クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第13話:両親の過去

避難所の指令室で衛兵達が話し合っていた。

 

「ヒルダさん.......あの人と何か会ったのですか?」

 

「うん........あの人.......ヒルダさんの姉貴なんだって、」

 

「「嘘っ!?」」

 

「しかも、ヒルダさんと同じ名前らしい、」

 

「同じ名前って!?........どういう事!?」

 

「何でも.......シュリーフォークト家にノーマである娘がいたんだって.......けど、地元の友達にノーマだって言うことがバレて、アルゼナルに.........そして母親は絶望の悲しみに溺れ........生まれてきた第二児に........リーダーと同じ名前付けたらしいんだ。」

 

「........マジかよ...........!?」

 

「マジなんだって........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、陽弥達はヒルデガルド・シュリーフォークトの家に、シンは医療チームに引き取られ、手術しているらしい。そして、ヒルダはヒルデガルドを睨んでいた。

 

「..............」

 

「あのぅ........えっと...........お義兄さん.......大丈夫ですかねぇ..........?」

 

「...............」

 

「すいません.......こんな再会になって............」

 

「いつから、この集団を作ったんだ?」

 

「え?!」

 

「いつから........?」

 

「................20年前です...........当時の私はノーマは非社会的不要人材と思っていました。ですが、20年前のあの日、私達の村がマナが使えなくなって........ママもパパがマナが使えないって、大喧嘩して、対には私までも八つ当たりをし始め、そして........山の方から.......おぞましき嵐がやって来て.......パパもママも.......皆........」

 

「時空融合」

 

「え?」

 

「時空融合.........人と物が混じり合いながら死ぬ..........アイツのシステムだよ」

 

「アイツ........?」

 

「アンタ達の使っていたマナ.........それを作った張本人........エンブリヲだよ」

 

「「エンブリヲ!?」」

 

陽弥とルナが驚く。

 

「アンタ達は........アイツの事は少し知らないだろ?」

 

二人は頷く。

 

「教えてやるよ........エンブリヲと.......アタシとシンの過去を........聞きたかったんだろ?」

 

ヒルダはミューに問う。

 

「『もちろんです。私は貴方方の過去を詳しく聞きたかったのです。』」

 

「..........じゃあ、話そう。あれは.......32年前の事だった........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

32年前............

 

シュリーフォークトの屋敷のドアにノックする音がした。

 

「はーい!」

 

シュリーフォークト家の主がドアを開けると、白衣を着た男性とその足元に怖がっているかのように男性の後ろに隠れる男児がいた。

 

「どうも、昨日ここの住居に引っ越してきた、サム・ギデオンです。こちらは息子のシンです。シン.....ご挨拶は?」

 

まだ五歳だったシンは恐る恐る前に出て、シュリーフォークト家の主に挨拶した。

 

「こ..........こんにちは.........」

 

「こんにちは......君、いくつ?友達は?」

 

シンは恐れながら左右に首を振りながら、五本の指で答えた。

 

「お!私の娘と同じ歳だ.......」

 

するとシュリーフォークトの主の後ろから、赤い髪とツインテールをした少女が出てきた。

 

「パパ!どうしたの?.......ん?」

 

赤髪の少女はシンを見た。するとシンはサムの後ろに隠れた。

 

「.............良し!」

 

その時、少女はシンの手を無理矢理、握り、家の中に入った。

 

「あ!コラっ!ヒルダ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルダはシンを連れて、部屋に入った。

 

「何して遊ぶ?」

 

「...........」

 

「あ!そうだ!」

 

ヒルダは何かを思い付き、棚にある物を出した。それは長方形型の積み木に見えるが、それが何個もあり、ヒルダがどんどん積み重ねていった。

 

「それは?」

 

「ニュージェンガって言うゲームだよ♪」

 

「へ~、どんなの?」

 

「こうやって、」

 

ヒルダは積み重ねた積み木の1つを外した。

 

「1つずつ外していって、これが崩れたら負けなの......次は貴方.........え~っと、名前は?」

 

「シン.......シン・ギデオン.......君は?」

 

「アタシ?......アタシはヒルデガルド・シュリーフォークト......ヒルダって言っても良いよ♪」

 

シンはジェンガの積み木を一つ取り、次にヒルダ、次にシンと繰り返していた。そして32回目.......シンがギリギリのを抜き取った直後、重ねていたジェンガがバラバラに倒れた。

 

「シンの負け~!」

 

「え~!もう一回!」

 

そうしていく内に......シンとヒルダの心に絆が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを聞いた陽弥とルナとミューとエミリアとヒルデガルドはキョトンとしていた。

 

「あの頃のシンは臆病者だったけど........今じゃ、アタシの立派な旦那だよ.......」

 

「それだけ......?!」

 

「まだよ、あ~......あの時のシンとのファーストキス..........良かったなぁ~」

 

「ええぇ!!!?」

 

陽弥とルナとエミリアが驚く。

 

「そこからなんだ.......あのクズ野郎が転入してきたのが........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒルダとシンの通う学校に転入生がやって来た。

 

「エミール・ブライアンです。よろしくお願いします。」

 

生徒達は拍手し、自分の席はシンの後ろの方にあると.........最初は何もなく、普通に勉強したり、一緒に遊んだり、エミール財閥の屋敷にも招待された。でも、エミールが興味津々に見て学んでいたのは、シンの父親 サム・ギデオンの研究だった。彼はサムの研究や発明........そして機械の勉強に育んだ。それからエミールと出会ってから2ヶ月が過ぎた時、事件は起きた........あの雨の日に.......

検察官達がシュリーフォークト家に集まってきた。その時、私は......

 

「ママ!ママ!」

 

「お願いです!娘は.......ヒルダだけは.......!!」

 

「ママ!嫌っ!!!!」

 

アタシは検察官のパトカーに乗せられ.......その時、シンも来てくれた。

 

「シン!!嫌!!ママ!!!シン!!」

 

パトカーの中でアタシは叫びながらも、シンは必死に追いかけた。シンの姿が見えなくなった直後、エミールの姿が見えた。するとエミールはアタシの泣き顔見て、嘲笑ったんだ。理由は簡単だ..........サム・ギデオン.......嫌、お義父さんの......ヴェクタの端末で、アタシの秘密を知って......検察官に報告したんだ。それから........アタシはエミールを憎んだんだ........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その話を聞いた陽弥とルナは落ち込み、エミリアは泣いており、ミューは驚きの表情をして、ヒルデガルドは悲しい表情をした。

 

「『なんて、酷い事を............これが、外道と言うのか......』」

 

「ああ、そうだ。そして.......」

 

「そして、ヒルダが検察官に連れ去られた後の事だ。」

 

突然後ろから、車イスに乗っているシンが話しかけてきた。

 

「シン!?」

 

「父さん!?」

 

「お父さん!?」

 

「シン!大丈夫なんか!?」

 

「大丈夫.......痛みは.......慣れっこだから、その後だった.....」

 

シンはあの時、ヒルダが好きで........昔、孤独だった俺を優位、友達としてくれたのが嬉しく、そしてヒルダにこの気持ちを告白しようとシュリーフォークトの屋敷に向かったんだが、

 

「後の事はヒルダから言ったからなぁ.........それからだ。俺の戦いが始まったのが.....」

 

シンは泣きながら、実家である『DARPA』(ダーパ)社に帰ると、ダーパ社が........炎上していた。俺は何が起こったのか分からなく、とにかく裏口の方へ行き、父さんの所へ向かったんだ。中はボロボロで......その場には.......旧ヘルガスト連盟帝国兵や研究者の死体がたくさん、転がっていた。その時のヘルガスト連盟帝国は双子のパンドラメイル『ペルシウス』と『ヒミコ』を強奪しに来たと思われる。研究所の最下部に行くとそこにはヘルガスト連盟帝国兵が父さんとロバート、エレナと殺り合っていた。その時、ヘルガスト兵が俺に気付き、ライフルで撃ってきた。そして.......エレナさんは、俺を庇って死んだ。そして.......父さんはその時.......ケビンに何発か撃たれていた。ロバートは一人で時間稼ぎをして、父さんはその時に俺に.........ARSスーツとペルシウスを託した。そこから俺はペルシウスに乗り込み、海の彼方へ逃げたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだ?.......これが俺の過去だ。」

 

「..........」

 

「そして、ある孤島で......まだ少年だったタスクと出会った。その孤島で10年滞在し、己を強化して、ヒルダがいるアルゼナルへと向かっていったんだ。」

 

「その時はビックリしたよ........アタシを助けに来なかったシンを諦めかけた時、10年後に来るとは思ってもいなかったよ」

 

「俺も......あの可愛かったヒルダがまさか.......意地っ張りでツンデレの、ゴブッ!!!」

 

突然、ヒルダの左エルボーがシンの脇に直撃する。

 

「いくら怪我人でもぶっ潰すぞ......」

 

ヒルダは怒りながら、シンに拳を見せつける。

 

「はい、すいませんでした。((T_T))」

 

「それから.......何だったっけ?」

 

それからヒルダはアルゼナルにシンが来たことにより、状況が変わった。普通はドラゴンが来るのに、スペースパイレーツやヘルガスト連盟帝国の襲撃する日もあった。そんな翌日、惑星連合と名乗る軍が現れ、シンを引き取った。そして引き取れて、その数日後、ヘルガストがアンジュとヒルダを拐った。しかし、アンジュとヒルダはヘルガストをボコボコにして、それぞれの行く先へ向かった。アンジュは.......レジスタンスのリーダーになる前の妹『シルヴィア・斑鳩・ミスルギ』モモカと共に救出へ、ヒルダは10年ぶりのエンデラント連合にいる母親へ会いに...........だが、アンジュの方はあのバカ皇子『ジュリオ・飛鳥・ミスルギ』の罠に掛かり、首吊りの刑にされそうになったが........運良く、助け出した。一方ヒルダの方は............母親に会えたが母親は......ヒルダが去った後にもう一人の子が生まれていた。その娘にヒルダと同じ名前を付けたらしく、母親が前のヒルダにアップルパイを投げ付け、暴言を吹きまくった。"アンタなんか、生まれてこなければよかったのよっ!!"って..............そしてヒルダは泣き崩れ、その場から逃げ出した.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その話が終えると陽弥達は何も言えない表情になっていた。

 

「これが........俺らの過去話だ...........おかしいだろ?笑ってくれよ!.........俺らはアンタ達をこの世界に連れて来させなかったんだ。この絶望の世界で生きるバカどもから俺らは殺し合っていたんだ。お前たちを戦わせないように..........」

 

シンが泣き崩れながら、陽弥達の目の前で笑っていた。その光景を見ていた陽弥とルナは落ち込んだ表情になり、ルナは陽弥に言う。

 

「............お父さんとお母さんの事が可哀想に見えてきた。」

 

するとミューが問う。

 

「『私の計算で結果が出た。マナと言うのは、そのエンブリヲと言う科学者が作り、その人間達を操り人形のように奴隷させた結果、ドゥームに騙された。そして貴方がドゥームを葬った。』」

 

そして泣き直ったシンはミューの問いに答える。

 

「その通りだ。ドゥームは前世の俺の兄の体を乗っ取って、エンブリヲに近付き、ヒミコを強奪して、封印したヴェクタ人に復讐を誓った。だが、ペルシウスと俺の体内にあるヘリオス様とセレーネ様から下さったリーパーの細胞を破壊する細胞で奴の心臓でもある惑星リィボラごとリーパーを絶滅させた。それと..........気になった事が一つ........お前らアジマス人は........リーパーの事を話さなかった。つまり、リーパーが何なのか知っているのか?」

 

「『............その事は..............っ!!!?』」

 

ミューが突然、スキャニングモードに切り替わったことに皆は驚く。

 

「どうした!?」

 

「『正体不明の生命体を確認!........何だこの膨大なフェイゾンエネルギーは!?』」

 

「フェイゾンエネルギー!?今、フェイゾンエネルギーと言ったな!!?」

 

シンが慌てながらミューの肩に強く触れる。

 

「ええ、」

 

「奴だ!!」

 

シンは車イスを動かしながら外に出る。

 

その頃、雪の降る夜.........闇夜から青白く輝くダーク・シンがワームホールから現れた。

 

「シン...........やっと見つけた。我が宿敵よ!」

 

ダーク・シンのフェイスが曲がり、まるで笑っているように避難所に向かって飛んでいく。




話がグダグタですいません!

次回はダーク・シンとの激闘です。

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