東方合気神   作:憂鬱な者

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調べたら「養神館」及び「養神会」は塩田さんの合気道が現存しているみたいです。
合気道の名誉の為にも頑張っていただきたいですね。


【第九話】集中力

「さて、ここまで来たら『集中力』のことも教えましょうかね。」

 

「集中力ですか?」

 

「はい。」

 

「集中力って、戦う時は誰でも集中していると思いますが?」

 

「ふふふん♪その『集中力』ではありません。

合気道での『集中力』です。」

 

少し自慢気に言う。

 

「何が違うんですか?」

 

「まず、合気道で大切な『部位』は何処だと思います?」

 

「え?え〜っと、腕ですか?」

 

「残念!!ハズレです。」

 

「では何処ですか先生?」

 

「膝と足の親指です。」

 

「え?」

 

意外な答えに驚く。

 

「合気道では『膝と足の親指』がとても大切なのです。」

 

「何故ですか?」

 

「合気道には『如何に重心を動かすか』が大切なのです。

膝が無ければ動けませんからね。」

 

「では指は何なのですか?」

 

「軸です。」

 

「軸?」

 

「大抵の方は『踵』を軸に方向転換しますが。

合気道では『足の親指』を軸に動くのです。」

 

「ほぉ、何故親指でないと駄目なのですか?」

 

「上体に『繋がってる』からです。」

 

「え?」

 

「美鈴さん、私の足跡を見てください。」

 

「足跡ですか?一体何故…。!?」

 

見るとその足跡は『親指』だけ深く凹んでいたのだ。

 

「え、こ、これは一体?」

 

「何故私は地面に親指を食い込ませているかわかります?」

 

「全くわかりません。」

 

「これは『引き金』みたいなものです。」

 

「引き金?」

 

「はい、スタートする為の『ゴム』と言ってもいいでしょう。」

 

「は、はぁ。

しかし、何故ゴムになるのですか?」

 

「筋肉の『張力』です。」

 

「え?

まぁ、確かに筋肉のバネで素早く動くのはわかりますが、親指の力だけでは、さほど変わらないと思うのですが。」

 

「はっはっは。『親指』だけの力ではないですよ。

『指先から腰まで全部』です!!」

 

「え?親指と腰の筋肉は繋がってない筈ですが…。」

 

「えぇ、繋がってませんよ。」

 

「はい?」

 

「だから繋がらせるのです。」

 

「???」

 

「親指に『集中』して食い込ませると、『腰の中で「ビーン」とゴムが伸びる』ような感覚がするのです。

そうすると『下半身全部』の力が親指に『集中』するのです。」

 

「わ、わけがわかりません。」

 

「それはそうでしょう。『科学で解明出来ない力』なんですから。」

 

「え、えぇ…。」

 

「この『集中力』によって筋力などが『格段に』上がるのです。

でもこれは超能力ではありません。

『誰でも出来る』ものなんです。」

 

「え?」

 

「『氣』を一点に集中させて生まれる力。

それを『集中力』と呼びます。」

 

「『気』ですか?」

 

「いいえ、『氣』です。」

 

「はい?」

 

「『気』とは、人などの精神に関係するものに付くものです。

そして『氣』とは、『誰もが持つ自然のエネルギー』のことです。」

 

「え〜っと、何を言ってるかわかりません。」

 

「ふふふっ、合気道の1番不思議なところはそこなんですよ?」

 

「え?」

 

「合気道には科学で解明出来ない力を使うことがあるのです。

普通の方には理解出来ないでしょう。」

 

「えぇ〜…。」

 

「それよりも、人里に着いたみたいですよ。」




「集中力」「氣」
これらは一体?

次回、「集中力」の大盤振る舞い!?


※マジで「氣」というものは存在します。私がこの身で体感しました。
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