東方合気神   作:憂鬱な者

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最近、心身統一を鍛える為の一教運動を続けていたら腰痛が楽になりました。
合気道って強いだけじゃなくストレッチや血行促進など健康にもいいんですよね。
骨格の歪みも治りますし。
ヨガなんかより全然素敵ですよ。


【第十七話】鬼と武神

「さぁ、始めようか。」

 

そう言い彼女は身構え、彼女にジリジリと近付く。

 

対して彼女は両手をだらんとしており、完全な脱力状態だ。

 

(ノーガード戦法か?私相手に対したものだな。)

 

そして彼女が間合いに入り込んだ瞬間。

 

「もらったぁ!!その首を飛ばさせてもらうぞ!!」

 

そう言い彼女は思い切り彼女の首をめがけて手刀を打ち込んだ。

筈だった。

 

 

 

 

気がついたら彼女は逆さまにひっくり返っていた。

 

「え?あれ?」

 

頸を下に、まるで後転を途中でやめた様に間抜けな体勢だった。

 

そんな彼女を瀬賀がニコニコしながら見下ろしている。

 

「っ!!」

 

そして彼女は慌てて体勢を立て直す。

 

右手がズキズキと痛い。

 

一体なにが起こったか右手を見てみると。

 

「っな!?」

 

右手首が真っ赤に腫れ上がっていた。

 

彼女は鬼であり、パワーだけではなく身体も相当頑丈だ。

 

身体の小さい上、人間である彼女が鬼である彼女にこれほどのダメージを与えるのは不可能な筈だ。

 

「い、一体何をした!?」

 

「貴女が私にプレゼントしようとした力をお返ししただけですよ。」

 

クスッと笑い彼女に答えた。

 

(何を言っているんだ?力を返すなんてどうやって…。)

 

「ちっ、だがまだ使える部位はある!!」

 

そう言い彼女は再び彼女に突撃する。

 

「これならどうだぁ!!??」

 

そして彼女は助走をつけたまま、思い切り左手でストレートを放った。

が。

 

「よいっと。」

 

彼女の拳が伸びきった瞬間。

彼女は彼女の腕を手でポンっと押したのだ。

するとどうだろう。

 

ドンッ!!

 

「おっ!!??」

 

彼女の身体が後ろに向かって吹っ飛んだのだ。

 

そしてそのまま観戦していた文にまで突っ込んで行く。

 

「むぎゅう!!」

「ぐはっ!!」

 

「ほほ〜、中々の馬力ですね〜。」

 

感心した顔で吹っ飛んでいった彼女を見る。

 

(な、何が起きた!?確かに殴った筈だ!!なのに何故!?)

 

起き上がり彼女を唖然とした顔で見る。

 

「くっ!!よくわからないが負けてたまるかぁ!!」

 

またも彼女は彼女に突撃し。

今度は彼女を掴みにいった。

 

「おおっと。」

 

彼女はひょいっと後ろに下がるが彼女に手の指を掴まれた。

 

「はははっ!!捕まえたぞ!!指一本もらわせてうぞ!!」

 

しかし彼女はニヤリと笑う。

 

「ゆ〜びき〜りげ〜んま〜ん嘘吐いた〜ら針千本の〜ます。」

 

「!?」

 

突撃彼女が歌い出し驚くのもつかの間。

 

「指きった!!」

 

「うっ!!」

 

歌い終わると彼女はグルンと後ろに回転してひっくり返っていた。

 

ドシィィィン!!

 

派手に地面に叩きつけられる。

 

(なんだなんなんだ!?私が掴んだのは人差し指一本!!それに私は力で負けたのか!?

いや、私は力が入らなかった!!入れられなかった!!

私は指一本に投げられたのか!?)

 

ひっくり返ったまま、彼女は目を白黒させる。

 

「どうしました?降参しますか?」

 

そんな彼女を彼女は見下ろしてそう言う。

 

「くっ!!このっ!!」

 

彼女は急にガバッと起き上がり、彼女を掴みにかかる。

しかし。

 

「ほっ。」

 

バァン!!

 

彼女はあっさりと彼女に地面に叩きつけられた。

 

「こ、このっ!!」

 

またも起き上がるが。

 

「ほれ。」

 

ドシィィィン!!

 

「くっそぉ!!」

 

「ほい。」

 

バァン!!

 

 

起き上がる。

叩きつけられる。

起き上がる。

叩きつけられる。

起き上がる。

叩きつけられる。

 

 

何度も何度も彼女は起き上がる度にあっさりと地面に叩きつけられる。

 

「こ、こ、このっ…。わ、わた、私は負け、ま、負けるわけには…。」

 

ふらふらと遂に『立たせてもらえた』

 

もう、目の焦点が合っていない。

呂律もまともに回らない。

 

「もう、意識はドロドロでしょう。」

 

彼女は何十回と地面に叩きつけられたのだ。

 

「貴女は身体は丈夫ですが、何度も連続で地面に叩きつけられれば脳が耐えられないでしょう。」

 

そう。

身体は鍛えればいくらでも頑丈になる。

 

しかし脳は鍛えられない。

 

ある程度の衝撃なら大した問題は無いが、連続で衝撃を受ければ脳は『カップの中のプリンを振る』ように脳は『共振』のように次第に大きく揺れる。

 

頭をぶつけるのと、大きく何度も頭を振るのとの違いと同じだ。

 

「私は……

負けるのか?」

 

ふらふらになりながら彼女に近付く。

 

「うっ…!!」

 

そして彼女は急に吐き気を催した。

 

「そりゃあ軽い脳震盪状態ですもの。

吐き気もしますよ。」

 

そう言い、彼女は近付いてきた彼女の額をポンっと押す。

 

バタン

 

彼女は簡単に倒れてしまった。

 

「ほら、もう踏ん張ることも出来てませんよ。」

 

「わ、私はまだ…!!」

 

「仕方ありませんね…。」

 

そう言うと起き上がってきた彼女の首を両手で叩いた。

 

ヒュッ

パチッ

 

すると彼女はパタッとその場に倒れた。

 

半分白目になって倒れている。

 

「ちょ、ちょっと!!何したんですか!?」

 

「ちょいと神経を刺激して失神させただけですよ。」

 

そう言いながら彼女は失神した彼女をズルズルと引きずりながらどこかに行く。

 

「あぁ、待ってください!!」

 

彼女も追いかけて行く。




【氣のテスト④】

「不動の体」

方法
①Aは左足を半歩前に出します
②Aは全身の力を抜き、リラックスします
③Aは臍下の一点に心をしずめ、その一点に全てを任せきります
④BはAの左肩を押します

成功→Aの身体はいくら押してもビクともしない
失敗→Aは簡単に後ろに倒れてしまう

因みにこれ、Bがムキになって思い切り押してきた瞬間にAは臍下の一点に心をしずめたまま前に出した左足を後ろに引くとBは自分の勢いで素っ転びます。


今回最後に出てきた首を叩いて気絶させる方法ですが実際に出来ます。
原理は諸説ありますが、一説によると
頸動脈付近を叩くことで自律神経を刺激し、瞬時に副交換神経に変えることで脳の血圧を急激に下げ、失神するとか。
簡単に言うと、急に副交換神経に変えたことで『貧血』や『立ち眩み』と同じ現象を起こしただけです。
これ、現実で出来るんですが、直ぐに手当しないと『死ぬ』危険性があるのでむやみに使うのはやめましょう。
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