移動してる?」

 

「なんで そんな事ができるの?」

 

深雪の行動に驚いた会場そして選手達だったが一つだけ心当たりがあった

 

「まさか・・・飛行魔法?」

 

「そんな 先月発表されたばかりだぞ」

 

その後 勝負は圧倒的だった 必ず一度は足場に戻らなければならない跳躍術式

とその必要のない飛行魔法では勝負にならない 結局 優勝候補に挙げられた

松井陽子ですら深雪にダブルスコアで惨敗

 

本戦『ミラージ・バット』 予選 第二試合 勝者 第一高校 司波深雪

 

試合終了後 深雪は上機嫌で達也と腕を組んで会場を後にしようとしていた。

そんな二人に声が掛かる 声の主は 真由美と摩利と鈴音

 

「お疲れさま 深雪さん 達也君」

 

「良くやったな! 決勝もこの調子で頼むぞ」

 

「有難うございます 決勝も頑張ります」

 

深雪が決勝戦に向けて決意を新たにしている処に

 

「ちょっと待ちなさい!」

 

振り返るとそこにいたのは先ほどまで予選を戦った松井陽子 その隣に担当エンジニア

そして松井の後ろに第二試合で深雪に敗れた者とその担当エンジニア達

 

「なんでしょう?」

 

「私達は 大会委員に予選第二試合のやり直しを求めるわ」

 

「アレだけの点差で納得できないんですか?」

 

「当り前でしょ? 飛行魔法を使うなんて反則よ」

 

松井達 負け組のあまりに勝手な言い分に 流石の真由美達も黙っていられない

 

「『ミラージ・バット』での飛行魔法の使用は禁止されていませんよ」

 

「自分達が飛行魔法を使えない事を二人の所為にするんですか?」

 

「勝った相手の不正を疑うなんて恥かしくないのか?」

 

反撃に出た真由美達だが彼女達が退く事はない

 

「貴方達 CADの事前チェックを受けてないんでしょう?」

 

「そうですね 許可を貰ったので事前チェックは受けてません」

 

「誰に許可を貰ってもチェックを受けていない時点で違反じゃない!それにチェックを受けてないんだから貴方達が不正をしてないとは言いきれないでしょ」

 

「不正をしていないと言うのならCADを渡しなさい」

 

「(・・・あぁ もしかしてコイツ等 最初から飛行術式が格納されたCADが目的か?

だったら・・・ここは素直に渡した方がウチにとってはいい結果になりそうだな・・・)」

 

彼女達に詰め寄られた達也はなぜか素直にCADを渡してしまう。彼女達もCADを渡すと大人しく帰っていった

 

「ちょっと 渡しちゃっていいの?」

 

「大丈夫ですよ これでウチの総合優勝は確定しました」

 

「達也君・・・凄く悪い顔してる」

 

この時達也は深雪の『ミラージ・バット』優勝を確信した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




決勝はどうしようかな?
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