クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第14話:ダーク・シン再来

 

雪が降る避難所の格納庫、シンはペルシウスに乗り込もうとしていたが、ヒルダとルナに止められていた。

 

「お前らは彼奴の事を知らないだけだ!!!!!」

 

「だからって!怪我人のアンタを向かわせるわけないだろ!?」

 

「そうよ!お父さんそんな体で動いたら!今度こそ死んじゃうよっ!!」

 

「だけど........彼奴は.......ダーク・シンは......侮って戦うような相手じゃない!」

 

「なっ!?何だよ!?...その....ダーク・シンって!?」

 

「16年前........この大破した地球で惑星連合所属のブラボー中隊がリーパーの残党を追撃に向かっていった。その4時間後、突然..........ブラボー中隊の通信が途絶えて、アンジュとコリンサスに頼まれて、タスクと調査に向かった。その時に、奴と出くわしたんだ。ダーク・シンと.........」

 

「っで、その中隊は!?」

 

「..........リーパー残党兵と共に.........ダーク・シンに皆殺しされた。」

 

それを聞いた陽弥達は驚きを隠せなかった。束で掛かった者達がほんのあっさりと殺られる事に、

 

「ダーク・シンは俺とタスクを見て笑っていた。俺とタスクのARSでやっと互角に戦えたんだ。結果は惨敗だけど.........だから!俺しか殺り合えないんだ!!」

 

その時、ヒルダの平手打ちがシンの頬に炸裂した。

 

「っ!?」

 

「いい加減にせっ!!このアホが!!アンタは今、動けない状況たんだよ!!誰がこの子達を守れるのか!?誰がこの子達を強くするのか!?」

 

ヒルダが怒鳴り付けるとシンは起き上がり、陽弥とルナを見る。

 

「..................すまん............ヒルダ..........................陽弥、ルナ!!」

 

「「はい!!」」

 

「お前たちに...........これをやる..........手を出せ」

 

シンは陽弥とルナの差し伸べた手に、赤と青の腕輪を付けた。

 

「これは?」

 

「お前らが生まれた7日後に.........ヘリオス様とセレーネ様がお前らのために用意してくれた..........."銀河七聖龍の腕輪"だ。」

 

「銀河聖龍の腕輪?........父さん、それって何なんだ一体?」

 

「説明は後、それがお前を護ってくれたり、力を貸してくれる。ダーク・シンにも勝てる。さぁ!行け!」

 

「わ!分かった!?」

 

陽弥とルナはそれぞれの機体に乗り込み、外壁へ向かっていくと、シンは心の中で祈った。

 

「.............どうか、彼らが来てくれますように.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

避難所の最終防衛ラインには、既にレジスタンスのインゼクティアメイルがリニアアサルトライフルやレールガン、を構えていた。それを見ていた陽弥とルナは驚いた。

 

「凄い戦力だなぁ、」

 

「正に大部隊よ、お兄ちゃん.........」

 

するとライトが上空に照らされ、そこにダーク・シンが浮遊していた。

 

「そこの黒いの!!無駄な抵抗を止め、おとなしく投降しろ!3秒以内に降りてこなければ攻撃......っ!?」

 

ダーク・シンが息なり、降りてきて、右手のアームキャノンでフェイゾンビームを乱射する。

 

「もう一人の僕..........!白の僕は何処なのだぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

ダーク・シンは叫びながら乱射すると上空から陽弥とルナのアーキバスⅡとセイレーンが降下してきた。降下したアーキバスⅡとセイレーンのコックピットハッチから、陽弥とルナがライフルとサブマシンガンを構えた。

 

「こいつがっ!?」

 

「もう一人のお父さん..................まるで影みたい.......」

 

「ん?そなた達は............確か、パラスの基地で会った事が..........」

 

「パラスの基地!?............は!」

 

陽弥はパラスの対空カノン砲がある基地の事を思い出す。エンジンルームで見たあの黒い物体に...........

 

「あの時の黒いの!?」

 

「そうだが?さて、二人ともに言う。もう一人の僕は何処にいる?」

 

「......................残念だけど、父さんは重傷負っているんだ。」

 

「父さん?...........そうか、君達はもう一人の僕の子供か............」

 

「そうよ!........それが何?」

 

「.............本来なら、僕の仕事はもう一人の僕とまた、戦って見たかったけど...........気が変わった。」

 

「「!?」」

 

「..............標的をもう一人の僕と.............君達にした。」

 

ダーク・シンのバイザーが左上に傾き、笑ってるかのような表情をした。それを見た陽弥とルナの背筋が凍りついた直後、ダーク・シンのアームキャノンが陽弥の方に向けられた。

 

「っ!ヤバッ!!」

 

ダーク・シンのアームキャノンから大量のフェイゾンビームが放たれた。陽弥とルナは回避して、アーガスライフルとテンペストで迎撃した。ダーク・シンは浮遊し、陽弥とルナの攻撃を回避する。

 

「弱い.......」

 

ダーク・シンは回避しながら、陽弥とルナに言う。

 

「弱すぎる.........もう一人の僕は僕を圧倒するほどの力を持っている。なのに、君たちは僕を圧倒出来る力を持っていない。」

 

するとダーク・シンのアームキャノン砲から青白い突起物が出てきた。それを見た陽弥とルナが驚く。

 

「「ミサイル!!?」」

 

ダーク・シンのアームキャノンからハイパーミサイルが発射され、陽弥とルナの付近で爆発した。その爆発に陽弥とルナが吹き飛ぶ。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「キャァァァァァァァァ!!!!!」

 

二人とも爆風で廃墟の壁にめり込んだ。

 

「グッ!..........クソ.......」

 

「つ.............強い.............これがお父さんが戦ったもう一人の自分........?!」

 

「今度こそ........その命.........消去する。」

 

ダーク・シンのアームキャノン砲が青白い粒子が集まり、ハイパーチャージビームを放とうとしたその時、陽弥とルナの手に付けられている腕輪が光ると、

上空から赤と青の流星が落下し、ダーク・シンを吹き飛ばす。ダーク・シンは起き上がると、煙の中に何か大きな影二つが見えた。

 

「何だ........?」

 

煙が晴れると、それは負傷した陽弥とルナを驚かせた。

 

「何だあれ........!?」

 

「綺麗な..........ドラゴンだ........!」

 

それは、真紅と蒼海の色を持ち、翼から光の翼を生やし、体から炎と水が蛇のように動く、2体のドラゴンが陽弥とルナを護っていた。すると2体のドラゴンは雄叫びを上げる。

 

「「ガァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」」

 

陽弥とルナは思わず、耳を塞ぐと、2体のドラゴンが陽弥とルナの方を見た。すると陽弥とルナの頭の中に声がした。

 

『我の頭上に乗れ、』

 

「え!?..........分かった!」

 

シンは言う通りにドラゴンの頭の上に乗ると、ドラゴンの鱗が紅く輝き、そこから紅炎が出てきて、陽弥の体を包み込むと同時に、ドラゴンは光輝く紅い結晶石へと変わり、紅炎に包まれた陽弥の胸に装着された。

すると紅炎が止むと紅い龍のような翼、角、爪、牙、尻尾を生やしており、真紅に満ちた紅いアーマーを装着しており、ドラゴンのようなヘルメットと紅く光るバイザー、そして胸に紅い結晶石が輝いていており、背中から紅炎を吹き始め、太陽の紋章を作った。

ルナも陽弥と同じように、ドラゴンのようなアーマーをしており、背中から水が蛇のように動き、月の紋章を作り上げた。陽弥とルナは自分の姿を見て驚く。

 

「凄い!何だこれ!?」

 

すると陽弥とルナの頭の中から声がした。

 

『慌てるでない、若者達よ.......』

 

「誰だ......!?」

 

『我は古の種族に作られし生命、太陽神ヘリオス様と月光の女神セレーネ様と同じく、銀河と時空と次元の平和を護る銀河七聖龍の2体..........我が名は、太陽を守護する七聖龍........太陽神龍!!!』

 

『同じく、月を守護する七聖龍......月光神龍!!!』

 

『『我ら、ここに!参上した!!!!』』

 

「太陽神龍.......!?」

 

「月光神龍.......!?」

 

するとダーク・シンは既にハイパーチャージビームを放とうとしていた。

 

「まずい!このままだと!」

 

陽弥は後方にいるレジスタンスの軍人が瓦礫の中に埋まった仲間を助けだそうしていた。

 

『坊主.........我の力を使え、』

 

「え!?」

 

『あの者を助けたいのだろ?なら、奴に我の力を思い知らせろ!』

 

「............分かった!」

 

すると陽弥の手のひらからオレンジの光る紅炎が集まっていき、それを差しのばした。

 

『叫ぶのだ、坊主よ!剛火炎とっ!!!!』

 

「剛火炎!!!!!!!」

 

すると、差し伸ばした手のひらからオレンジの光が玉になった直後、ドラゴンズが口から火を吐くように勢い良く灼熱の火炎を放射したと同時に、ダーク・シンもハイパーチャージビームを放ち、両者の攻撃がぶつかり合う。明らかに陽弥の方が押されているが、段々とダーク・シンのハイパーチャージビームの威力が弱まっていき、剛火炎の灼熱の火炎がハイパーチャージビームを押し出し、ダーク・シンに直撃した。ダーク・シンは剛火炎の熱さに耐えきれず、フェイゾン粒子へと変わっていくと陽弥とルナに言う。

 

「これで..........終わりではないぞ.............いつか、甦って.........そなたらの父親とその一族と仲間...........殺す.............!!」

 

ダーク・シンは最後の言葉を吐き、消えていった。

 

そして、陽弥とルナは一件落着すると、アーマーが外れ、元の太陽神龍と月光神龍へと戻った。

 

『『我等は休むぞ.......』』

 

2体の体が光輝き、陽弥とルナの腕輪の中に入っていった。すると陽弥が突然、地面に膝をつき、荒い呼吸をしており、それをルナが支えた。

 

「ハァ!........ハァ!.........ハァ!........」

 

「お兄ちゃん!大丈夫!?」

 

「...........ハァ..........ハァ.............大丈夫......大丈夫.....」

 

「本当に........?!」

 

「ルナはあの時、使ってなかったから良かったけど........あれ、息なり俺の元気を消耗してしまうから、」

 

「そんなに消耗するの?」

 

「あぁ、激しくな..........とにかく、レジスタンスの人達を助けないと、」

 

陽弥とルナは急いで、生き残ったレジスタンスの人達を救出に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽弥とルナは避難所に戻ると、その上空にウラノスとネオ・アウローラが待機していた。ネオ・アウローラにレジスタンスや避難民を乗せて、ヴェクタ星に移住させるらしいと、既に各地域にも惑星連合と非加盟種族同盟国の艦隊を向かわせているらしい。そしてシンは車イスに乗ったまま、陽弥とルナに別れを告げる。

 

「もう行くの?」

 

「あぁ、向こうでの仕事があるからなぁ、それに........」

 

シンはエミリアを見る。

 

「あのぅ、私の顔に何か?」

 

「............嫌、ありませんよ........それじゃ陽弥、ルナ.........頼んだぞ。」

 

「分かった。」

 

シンはヒルダに車イスを押してもらい、ネオ・アウローラへと戻り、真の地球に戻り、陽弥達も、ウラノスに乗り込み、ワームホールを開き、惑星ホライゾンへと向かって行った。

 

そしてネオ・アウローラの格納庫では、

 

「やっぱり言えないなぁ.........これは、」

 

シンの目の前にあるシーツで隠されている大きな何かがあり、シンはそのシーツを剥ぐと、その正体はエミリアが乗ってきたシリンダー型のスペースシップだった。

 

「古に伝わる超古代種族..............Q人かぁ...........嫌、正確に言えば、 "原初の種族" か............こりゃ、ジャヴィック提督と、ヘラ・ヴィサリ女帝に協力要請して..........彼らとコンタクトを取るしかないなぁ...........」

 

シンは謎の言葉を言い、格納から立ち去った。

 

するとシリンダー型のスペースシップの画面が明るくなり、画面から妖精と思われる紋章が描かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ウラノス内にあるエミリアの部屋では、エミリアがぐっすりと寝ており、何か夢を見ていた。それは.........何処か知らない不思議な世界だった。黄金に輝く建物と見たことのない文字、そして空に大陸が浮いており、そこから滝が流れ落ちていた。

 

「何?」

 

すると、エミリアの目の前が光輝き始め、別の夢になった。

 

白衣を着た人物達が何かを研究していた。するとその人物は、水色の液体が入っている容器を人が一人、入るくらいのカプセルに容器に入っている液体をスポイトで一滴取り、それをカプセルの中に落とし、カプセルのハッチを閉めた。するとカプセル内が曇っていき、段々と中が見えなくなって数分後、カプセル内の曇りが晴れていき、白衣を着た人物はカプセルのハッチを開くと中から、素肌の人が出てきた。するとその人物が隣にいる人物に話しかける。

 

「良し、この生命体の名前を001にしよう。」

 

「では、女性体002を作り上げよう。」

 

その時、光が輝き、エミリアは夢から覚めた。

 

「..........001と002.......何なのでしょう...........今のは.......?」

 

それと同時にエミリアの瞳が妖精の紋章が翡翠色に輝いていた。

 

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