達也の周りは敵だらけ   作:黒以下

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九校戦編 後日談 雫

夏休みのとある日 その日は珍しく達也は深雪を一人残し家を出ようとしていた。

 

「じゃあ 行ってくるよ」

 

「随分 嬉しそうですね」

 

「はい?」

 

「雫とのデート そんなに楽しみですか?」

 

「あの深雪さん? 俺は雫と付き合ってないんだから デートじゃない それに俺が雫と出かける理由も解ってるだろ?」

 

雫が達也と出かける理由 それは九校戦。

 

新人戦『アイス・ピーラーズ・ブレイク』決勝戦で珍しく同じ学校の代表同士 雫と深雪が争うことになった。

 

試合結果は深雪の勝利。

 

試合後に深雪と雫は 会場のカフェでバッタリ遭遇してしまう 同行していた ほのかは場の空気が悪くなると思っていたのだが、

 

「相席いいかな?」

 

雫は気にしていない様だ

 

「あぁ 構わないよ 好きな物を注文してくれ 優勝と準優勝のお祝いとして奢るよ」

 

「じゃあ 遠慮なく」

 

そして雫は深雪の ほのかは達也の前に座る

 

「雫には悪い事したな。『フォノン・メーザー』を使えば拮抗した試合になると思ったんだが・・・使えると使いこなせるとでは意味が違うからな。元々『アクティブ・エアーマイン』と『フォノン・メーザー』、それにCADの同時操作の三つを二週間で習得すると云う前提が間違ってたな。まぁ時間が無かったから仕方なかったが」

 

「達也さんは 悪くないよ『フォノン・メーザー』無しじゃ他の選手と同じで勝負にならなかったよ。マスターできなかった私の力不足。達也さんは道を示してくれたのに私が台無しにしちゃった。深雪も御免ね。歯ごたえのない相手で申し訳ないって思ってる」

 

「そんな事ないわよ 雫は手強かったわ」

 

「そう言ってもらえて助かる」

 

「それにしてもCADの同時操作まで教えてたなんて 私には何も教えてくれなかったくせに」

 

「深雪は何か新しい事を覚えるより魔法制御を重点的にした方がいいと思ったんだが」

 

「それって 私は雫達と違って基礎ができてないってことですか?」

 

「イヤ そうは言ってな・・・」

 

「それに 私との練習時間より雫達との時間の方が多かったですよね」

 

「そんな事はないだろう」

 

「だいたい お兄様は・・・」

 

自分達を眼の前にして兄妹喧嘩?し始めた二人を見て笑ってしまう。

 

それからしばらくして、

 

「御馳走様でした」

 

「じゃ本当に達也さんに甘えちゃうよ」

 

「あぁ お祝いなんだし 奢らせてくれ・・・あれ?」

 

「どうかしたの? 達也さん」

 

「そう云えば雫は『スピード・シューティング』は優勝してるんだったな」

 

「そうだよ 達也さんの御かげでね」

 

「イヤ だから 優勝したのは雫の実力だろ」

 

「それで それがどうかしたの?」

 

「そっちの方もお祝いしないとなって思って」

 

「達也さんは優勝祝いに何してくれるの?」

 

「まぁ できることはやらせてもらうが 何かして欲しい事はあるか?」

 

「・・・じゃあ 九校戦が終わったら 買い物に付き合ってもらおうかな」

 

「ちょ! 雫 それって・・・デー」

 

「まぁ そんな事でいいなら」

 

そんなやり取りがあって達也は深雪を家に残し雫の元へ。

 

とある繁華街

 

「待たせたか?」

 

「そんな事ないよ」

 

「それじゃ 行こうか」

 

そして二人は歩き出す。

 

「ねぇ 達也さんは休みの日は何してるの」

 

「まぁ 深雪と出かけるのが多いな そういえばこの間は水着を見に行ったっけ」

 

「ふ~ん 水着」

 

「なぁ雫 それで今日は何を買うんだ?」

 

「え? CADだよ だから達也さんに買い物に付き合ってもらう様にお願いしたんだけど」

 

そして現在二人の前には 多くのCAD。

 

「ローゼンに マクシミリアン 品揃えは中々だな」

 

「特化型はアッチだね」

 

どうやら雫の欲しい物は汎用型でなく特化型の様だ。

 

「なんだ 雫は特化型のCADが欲しいのか」

 

「うん」

 

そして特化型のCADが置いてあるコーナーに行くと、

 

「シルバーモデルがないね というよりFLTの製品も少ない」

 

「え? 雫 シルバー・モデルが欲しかったのか?」

 

「そうだけど」

 

「別にローゼンでもマクシミリアンでもいいんじゃないか?」

 

「九校戦の練習期間中は達也さんの調整したCADばかり使ってたでしょ。それで そんな達也さんが使ってる『シルバー・モデル』がどんな物か使いたくなったちゃったから この機会に買おうかなって」

 

「そうか」

 

「ここに来ればシルバー・モデルもあるかと思ったけど」

 

「それは仕方ないよ 元々シルバー・モデルは数が少ない むしろ逆に取り扱ってる店が珍しいくらいだ」

 

「ねぇ 達也さんは他にシルバー・モデルが何処で買えるか知らない?」

 

「う~ん そうだな」

 

達也はしばらく考えた後、何処かに連絡を入れた。そして、

 

「着いたぞ 雫」

 

「ねぇ 達也さん ここって」

 

「見ての通りFLTだ」

 

「私が入ってもいいの?」

 

「大丈夫 話は付けてあるから」

 

「おぉ~流石 シルバーの弟子」

 

FLT 開発第3課

 

「あ! いらっしゃい 御曹・・・じゃなかった・・・達也君」

 

「こんにちは 皆さん」

 

「お邪魔します」

 

「じゃあ 雫 俺達はコッチだ」

 

達也は雫をある部屋に招いた。そこには待望のシルバー・モデルを始めとするFLT製品。

 

「どれがいい?」

 

「えっと~じゃあ これにする」

 

雫が選んだのは小型拳銃形態のシルバー・ホーン。

 

「じゃあ 少し 待ってくれ」

 

「・・・分かった」

 

それからしばらくして

 

「お待たせ」

 

「そんなに待ってないけど?」

 

「これには『フォノン・メーザー』の術式を入れてある そして 『ループ・キャスト・システム』があるから魔法力の続く限り連続使用も可能だ」

 

「ありがと それで 全部で 御いくら?」

 

「え! いいよ 雫には九校戦でウチのCADの宣伝に一役買って貰ったし、雫が『セントール・シリーズ』を使ってくれた御かげで受注が少し増えたからそのお礼としてお代はいらないよ」

 

「達也さんはまた私に恥を掻かせる気?」

 

「恥って・・・」

 

雫はどんなことでもきっちりしたい性格の様だ。

 

「じゃあ 達也さんは全額払われるのと私に借りを作るのとどっちがいい」

 

「え?」

 

「どっち?」

 

「・・・それは~」

 

借りを作れば面倒な事になるかもしれないと思い達也は雫から全額を受け取ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エリカ編とほのか編も考えてます。 他のサイトのSSも見ますけど 皆さん よく色々な設定を思いつきますよね。
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