クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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afterstory33:曙光の祝福

 

その頃、勇人達はグランドスフィアによって保護されているコロニー内にいた。お世話になっているシンディと雄二達の両親や家で久し振りのFPSゲームをしていた。するとドアからベルが鳴る。

 

「は〜い?」

 

勇人はゲームをポーズさせ、ドアを開くと、お土産を持ってきた雄二達とシンディがいた。勇人は部屋に招き入れ、皆でお土産のお菓子を食べながら、話し合う。その内容はと言うと……。

 

「雄二達もメイルフレームを操りたい!?」

 

雄二達の言葉に勇人は驚くと、雄二が言う。

 

「俺達は今まで、勇人を見て見ぬフリをしていた……だから、それを償う為に、一緒に戦おうと思うんだ!」

 

「私も!慣れない戦闘かもしれないけど、それでも!勇人の力になりたいの!」

 

志歩も言い、勇人は深く考え込む。

 

「う〜〜ん……」

 

「しちゃったら?」

 

すると勇人の体の中から勇人の母の生まれ変わりであるフェイトが現れた。

 

「母さん…」

 

「雄二君達は貴方に物凄く反省してるのよ……"OK"出したら?」

 

「……母さんが言うから、仕方がないなぁ」

 

雄二達は興奮すると、勇人が真里亞がいないことに気付く。

 

「あれ?…そう言えば、真里亞は?」

 

「真里亞は、確か……」

 

 

 

 

 

 

その頃、真里亞は…グランドスフィアの格納庫にある勇人のパンドラメイル"クーフリン"のコックピットにあるコンソールやキーボードで、何かをハックしていた。

 

「やっぱり…一人が落ち着く……ダンボールハウスハウス…壊れちゃったけど…この"パンドラメイル"って言うマシン廃スペ過ぎ…パない…作業が捗る……それに…」

 

すると真里亞が椅子を臭い始めた。

 

「この臭い…勇人を退けてベリトの臭いがする〜♡…羨ましい!羨ましい!羨ましい〜〜〜っ!ベリトの臭いをこんなに染み付けるなんて〜〜!!」

 

「………」

 

真里亞がベリトの臭いも染み付いているコックピットの椅子を臭いつく中、真里亞を探しに行った勇人達がクーフリンのハッチを開き、思わぬ行動をしている真里亞を見て、怒りを顕にしていた。

 

「真〜里〜亞〜!」

 

勇人の怒りの拳が真里亞の頭を殴った。

 

「痛〜〜!」

 

「何僕のクーフリンの椅子に座ってるんだよ?」

 

「嫌…その…ベリトの臭いが……」

 

「どんだけベリトの事が好きなんだよ……」

 

「だって…だって!ベリトがどうなったのか知りたいの!その為に、デススフィアのシステムにハッキングして、情報を探ろうと!」

 

真里亞の言葉に、勇人は驚く。

 

「デススフィアにハッキング!!?」

 

「え?」

 

真里亞の行動に、勇人達は真里亞のハックスキルに驚く。デススフィアのファイアーウォールをあっと言う間に破ったり、敵の目を盗んでデータへと入っていく。

 

「凄い……アイツ等の目を盗んでハックしている……真里亞ちゃんて……一体何者?」

 

瑠璃が問うと、真里亞は答える。

 

「普通にクソ兄貴から酷い虐めを受けられ、ダンボールハウスに引きこもった…ただのスーパーハッカーよ。」

 

「スーパーハッカー?……やっぱり何処かで聞いたことがある……………!?、アンタまさか!!根岸真里亞!?」

 

真里亞の姓名に勇人達は驚く。

 

《ええっ!?!?》

 

「そう…私はあの根岸 英二の長女で…クソ兄貴である洋介の妹よ…。」

 

真里亞はハッキングしながら、勇人達に自分の過去を話す。

中学の時、何時も嫌味な笑みを浮かばせる兄である洋介から、生まれ付き天才的な頭脳を持った真里亞に、高校の試験の答案のデータをハックし、答案を盗んで来いと命令された。真里亞は言われた通りに、洋介が受ける高校へハックし、試験の答案を盗んだ。その翌日、洋介は答案を暗記し、見事に高校へ受かると同時に、実の妹である真里亞をハッカーだと、警察にばら撒いた。兄に売られた真里亞は絶望し、周りの人から酷い目で見られ、友達からとてつもない程の虐待を受けた。父に頼んだが父からも知らを通され、真里亞はそのまま試験も受けず、こっそりと校舎の使われていない部屋にダンボールハウスを建て、こっそりと生きていたと……。

 

真里亞の過去を聞いた勇人達は拳を握り締める。

 

「そう言うことだったんだ……クソ!」

 

「街の権力者であった英二の立場を利用して……さらに妹の頭脳を道具の様に扱うとは………許さん!!」

 

「……勇人、こんな時にも何だが……根岸 英二に面談してみないか?」

 

「……そのつもりだよ」

 

勇人は鋭い目付きのまま、コロニーにある警務所に監禁されている根岸 英二の所に会うことになった。だが、彼らは真里亞がハックしていたデータに奇妙なデータを受信した事に気づいていなかった。

 

 

 

 

警務所の地下にある監禁施設、勇人は面談室で根岸 英二と話していた。

 

「まさか、君があの人物の息子さんだとは……」

 

「ビックリか?」

 

「あぁ……それで?私に話したい事は何かね?」

 

「率直に言おう………洋介の野郎のしつけがなってねぇぞ……アンタの悪い教育のせいで、実の娘である真里亞は兄貴や友達から卑劣な虐めを受けて引きこもりになったんだぞ!……おまけに一般市民をシェルターに入らせらず、のうのうと生きようとした!……自分が恥ずかしくないのか?」

 

勇人が責めると、英二は口を開く。

 

「……恥ずかしい?何故だ?」

 

「!!」

 

英二の平然とした態度に、勇人は笑う。

 

「……フ、フフ…フフフ…笑わせんなよ…クッ!!」

 

勇人は怒りを爆発させ、ガラスに拳をぶつけた。ガラスにヒビが入り、拳から血が滲み出てきた。

 

「ふざけるなよ……お前!」

 

勇人は英二を睨む。そして怪我をした拳を抑え、エに言う。

 

「一生、刑務所にいろ……アンタのクズ息子を……目の前で殺してやるから…」

 

「……」

 

勇人はそう吐き、面談室から出た。

 

 

 

 

 

 

 

勇人はマギーに手の傷を治療してもらい、訓練所で日本刀を持って、構えているとレオンが入ってきた。

 

「相手…良いか?」

 

「どうぞ♪」

 

勇人とレオンは一緒にアースセイバーと日本刀を抜刀し、向き合う。

 

「行くぞ、勇人……真剣勝負!」

 

「こちらもですよ!レオンさん!」

 

二人は互いを睨み、そして……。

 

「「!!」」

 

両者は互いに向かい、刃同士がぶつけるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、何処かの密林の惑星…傷だらけのグリニア帝国兵士がよろめきながら必死に何かから逃げていた。

 

「あんなの!…無理だ!!義足と義手をしてやがるのに、何であんなに早く動けるんだ!!?」

 

兵士が逃げている一方、共和国隠密部隊兵士四人とジェットスラスターパックを装備している陽弥が追っていた。

 

「逃がすか…」

 

「頭領、何故あの基地へ奇襲仕掛けたのですか?これでは帝国に宣戦布告を出しているかの様になっていますよ…」

 

「心配するなカイエン…あの基地に奇襲を仕掛けたのには訳があるのだ…奴らの今後の作戦と計画、そして…各宇宙にまだ、帝国に抵抗する組織のリストの確認だ…。」

 

「それなら、心当たりのある軍と組織があります♪」

 

「あるのか?」

 

「えぇ、"宇宙秩序軍"、"反乱同盟軍"、"銀河連合自由同盟国"、"惑星連邦"、"聖府軍"、"星間国家連合"、"汎銀河統一帝国"、"ファウンダー軍事盟約連邦"、"還星系共和国"の9つの勢力があります♪」

 

「ほぉ、詳しいな?」

 

「色々と知りましたから、貴方が本当は種族大銀河連合をまとめる総統『陽弥・ギデオン』様ですから♪」

 

「ハハハ♪」

 

「私は貴方に救ってくれたこの命……全力で貴方に忠誠を尽くしますよ♪」

 

「そうであれば、今逃げているグリニア帝国兵士をとっ捕まえるの最優先にしろ……行くぞ!」

 

「はい!」

 

陽弥はカイエンと隠密部隊と共に追う。そして追い付いて行くと、陽弥がカイエンを連れて、残りは後を追わせる。

 

「何処へ?」

 

「挟み撃ちだ!」

 

陽弥はそう言い、密林の中を駆け巡り、グリニア帝国兵士が来るのを待つ。そして…。

 

「来た…」

 

徐々に、足音とアサルトライフルの銃声が聞こえてきだした事を確認し、葉の陰から陽弥が飛び掛かった。

 

「捕まえた!!」

 

追い付いた隠密部隊も駆け付け、グリニア帝国兵士を縛り付ける。そして陽弥は基地を占拠し、情報を見る。

 

「帝国め、予想以上に星々を支配下に置かれている……ザ・コアを手に入れる為、逃げ場を無くしているのか…。」

 

「まずいですよ…一刻も早く共和国政府に知らせないと…」

 

「だな……ん?」

 

すると陽弥が奇妙なデータを見つける。それは文字がルーン文字や像型文字で描かれていた。

 

「なんて書いてあるのですか?」

 

カイエンが陽弥に問うと、陽弥はカイエンに言う。

 

「……"我々はついに、曙光の女神 ニケとザ・コアを出現させる種族"歌の民"の居場所を示すクアンタの遺跡を見つけた……場所は第二宇宙の惑星サイロックス"で……南緯8時の方向の洞窟内と……。」

 

「どうするのですか?」

 

「カイエン…私はサイロックスへ一人で向かう。お前たちはこの基地で帝国に偽の補正情報を送れ……。この基地の安否を確認されてはまずい……よって、この基地を隠密部隊の前線基地にする。良いな…。」

 

《はい!!》

 

隠密部隊は陽弥に敬礼し、陽弥は長距離ブースターを取り付けたジスタードでクアンタの遺跡がある惑星サイロックスへとワープし、ジスタードをステルスモードにして、着陸した。陽弥はギリースーツと赤外線ジャミングシステムを起動し、木々の上から洞窟入口付近にいるコーパス兵とゼルトラン帝国連合兵が彷徨いおり、その中に新生フェメシス騎士団の洋介とシェレナがいた。

 

「あのガキとシェレナ……」

 

するとシェレナと洋介は多数の兵士達を連れて、洞窟内に入っていき、陽弥も物音を立てずに兵士の目を盗みながら洞窟内に入っていった。洞窟内にはかなり古い石柱や寺院、そして神殿が目の前にあり、陽弥は恐れなく入る。すると目の前に光輝く玉座があり、座っていたのは一見して少女のような人物だった。彼女の印象を説明するならば、とにかく“白い”肌は森護府の外壁と並ぶほど白く、髪に至っては半ば透き通っている。開いた瞳の奥が銀色の瞳であるとわかったとき、あまりに人間離れした色彩に陽弥は抑えがたい違和感に襲われた。自然の色合いに倣った鮮やかな色彩を特徴とする巫女の服装。彼女はその上に薄い紗のかかった白い布を幾重にも重ね着ている。それは彼女に草木の上に積もった新雪のような儚さを与えていた。

 

「あれが……俺の、曾祖母……曙光の女神 ニケ…。」

 

陽弥は恐れなくニケに近付くと、頭の中から弦の調べのように耳に心地よい声が響いた。

 

「何奴だ……?」

 

「!?」

 

「まぁ、落ち着け……ソナタは……あ〜、陽弥か……妾とアプスの可愛い曾孫よ……こちらの元へ」

 

ニケの言う通りに、陽弥はニケの元に近付くと、バリアがニケと陽弥を包み込んだ。

 

「!?」

 

「……出てこい帝国共よ」

 

すると陰から多数の帝国兵士達が現れ、洋介とシェレナも現れた。

 

「俺を誘き出す罠か……」

 

「ヘッ!まさか生きていたなんてなぁ、護星神様よ!」

 

「……」

 

「……陽弥よ」

 

「?」

 

「ソナタに各宇宙に散らばるクアンタの全てをその頭に注ぐ、向こうでソナタの弟子の為に……」

 

するとニケの体が光だし、光子へと変わると、陽弥の頭の中へ注ぎ込まれる。

 

「あああああああああああっ!!!?」

 

陽弥はニケから与えられたクアンタの全てのデータにより頭を抱えると、彼の皮膚に緑に光るコンピュータ回路が浮かび上がり、左右の目も緑に光る。そしてバリアが消え、兵士達は陽弥に武器を突き付けてきた直後、陽弥の体から強力な波動が放たれ、前列の兵士が破裂死した。

 

「何が起こった!?!?」

 

洋介とシェレナが驚いていると、陽弥の周りに緑色に発光するクアンタの亡霊兵士達が現れ、陽弥が亡霊兵士達に命令する。

 

「殺れ」

 

命令と同時にゴースト達が持っていた粒子ライフルを乱射し、帝国兵士を溶解していく。

 

「なんだと!?」

 

「これが……光と勝利を導くニケの力なのか!?」

 

洋介とシェレナはディアブロとシャバシティが現れ、武器を乱射する。

 

「どうだ!」

 

洋介が安心した直後、砂埃から緑に光る刃が伸び、洋介のディアブロのコックピットを貫き、洋介の左肩を貫通する。

 

「何!?」

 

シェレナはシャバシティのガトリングキャノンを向けた直後、陽弥がシェレナの方を向き、シャバシティの頭部を掴む。

 

「愚者が…」

 

陽弥はシャバシティを投げ飛ばすと同時に、シャバシティに襲いかかる。

 

「グアッ!!クソ!」

 

シェレナは立ち上がろうとした直後、シャバシティのシステムが切られる。

 

「え!?何で動かないんだ!?」

 

シェレナが戸惑う中、陽弥がシャバシティの背部に収納されていたバッテリーを抜き取られていた。陽弥はバッテリーを放り投げ、ジスタードへ戻る。負傷した洋介は待機している艦隊に通信を入れる。

 

「洋介だ……バケモノが情報を盗んだ!直ちに追撃を開始しろ!」

 

洋介は怒鳴りながら通信を切り、空を睨み付ける。

 

「俺も……あの力があれば……そうだ!」

 

この時、洋介はやってはならない事を企んでいたのであった。

 

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