選ばれたテーマと登場キャラは後ほど活動報告にて一応載せておきます。
「これより君たちには最後の作戦に参加してもらう。」
提督の重苦しい一言にから始まった私達の最後の抵抗とも言える反攻作戦。
敵の突然の侵攻により既に艦娘の殆どが水底へと沈み残ったのは私島風が旗艦を務める第二水雷戦隊のみ。
それでも島風が大活躍したお陰で深海棲艦のリーダーまで辿り着く事は出来たんだけど……。
「島風、そろそろ敵が見えるよ。」
「あ、うんそうだね。みんな、複縦陣で私に続いてっ!」
「「了解(なのです)!」」
どうやら敵は戦艦水鬼を旗艦にル級のエリートやフラグシップばっかり、こっちは私と響達第六駆逐隊のメンバーしかいないっていうのに参っちゃうよね。
「兎に角今は回避に専念して夜戦に持ち込むよ!」
「ダー、それで行こうか。」
夜戦に持ち込めば戦艦だってやっちゃうよっ!
だけど早い島風と鎮守府最高練度なのに提督の趣味で二次改装してない響以外には夜戦まで耐えるのは厳しかったみたい。
「きゃあっ!?うう……恥ずかしいよぉ……」
「もう…………許さない、許さないんだからぁっ!!」
「暁、電っ!?」
「まいったね……島風、これは一時撤退した方がいい。」
うう……確かに響の言う通り撤退した方がいいのかな…………でも。
「……島風?」
「響と雷は二人を連れて撤退して…………。」
「島風はどうする気だい?」
響が心配そうな目で問い掛けてくるけど大丈夫、島風だって此処で沈む気はないよ!
「私は戦艦水鬼を沈めてから撤退する。」
「ダメなのです!島風ちゃん一人を置いては行けないのです。」
「そうよ、一人前のレディである暁が仲間を見捨てたりなんて出来ないわ!」
「もっと私を頼らなきゃダメよ?」
皆に反対されることを嬉しく思いつつも私は響に皆を連れてくよう目で頼んだわ。
「…………わかった、行こう皆。」
「ちょっと響!?私はまだ戦えるわよ!」
猛反対する雷を響がたった一言で制したの。
「雷じゃ全力の島風には追いつけないだろ?」
「それは……そうだけど。」
「足の遅い私達が残っても文字通り足手まといだ。だったら島風に任せた方が敵の旗艦を倒せる可能性が高い、そうだろ?」
響は私のことをわかってくれた、そして信じてくれてる。響と出会えて私は幸せだった。
勿論沈む気なんてないけど響を守れるのならそれでも構わない……
「響を……そしてみんなを……守るんだぁっ!」
響が皆を連れて行ってくれたし、いまなら全力で行けるっ!
振り向き様に飛んできた砲弾を左へステップして難なく回避して見せた。
「にひひっ、あなたの攻撃って遅いのね!」
誰もいない中一人強がりを言いながら砲撃を避けていったわ。
三時間もの間降り注ぐ砲弾の雨の中、私は辛くも日没まで耐えきったんだ。
「ありがと……ごめん…………ごめんね、連装砲ちゃん……。」
私の事を庇ってくれた最初のお友達……連装砲ちゃんの為にも私は沈まないもん!
私は背中の魚雷発射管を手に持ち替え戦艦水鬼へ突撃したんだ。
「私には誰も追いつけないよっ!!」
そして私は遂に戦艦水鬼の目の前まで来ることができたんだ。
「とらえた、ここなら絶対に外さないよ!」
そう言って私は魚雷発射管を戦艦水鬼に向けた。
「これでおしま……い……?」
戦艦水鬼に魚雷を打ち込もうとした直後私の足元が大きな水飛沫を上げなす術もなく打ち上げられたの。
「え……?な……に……魚……雷?」
相手は戦艦しかいないから魚雷なんて…………あれは!?
「ひ……び……き?」
「流石だよ島風、まさかここまで戦艦水鬼を追い詰めるとは。」
私は海面に打ち付けられながらも響の魚雷発射管が再装填されていることに気づいてしまったの。
「助カッタワ、駆逐艦響。」
「なに、来てよかった。」
「どう……いう……?」
「どうしたんだい?別に悲しむことじゃない、私達は人間を殲滅する側に回るだけだ。」
「暁……達……は?提督だ……って。」
「暁達なら
響が何を言っているかわからないよ……どうして……こんなことを。
「何を言っているかわからないって顔だね。よく考えてみなよ、私達しか戦えないと言っているが生み出したのは人間だ。」
「だ、だから提督の為に戦っているんでしょっ!?」
「なら私達でなくとも人間が自分で戦えばいいじゃないかっ!!」
「それは……。」
そんなの私にはわからないよ……。
「モウイイ、早ク沈メテシマイナサイ。」
「ダー、じゃあ一旦お別れだ島風。」
そう言って響は装填し終えた魚雷を私に構えた。
「ダズビダーニャ」
「響ッ!!」
目覚めるとそこは見覚えがある一部屋だった。
汗だくになった体を起こし惚けていると部屋の扉を開けて青白い女性が入ってきた。
「ズイブン懐カシイ名ヲ呼ブモノダ
「ヒビ……イヤ、
「二人キリノ時ハ構ワナイヨ島風。ソレヨリ大分ウナサレテイタヨウダケドドウシタンダイ。」
そっか、あの時の夢か……
あれから三年に渡る深海棲艦の猛攻により遂には人類は地球から姿を消した。
でも…………
「ネェ……本当ニコレデヨカッタノカナ。」
響は俯いたまま、私の質問には答える事はなかった。