クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第19話:妖精神龍

 

陽弥とルナは子供達に故郷の事を教え終えるとウラノスに戻ろうとしていた。

 

「疲れた~」

 

「そうよねぇ、色々とあの子達に教えたから、」

 

「そうだけど.......あれは、焦ったなぁ、」

 

「銃を取り出した事?」

 

「それ、あれはビックリしたし、冷や汗かいたぞ.......」

 

その時、陽弥の後方からフードを被った人物が走ってきて、陽弥の腰部に収納されているファランクスを盗んだ。

 

「あの野郎.....!!待てっ!!」

 

「ちょっと!......」

 

「皆!急いで来て!緊急事態なの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、陽弥はファランクスを盗んだフードの人物を追っていた。

 

「待つんだ!お前!!」

 

フードの人物は華麗なアクロバティックを使い、路上に置かれている物資を軽々と回避していく。それに続き、陽弥も回避する。するとフードの人物は腕からワイヤーが飛び出し、2階建ての建物の屋根に引っ掻けると、それをよじ登り出した。しかし、陽弥は問答無用で走り高跳びし、よじ登っているフードの人物に飛び付いた。

 

「返せ!」

 

「チッ!」

 

フードの人物は陽弥を振りほどこうと陽弥の顔面に蹴りを入れようとしたら、陽弥はその蹴りに気付き、片手で蹴りを防いだ。

 

「まだだ!」

 

フードの人物はワイヤーを回し、陽弥ごと、屋根に登った。

 

「とっとと、離せ!」

 

フードの人物は空手チョップで陽弥の首に打とうとしたが、陽弥はフードの人物の空手チョップを白羽取りで防御する。

 

「出来る!」

 

「お前こそ!」

 

陽弥は腕からオムニブレードを展開すると、フードの人物も腕から緑に輝くオムニブレードを展開した。それを見た陽弥は驚いた。

 

「オムニブレード!?........しかも緑?!」

 

二つのオムニブレードの刃がぶつかり合い、両者睨み合う。

 

「そろそろ、本気出すぞ!」

 

「それはこっちも同じだ!」

 

二人はオムニブレードを斬り付けたり、回避したりの戦闘だった。すると陽弥とフードの人物の口元が少しだけ、笑っているかのような表情をしていた。

 

「ここまで中々やるのはお前が初めてだ!」

 

「ありがとよっ!」

 

フードの人物が陽弥に言い返すと、オムニブレードの刃をロング状に伸ばし、陽弥に斬りかかった。すると陽弥はオムニブレードを収納し始め、オムニシールドを展開した。

 

「何っ!?」

 

「貰ったぁぁぁ~~!!」

 

陽弥が叫び、フードの人物の腹に蹴りつけた。フードの人物は倒れ、立て直そうとすると陽弥のオムニブレードが彼の股の谷間に目掛けて、突き刺した。

 

「ヒッ!」

 

すると陽弥はオムニブレードを抜き取り、フードの人物の首もとに刃を近付けた。

 

「今のはわざとだ........さっさと俺のファランクスを返せ........!」

 

するとフードの人物は大声で叫んだ。

 

「.............ハァ~!やられた!やっぱり強いなぁ!?」

 

「当たり前だ........俺を誰だと思っているんだ?」

 

「分かってる、分かってるって.....シン・ギデオンとヒルダ・ギデオンの子供......陽弥・ギデオンだろ?」

 

フードの男は出会ったこともないのに陽弥と父親と母親の名前を言ったことに陽弥は驚いた。

 

「え?!何で俺の名前を.........!?」

 

「説明はまた今度♪.......はいこれ、返すよ♪」

 

フードの人物はファランクスを取りだし、それを陽弥に投げ返した。

 

「あ!」

 

陽弥はそれを受け止め、フードの人物を見ると、既にフードの人物は消えていた。

 

「あれ..........?!消えた..........」

 

陽弥はそのまま、ルナ達の所に戻った。陽弥が居なくなった事を確認し、光学迷彩でステルス状態を解除したフードの男は屋根から降りると、腕の端末から通信音が鳴る。男は直ぐに通信を開くと、モニター画面に緑の髪の色をしており、見たことのない服装をした美女が映っており、怒っていた。

 

「もう!ルーカスさん!何やっているのですか!?」

 

「あ~、悪りぃ悪りぃ、ちょっと相手したかっただけなんだ。今度、シタデルでデートしてやるから、勘弁してくれ........?」

 

「本当ですか!?」

 

「本当だよ......だから、おとなしくそこで待っているんだぞ.......俺のプリンセスさん........」

 

「分かりましたわ!..........my darling♪」

 

美女は顔を赤くしながら、フードの男にウィンクで返した。

 

「ハハハ.......それじゃ、愛してるよ♪」

 

「私もよ♪」

 

フードの男と美女の通信が終了すると、男は空を見上げた。

 

「デートするために、早いとこ奴を拘束しなきゃなぁ..........」

 

フードの男.........ルーカスは光学迷彩を使い、行動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽弥はルナの所に戻ると、ルナが慌てていた。

 

「お兄ちゃん..........!ファランクスは!?」

 

「返してくれた........なんか、俺と戦って見たかったって........」

 

「そう、良かったぁ~.......あ!それより、大変なの!」

 

「大変って........何が?」

 

「ヴァランドール皇国の偵察兵の報告によると、オークの軍隊がこちらに迫っているの!」

 

「何だって!?」

 

陽弥とルナは急いで、城門へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城門の砦には既に弓兵や射兵と城門には重装備の兵隊達に守られており、大砲も用意されていた。

 

「何が起こったのですか!?」

 

馬に乗ったカトリーヌが説明する。

 

「どうやら、お前達が殺ったオークの将軍ガムルの兄バモラがかなりの大軍を連れて、復讐しようとしているんだ。しかも、多数の魔導砲も確認された。いくら、お前達の戦力でも、あれだけの強力な魔導砲では勝てません」

 

「心配するなって!」

 

「え?!」

 

「俺らにはセイクリッドメイルとラグナメイルがあるから大丈夫!」

 

「セイクリッドメイルと...............ラグナメイル..............????!!!」

 

陽弥達はウラノスに戻り、急いで自分達の機体に乗り込み構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、数分待つと、森林からオーク軍が突撃してきた。それを確認したカトリーヌは城門の上にある見張り台にいるアトラス将軍に合図した。

 

「来ます!」

 

「弓兵隊!射兵隊!構え!」

 

アトラスが命令すると、弓兵が斜め45度に矢を引き構え、ボウガンを持った射兵も構える。

 

「まだだぞ!」

 

アトラス将軍が兵隊達に敵がさらに近付くのを待つ命令をする。

 

「まだだぞ..........!」

 

アトラス将軍はさらに待ち、オーク軍がヴァランドール皇国兵隊の数メートルに近付いた直後、アトラス将軍が命令をした。

 

「放てぇぇぇぇぇ!!!」

 

一斉に砦から無数の矢が放たれ、雨のように降り注ぎ、オーク軍を一掃する。そして、カトリーヌも叫ぶ。

 

「掛かれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

カトリーヌと共にヴァランドール皇国兵達は、槍と盾を構え、突撃に入り、矢で混乱していたオークの胴体に向けて、刃を突き刺した。そして、上空から見ていたウラノスもカタパルトハッチが開き、陽弥達が発進準備をしていた。

 

「陽弥・ギデオン!出る!」

 

「ルナ・ギデオン!出ます!」

 

「ソフィア!出るよ!」

 

「アレクトラ!行くぜ!」

 

「リョウマ・ネイル!参る!」

 

陽弥達は一斉にカタパルトから発進して、ヴァランドール皇国軍の援護に向かう。

 

陽弥のアーキバスⅡのプラズマビームライフルがオーク達を焼き付くし、ルナのセイレーンのスタッフからシャイニングランサーを展開し、上からオーク目掛けて、光の槍の雨が降り注ぎ、ソフィアのエリザベスのラツィーエルがトロール6体を回転切りで真っ二つにし、アレクトラのバスターライフルがゴブリンの群れに向けて発砲し、リョウマの鋼龍號がワイバーン形態でオーク達を掴み上げ、そのまま、落としながら、口からビームバスター砲を放つ。その光景にヴァランドール皇国兵達は唾を飲み込んでしまった。

 

「凄い...........!我々が苦戦したオーク達が.........意図も簡単に容易く倒すなんて..............種族銀河同盟...........我々はとてつもない味方を付けてしまった.........!」

 

すると森の奥深くから紫に光る魔導弾が多数発射された。

それに気付いた陽弥はシールドで防ぐ、そしてウラノスにいるアリス艦長に通信する。

 

「あれだな!アリス艦長!あの魔導砲は危険です!援護を!」

 

すると、ウラノスが下の方に斜めに転回すると、副主砲を森の方に向けた。

 

「ゴットフリート!撃てぇ!!」

 

主砲から翠の光線が発射され、森の中に配備している魔導砲に直撃し、爆発した。その爆発を見て、カトリーヌとアトラスは唖然していた。

 

「何と言う破壊力だ.......!」

 

 

 

 

 

 

焼けた森の奥の方から巨大なハイエナ型の獣に乗ったバモラが怯えているオークに怒鳴る。

 

「何をやっているんだ!!!お前ら!?」

 

「しかしバモラ様!いくらなんでもあんな強すぎる相手じゃ........っ!?」

 

すると、バモラは鞘に収納していた細剣を抜刀し、オークの首に突き刺した。

 

「気合いで殺れや!気合いで!ったく!どいつもこいつも役立つがっ!!それじゃ、あの機械人形と空舟が手に入らねぇだろ!仕方ねぇ.........今、使うか..........」

 

バモラは首に刺さったオークの死体からレイピアを抜き取り、陽弥達の前に姿を現した。それに気付いたヴァランドール皇国兵達はカトリーヌに報告する。

 

「カトリーヌ騎士団長!!バモラです!」

 

「何!?」

 

カトリーヌが見ると、確かに森の中から、巨体なハイエナに乗っているバモラを見て、叫ぶ。

 

「アイツを殺れば........!全軍!一気に押し込め!敵将!バモラの首を狙え!」

 

「馬鹿め!お前らだけ良い味方と戦力を持っていると思ったら大間違いだぜ!」

 

すると、バモラは鞘からレイピアを取りだし、呪文を唱え始めた。すると、レイピアが紫に光り、輝き始めた。

 

「古より復活せし、目覚めよ!.........そして、黒き闇の胞子で敵を黄泉へと還らせよ..........!出でよ!闇妖精神龍!ダークネス・フェアリー・ドラゴン!!」

 

バモラがレイピアを突き掲げると、レイピアから紫に胞子が放たれ、それが段々と形を変えていった。禍々しい二つの羽根と虫の様な足.......そして、虫の触角と鋭い顎.......ドラゴンフライの眼中をした紫の蟲の形をしたドラゴンが召喚され、一気に吼える。

 

 

キシャァァァァァァァァァァ~~~~~~!!!!!

 

 

陽弥はレイピアから数十メートルもあるドラゴンが現れた事に驚いていた。

 

「あれは............ドラゴン.....!?」

 

「虫の様な羽を持っている........?!」

 

すると、陽弥とルナとリョウマの腕輪と刀が強く光り始めた。

 

「腕輪が光っている.......!?」

 

「拙者は刀も........!」

 

三人は同時に同じ事を答えた。

 

「「「もしかして........!あのドラゴンは銀河七聖龍........!?」」」

 

すると、アレクトラが妖精神龍を見て、疑う。

 

「にしては.......漆黒すぎないか........!?」

 

すると、ダークネス・フェアリー・ドラゴンは咆哮を上げると、とてつもない速さでヴァランドール皇国の城門を飛び越し、城下町内へ侵入した。

 

「まずいぞ!このままだと、ヴァランドール皇国が!」

 

すると、ソフィアのエリザベスが動き、ダークネス・フェアリー・ドラゴンを追撃した。

 

「ソフィア!?」

 

陽弥は急いでソフィアを止めに入る。

 

「待てソフィア!いくらお前のラグナメイルでも、銀河七聖龍には勝てないぞ!!」

 

「黙って見ているつもり!?私は行くわ!!」

 

「ちょっ!!」

 

陽弥が止めようとしたが、ソフィアは陽弥の忠告を無視し、ダークネス・フェアリー・ドラゴンの後を追って、城下町内へ入った。

 

「たくっ!アイツは!.........っ!」

 

その時、森林からオーク軍の魔導砲が陽弥達に目掛けて、発砲した。

 

「クソッ!アイツ等はどんだけ魔導砲を持っていやがるんだよ!?行くぞ!皆!」

 

「「「おう!」」」

 

陽弥達は森林から放つ魔導砲を迎撃しに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、城下町では、家が燃え、沢山のヴァランドールの民達の悲鳴が聞こえていた。そこにエリザベスに乗っているソフィアがダークネス・フェアリー・ドラゴンを捜索していた。

 

「何処っ!?何処なのよ!あのドラゴン.........!」

 

すると、西の方向からドラゴンの咆哮が聞こえた。

 

「あっちか!?」

 

ソフィアは西の方へエリザベスを旋回させ、向かうとそこにはいなかった。

 

「えぇっ!?」

 

ソフィアが驚くと、今度はソフィアがいた北の方からドラゴンの咆哮が聞こえてきた。

 

「何処に行くのよアイツは!?」

 

ソフィアはエリザベスを旋回して、向かうとそこにもいなかった。

 

「.............何処にいるのよ!?」

 

ソフィアが怒鳴ると、あることに気付く。まるで............誘い込んでいるかのように............

 

「っ!?............まさか............」

 

その時、ソフィアの背後からこの世とは思えない殺気を感じた。ソフィアは冷や汗をかきながら、ラツィーエルとビームライフルを持ち、後ろを振り向くと...........

 

「ハッ!!!!!」

 

ソフィアの目の前に紫の鱗と禍々しい羽を羽ばたかせ、クワガタの様な鋼の顎でギチギチと音を発て、頭に黒緑の結晶を輝かせたダークネス・フェアリー・ドラゴンがデカイ体でソフィア圧迫していた。

 

「私を...........おちょくっていたのね!?絶対に許さなっ!!」

 

エリザベスのラツィーエルの刃から光エネルギーブレードを放出した直後、ダークネス・フェアリー・ドラゴンの尻尾が物凄いスピードでエリザベスを凪ぎ払った。

 

「ガァッ!」

 

ソフィアのエリザベスが吹き飛ばされ、瓦礫の中に埋まり、体制を整えるとぶちギレる。

 

「アイツ.........アタシが弱いと思っていやがる!........なら!!!」

 

ソフィアの指輪が光だし、エリザベスの装甲の色が白から青へ変色し、アリエル・モードにチェンジし、次元跳躍を使い、ダークネス・フェアリー・ドラゴンへと向かっていった。

 

「ママのヴィルキスの能力が使える!これなら!!」

 

ソフィアはダークネス・フェアリー・ドラゴンの後ろに回り込み、ビームライフルを連射する。ダークネス・フェアリー・ドラゴンはビームライフルの粒子弾に苦しみ、後方にいるエリザベスに向けて、口から毒蟲の大群を吐いた。ソフィアは直ぐにエリザベスのモードをアリエルからミカエルにチェンジし、ビームコーティングで毒蟲の攻撃を防御し、光エネルギーブレードを放出したラツィーエルを振り回し、毒蟲を焼き付くした後、アリエル・モードにチェンジし、ダークネス・フェアリー・ドラゴンを迎撃する。

 

「どうだ!!速くて見えないだろう........!?」

 

調子が良いソフィアだったが、ダークネス・フェアリー・ドラゴンが一瞬にして消えた時、アリエル・モードの次元跳躍システムを使っているのに、エリザベスの後方にダークネス・フェアリー・ドラゴンが現れていた。

 

「そんな!?」

 

そして、ダークネス・フェアリー・ドラゴンが蟲の羽をバタバタと羽音を鳴らし、その超音波と暴風により、エリザベスは吹き飛ばされ、エリザベスは崩れた建物の壁にめり込まれていた。

 

「嘘...................!?アタシのエリザベスのアリエル・モードをも超越してるって事...........!?」

 

ソフィアはダークネス・フェアリー・ドラゴンを見ると、ダークネス・フェアリー・ドラゴンが口元をクイっと傾け、ソフィアに向けて、にやけ顔をした。それを見たソフィアはついに、頭のネジが取れた。

 

「っ!.........馬鹿にしやがって!!!」

 

ソフィアは怒り、アリエル・モードの次元跳躍システムでダークネス・フェアリー・ドラゴンの後方に回り込み、ダークネス・フェアリー・ドラゴンもとてつもないスピードでエリザベスの後方に回り込んだ。しかし、そこにエリザベスはいなくなっていた。辺りを捜索している直後、ダークネス・フェアリー・ドラゴンの下方にエリザベスが次元跳躍システムを使って、回り込み、下方からビームライフルを乱射した。

 

「もっと!..........もっと!..................もっと速く!」

 

エリザベスとダークネス・フェアリー・ドラゴンの跳躍はもう、眼で追い付けないほどの加速し、神速を使って、空気の中での戦いになっていた。その速さは................マッハ7!!

 

「こいつ以上に!!」

 

ダークネス・フェアリー・ドラゴンが尻尾を振り下げると同時に、次元跳躍システムを使い、ダークネス・フェアリー・ドラゴンの頭部へと近付いた。

 

「この野郎ぉぉぉぉぉぉ~~~~!!!!!」

 

ソフィアは渾身の力を込めて、ラツィーエルを黒緑の結晶に突き刺すと黒緑の結晶がわれて、中から翡翠に輝く結晶体が姿を現した。

 

「当たった...........!?」

 

その時、翡翠の結晶体が光だし、その光がソフィアとダークネス・フェアリー・ドラゴンを包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフィアは目を覚ますと、そこは黒くて何もない空間だった。

 

「何........ここ!?」

 

ソフィアが辺りを見回すと、目の前が明るくなり、ソフィアの目を眩ます。

 

「っ!?」

 

光が消え、ソフィアは目を開けるとそこには蝶の様な虹の羽を持ち、翡翠の鱗をしており、サファイアの様な綺麗な瞳をしたドラゴンがいた。すると、そのドラゴンが急にあくびをし、ソフィアに語った。

 

『ふぁ~!...........わらわを解放したのは何処のどいつじゃ........?そこのお主か........?』

 

「え!?」

 

『お主に言っているのじゃ、雌の原始人..........』

 

「っ!?誰が雌の原始人よ!?」

 

『おう、おう、あれだけの攻撃を喰らって、まだピンピンしているとは........お主........面白いのう.........?』

 

「ムキ~~~!!」

 

ソフィアがカンカンになると、ドラゴンが頼み事をする。

 

『そうじゃ、お主に御願いをしようじゃないか?』

 

「御願い?」

 

『わらわはよりも美しい存在を消してほしいのじゃよ』

 

「...........えっ?!」

 

『何?.........消してほしくないのか?..........お主も綺麗な存在だが、わらわに攻撃を当てたからなぁ...........ちょいと此方に来い.........』

 

「えっ?!........分かったわよ.......」

 

ソフィアは恐る恐るドラゴンに近付くと、ドラゴンがソフィアの頭に触角を当てる。そしてドラゴンはソフィアの記憶を見通す。

 

『...............ほぉ..........コヤツは.......中々綺麗な者じゃのう.......決めた!...........コヤツの美貌を貰おう♪』

 

「誰を?」

 

ソフィアがドラゴンに訪ねる。

 

『お主が相手したγと言う奴じゃ.......ソイツは中々な美貌を持っている.........わらわの能力ならば、ソヤツを倒せる............どうする?わらわからの御願いを申し受けるかか?それとも、喰われ死ぬか?』

 

「...............決まってるじゃない!」

 

『?』

 

「貴女からの御願い..........受けようじゃない!何せ、アイツ..............ムカつくから.......」

 

ソフィアが決心した表情でドラゴンに言うとドラゴンは納得した様な笑顔でソフィアに語った。

 

『...............なら、契約完了だな.........わらわの力........存分に使うが良い!!このわらわ.............妖精神龍の力を!!!」

 

すると妖精神龍の体が光だし、ソフィアの指に身に付けている指輪に入り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、オーク軍の魔導砲によって陽弥達は苦戦していた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!」

 

リョウマの鋼龍號が吹き飛ばされるが、陽弥のアーキバスⅡが受け止める。

 

「あの魔導砲!............威力がでかすぎる!」

 

「このままだと、ヴァランドール皇国が妖精神龍とオークに支配される!」

 

ルナがヴァランドール皇国を見ると、バモラが笑い出す。

 

「ハハハハハハ!!!!!見たか!これが俺らの力だ!この細剣の力があれば、貴様らのその機械人形と空舟も手に入るのも当然!さぁ、おとなしくそれを渡せ!差もなくば........」

 

陽弥達が歯を食い縛っていると、城門から別の声が聞こえてきた。

 

「差もなくば...........何て?」

 

「っ!?」

 

「「「「っ?!」」」」

 

陽弥達は城門を見ると、そこにはかなり装甲が破壊されたエリザベスだった。するとエリザベスのコックピットハッチが開き、中から、頭から血を流したソフィアが出てきた。

 

「ソフィア!?」

 

するとバモラはソフィアの体を見て、言う。

 

「ほぉ、中には上物の美女か.........俺の性奴隷にしてやろう!闇妖精神龍!!!」

 

バモラが叫び、ヴァランドール皇国からダークネス・フェアリー・ドラゴンが現れた。

 

「まずい!このままだと、」

 

「殺ってみなさい.......!」

 

ソフィアは武器を取り出さず、全く恐怖心が出ていなかった。

 

「妖精神龍よあの者を捕らえよ!!」

 

「................」

 

バモラが命令してもダークネス・フェアリー・ドラゴンは無言のままだった。

 

「っ!?どうしたんだ!?妖精神龍!!主の命令を聞け!!」

 

「無駄だよ........!」

 

するとソフィアがバモラに言う。

 

「何!?」

 

「私が命令の仕方を教えてやるわ.........」

 

「ソフィア!.......まさか!?」

 

陽弥が何か分かったかの表情でソフィアに答えるそして、ソフィアはダークネス・フェアリー・ドラゴンに向かって答えた。

 

「...........妖精神龍!!」

 

するとバモラが持っていたレイピアがバラバラに砕け、ダークネス・フェアリー・ドラゴンが光だし、元の妖精神龍へと戻った。

 

「龍装光!!」

 

ソフィアが指輪を掲げると妖精神龍が雄叫びを上げ、体が緑の光に変色し、ソフィアを包み込んだ。ソフィアのアーマーが外され、妖精神龍の虹の羽の色を持つ長いスカートと龍の様なヘルメットを装着し、背中から蝶と蟲の羽が生えていき、美しい姿をした妖精の姿へと変わった。

 

「これが........銀河七聖龍の本当の使い方だよ!」

 

バモラはドラゴンが奪われた事に驚き、何か決心した表情になる。

 

「そんな!......馬鹿な!?.......こうなれば!!最後の手段!!」

 

するとバモラは赤黒い液体が入った容器を出した。それを見た陽弥達は驚く。

 

「「「「リーパー・エキス!?」」」」

 

容器の蓋が開けられ、バモラは一気にリーパー・エキスを飲み干した。すると容器が落ちてわれ、バモラが苦しみ出す。

 

「うぐっ!........う.....うう!.............がっ........ああ!....................グガァァァァァァァァァァァ~~~~!!!!!」

 

バモラの肉体が溶けていき、それが森の方へと流れ込む。そして、森の中に滞在しているオーク軍の魔導砲がバモラの溶けた肉体が流れ込み、味方もろとも魔導砲も吸収し、肉の塊となると今度はそれが大きくなり始めると、肉の中から吸収した魔導砲が出てきて、頭頂の辺りにバモラの顔が出てきた。陽弥達は醜い姿になったバモラを見て、驚く。

 

「魔導砲と合体した!?」

 

「血祭りにじぃでぇ殺るぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

バモラが叫ぶとヴァランドール皇国に向けて、吸収した魔導砲から魔導弾が放たれた。

 

「まずい!このままだと、ヴァランドール皇国が!!」

 

「任せて.......!妖精神龍!」

 

ソフィアが叫ぶと、ソフィアの背中から妖精神龍が召喚された。

 

「火鱗粉!!」

 

妖精神龍が羽を羽ばたかせると、羽から鱗粉が撒き散らし、上空を覆った。そして、魔導弾が鱗粉が撒き散らした空域に入ると、突然魔導弾が爆発した。

 

「凄げぇ!..........羽に付着している鱗粉が魔導弾を爆破している。」

 

「まだまだ!これだけじゃないよ!!!」

 

ソフィアが叫ぶと、ソフィアの両手から緑の粒子が集まり始めていく、そして、その二つの粒子を一つにし、粒子の集合体が中にある両手を突き出した。

 

「止めよ!!聖華砲!!!」

 

広げた両手から虹色に輝く粒子砲が解き放たれ、バモラに直撃した。

 

「グガァァァァァァァァァァァ~~~~~~!!!!!そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁ~~!!!!!」

 

肉が焼き付かされ、魔導砲が爆発し、消えた。聖華砲を放ったソフィアは、龍装光の変身を解除すると、汗だくで、地面に膝をつけた。

 

「ハァ!.........ハァ!..........ハァ!........陽弥の言う通り.......これ本当にきつい.........!」

 

ソフィアは落ち着いた表情で陽弥の所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽弥達は戻ると、国皇と兵隊達が感謝していた。

 

「貴方方は我らの皇国と民も救ってくれました。御礼に質問してください.......どんな秘密も隠し事も話します。」

 

「え!?隠し事って.........」

 

「じゃあ、俺が言う.........」

 

「ちょっと陽弥.......!?」

 

「この舟を知っていますか?」

 

突然、陽弥はデバイスを取りだし、エミリアが乗ってきたシリンダー型のスペースシップを映し出した。するとリチャード国皇が驚く。

 

「そ!........それを何処で!?」

 

「エミリアがアジマス連邦から逃げる時にこの舟に乗ったと言っていた。アリス艦長から聞きましたよ?貴方はエルシュリア王国の第一王女が連れさられたら大変な事になるって.........第二王女はどうして言わなかったのですか?」

 

「う..........!」

 

「陽弥、そこまで言うなんてやり過ぎだよ..........!?」

 

ソフィアが止めに入ると、リチャード国皇が言う。

 

「分かった..........」

 

「え!?」

 

「話してやろう.........エミリア・ヴァルネア・クリーフ王女とアストラッド・ヴァルネア・クリーフ国王と我ら三大国家の王達の秘密を...........」

 

リチャード国皇は陽弥達の前でついにエミリアの事を話す...................

 

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