東方合気神   作:憂鬱な者

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すいません。
『曲がらない腕』じゃなくて『折れない腕』でした。

今回は『氣』について書きますよ。


【第十五話】氣と気、無力の強さ

140ちょっとの少女に完敗した彼女。

 

彼女は瀬賀に質問する。

 

「気って一体なんなんだ?」

 

そう言いと彼女は。

 

「ちっちっち。

『気」ではなくて『氣』ですよ。」

 

彼女は手のひらを指でなぞって教える。

 

すると彼女は。

 

「『氣』って、それって古い方だろう?

なんでわざわざ古い方を使うんだい?」

 

「それは文字の意味と『氣』にあります。」

 

「え?」

 

「『気』という文字の『气』は天地を意味しています。

つまり地球の、自然の『氣』です。

その中の『メ』は人が発する『氣』を意味します。

何故『米』から『メ』になったかというと、昔に中国が『氣は使いすぎると無くなってしまう。だから使いすぎないよう「〆」ておこう。」という理由で『〆』を意味する『メ』になったのです。

『米』はその逆。

本来は『氣は無くならない』ものなのです。

むしろ『氣』は常に発し続けた方が良いのです。

だから私は『氣』と表すんです。」

 

「なるほど、それより『氣』とは一体なんなんだ?

超能力者とかがよく使うらしいが?」

 

「『氣』は超能力ではないですよ。

『氣』は『誰もが生まれつき持っている』ものです。

超能力のように見えるのは『氣が閉じこもっている状態が日常的になっている』からですよ。

本来は『常に氣は出ているもの』なんです。」

 

「じゃあどうやって『氣』を出すんだ?」

 

「簡単ですよ。

『心』が大切なんです。」

 

「心?」

 

「はい。

現代の人は皆、心に大きなストレスを抱えています。

そのストレスが心に鍵をかけ『氣の流れを止めてしまっている』のです。

ストレスだけではありません。

『氣』の流れは『力を込める』ことでも止まってしまうのです。」

 

「それはじゃあ、つまり『力を入れるな』ってことか?」

 

「はい。」

 

「そんな馬鹿な。」

 

「既に貴女は自分の身体で経験したでしょう?」

 

「うっ…。」

 

「人は『天地の氣が流れる管』なんです。

しかし今では蛇口となっています。

人々が『氣』を流せなくなってしまったからです。

何故『氣』が流れないのかわかります?」

 

「それはさっき言った力みじゃないのか?」

 

「それはそうですが結果的に言うと『心身統一が出来ていない』からなんです。」

 

「心身統一って僧侶でもなければ出来ないだろう。」

 

「いいえ、簡単に出来ますよ?」

 

「え?」

 

「心身統一、つまり『心の流れと力の流れを一緒にする』こと。

大雑把に言うと『動きに心を集中させる」んです。

例えば、歩く時は歩くことに集中、握る時は握ることに集中するなど。

『他のことを考えなければいい』んです。」

 

「う〜ん、難しくてよくわからないな。

結局どういう条件が揃えば『氣』が出せるようになるんだ?」

 

「条件は4つです。

一つ、臍下丹田に心をしずめ

二つ、心身統一する

三つ、氣が出ていると思い込み

四つ、氣を出す

これだけです。

この中の一つでも出来れば『他も自然に出来る』ようになります。」

 

「ちょっと待ってくれ。

思い込むってどういうことだい?」

 

「簡単に言えば『自己暗示』みたいなものです。

『氣が出ている』と思い込めば『氣』は出るんです。

しかし、誰もが同じ量の『氣』が出るわけではありません。

出せる『氣』に限りはありませんが、多く出せるようになるには修行が必要です。」

 

「うーん、本当に『氣』なんて出るのかい?」

 

「仕方ありませんね。

もっと『氣』を見てもらいましょう。」




【氣のテスト②】

「持ち上がらない身体」

これはテストの中でもかなり簡単に出来ます。

方法
①Aは真っ直ぐ立つ
②BがAの両脇下に手を入れ持ち上げる
③この時Aは『臍下丹田に心をしずめ、全身の力を抜き「自分の重みは身体の最下部にある」』と思いこむ
すると

成功→Bはいくら踏ん張ってもAを持ち上げられない
失敗→普通に持ち上がる

持ち上げられる時に『力を入れ』ていたり『頭部を意識していたり」すると簡単に持ち上げられてしまいます。

これは『氣』の扱いが熟達すると2人がかりでも全く持ち上げられません。

前回の『折れない腕」より簡単なので是非やってみてください。


次回、しばらく氣のお話です

次回もテスト出しますよ。
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