「さて、次は合気道で大切な『集中力』の稽古をしましょう」
「集中力ですか…(これを体得すれば先生に大きく近づける!!)」
ゴクリと唾を飲み込む
「ではお手本を見せますね
美鈴さん、咲夜さん、私の胸倉を掴んでみてください」
「え?」
「はぁ、こうですか?」
「はい、しっかり掴みましたね?」
2人とも片手で同じところを掴む
「それではいきますよ?」
そう言うと彼女は2人の前腕に手首を引っ掛け、内側に押す
すると
「おっ!?おっ!?おっ!?」
「えっ!?ちょっ!!」
2人共内側に纏められ、ぶつかりながら地面に倒れる
「どうですか?これが集中力です」
「はぇ〜、確かに踏ん張っていたのに全然抵抗できませんでした」
「でしょうね〜、集中力を使えば2人でも3人でも相手にできますよ?」
「うっそ〜」
「まぁ、美鈴さんなら簡単に出来てしまうかもしれませんね」
「え?」
「でも相手がもう1人いないと出来ませんね〜、私じゃ力不足ですから
まぁ、1人でも出来ますか」
「え?」
「それでは美鈴さん、咲夜さんの手を持ってください」
「え、あ、はい、こうですか?」
「はい、それで咲夜さんの掌が上に向くように外側に捻ってください」
「こうですか?」
「はい、それで手首を曲げて、下に押すように力を入れてみてください」
「ふっ!!ん〜!!」
「崩れませんね〜
では美鈴さん、中心線を保って手に意識を集中してください」
「はい、ふっ!!」
「うっ!!」
すると彼女はガクンと跪いた
「お見事、なぜ出来たかわかります?」
「え〜っと、集中力ですか?」
「はい、確かに集中力です
では美鈴さん、集中力って何だと思います?」
「え、え〜っと…」
「はい、時間切れ〜」
「え〜…」
「集中力というのはですね、『中心線』を保ち、『全身の力を一点に集中させる』ことです
重心が使う部位にかかるようにし、全身の力を一点に集中させるんです
全身を使うことで一部だけ使うのより何倍も強力なんです
文字通り『集中』させることなんです」
「なるほど」
「ちなみにこの集中力、腕相撲などでも使えますよ?」
「え?どうやるんですか?」
「では美鈴さん、私の手を掴んでください」
「はい」
2人共互いに手を掴み、腕相撲の形になる
「では美鈴さん、私の腕を倒してみせてください」
「はい、うっ!!ううううう〜!!」
力を入れるが彼女の腕は一向に曲がらない
「ほれっ」
彼女が力を軽く入れると彼女はあっさり負けた
「えぇ〜、何でビクともしないんですか〜!?」
「そりゃあ美鈴さん、全身の力を使ってるからですよ」
「えぇ〜」
「手首、肘、腕、肩、胸、腹、股関節、脚、指
全身の力を使い、一点に集中したことでこれだけの力を出せるんです
ちなみにこの技術は柔道でも使いますよ
集中力を理解出来たでしょうか?」
「はい!!ありがとうございます!!」
座った状態でやるとこの技術は中々通用しません
下半身が使えませんからね