中学の頃の事ですけど
一応空手も多少体得してます
まぁ、空手よりムエタイの方が得意ですが
翌日
「さてと、美鈴さんおはようございます。」
「あ、先生。おはようございます。」
「…。」
「な、何ですか?」
彼女をじーっと見つめる
「はぁ…、美鈴さん、何か忘れてませんか?」
「え?何ですか?」
「靴ですよ靴。私の靴。
ここに来てからずっと私は裸足でいたんですよ?」
「あ!!ごめんなさい!!直ぐ持ってきます!!」
「やれやれ。」
「いただきます。」
朝食の時間になった
「…。」
「ど、どうしたんですか?」
「箸がありませんね。」
「あ!!ご、ごめんなさい!!」
「ふぅ…。」
買い物にて
「…。」
「どうしたんですか先生?」
「歩幅を合わせないんですね〜。」
「あ!!」
そして彼女は何かと難癖をつけられまくった
何十、何百と
そんな生活が続くこと一ヶ月
「先生!!いい加減まともな修行をさせてくださいよ!!」
「ほぉ、つまり今までのは無意味と?」
お茶をすすりながら彼女と話す
「こんなお世話なんかして意味が無いでしょう!?」
「ほほぉ。」
「ほほぉ、じゃなくてですねぇ!!」
そう怒鳴った瞬間、彼女が湯のみを投げたのだ
「危な!?」
「ナイスキャッチ。」
「ナイスキャッチって何するんですか!?」
「どうですか?突然の物事に反応出来るようになってませんか?」
「え?あ、確かに…。」
「修行のおかげで反応が敏感になったからですね〜。」
「あ、その…はい…。」
「はい、だけですか?」
「ごめんなさい先生。」
「うん。
さて、まともな修行ですか。
じゃあ、稽古でもつけてあげましょうかね〜。」
「は、はい!!是非お願いします!!」
「うむ。」
中庭にて
「さて、まずは準備運動ですよ。」
「はい!!」
「まずは手首足首をよく曲げて〜。」
「はい!!」
「次はアキレス腱を伸ばして〜。」
「はい!!」
「前屈〜、背伸び〜。」
「はい!!」
「指をよく曲げて〜。」
「はい!!」
「正座と起立を素早く繰り返して〜。」
「は、はい!!」
「股関節を180°開いて〜。」
「は、はい!!いててててて!!」
「首を回して〜。」
「はい!!」
「身体を捻って〜。」
「はい!!」
「荒ぶって〜。」
「はい!!って荒ぶる!?」
「はい、こんな感じ に!!」
そう言うと彼女は奇声を発しながら両腕両足をブンブンと振りまくった
「せ、先生!?」
「さ、美鈴さんも。」
「え、え〜。わかりました…。」
「さて、準備運動はこの程度でよしとしましょう。」
「は、はい…。最後の凄い疲れました…。」
「でもあれ大切な運動なんですよ。
見た目は変ですが瞬発力、柔軟性、肺活量、精神、を鍛えたり慣らしたりしますし、無呼吸運動を長時間続ける訓練にもなってますから。
あのような滅茶苦茶な動きでも十分意味はあるんですよ?」
「は、はぁ…。」
「じゃ、次は稽古を始めますね。」
「は、はい!!」
荒ぶるのはいいですけど、ご近所に迷惑をかけないように