東方合気神   作:憂鬱な者

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八極拳って音が響きやすいところでやると迫力あるよね


【第三十五話】形稽古①

「さて、まず皆さん整列してくださいな」

 

《はい!!》

 

そう言い、全員を縦横を綺麗に整列させ

 

長方形の形に並べた

 

「まずは形稽古をしますね

基本をしっかり覚えてください」

 

《はい!!》

 

「ではまず見本を見せます

貴方、ちょっとこちらへ」

 

「はい!!」

 

1番近くの青年を手招きで呼ぶ

 

「まずは基本中の基本『一ヶ条』をやりますね

では突いてください」

 

「はい!!」

 

そう言うと彼は彼女の顔に向かって右ストレートを繰り出した

 

それを彼女はいとも容易く捉え、肘に手を当て、床に取り押さえた

 

「ちゃんと見ましたか?」

 

2〜3割の人が少し難しい顔をしている

 

「何も難しく考えることは無いですよ

捉えて抑える

それだけです」

 

「いや…そんな簡単に言われても…」

 

「とにかく練習ですよ

さぁさぁ、早く」

 

「は、はぁ…」

 

そう言うと全員ペアを組んで練習を始めた

 

それを彼女はじっくり見ている

 

「(ふむ…あそこの方とあっちの方は中心力がなってませんね

そこの方は足運びに少し迷いがありますね

向こうの方はもうめちゃくちゃ

これは少し詳しく教えた方がいいですかね…)」

 

しばらくして彼女は気になった人達のところに向かった

 

「ちょいちょい、貴方」

 

「あ、何ですか?」

 

「貴方は足運びに迷いがありますね

ちょっと一回やってみてください」

 

「は、はい」

 

彼女が教えに行ったのは中年の男性

 

少し肥満気味の人だ

 

彼女は彼の動きをじっくり観察した

 

「ふむ、原因がわかりました」

 

「え?」

 

「貴方、膝を痛めてますね?」

 

「え!!何故それを…!?」

 

「貴方の動きを見てわかりました

貴方は膝の痛みを我慢するために、楽に動こうとしてますね?」

 

「は、はい…少し…」

 

「何故痛いかわかりますか?」

 

「え?」

 

「意識するから痛いんですよ

痛く無い、痛く無い、って思えば痛くありませんよ

心をしずめて力を抜いてください」

 

「こうですか?」

 

「はい、それで技をかけるのに集中してみてください」

 

「はい」

 

そう言い、彼は同じように形稽古をした

 

すると

 

「お、おぉ!?

さっきより技が簡単にかかります!!」

 

「ははは、よかったですね

体を動かしているのは心です

心をコントロール出来るようになれば怪我や痛みなどは問題無くなりますよ

それでは同じように形稽古頑張ってくださいね」

 

「はい!!ありがとうございます!!」

 

そう言い、彼女は笑顔で離れた

 

彼はさっきよりも生き生きとした雰囲気で練習に没頭していた

 

「(さて、これで1つ終了っと

お次は〜、あの方にしましょうかね)」

 

そう言うと彼女は次の問題を片付けに行った




心のコントロールは難しいのよん

達人の方は簡単そうに言いますけどね〜…
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