クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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今回の話はグロと思わぬ展開になっております。そして新型のフレームも来ます。

では、どうぞ.......


第12話:ヒルデガルド・シュリーフォークト

 

エミリアに吹き飛ばされた陽弥は目を覚まし、少女の跡を追った。

 

「一体何処に..........?」

 

するとミューが教える。

 

「『...........こっちです。』」

 

「え?何で分かるんだ!?」

 

「『足跡がくっきり残っています。私は機械生命体であり、物体をスキャンすることも可能ですから、』」

 

「そりゃあ、助かる。案内してくれ」

 

「『かしこまりました。』」

 

ミューはその足跡をスキャンしながら少女を追い、陽弥達はミューの跡を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れになり、街を出ると、目の前に城塞らしき建物が見えた。

 

「あれか?」

 

「『えぇ、足跡の結果.......間違いなくあの建物内に逃げ込んだ模様です。それと......微かですが、建物内に多数の生体反応を確認しました。』」

 

「本当!?」

 

陽弥が驚いた直後、ミューが陽弥を押し倒す。

 

「うわっ!何するんだっ!?」

 

その時、陽弥の足元にスナイパーライフルの銃弾が弾け、ミューの体全体に無数の赤いレーザーポインタが付いた。

 

「っ!?」

 

「盗賊共!おとなしく立ち去れ!」

 

城塞の見張り台にたくさんの人達が猟銃やスナイパーライフルを構えていた。

 

「え!?違う!違う!俺ら盗賊じゃない!」

 

「嘘付くな!!マナで物資を強奪するくせに!!」

 

「本当だって!て言うか"マナ"って何だよ!?意味分からんよ!!」

 

「とぼけても無駄だ!覚悟しろよ!盗賊が!」

 

難民が銃の引き金を引こうとした瞬間、

 

「待つんだ!」

 

女性の声がして、難民を止める。

 

「ヒルダさん!?」

 

「「ヒルダ.......!!??」」

 

すると砦から赤い髪の毛をしており、ロングヘアーをして、防弾スーツを着用した女性が現れた。陽弥とルナは驚いた。その女性の顔が実の母と似ていたから、

そしてその女性は陽弥とルナのタクティカルスーツを観察した。

 

「............あなた達、見たところ盗賊ではないみたいだね..........何処から来たの?」

 

「「..............」」

 

「?........どうしたの?」

 

「え!?いえ、別に何も!俺は陽弥........こっちが妹のルナで.........エミリアと........誰だっけ?」

 

「『ミューです。』」

 

「名前は聞いていない........何処から来たの?」

 

「えっと.......実は........」

 

陽弥はその女性にこれまでの事を教えた。エミリアの事も、ミューの事も陽弥達の任務も.......

そしてその女性が言う。

 

「種族銀河同盟!?........聞いた事がない組織だな.......それと星から来たって........」

 

「けど、俺たちは正真正銘......別の宇宙から来たんだ。信じて........くれる?」

 

「.............まぁ良い.....アタシ達の前線基地に入れてやる。」

 

「ありがとうございまっ!」

 

「ただし!.......不審な行為はするなよ.....良い?」

 

「「あ........はい......」」

 

陽弥達はその女性から許しを得て、前線基地に入れてくれた。陽弥とルナの機体はその女性と仲間達が回収してくれるらしいと.........中は大量の武器や機銃、そして大勢の人達が闇屋見たいに店が並んでいて、まるで街道になっていた。

 

「凄いなぁ.......ん?」

 

街道を歩いていると陽弥達が追っていた少女がいた。

 

「あ!......お前!」

 

「!?」

 

向こうは陽弥達がいることに驚き、側にいた。男性の後ろに隠れる。すると男性が陽弥に話しかける。

 

「あのぅ、この子が何を?」

 

陽弥はその子の事を話した。名前はミホと言い、三年前に母親が病死してしまい、父親と二人暮らしをしているらしい.......父親が言うには、あの時......薬が盗賊に盗まれなかったら妻は死なずにすんだのだが、見ての通り......薬はなく、病に苦しむ人々がおり、死に絶えていた。20年前までは平和だったのに........

 

「平和って........あんたまさか........!?」

 

「あぁ、そのまさかだ.......20年前まではマナの光で溢れていた世界だったのに..........ノーマ達の反乱で........目が覚めたんだ」

 

「「「「ノーマ達の反乱?」」」」

 

「あんたら知らないのかい?........まぁ、無理もない.......あんた達を見てると多分.........18歳に近いだろうな.......あ!良ければ、私の家に来なさい......」

 

「ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

 

陽弥とルナ、エミリア、ミューはおじさんの家に招かれた。エミリアはミホと遊んでおり、ミホのお父さんは皆に紅茶を入れて、運んできてくれた。

 

「さぁ、御上がり.......」

 

「ありがとうございます。」

 

「あんたは良いのかい?」

 

「『自分は機械生命体ですから、紅茶は無理です。』」

 

「機械生命体?.......ハハハ、あんた面白いことを言うね?.............で、何を話そうとしたんだっけ?.......あ!そう、そう、ノーマの反乱の事を話そうとしたんだ......では、話そう。」

 

 

男性はノーマの反乱の事を話した。

 

今から数年.......この世界は、マナと言う情報技術と呼ばれる力で人類は争いもなく、平和に暮らしていた。しかし、そんなマナを使えない者もいた........「ノーマ」、マナが使えない、人間ならざる者........マナが使える人間にとって、ノーマは反社会的不審物とされ、人間達から嫌われ、差別される運命になっていた。

 

それを聞いたルナが言う。

 

「そんな.......!?........そんな力を持っている人間が持っていない人間を差別するなんて........!?」

 

「まぁまぁ、落ち着いて聞きなさい。」

 

それから、その平和が長く続くと思われたが、突如.....この世界から追放されたマナが適合しない人間が現れた。

反乱分子「古の民」と呼ばれるテロリスト集団だ。

 

「「っ!?」」

 

陽弥とルナは思った。ソフィアの父親、タスク達の存在に.........

 

そして古の民は旧ミスルギ皇国から絶対兵器「ラグナメイル」の一つ........ヴィルキスを強奪した。古の民は......そのヴィルキスを持って、、異世界から進攻してくるドラゴンと呼ばれる化物を排除するノーマ達と共に反乱を起こし、

「リベルタス」と呼ばれる。内戦が始まった。しかし、古の民達は敗北した。

 

「敗北した!?........何で!?」

 

「何でと言われても........この世界を作った創造主だよ」

 

「「「創造主.......!?」」」

 

「創造主の名は.........."エンブリヲ"、かつては人間だったが、この世界を造り上げた神とも呼ばれる者だ。」

 

「「神とも.......呼ばれる!?」」

 

「それからじゃ.........」

 

残ったノーマ達は毎日のようにドラゴンを排除していた。するとそのノーマ達の中にはかつて皇家だった者が二人いたと......

 

「二人......?」

 

「その二人の名は........かつて、元ガリア帝国第一皇女 アレクトラ・マリアフォン・レーベンヘルツと元ミスルギ皇国第一皇女 アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギだった。」

 

「アレクトラとアンジュリーゼ......!?」

 

「おや?あんたらその名前は知っていたのかい?」

 

「えぇ、アンジュリーゼ.......いや、アンジュさんは俺たちの住む人類銀河共和国の女王であり、アレクトラは.......ウィルさんとサリアさんの娘なのです!」

 

「ほぉ、アンタ等はやっぱり面白いことを言うなぁ.......」

 

「信じられないかも知れませんが本当の事です!」

 

「これこれ、まだ私の話は終わってないぞ」

 

「あ!すいません!つい、興奮してしまい.......」

 

「良いんだよ、誰もそう言う事もあるんだよ。」

 

男性は話の続きをした。アルゼナルと呼ばれるノーマの収容施設がかつてアンジュリーゼをノーマだと暴露し、父であるジュライ・飛鳥・ミスルギを首吊りの刑にした。馬鹿皇子であり、偽帝"ジュリオ・飛鳥・ミスルギ".......かつてアンジュリーゼの兄だった者だ。

 

「「アンジュさんの.......お兄さん」」

 

そしてそのジュリオはアルゼナルを襲撃してきた。狙いは当然、アンジュリーゼと絶対兵器「ラグナメイル」の強奪.......前にアンジュリーゼを捕獲して、首吊りの刑にしようとしたが逃げられ......そのときにアンジュリーゼに付けられた傷の恨みを張らすつもりだったが、そこにこの世界を造り上げた神とも呼ばれる存在 エンブリヲが現れ、ラグナメイルの収斂時空砲でジュリオを葬った。そしてその三日後.......突然、人間達のマナが使えなくなり、世界中は大パニックになった。そしてそこにアンジュリーゼを率いるノーマ達がエンブリヲを倒すために様々な種族とドラゴンとの同盟を結び、ミスルギ皇国に進攻し、ラストリベルタスを開いた。そしてエンブリヲを倒し、彼らは何処か知らない世界に行き、平和に暮らしている。そして.......

 

「私たちは、この絶望の世界で......明日への道を歩んでいるんだ。」

 

「そんな事が........」

 

「皮肉だろ?.......マナを持っていた者は皆差別される運命になったんだよ........けど、それも事実だ。私たちはマナの真実を知らなかっただけだ。私たちが本当の化物だったんだなと、」

 

すると男性は泣き崩れた。

 

「ごめんな......ごめんな......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽弥達は家から出ると、皆で話し合った。

 

「あの人の話.......どう思う?」

 

「信じられないかも知れんが......あんなに泣き崩れ方は以上だった。」

 

「『..........』」

 

するとミューが考え込む。

 

「どうしたんだ?」

 

「『陽弥さん、ルナさん........渡したい物があります。』」

 

「「渡したい物?」」

 

ミューはポーチからある写真を渡すと、それを見た陽弥とルナとエミリアは驚く。

 

「これはっ!?......父さんと母さん!?」

 

「『恐らく、貴方の両親は元々この世界に住んでいたのかもしれません。』」

 

「どういうこと!?」

 

「『私の計算によれば、君達の父親 シン・ギデオンはヴェクタ出身であります。今、我々がいる世界は.......貴方達の母親.......ヒルダさんの故郷「エンデラント連合」だと思います。』」

 

「「...........」」

 

陽弥とルナは街道を見回しながら言う。

 

「ここが........母さんの.........」

 

「お母さんの............故郷.........」

 

「「エンデラント.......!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、何処か知らない廃墟で.........

 

「お頭ッ!」

 

「何だ?」

 

「あの避難所を偵察していたら、二機のパラメイルが運ばれていました。」

 

「二機のパラメイルだと?....フッ!面白い!俺に楯突こうとしているな........野郎共!」

 

「《おおおお~~~!!》」

 

「今から避難所を潰し!そのパラメイルと水と食い物と女、子供をかっさらいに行くぞ!」

 

「《うおおおおおおおおおお~~~~~~!!!!!》」

 

武器を持った集団が叫び、その後ろにとてつもなく大きな影が写っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、陽弥達はここが母の生まれ故郷......エンデラントにいる事に驚いていた。

 

「ここがエンデラント........!?.......冗談じゃないよな?」

 

「『冗談ではありません。100%です。』」

 

「「...........嘘だろ.....俺らが飛んできた世界って......母さんの故郷かよ............けど、何で父さんと母さんこの事を?」」

 

「分からない.....でも、お父さんとお母さんは私達には言えない何か秘密を持っているのよ。きっと.......」

 

その時、街道のあちこちにあるスピーカーから、警報がなる。

 

「何だ?」

 

陽弥は近くにいた。住民に話す。

 

「何が起こっているのですか!?」

 

「盗賊共が来たんだ!アイツ等きっとアンタ達のパラメイルも狙っているに違いないんだ!」

 

「「え?!」」

 

陽弥達は急いで砦に向かっていった。ミューは陽弥の命令でエミリアを守ってほしいと.........

 

 

 

 

 

 

砦に向かうと既に戦闘が始まっており、銃声が鳴り響く。

 

「状況はどうなっている!?」

 

「奴等は、きっと陽弥さんとルナさんのパラメイルも狙っています。あれが奪われるとこの避難所は陥落します。」

 

「クソッ!何としてでも彼処に行かなければならないんだ!.........狙撃兵は城壁から支援攻撃!衛生兵は負傷した者の応急処置!近衛兵は急いでレジスタンスに援軍を要請して!」

 

「「「了解!!!」」」

 

兵隊達は急いで、持ち場に行くと、そこに陽弥達もやってくる。

 

「ヒルダさん!」

 

「貴方達!?何でここに!?急いでシェルターに避難して!」

 

「いえ!俺たちも戦います!」

 

「貴方達........」

 

陽弥は急いでアーキバスⅡに乗り込み、起動させ、プラズマビームライフルを持って、城壁の外へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城壁の外では、既に内戦状態になっており、盗賊達は戦車で兵隊達を一掃していた。

 

「行け!行け~~!!」

 

「お前ら皆殺しだ!」

 

「金や食い物、女と子供を寄越せ!!」

 

戦車の砲口から火が吹き、兵隊達を倒していく。その時、走行中の戦車の真上からオレンジのビームが戦車の装甲を貫き、戦車は爆発する。

 

「何だ?!」

 

盗賊達は上を見上げるとプラズマビームライフルを構えたアーキバスⅡが浮遊していた。

 

「パラメイルだ!!」

 

「殺っちまえ!」

 

戦車部隊が一斉に砲撃してきたが、陽弥はスラリと回避し、迎撃する。

 

「何だあの武器は!?」

 

「あんなの何処からあんだよ!?」

 

それを上空から聞いていた陽弥が言う。

 

「掛かってこい!俺が相手してやる!」

 

アーキバスⅡのプラズマビームライフルの銃口から光熱のビームが撃ち込まれ、戦車は火を吹き上げる。それを見ていた盗賊共は悲鳴を上げる。

 

「あんなの無理だ!!」

 

「勝てっこない!!」

 

盗賊達が逃げ回っていると目の前から別の砲台が現れ、アーキバスⅡに射つ。陽弥はそれを間一髪回避し、確認する。

 

「何だあれは!?」

 

それは数メートルあるり、四足でゆっくり歩行している亀型で、その甲羅の上に巨体な砲台が一つ、その砲台を守るかのように対空砲が六つ、そして、全面に対空機関砲が並んでいた。すると亀型の要塞の艦橋から声を上げて陽弥に言う。

 

「『オーイ!お前!俺様は盗賊『ジャッカル・スケルトン』のリーダー スラッグだ!おとなしく、その機体と食い物と女を寄越せ!!さもないと!』」

 

亀型の要塞の甲羅に装備されている大型パルスランチャー

から巨体な電磁ボールが右にある廃墟へ発射された。

その巨体な電磁ボールが廃墟に直撃すると、その場所もろとも爆破した。

 

「こうなりたくなければ大人しく渡すんだな!ハハハハハハ!!!!!」

 

スラッグが笑っている直後、ルナのセイレーンが飛来し、ロッドを突き上げ、呪文を唱えた。

 

「サンシャイン!!」

 

要塞上空から八つの光が出現し、その光からレーザーを放出し、無数に並ぶ対空機関砲を破壊した。

 

「何だと!?」

 

するとルナが艦橋の通信機をハッキングし、通信回線を開く。

 

「貴方達はどうしてこんな酷いことをするの!?同じ人間なのに!?」

 

「人間?.......はっ!、バカかお前は!?人間と言うのはなぁ、力を持つものこそが真の人間だ!こいつら見たいな弱っちぃゴミは排除しなきゃならねぇんだよ!」

 

「貴様っ!!」

 

陽弥が叫んだその時、陽弥とルナの後ろから緑の閃光で輝くビームがパルスランチャーを守る対空砲が破壊される。

 

「今度は何だ!?」

 

陽弥とルナは素早く後ろを振り向くと、二人は驚いた。

数メートル先に、紅いラグナメイル........テオドーラがビームライフルを構えていた。その機体を見た陽弥とルナは唾を飲み込む。

 

「.............母さん.....!?」

 

「お母さん.....!?」

 

「アンタ達!無事か!?」

 

ヒルダはアーキバスⅡとセイレーンに近付き、二人の安否を確認する。

 

「大丈夫だけど........何でここに?」

 

「........シンから聞いたんだよ!!アンタ等が黒い渦の中に吸い込まれたって!そんでシンが心当たりがあると言ってたけど、案の定だった訳だよ!」

 

「父さんが.......俺らがここにいることに気づいた!?」

 

「それより.......エミール!!」

 

「っ!?......ま!.....まさか!?お前はヒルダか!?何でお前が生きてんだよ!!?」

 

「黙れっ!!!!」

 

「!?」

 

「この世界の文明が滅んでしまってもアンタのその性格は変わらないな!あの時の事は絶対に忘れていないぞ!まだアタシが5だった頃、アタシがノーマって言うことに気付き、検察官に告げ口しやがって!!」

 

「うるせぇ!ノーマの分際が!テメェはいつもいつもシンにベタ惚れしやがって!!俺が救ってやったじゃないか!?」

 

「救ってやった!?ふざけんなよ」

 

その時、別の方向から、また違うビームが飛んできた。陽弥達はその方向を見て、また唾を飲み込んだ。

 

「何だあれは!?」

 

エミールがその方向を見ると、それはペガシオーネスに乗っているシンのペルシウスだった。すると通信回線が開くと同時にシンが怒鳴る。

 

「貴様だったのか!!!!!エミール!!」

 

「ま!まさか........!!シン!?」

 

「当たり前だ!そうか、ヒルダがノーマだって検察官に言ったのは........殺す!それと陽弥とルナにも手を出したな......!!!」

 

「生かしてはおけん!!こんな怒りは今までで始めてだ!!」

 

シンはペガシオーネスで駆け巡り、ヒルダもテオドーラを飛翔形態に変え、シンと一緒に突撃した。エミールは舌打ちし、部下に命令し、迎撃したが、シンはオーグメントモードを発動し、対空砲の弾道を見て、かわしまくる。一方、ヒルダもテオドーラをミカエルモードの光の障壁を展開し、旋回しながら、ペルシウスと共に突撃していく。それを見ていたエミールは驚く。

 

「当たらない......!?この距離で!?」

 

するとペルシウスは腰部に装備されているディメンジョン・ヴァルキュリアを二丁拳銃に切り替え、残りの対空砲を破壊した。そしてヒルダのテオドーラが駆逐形態に変形し、ウィングに収納されているラツィーエルを抜刀すると、刃からエネルギーブレードを放出し、巨体なパルスランチャーを真っ二つにした。そしてヒルダは要塞の艦橋にいるエミールに向けて、エネルギーブレードを投げ付けた。そしてエネルギーブレードは艦橋に突き刺さり、ヒルダはエネルギーブレードを回収したと同時に、要塞は火を吹きながら倒れ、大爆発した。陽弥とルナは父親と母親の戦闘を見て、驚きながら唖然していた。

 

 

 

陽弥とルナは地上に降りて、シンとヒルダの所に向かった。

 

「父さん!母さん!」

 

「お父さん!お母さん!」

 

すると、シンとヒルダが陽弥とルナに抱き付いてきた。

 

「お前達、無事か?!」

 

「二人共、怪我してねぇよな!?」

 

「「大丈夫」」

 

「良かった!」

 

「もう、会えないかと思ったよ!」

 

シンとヒルダはさらに抱き付く。すると、爆発した要塞の残骸からエミールが出てきた。

 

「まだ!、まだ~!!!!!」

 

陽弥達は驚き、エミールは怒声を上げた。

 

「俺達は!大盗賊団ジャッカル・スケルトン!.........プロフェッサーEの為なら!...........この命!贄に出してやる!!お前ら!」

 

陽弥達は、エミールがプロフェッサーEの名を言った事に驚くと、残骸から生き残った盗賊達が五~六人姿を現すと、エミール達はジャケットの中から、何か赤黒い液体が入った瓶を出して、コルクを開けて叫んだ。

 

「リーパー・エキス(死神の細胞)!!!」

 

エミールはその赤黒い液体を飲むと同時に盗賊達もリーパー・エキスを取りだし、飲み干す。

 

「プハァッ!効くぜ!!!......う!!.........ああああああああああああ~~~~~!!!!!」

 

エミールと盗賊達が突然苦しみだすと、エミールの体が変わっていく。全身の筋肉が盛り上がり、青筋が見えていき、体の色が白くなり、手足の爪と耳が伸びて、鋭く尖り、背中から肉を破って、悪魔のような翼が肉を破って生え始め、髪の毛が全部落ち、目の回りと瞳が赤と黒に変色し、下顎が割れて、喉からヤツメウナギの口が出てきて、陽弥達に牙を向ける。

 

「ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォ~~~~~~~~!!!!!!!!」

 

エミールは雄叫びを上げ、強力な腕を使い、胸板をゴリラのドラミングように叩き鳴らしながら、威嚇する。

 

「まさか!?リーパー!!!」

 

「「リーパー?!」」

 

するとヒルダが二人の手を掴み何処か安全な所にやる。

 

「え!?ちょっ!?母さん!?」

 

二人は慌てながらヒルダに連れられた。

 

 

 

そしてシンはエミールに言う。

 

「お前.........その姿.....!?」

 

「ブハハハハ!!!どうだシン!.....嫌、忌まわしきノーマめ!これが救世主から授かった"善なる神の力"だ!貴様ら悪の根元であるノーマを倒すためにプロフェッサーE""様がくれた力なのだ!」

 

「何だ?.......マナが使えなくなったから、それを使って導こうとしてるのか?」

 

「ああ!そうだ!お前ら皆殺しにして、マナの源である"アウラの力"を取り戻す!その為には........シン!!!.......プロフェッサーE様の為に俺の生け贄になれ!......ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

「やれやれ、精神が壊れたついでに錆びたか........仕方がない!モードチェンジ!テュポンモード!!!」

 

「見せてやるぞ!お前らが言う"神の力"とやらが、無力だって言うことを......!」

 

シンのARSスーツの色が白から赤黒くなり、悪魔と思われる翼と角と鋭い牙と鋭い爪と尻尾も生え、紅い目を光らせ、雄叫びを上げた。

 

「ガァァァァァァァァァァァァァァァ~~~~~~~~!!!!!!!!!!」

 

シンが雄叫びを上げて、変異したエミールと盗賊達も雄叫びを上げる。

 

《ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!》

 

シンが赤黒く発行するデュアルビームセイバーを抜刀し、突撃した。エミールは突撃するシンに巨体な拳を振るう。しかし、シンは巨体な腕に跳び移りビームセイバーで腕を切り落とす。エミールは悲鳴を上げ、もう片方の腕でシンを吹き飛ばした。エミールは変異した盗賊達に命令すると、盗賊達の口から赤色の血肉爆弾を発射し、肉爆弾が血をぶちまけながら爆発する。しかし、シンはマテリアライズを発動し、ビームシールドで肉爆弾の衝撃から守っていた。シンは笑うと今度はレーザーキャノンをマテリアライズし、盗賊2体にレーザーの閃光を浴びさせた。キャノンから発射されたレーザーは変異した盗賊の肉を焼き斬り、そして燃やす。斬った体から内蔵が溢れ出てきて、変異した盗賊2体は倒れた。それを見た変異したエミールは翼を広げ、シンに向かってきた。

 

しかし、シンは余裕な表情を見せると今度は巨体な機械で出来た剛腕『ナックルバンカー』をマテリアライズし、両腕に装着させ、さらにオムニツールデバイスを起動しナックルバンカーの表面にオレンジに輝く、オムニナックルガードを纏った。

 

「さぁ!掛かってこい!」

 

シンがナックルバンカーを構えると変異した盗賊の1体がシンに襲い掛かると、シンはナックルバンカーで変異した盗賊の頭に撃ち込んだ。変異した盗賊の頭から大量の肉片と目玉、脳が飛び散り、変異した盗賊は倒れた。

変異した盗賊が倒れた事に変異したエミールは怒りだした。

 

「己ぇ!!よくも仲間を!!」

 

すると怒りだしたエミールの腕が変異して、肉が裂けていき、中から骨が現れ、その骨が段々と長刀に変わった。

それに驚いたエミールはシンを睨みながら、笑った。

そしてシンはエミールの骨刀を見て、驚く。

 

「そんなのありかよ!?」

 

シンが驚いていた直後、エミールが先攻してきた。シンはナックルバンカーで防御するが、エミールの威力が強いせいか、押されていた。しかし、シンはARSスーツの背部にあるARSドライブが全速で回転し始めると、さっきまで押されていたシンが急激にエミールを押し始めた。

 

「どっせぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!」

 

シンが叫び、左腕のナックルバンカーで防御たまま、右腕のナックルバンカーを下に下ろすと、そのままエミールの顎に向けて、アッパーでエミールを殴り飛ばす。殴り飛ばされたエミールはそのまま、倒れる。

 

「これで.......!!終わりだぁぁぁぁ!!.....っが!!!???」

 

シンがエミールに止めを刺そうとしたその時、シンも倒れる。よく見るとシンの腹部から血が出ていた。

 

「縫った傷.......こんな時に......!!」

 

そして倒れたエミールが起き上がると、シンが負傷している事に気付き、にやけた。

 

「それぇ!!チャンスだ!」

 

変異したエミールと盗賊を含めて三体がシンに襲い掛かかった。シンは絶望に落ちたその時、左の方から何発の銃弾がエミールと盗賊に向けて、乱射してきた。

 

「「「っ!?」」」

 

エミールと盗賊が見ると、その向こうに見たことのない機体が昆虫のように走行してきており、後部に装備されているリニアアサルトライフルで迎撃していた。

(分かりやすく言えば、コードギアス亡国のアキトに出てくるKMF「ナイトメアフレーム」アレクサンダー、その物です。)

 

それは砦の向こうからも見えていた。リーダーらしき赤髪の女性は双眼鏡で確認する。

 

「レジスタンスだ.........!!」

 

レジスタンスの機体 対リーパー殲滅変型兵器『インゼクティアメイル』のリニアアサルトライフルの銃弾がエミールと盗賊に乱射してくる。盗賊の2体はリニアアサルトライフルの猛攻により、頭部を破壊されたがエミールは雄叫びを上げた。

 

「ヴォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

 

するとインゼクティアメイルの一機が駆逐形態に変わり、腕部に装備されているパドルソードを展開し、真っ先に変異したエミールに向かって行った。

 

「小賢しい、レジスタンスがっ!!!!」

 

エミールはこちらに近付いてくるインゼクティアメイルに骨刀を振り回したが、インゼクティアメイルは飛び上がり、エミールの頭部にパドルソードを刺した。

 

「グァァァァァァァァァァァァ~~~~!!!!!」

 

エミールは悲鳴を上げると、インゼクティアメイルが殴り見せかけ、手首から隠しブレードが飛び出し、エミールの首を斬首した。そしてエミールの首元から血が吹き出し、ゆっくりと倒れる。

 

そしてシンはよろよろになりながらも起き上がり、ヒルダ達のいる廃墟へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンは廃墟の扉を開け、ヒルダ達を呼ぶ。

 

「おーい!ヒルダ!陽弥!ルナ!」

 

「シン!」

 

「父さん!」

 

「お父さん!」

 

「大丈..........夫......っが!」

 

「シン!?」

 

「心配ない.......縫った傷が開いてきただけだ。」

 

「バカッ!!何が心配ないだよ!ほら!」

 

ヒルダはシンの肩を支えると陽弥とルナもシンを支え、避難所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

避難所の門が開き、中にはいると.......

 

「「「え?!」」」

 

皆から盛大な拍手と笑顔が贈られていた。

 

「........これは.......一体?」

 

「感謝です。盗賊から守っていただいた事に...........」

 

すると赤髪の女性はヒルダを見て、驚く。

 

「どうしたのですか?」

 

「...........」

 

陽弥は女性はに話す。

 

「あの?母さんに何か?」

 

「お姉さま........!」

 

「「.................えっ!!!!????」」

 

突然、その女性がヒルダの事をお姉さまと呼んだことに、陽弥とルナは驚く。

 

「お母さん.....今、あの人.......」

 

「黙って.......!」

 

「え?」

 

ルナを黙らせると、ヒルダがその女性に話し掛ける。

 

「何でアンタがここにいるんだよ?」

 

「.........皆を.......早く、ヴェクタ星に.......」

 

「それだけか?」

 

「え?」

 

「それだけかって言ってるんだ........」

 

「.............はい」

 

「ん?......アンタらしくないなぁ、どうしたんだ........?」

 

「.........ママとパパは........死んでしまいました。」

 

「ふ~ん.....それで?」

 

「それでって!?.......だってママとパパだよ!?」

 

「それがどうした?、あのクソ婆とクソ爺は.........私を........捨てた奴らだよ.......」

 

「「捨てた!?」」

 

陽弥とルナはヒルダが放った言葉に驚いた。

 

 

 

 

 

そして今、明かされる........シンとヒルダの過去が.........

 

 

 

 

 

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