東方合気神   作:憂鬱な者

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【第二十四話】基本

「さて、中心力を扱えるようになりましたし、稽古の続きをやりましょうか」

 

「はい!!」

 

「では四方投げをやってください」

 

「え?また四方投げですか?」

 

「はい」

 

「他の技はやらないんですか?」

 

「やりませんよ」

 

「え」

 

「四方投げというのは合気道の技で『最も重要な技』なんです

四方投げは中心力やタイミング、投げ方など合気道の理合を多く含んでいます

四方投げが出来るようになるということは『合気道の理合の大半を覚える』という意味です

自在に四方に投げられるようになればその技術をほとんどの技に応用できます

わかりやすく言えばそうですね

四方投げを『算数』として、他の技は『数学』ですね

四方投げは合気道の技の『基盤』となるものですね

基本中の基本と言ってもいいでしょう

とにかく四方投げさえ覚えれば他の技を覚えやすくなるんです」

 

「へ〜、じゃあ四方投げをやりまくればいいんですね?」

 

「はい」

 

「よ〜っし、咲夜さん行きますよ〜?」

 

「えぇ(腕が保つかしら…)」

 

「あ、技は左右均等にやってくださいね

片方だけやると身体が歪んでしまいますから」

 

「はい!!」

 

「(両腕か…)」

 

 

 

 

稽古をすること3時間

 

「はい、休憩しましょう美鈴さん」

 

「ふぅ…はい先生」

 

「咲夜さんもお疲れでしょう、休んだほうがいいですよ?」

 

「え、えぇ…そうするわ…」

 

彼女は疲労困憊で肩で息をしている

 

対して美鈴は全く息が上がってない

 

「不思議なものですね〜、3時間もやり続けていたのに全然疲れてませんよ」

 

「ほぉ、呼吸のリズムまで覚えてしまいましたか」

 

「呼吸のリズム?」

 

「えぇ、合気道では呼吸のタイミングが重要です

合気道では技をかけたり、攻撃を避けたりする時に特定のタイミングで息をする必要があります

このタイミングを完璧に覚えると『長時間の運動をしても息が上がらない』のです

身体が『落ち着く』タイミングで息をしているわけですからね

このタイミングがズレると身体に負担がかかり、息が上がってしまいます」

 

「へぇ〜、先生も息が上がったことありませんでしたよね〜」

 

「えぇ、ですが貴女ほど上達は早くないですよ」

 

「え?早いですか?」

 

「確かに合気道の技はコツさえ掴んでしまえばたった数分で体得できますが、貴女は数分もかからず、たった2〜3回で覚えてましたよ?」

 

「え、私は気付きませんでした」

 

「あら、そうですか

でも無意識に行動できていたってことは自然体も作れていたでしょう

まったく大した人ですよ貴女は」

 

「いやぁ、そんなことないですよ〜」

 

少し照れ臭そうにする

 

「(本当に凄い、これは格闘センスによるもの…

いや、センスではないですね、この人は身体で動いている

肉体自信が理合を覚えている…)」




そういえばもし、プーチンやカレリンが合気道を体得したらどうなるんだろう
プーチンはただでさえ柔道やサンボの達人だし
カレリンはほぼゴリラだし

プーチンはまだしもカレリンが合気道の技術をレスリングで使ったら凄いことになるだろうな〜
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