達也の周りは敵だらけ   作:黒以下

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凄く 久しぶりに書きます


横浜騒乱編 始まり 

横浜 山下埠頭

 

現代の港湾諸施設は夜間、監視の為の僅かな人員だけしかいない。入国手続き、貨物の積み込み等は日中に行われるからだ。しかし、その日の夜、山下埠頭には息を殺した気配が大勢あった。

 

「接岸した小型船舶に不法入国者の存在を確認。総員直ちに現場に向かって下さい!」

 

無線から聞こえた指示に警部 千葉寿和と警部補 稲垣が顔を見合わせる。

 

「何か 最近 多くない?」

 

「つべこべ言わずに走る!」

 

「ねぇ 僕は君の上司だよね?」

 

「歳は自分の方が上です」

 

ボヤキながらも二人は現場に到着した

 

「取り敢えず船を抑えましょう」

 

「え! 俺が?」

 

「そう 警部がです」

 

「はぁ~分かったよ。でも、船は君が止めてよ」

 

「自分じゃ沈めてしまうかもしれませんよ」

 

「大丈夫。もし、沈めても責任は課長が取ってくれるさ」

 

「そこは自分がとは言わないんですね」

 

そう言いながら稲垣は特化型CADの引きがねを引く。そして千葉寿和も所持していた刀を抜いた。

 

「ヤレヤレ、もぬけの殻か」

 

「逃げられてしまいましたね」

 

「でも、彼らの行き先なんて簡単に想像が付くけどね」

 

そう言いながら彼の眼は横浜の中華街に向いていた。二人から逃げた密入国者は寿和の読み通り中華街に現れた。只、町中に現れた訳では無い。中華街のとある一軒の飲食店の井戸の中に現れた。その数16人。だがその井戸には先客がいた。見た目は20代の青年。彼は突然、井戸から現れた集団に驚く事は無かった。

 

「御疲れでしょう。着替えと朝食をご用意しています」

 

「周先生 ご協力感謝します」

 

青年は彼らを店の奥に先導した。

 

国立魔法大学付属第一高校 図書館 地下二階

 

「お兄様 こちらですか?」

 

その日の放課後、達也は図書館に籠って、眼の前の文字と数式に集中していたが妹の自分を呼ぶ声に意識が戻る。

 

「コッチだ。深雪」

 

返事はしても達也はその場を離れなかった。達也は分り易く手をヒラヒラさせて自分の位置を知らせる。

 

「何をご覧になっているんですか?」

 

「エメラルド・タブレットに関する文献だ」

 

「最近は、錬金術関係の文献を調べていらっしゃるようですが・・・」

 

「俺が知りたいのは別に錬金術そのものじゃなくて錬金術の話題によく出る『賢者の石』の性質と製法なんだけど・・・ん?」

 

「・・・?どうなされました」

 

「どうなされました・・・って深雪は俺に何か用があるから来たんじゃないのか?」

 

「・・・あ! そうでした。そういえば鈴音先輩がお探しです。ご相談が御有りだそうで」

 

「市原先輩が 俺に? どこで?」

 

「魔法幾何学準備室です」

 

「市原先輩が俺に一体何の相談をするんだ?厄介事でなければいいが」

 

達也は一抹の不安を抱えながらも鈴音の元へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また、少しずつ書いていきます。
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