東方合気神   作:憂鬱な者

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いや〜、やっていて思ったんですけど
発勁って、合気道の技術を応用出来る気がするんですよね
相手を吹っ飛ばす突きっていう点は合気道に似てるんですよね
八極拳と合気道の意外な共通点を発見しました


【第三十四話】理想郷

弟子入りを志願してきた人達について行くと

そこには中々大きな道場があった

 

「ここです」

 

「ほぉ、中々大きいですね」

 

「はい、以前住んでいた人が亡くなられて、長い間空き家だったので豪邸を改装して道場にしたんです」

 

「ふむ、では中を見させてもらいますね」

 

「はい、どうぞ」

 

そう言い、中に上がり

いろいろ見て回る

 

「ふむ、文句無しにいいところですね

ここなら十分にできますね」

 

「では、私達に稽古をつけてくれますか?」

 

「はい、いいですよ」

 

そう言うと彼らは大いに喜んだ

 

 

 

 

 

「さて、ではまず最初に合気道が何たるかを説明しましょうか」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

そう言い、全員正座する

 

彼女は弟子達の前に1人で座り、話し始めた

 

「合気道、それは『天地の気に合いする道』という意味の武道です

これは本来の意味でして、現代では『相手の気(機)に合いする道』とも言われてます

間違ってはいないんですが、本来の意味ではないんですよ」

 

彼女の話に耳を傾け、こくこくと頷く者もいれば首を捻る者もいた

 

「合気道は開祖『植芝盛平』さんによって創始されました

合気道は極めて合理的な動きによって、相手を力量の差や体格の差を問題とせず倒す武術です

合気道は相手を斃すことよりも、技の稽古を通じて心身を練成し

自然との調和、世界平和への貢献を理念としています

要するに、戦うよりも己の心身を鍛え、人々と和解し、争いを生ませない武道なのです

合気道は大本教の熱心な信者であった植芝盛平先生が創始したものであるが故、武力よりも精神面を追求したものと言えるでしょう

合気道は試合を行いません

合気道は競うものではなく、相手と心を通わせるものであり

強弱を決めるものではないのです

合気道は護身の武術であるため、試合である以上、理合上闘えないというところもあります

合気道は心身を練成する武道

理念から外れることは決してあってはいけないのです

そこで皆さんには合気道の原則を教えておきましょう

一つ、争いに挑むこと無かれ

二つ、憎まれること無かれ

三つ、敵と和解せよ

二つ目は一つ目か三つ目が守れれば自然に出来ますよ

合気道は護身、自ら争いに挑んではいけません

合気道は相手の心を受け止めるものでもあります

心を受け止めてあげることで、相手の敵意はそれと一緒に抜けます

すると相手は自分を受け入れてくれるわけですから、自然とスッキリするんです

ついでに言いますと、合気道では相手の関節を絞める技が多いですが

あれは血液循環を促し、血行をよくする上

関節を柔軟にし、ストレッチ効果もあるので健康面でも大いに役立ちますよ

皆さんどんどん稽古で技を極めてくださいね

さて、皆さんしっかり聞いてましたか?

まとめますと

合気道は心身の練磨を目的とし、敵を叩きのめすものでは無い

合気道は護身であり、自ら攻撃してはならない

合気道は敵と和解し、友達になること

争いの無い世界

それが合気道の理想郷です

それではお話はこれで終わりです」

 

話終わり、一礼すると拍手が上がった




合気道は凡人には理解し難い理念を持ってるから誤解を受けるのかな〜?
現代人は仲良くするという意識が薄いのもあるのかな?
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