東方合気神   作:憂鬱な者

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合気道で大切なのは足の親指なんですが、私は左足の親指が上手く使えないんですよね
長年肉芽種になっていて、骨や筋肉、神経が衰えて上手く動かせないんですよね
右足は使えるからほとんど右に動いちゃうんですよね
左足が使えれば合気道をより上手く出来るんですが


【第二十八話】打撃

「なぁ、1つ聞いてもいいか?」

 

「はい、何でしょう?」

 

「その、なんだ?合気道ってのはあれ、投げ技が主体みたいだけどそんなので相手を倒しきれるのか?」

 

「ふむ、確かに合気道で目立つのは投げ技が多いですね

ですが、実戦における合気道は『当て身が七割、投げが三割』です」

 

「へぇ〜、でもその体つきからみて当て身はあっても打撃は無いだろ〜」

 

「ありますけど?」

 

「え?」

 

「まぁ、ボクシングや空手の様な派手な打撃はあまり無いですけどね」

 

「へ、へぇ〜、そんな細い体で相手を倒せる打撃があるのか?」

 

「まぁ、ありますね」

 

「うそ…

じ、じゃあやって見せてくれ」

 

「はい、じゃあいつもみたいに殴ってくださ———」

 

「ほら!!」

 

言い終わる前に彼女が殴りかかった

しかし

 

殴りかかった瞬間、彼女の体は前につんのめり

それとほぼ同時に彼女の視界が白く光った

 

「〜〜〜〜ん゛ん!!」

 

気がついたら地面で顔を抑えて翻筋斗打っていた

 

「せ、先生!?い、今どうやって?」

 

「ふむ、『裏拳』がもろに入ったみたいですね」

 

「う、裏拳?」

 

「う〜ん、急に来られたから自分でもよくわかりませんね

まぁ、おそらく

魔理沙さんが私に殴りかかってきたので私はそれを入り身で捌き、目標を失った突きを引っ張って体を前につんのめさせて、顔が前に来たのと同時に裏拳を打ち込んだのでしょうね」

 

翻筋斗打っている彼女の顔と手の間から血が流れ出た

 

鼻が折れたのだろう

 

「で、ですが先生

そこまで力がある様に思えませんが…」

 

「そうですね〜

確かに『空手などで使う打撃』だったら筋力が無いと相手を仕留めるのは難しいでしょうね

しかし、私がやったのは『合気道での打撃』です

合気道は力を必要としません

力を使わず相手を倒すものですから打撃も組みも投げも全部力を使わず相手を即座に倒せます

何故出来るかというと、やはりエネルギーの効率ですかね」

 

「エネルギーの効率?」

 

「はい、合気道は如何に力を無駄なく伝えるかが大切です

全身の力を集中力で拳に集め、打ち込めば弱い力でも絶大な威力を発揮します」

 

「ではどうやったのですか?」

 

「まぁ、簡単です

裏拳で大切なのは合気道で重要な『肘の固定』です」

 

「肘の固定?」

 

「はい、肘を突き出して、肘をブレさせずに腕を回転させれば大きな力を発揮します

金槌の柄の中心を持って回すのと端を持って回すのと同じ違いです

肘がブレると力が散ってしまうんですよ

で、肘を固定、重心を使い、全身の力を拳に集中させるのです

こうすることで弱い力でも絶大な威力を発揮できるんです」

 

「ほぉ」

 

「ふむ、じゃあ次は『突き』についてちょいと説明しましょうか」




肘の固定
これ最初は固定の仕方すらわからないんですよね
足の薬指だけを動かすぐらい難しいです
普段使わない神経ってのはな〜
上手く動かせないもんですわ
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