司波達也と司波深雪の兄妹は第一高校に入学して間もなく、とんでもない騒ぎに巻き込まれた。テロリストによる学校襲撃が起こるも見事に撃退することに成功。そんな兄弟に次なる厄介事が近づいていた。学生が必ず受けなければならない定期試験だ。そして、その結果が公表される。
「おい、こりゃ、どう云う事だ!なんでウィードが?フライングの次はカンニングかよ?」
行われる試験は魔法の実技と理論・勿論・実技と総合で言えば圧倒的に深雪を始めとする一科生が上位に名を連ねるが、理論だけで云えば深雪を抑え二科生の達也がダントツのトップ。また二位の深雪と僅差で三位に吉田幹比古と言う二科生が名を連ねる。彼らはその事実が許せないのだろう。しかしそんな彼らに、雫が一言。
「自分より成績がいい人を貶めようなんて浅ましい真似しないでくれる?」
「なんだと?」
「そうだよ!そんな人達と一緒だなんて恥かしいよ。それに達也さんがカンニングなんてする訳ないじゃない」
そんな時、校内にアナウンスが流れる。
「1ーE、司波達也君。至急、生徒指導室までお越しください、繰り返します・・・」
「ほら、やっぱり、アイツはカンニングしたんだ」
「今回のテストは簡単だった?」
「はぁ?」
「簡単なテストならカンニングすれば高得点は取れるかもしれないけど勉強もせずにカンニングだけで高得点が取れる内容だった?」
「そ、それは」
「◯バツ問題じゃないんだから、それに貴方の成績が悪いのは達也さんが一位なのとは関係がない。貴方の成績が悪いのは貴方の勉強が足りないか、もしくは貴方が魔法を理解してないだけ」
「ぐっ!」
「達也さんを責める理由にはならない」
一方、その達也はと云うと、
「失礼します」
達也が来てみると、部屋には校長を始め何人かの講師がいた。
「座りなさい」
「あの、俺、何かしましたか?」
「聞きたい事があります」
「なんでしょう?」
「今回の試験、魔法理論で入学試験に続き大変優秀な成績を収めましたね」
「はぁ~どうも」
「ですが君の実技での成績は良くない。これはどう云う事でしょう」
「どうと言われても」
「正直に答えなさい。君は入学試験と今回の実技試験で手を抜いたんじゃないのか?」
「手を抜いて俺にメリットがあるんですか?」
「それは・・・」
「しかし、現状では君が手を抜いているとしか思えない」
「君は深雪君の兄だろう」
「血が繋がってるだけですよ」
「君は入学早々に服部君を倒しているじゃないか?」
「あの試合はCADの性能に助けられたので」
「では剣術部員との騒ぎは?」
「アレは単純に組み伏せただけですから魔法力は関係ありません」
「ではテロリストを総統しようとしたのは?」
「彼らは非魔法師ですから。それに十文字先輩が御同行されたので」
「では、入学試験と今回の実技試験の結果は偽りではないのですね?」
「はい」
「ならば、それを証明してもらいます」
「?」
結局達也はもう一度、テストをやらされた。
「おい、達也、大丈夫だったか」
指導室を出るとそこに、レオ達がいた。
「あぁ、大丈夫だよ」
「呼び出しの理由は?」
「実技試験の事で手を抜いたんじゃないかって」
「なに、それ。手を抜いてもメリットも無いのに」
「誤解は解けたけど四校への転校を進められた」
「どうしてですか?」
「四校は実技より理論や技術を優先してるからって」
「達也さん、転校するんですか」
「しないよ、深雪の事もあるから」
「学校側から転校を進めるなんて」
「達也君の存在が鬱陶しいから他所に行けって事?」
「本当に無責任な奴等ばっかだな」
「そもそも、四校は実技を疎かにしてないよ」
「どうして雫がそんな事を知ってるんだ?」
「従兄が通ってる」
「成程」
達也の騒動は一旦これで終わりだが深雪の方はそうではない。深雪の発言が新たな騒動を巻き起こす。
次も宜しくお願いします