クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
デススフィア戦域では、オリュンポスと合体したペルシウス・オーバーライズが空間を駆け巡り、敵艦隊を駆逐していく。コックピットで額から汗を垂らすシンがデススフィアを見る。
「陽弥達は……無事だろうか…こうなれば!」
シンは通信コンソールである人と通信する。
「あぁ、俺だ…助けが必要なんだ」
デススフィア中枢部、勇人達はドレギアスとの最後の戦いをしていた。龍装光したレオンと陽弥がアージュを翻弄する。陽弥がサーメットブレードを展開し、アージュの両側頭部に突き刺す。
『キシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
陽弥はアージュを掴み、シグムディアの出力を上げる。
「シグムディアの新装備!!見せてやるよ!!」
するとサーメットブレードが腕部から外れ、鎖の付いたサーメットブレードでアージュを壁にぶつける。
「オラァッ!!まだまだ!!」
陽弥は鎖を引きながら、アージュを壁にぶつけまくる。そしてぶつけまくっている内に、アージュが気を失うと、陽弥がレオンに言う。
「行け!!レオン!」
「あぁ!!」
レオンが気を失っているアージュの上に飛び乗り、アーティファルソードⅡを右目に突き刺した。
『ギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』
アージュは悲鳴を上げ、壁を突き破り、陽弥とレオンを連れたままデススフィアの外壁に顔を出した。アージュは怒り、毒牙の空洞から無限毒液を発射してきた。陽弥とレオンは無限毒液を回避すると、毒液が外壁装甲板を溶かしていった。
「厄介だな…あの毒牙」
「あれを圧し折れば…」
「俺に任せろ!!」
するとアージュの元に、シンが飛んできて、大型クローアームで毒牙を掴む。
「オリュンポス!!最大出力!!」
オリュンポスのブースターが火を吹き、毒牙を引っ張り、そして……
「抜けろおおおおおおおっ!!!!」
肉が引きちぎれる音が響き、毒牙は歯肉ごと圧し取れ、そのままアージュの上顎に毒牙を突き刺した。
『ギャァァァァァァァァァァァァッ!!!!!』
アージュは自分の毒牙によって、身体中に無限毒が回る。体制を立て直すオリュンポスが陽弥とレオンと共に並ぶ。
「父さん!大丈夫!?」
「心配するな!まだ終わってねぇからなぁ!」
シンはオリュンポスのメガビーム砲を構える。アージュは鋭い眼差しで陽弥達を睨む。
『ぎぃぃぃざぁ"ぁ"まぁ"ぁ"らぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っ!!!』
アージュは巨大な口を開け大咆哮を上げる。
一方、タスクと龍装光したフェイズは破壊神帝ヴィシュを相手していた。ヴィシュの剛力な爪が二人を襲う。
『羽虫が!!ちょこまかと!!』
ヴィシュは口から迅雷を放つと、タスクはアブリュートキャノンで応戦する。
「クッ!!何て力だ!!」
タスクのエグゾディアスが微かに圧されており、ヴィシュはさらに迅雷の力を強める。
「くそ!!ここで終わるわけには!」
タスクが諦めた途端、何処からかビームがヴィシュの左目に炸裂した。
「!?」
ビームが方向を見ると、バスターランチャーを構えたアンジュのヴィルキスが飛んできた。
「タスク!助けに来たわ!」
「アンジュ!?」
するとアンジュの後ろからワームホールが現れ、そこからアウローラや第一中隊の皆が、駆けつけてきてくれた。タスクとフェイズはそれに驚く。
「何でここに!?」
タスクが問うと、クレオパトラに乗ったサリアが説明する。
「あっちの世界のシンが呼んだんだ!」
それと同時に、ハンクが率いる第一部隊やルナ達も駆け付けてきてくれた。
スヴァと戦っているアストラとベイボルスとアイリスの元に、リュウガとサラ、リョウマとローレライが駆け付けてきてくれた。
「助太刀致そう!!」
リョウマが雷光神龍を呼び出し、龍装光を纏うと、奥義を放つ。
「雷龍破!!」
ブレードから雷撃を放つ龍と漆黒の龍が現れ、スヴァに襲い掛かる。
『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っ!!!!!』
苦しむスヴァにベイボルスとアイリスがスヴァの両腕を切断し、アストラがイグリースを振り下ろし、スヴァの頭部に炸裂した。
『己ええええええええええ!!!!!』
スヴァが怒った直後、ローレライが呪紋を唱えた。
「ディープフリーズ!!」
スヴァの体から冷気が漂い、スヴァが凍り付く。そしてリュウガとサラが収斂時空砲と超収斂時空砲を構える。
「喰らうがいい!!」
リュウガのヤマトとサラの焔龍號の肩から竜巻状のビームが発射され、スヴァに炸裂した。再生が間に合わくなっているスヴァは体制を立て直そうとしたその直後、アイリスのウルトヴァイスの矢が直撃した。
『馬鹿な………』
最後にアストラの大剣が振り下ろされ、スヴァが真っ二つになった。
ちょうど同じ頃、ジュンとコモン、アラドとリアース、援護に駆け付けてきてくれたロザリー、エルシャ、クリス、そして陽弥の世界のハンク、ゾーラ、バン、カズ、サイ、フィーリ、ロザリー、エルシャ、クリスは神帝アナを迎撃していた。ジュンの斬撃とコモンの華麗なアクロバティックがマナを翻弄し、アラドが一突きがアナの額に炸裂する。
『グアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
アナが苦しんで油断しているところ、リアースが弓弦を引き絞り、最大の矢を放った。
『ッ!!?』
アナの頭上にリアースが放った光の矢が突き刺さり、最後にジュンとコモンの斬撃がアナの首に炸裂した。アナは目の輝きを失い、絶命した。
エミリアもアリアード、メリダ、ジアート、エルネアと共に、サハスと交戦していた。サハスはザ・コアのシールドでエルネアの矢を弾く。そしてアリアードとエミリアが突き攻撃をしたが、ザ・シードの剣が迫る。するとエミリアはあることに気づく。サハスの右脇腹に大きな古傷があることに、エミリアはシグニューの出力を最大に上げ、古傷に向けてエネルギーランスを突き付けた。
「行くわよ!!」
エネルギーランスが古傷に直撃し、アリアードも騎兵銃槍を古傷に向けて突き刺した。
『この野郎!!だが、こんなの痛くも痒くもないわ!!』
エルネアやメリダ、ジアートがエミリアとアリアードを援護する。
『フンッ!そろそろこの羽虫をはたき落とすか』
「「はあああああああああっ!!!!」」
エミリアとアリアードの槍がついに古傷に突き刺さり、サハスの体内を削っていく。
『ま!?まさか!!??………このサハスがクアンタ人に……っ!!!!!!!』
サハスの額が爆発を起こし、中からエミリアとアリアードが飛び出てきた。サハスはザ・コアとザ・シードを落とし、倒れた。
タスク達も疲れ果て掛けているヴィシュを追い詰める。
『ハァ!ハァ!ハァ!こんな筈ではない!我らは大厄災!破壊の神でもあるぞ!!』
ヴィシュがそう言っていると、天井が崩れ、ボロボロのアージュと共に陽弥達が落ちてきた。
『アージュ!!?』
アージュの額の角がそのままヴィシュを刺し殺すと、陽弥とレオン、シンがアージュに攻撃を仕掛ける。サーメットブレードでアージュ引きずり出し、シンがコンテナから巨大なパイルバンカーを取り出し、下に建てつける。暴れるアージュにレオンはエールシュヴァルトで応戦し、陽弥はパイルバンカーの上に立つ。
「トドメだ!!」
陽弥は力を強め、アージュをパイルバンカーへ引っ張る。それに抵抗するアージュは悲鳴を上げる。
『くそおおおおおおおおおおお!!!!』
そしてレオンがアーティファルソードⅡでアージュの角を切り裂き、最後に踵落としをし、パイルバンカーの杭がアージュの上顎を貫いた。
『ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!』
アージュは悲鳴を上げながら、白目を向いたまま絶命した。ちょうどそこへタスク達が駆け付けるのであった。
「レオン!陽弥!」
「皆!」
そして中枢部のちょうど真上、勇人はドレギアスと戦っていた。外壁を駆け巡り、武器同士がぶつかり合う。
『フハハハハハ!!!我を止める事はできぬ!!』
ドレギアスは笑いながら、灼熱のメイスを振りろし、勇人はクサナギを二刀流で受け止める。
「止める!止めてみせる!!」
両者はそれぞれの得意攻撃を回避しつつ、戦う。ちょうどそこに、陽弥達が合流する。
《勇人!!》
「皆!」
その直後、ドレギアスの蒼海の剣が勇人の胴体を貫く。
『馬鹿が!!……っ!?』
よく見ると、勇人は蒼海の剣を掴んでおり、手から赤い血が滲み出ていた。
『馬鹿な!!?』
ドレギアスは剣を必死に引き抜こうとした直後、勇人が言う。
『もう……お前なんて怖くない!!』
勇人の拳に緑色のエネルギーが纏い、ドレギアスの顔面に炸裂した。
『グアァッ!!!!』
ドレギアスが吹き飛ばされると、陽弥達の剣が光だす。
「これは!?」
陽弥達は驚いていると、剣から古の銀河七聖龍である『超神星煌龍帝ノヴァ』、『天空龍皇ルシェル』、『狼極龍皇アイゼンガルド』、『呀龍王マルス』、『霊峯山魔龍帝エンデ』、『剣聖龍騎神リュミエル』、『紅蓮帝テルスカ』、そしてルナ達やアストラ達、勇人の体から陽弥から『太陽神龍アポロブレイブ』と『陽光神龍アポロドラゴニス』と『黒陽神龍アポロドレイク』と『紅蓮龍騎神 クリムゾンドラゴン』と『聖光神皇龍ゴッドシャイニングドラゴン』、ルナの『月光神龍ルナティッ ク』、リョウマ『雷光神龍ライトニング』ソフィア『妖精神龍エンシェンター』アレクトラとルチル『双頭神龍ガルス』エミリア『蓮華帝レヴィアント』アストラ『金牛龍王モードロック』ベイボルス『殻将皇レギオンサー』アイリス『異海神ルクシオン』勇人の『時空神龍ビックバイパー』が現れると、陽弥達の体が光り出す。陽弥が白、レオンが黄金、ジュンが青、コモンが赤、アラドが緑、リアースが紫、フェイズが深紅の珠へとなり、他の龍達もそれぞれの色を持つ珠へとなると、光輪へとなる。そして光輪は勇人の背部に付けられる。
『ハァ〜〜〜〜〜……………!!!!!!!!』
勇人が体内のメビウスの輪の気を増幅し、光輪から古の銀河七聖龍の首が出てきた。それはまるで勇人の後ろに光り輝く崇高なオロチが君臨しているみたいであった。ドレギアスはそれに驚いていた。
『馬鹿なっ!!?一体どうやってあんな力が!!?……くそ!!』
ドレギアスは背中の光輪の混沌の珠を使い、朽ちた神帝達を生き返らせる。破壊神帝達はデススフィアの外壁を破壊し、勇人と光る七体の龍を睨みつける。
『貴様……一体、何者なんだ!?』
ドレギアスが勇人に問うと、七体の龍から陽弥達の声と共に勇人は返答する。
『我のことか?……言っただろ?我はクアンタ皇家"フォルティア・ブリタニア・クアンタ"だと……そして!!』
一瞬であったのか、ドレギアスの目の前に勇人が緑のエネルギーを纏った拳を構える。
『我の名は超神羅 オリジン・プライム!!! 』
そして勇人の拳がドレギアスやサハスに直撃する。上空へ吹き飛ばされたドレギアス達のさらにその上にワームホールが現れ、吸い込まれる。
『我は全で!我は生命!!』
勇人はそう言い、ワームホールの中に吸い込まれたドレギアスを追っていくのであった。