合気道の名誉の為にも頑張っていただきたいですね。
「さて、ここまで来たら『集中力』のことも教えましょうかね。」
「集中力ですか?」
「はい。」
「集中力って、戦う時は誰でも集中していると思いますが?」
「ふふふん♪その『集中力』ではありません。
合気道での『集中力』です。」
少し自慢気に言う。
「何が違うんですか?」
「まず、合気道で大切な『部位』は何処だと思います?」
「え?え〜っと、腕ですか?」
「残念!!ハズレです。」
「では何処ですか先生?」
「膝と足の親指です。」
「え?」
意外な答えに驚く。
「合気道では『膝と足の親指』がとても大切なのです。」
「何故ですか?」
「合気道には『如何に重心を動かすか』が大切なのです。
膝が無ければ動けませんからね。」
「では指は何なのですか?」
「軸です。」
「軸?」
「大抵の方は『踵』を軸に方向転換しますが。
合気道では『足の親指』を軸に動くのです。」
「ほぉ、何故親指でないと駄目なのですか?」
「上体に『繋がってる』からです。」
「え?」
「美鈴さん、私の足跡を見てください。」
「足跡ですか?一体何故…。!?」
見るとその足跡は『親指』だけ深く凹んでいたのだ。
「え、こ、これは一体?」
「何故私は地面に親指を食い込ませているかわかります?」
「全くわかりません。」
「これは『引き金』みたいなものです。」
「引き金?」
「はい、スタートする為の『ゴム』と言ってもいいでしょう。」
「は、はぁ。
しかし、何故ゴムになるのですか?」
「筋肉の『張力』です。」
「え?
まぁ、確かに筋肉のバネで素早く動くのはわかりますが、親指の力だけでは、さほど変わらないと思うのですが。」
「はっはっは。『親指』だけの力ではないですよ。
『指先から腰まで全部』です!!」
「え?親指と腰の筋肉は繋がってない筈ですが…。」
「えぇ、繋がってませんよ。」
「はい?」
「だから繋がらせるのです。」
「???」
「親指に『集中』して食い込ませると、『腰の中で「ビーン」とゴムが伸びる』ような感覚がするのです。
そうすると『下半身全部』の力が親指に『集中』するのです。」
「わ、わけがわかりません。」
「それはそうでしょう。『科学で解明出来ない力』なんですから。」
「え、えぇ…。」
「この『集中力』によって筋力などが『格段に』上がるのです。
でもこれは超能力ではありません。
『誰でも出来る』ものなんです。」
「え?」
「『氣』を一点に集中させて生まれる力。
それを『集中力』と呼びます。」
「『気』ですか?」
「いいえ、『氣』です。」
「はい?」
「『気』とは、人などの精神に関係するものに付くものです。
そして『氣』とは、『誰もが持つ自然のエネルギー』のことです。」
「え〜っと、何を言ってるかわかりません。」
「ふふふっ、合気道の1番不思議なところはそこなんですよ?」
「え?」
「合気道には科学で解明出来ない力を使うことがあるのです。
普通の方には理解出来ないでしょう。」
「えぇ〜…。」
「それよりも、人里に着いたみたいですよ。」
「集中力」「氣」
これらは一体?
次回、「集中力」の大盤振る舞い!?
※マジで「氣」というものは存在します。私がこの身で体感しました。