スコップって近接戦武器で最強だと思います
「では、武器に応用したものを教えますね」
また中から弟子を1人前に出す
がっしりとした筋肉質の中年男性だ
彼女は彼にも木剣を持たせ、相対する
「合気道の技は剣術を元に作られたものですが
合気道の技を剣術に活かすことも出来ます
まぁ、技というより技術ですね
体術を極めれば武器に活かすことも出来ます
何故かと言いますと
まぁ、一言で言いますと『動きが同じ』なんですよ
合気道の技は剣術の技術を改良し、体術にしたものです
まぁ、体術でありながら剣術より技術が高い
そんな感じです
ま、それより見ていただいた方が早いでしょう
それじゃあ、まずは面打ちの要領で打ちますね
木剣を出してください」
「あ、はい」
そう言われ、彼は木剣を横に床と平行に出す
「それじゃあまず、木剣を剣道の打ち方で打ちますよ
思い切り打ちますからね
踏ん張ってくださいね」
「は、はい!!」
言い終わった直後
彼女の木剣が彼の持つ木剣に勢いよく振り下ろされる
ガン!!と大きな音が鳴り響く
同時に彼は衝撃で、少し前によろける
「これが一般的に知られている面打ちです
誰か剣道をやってますか?」
ちらほらと手が挙がる
「剣道をやったことがある人はわかるでしょう
でも、これは間違ったやり方です
合気道での面打ちはこんなやり方じゃありません
『振り切らないといけない』のです
剣道の様にブンブンと止めちゃ駄目です
相手を両断するつもりで振り切らないといけないのです
まぁ、見てもらいましょう
構えてください」
「はい」
先ほどと同じ様に構える
「じゃあ、行きますよ?」
「はい」
次の瞬間
さっきより剣速は若干遅いが、その後が違った
彼は目一杯踏ん張ったが
彼女の木剣が当たった瞬間、彼の木剣が叩き落とされたのだ
凄まじい衝撃で彼は前につんのめる
「痛っ!!」
ビリビリと彼の手が痺れる
弟子達全員がポカンとした顔で彼女の顔を見る
彼女は力んだ様子も無く、ニコニコと微笑んでいる
「びっくりしましたか?
まぁ、無理も無いでしょう
ほとんどの人は本物の打ち方を知らないですからね
まぁ、要領はさっきの手刀と同じです
前に重心を乗せ、相手を叩っ斬る心構えで振り下ろす
それだけです
一般的な剣道の素振りは間違ったやり方をしてます
あれじゃあ、何万と振ってもその回数分間違った癖がついているだけです
剣、刀は相手を切る為のものです
相手を叩くものじゃありません
袈裟斬りや突きの無い剣道は剣術にあらず
バシバシと打ち合うのは剣術じゃありません
スパッと切るつもりで振らないと剣は力を発揮しません
強く振り切る為には合気道の様な動きが必要です
剣に集中力を込め、切る
合気道での剣術はこうです
武器は単なる持ち物です
持っているのは体術の時に使っている手です
手と繋がっているなら体術の技術は活かせます
違いはリーチだけです
剣や杖に限らず、何にでも合気道の技術は応用出来ます
是非皆さんも色々なものを使って試してみてください」
ぺこりと一礼し
弟子達も礼をする
「おっと、短刀を忘れてました
せっかくですしこれも使ってみせますか?」
「遠慮しておきます…」
「そうですか」
少し引きつった顔で断る彼に
彼女は笑顔で応えた
昔のことですが
中学の時、体育で剣道があったのですが
私は剣道の大会優勝だかした同級生と勝負することになりました
私は初心者でありながら互角にやり合えました
さすがに負けましたけどね(笑)
試合以外でなら勝てました
剣道は苦手です