東方合気神   作:憂鬱な者

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塩田さんや藤平さん、植芝さんなどの達人の方々は皆戦争で『悟り』を開いたらしいです。

現代人のほとんどが合気道の理合を体現出来ない理由がよくわかりますね。


【第十八話】無意識

「ちょちょ、何処に行くんですか!?」

 

「この方を看病出来る所ですよ。」

 

文が彼女に聞くとそう答えた。

 

「いや〜、それにしても大したものですよ。

入り身突きをあれだけくらっても倒れなかったんですから。」

 

「え?そんなに強いんですかあれ?」

 

「えぇ、そりゃあとても。」

 

「でも貴女は全然疲れてないじゃないですか?」

 

「合気道はそういうものですよ。」

 

「は、はぁ…。」

 

「あ、あそこに泊めてもらいましょう。」

 

「え!?ちょ、ちょっと瀬賀さん!!」

 

彼女は早速その大きな『館』に入る。

 

「ごめんくださ〜い。誰かいますか〜?」

 

「待ってくださいよ瀬賀さん!!此処はあの…

「あら、誰かしら?」

ギクッ!!」

 

瀬賀に話しかけたところ、急に誰かが割り込んできた。

 

「あ、この方を看病してあげたいんですよ。

泊めてもらってもいいですかね?」

 

「ふぅん。構わないわ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「あぁ、瀬賀さん!!」

 

「貴女は?」

 

「ギクッ!!

い、いやぁ私はその、あの人の取材をしているんですけど…。」

 

「そう。何をそんなに緊張しているの?」

 

「え、あ、その…。(あの鬼を赤子扱いで倒したあの人にビビってるなんて言えない…。)」

 

「へぇ、さっきの人があの星熊勇儀を倒したと?」

 

「ギクッ!!」

 

「面白そうね。貴女もどうぞあがって。」

 

「は、はい…。」

 

彼女は『古明地 さとり』

この館の主人である。

 

 

 

 

「さてと、これでしばらくすれば目をさますでしょう。」

 

案内された寝室で勇儀を寝かせた。

 

「ところで貴女は?」

 

「私は古明地 さとり、此処の当主よ。

貴女は?」

 

「私は瀬賀 剛二三です。

此処でいう外来人というものです。」

 

「そう。

ところで貴女、彼女を倒したみたいね?」

 

「えぇ、軽く。」

 

「軽く?」

 

「えぇ、軽く。」

 

「…。嘘じゃないみたいね。」

 

「はい?」

 

「いや、なんでもないわ。」

 

「ふぅん。

ところでお隣の子はどちら様で?」

 

「「え?」」

 

側にいた文も反応する。

 

「隣って、誰もいないわよ?」

 

「え?いやいや、いるじゃないですか。」

 

「もしかして…。」

 

「?」

 

「貴女、『こいし』が見えてるの?」

 

「誰ですかそれ?」

 

「私の妹よ。」

 

「へぇ、その子がですか。」

 

「お姉さんすごーい。」

 

「うわっ!!」

 

「やっぱりいたのね…。」

 

突如少女が現れ、文が驚く。

 

「お姉さんどうして私がいるのわかったの〜?」

 

「え?目の前にいるんですから誰でもわかるでしょう?」

 

「え?」

 

さとりが反応する。

 

「貴女、こいしは『無意識を操れる』のよ。

貴女の意識を操って認知出来ない筈だけど…。」

 

「え?でも普通に見えましたよ?」

 

「…。貴女、ちょっと私と勝負してみない?」

 

「勝負ですか?」

 

「えぇ、貴女が彼女とやったのと同じ勝負よ。」

 

「闘いですか。いいですよ。」

 

「それじゃあ早速行きましょう。」

 

「妹さんが裾をつまんでますよ?」

 

「え?あ!!」

 

「えへへ。」

 

彼女は『古明地 こいし』

さとりの妹である。




【氣のテスト⑤】

「鉄の棒の身体」

方法
①Aが床に仰向けに寝ます
②Aは身体を真っ直ぐ伸ばし、全身の力を抜き、臍下の一点に心をしずめます
③Aは「自分の身体は1本の鉄の棒」か「自分の身体を氣が通っている」と一心に思います
④Bは足首か肩の後ろを掴みます、CはBの反対を掴みます(例、Bが足首でCが肩)
⑤BとCが一斉にAを持ち上げます

成功→Aは身体が真っ直ぐのまま持ち上がる
失敗→Aの身体が曲がります

これを利用した「鉄の棒の身体の橋」なんて出来ます

椅子か何かを置いて、その上にAを橋のように寝かせます(あるいは先ほど説明したのをやって、椅子の上に運ぶ。こっちの方が楽だとおもいます)
椅子は肩の下、足の下になるように
Aが鉄の棒の身体になっているのを確認して、Aの腹の上に座ります
座ったら床から足を離し、Aの腹の上に完全に全体重がかかるようにします
これは成功するとAの身体は曲がらず、橋の様になります

これは氣のコントロールが熟達すると『殆ど辛さや重さを感じない』らしいです

手品で似た様なのありますけどあれとは全く違います。


とりあえず氣のテストはこれくらいにしておきます。
皆さん是非ともやってみてください。

氣をコントロールするのに大切なのは
「身体を完全にリラックスさせる」「臍下の一点に心をしずめる」「氣が出ていると念じる」この3つです

リラックスは『自分では楽に感じている』というのでは駄目です。
本当のリラックスとは『何時間続けていても疲れない状態』のことです。
これを間違えないようにしてください。

それでは氣のコントロール頑張ってください。
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