クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第24話:ネオ・ミスルギ皇国の進攻 後編

 

陽弥はクロウの話を聞いた。

 

「俺はクロウ........クロウ・F・アルメディオだ.........」

 

「クロウ..........あれ?その人........何処かで聞いたような...........」

 

陽弥がクロウの名を思い出そうとしたとき、ルーが驚き、叫ぶ。

 

「クロウ・F・アルメディオ!!!??」

 

《?》

 

皆がルーに振り向き、シンが陽弥に言う。

 

「何だ?この若造は?」

 

「..........あ!失礼しました!私はルーと申します!」

 

「............ルーか、なら聞こう..........クロウさんを知っているのか?」

 

「え?...........はい!宇宙歴10年(西暦2064年)に核ミサイルでの戦争に荒れた地球と人口の為に宇宙にある多数の惑星を開拓するため、五隻のSRFスペースシップが開発された!その中で.......SRFスペースシップ1号機"アキュラ"の船長として...........政府からは"紅き鷲"との異名とも呼ばれ、数々の功績を持つ人物!.................過去の人が...........どうしてここに.............!?」

 

ルーが質問をするとクロウは答える。

 

「..............友人のシンが.........助けを求めていたから.........」

 

するとルーは走ってきて、クロウの前で敬礼した。

 

「御会いできて光栄です!クロウ・F・アルメディオさん!」

 

クロウは焦り、ルーに言う。

 

「え~と..........話の続きに戻ってもいいかな?」

 

「え!?あ!はい!すいません........興奮してしまって.........」

 

「嫌、良いんだよ..........じゃあ、話に戻そう。」

 

クロウは陽弥達に話した。プロフェッサー"E"...........またの名をエンペラージュリオはΔとイプシロンの兄、アジマス陛下を拘束し、アジマス連邦から新国家"ネオ・ミスルギ皇国"を名乗り、四将軍の一人『アポカリプス』がアジマス人をブレインジャックでネオ・ミスルギ皇国を守る兵隊に変え、超空間ゲートでアヴァロンに偽りの地球人を招き入れ、自分達の新しき住みかを手に入れたと...........

 

それを聞いた陽弥は暴言を吐いた。

 

「クソッ!!全てはその馬鹿皇子の仕業だったんだな!」

 

「ああ、俺があの時..............ノーマ管理委員会がアルゼナル襲撃後............ジュリオの安否を確認しとけば.................全く、無視した自分と........ドゥームに集中しすぎた自分と........それを行動しなかった自分に腹が立つ........!」

 

シンは拳を強く握りしめるとヒルダが慰める。

 

「あんたのせいじゃないって......!」

 

「これから.........どうなるの?」

 

陽弥が問うとシンが説明する。

 

「モーフィスとザンダーと俺らは各国の付近に前線基地を建設するらしい..........銀河連邦には各惑星にいる奴等の行動と情報を偵察をするらしい...........だけど..........問題は奴等の本拠地が目の前にあり、情報を入手しやすいが...........」

 

「入れば"地獄".........と?」

 

クロウが答えるとシンは頷く。

 

「そうだ...........内部には既に偽りの人間達が住み着いている............そこで.........クロウさんの出番なのだ........」

 

するとシンはブリーフィングデスクのスイッチを起動するとデスクからフォドラニウムの写真と映像、データが映し出された。

 

「奴等のフレームには、この惑星で採れるフォドラニウムと言うことが判明した。良い情報と悪い情報に別けられた。どっちが聞きたい?」

 

シンが問うと陽弥達は答えた。

 

「「「「悪い情報.......」」」」

 

「悪い情報はこのフォドラニウムは俺のアークとルーの時空神龍の力無しだと君達の力は無効になる。」

 

「良い情報は?」

 

「良い情報は、このフォドラニウムからジャミングらしき電磁波が流れている。つまり、俺達の技術があれば、このフォドラニウムを使って、奴等の本拠地"アヴァロン"に侵入することが出来る。そこで俺とルー..........そして...........」

 

シンとヒルダとクロウの視線が陽弥へ向けられた。

 

「............?!」

 

陽弥は皆の目線が自分に向けられている事に気付き、その場で驚く。

 

「俺!?」

 

「優位つ、エヴァに立ち向かえたのはお前だけだ。バレたら俺とルーが援護してくれるから..........」

 

「ちょっと待って!俺!?クロウさんとルーは互角に戦えるけど、俺がエヴァを殺れ!?無茶苦茶だよ!」

 

「心配するな、お前のアーキバスを限界までに強化する。」

 

「ちょっと待っ!」

 

陽弥は質問しようとしたが、シンは強き瞳で陽弥を黙らせた。

 

「良いな.......?」

 

さすがの陽弥はシンの圧迫感に押され、言う。

 

「..........は、はい........分かりました.......」

 

「今日は行かないが、明後日にアヴァロンに出発だ...............」

 

陽弥達は敬礼し、シンは自室へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父親の話を終えた陽弥はルナと共に前線基地の廊下を歩いていた。

 

「はぁ~、何で俺が?」

 

陽弥は落ち込んでいるとルナが慰める。

 

「仕方ないよ、お兄ちゃん............そのかわり、私がお父さんとお母さんを守るから..........」

 

「お前は良いよな、任務が護衛で.........ソフィアはアンジュさんとタスクさんと共にヴァランドール皇国に滞在しているモーフィスの巨大要塞"EnⅡ "へ.............リョウマはローレライとサラマンディーネさんとリュウガさん達と一緒にグラシオン連合に滞在しているザンダー共和国のノバ軍との援軍として向かい.........種族銀河同盟はヴァルヴァトール帝国を支援し..........アレクトラとルチルとルナはその護衛だ.............父さんは一体何を考えているんだろうか?」

 

陽弥がルナをジド見するとルナは焦り、これからの事を言う。

 

「まぁ、それは置いといて........とにかくこれからの事を考えないとね?お兄ちゃんは明後日に、」

 

ルナが話していた直後、知らない二人一組の男女が陽弥とルナに話し掛けてきた。

 

「あのぅ、もし?」

 

「「ん?」」

 

「貴方が陽弥・ギデオンとルナ・ギデオンさんですかね?」

 

「「え?..........はい」」

 

二人は素直に名を答えると男と女も自分の名前を言う。

 

「私はアストラッド・ヴァルネア・クリーフ..........」

 

「妻のアリシア・ヴァルネア・クリーフです。」

 

「「.............え?!..............」」

 

二人はその名に驚き、ルナが答える。

 

「エミリアの御両親!?」

 

「はい.........正確に言えば、育ての親です。」

 

「え!?でも.........何で貴方達がここに!?」

 

「アストラッドさん!」

 

するとアストラッドが来た方向から、シンとヒルダが駆け付けてきた。

 

「勝手に動き回られたら困ります!まだ貴方の傷は癒えていないのですから..........」

 

「だが、これだけは伝えなければ行けなかったのだ.........君のご子息に...........ジュリオのもう一つの狙いを........!」

 

「「「もう一つの狙い!?」」」

 

「最下層に囚われていたときに聞いたのだ...........奴等の話を..............この世界や銀河の他に..........別の世界をもネオ・ミスルギ皇国の支配下に置くつもりだ............ネオ・ミスルギ皇国の名を銀河中に知らしめると思う。」

 

アストラッドが言った直後、突然廊下の灯りが消え、真っ暗になると廊下の壁から緑に発光する映像が各国家、基地に出現した。そしてその映像から声がした。

 

『「知らしめるのではない!.............皇国の存在を露にするのだ.........」』

 

「ッ!?」

 

陽弥達はその映像に映し出されているジュリオを警戒する。

 

「やぁやぁ..........薄汚いノーマや同盟、連合、連邦、共和国、帝国諸君...........ごきげんよう.........♪」

 

「ジュリオ!お前は一体何を考えているんだ!!?」

 

シンが問出すとジュリオは答える。

 

「さぁ、ねぇ?.......私は只、愚かな貴様達に聖なる鉄槌を下しているだけだ...........」

 

その事にシンは怒り出す。

 

「何も罪もない人達を奴隷にするのが聖なる鉄槌かよ!それに........エンブリヲに棄てられたのに、まだノーマを殺るのかよ!?」

 

「フフフ..........そう言えばそんなこと......アルゼナルで会ったねぇ.......だけど今は四将軍の他にも彼等に従う4人の幹部が何億人もアジマス人........嫌、ネオ・ミスルギ皇国を守る兵隊とデストロイアと量産型ギムガルムと量産型要塞ギガンテスもいるから、誰も太刀打ちできないよ...........幹部達にも皆........この惑星ホライゾンで採れるフォドラニウムとドゥーム様から授かりしもう一つのQ人の遺産"ダークマタージュエル"から放つエネルギーで"リーパー・エキス"の完全体を装備されているからねぇ........前の空の橋の強奪争で大量のフォドラニウムが採れたからなぁ、そのお陰でこのアヴァロンに元いた私の世界から人類を連れてきて、フォドラニウムをマナの換わりとして役立っているからねぇ............」

 

ジュリオの言葉にシンは切れた。

 

「ふざけんな!この盗人が!!お前ら見たいな屑野郎には新しき生活と未来なんて無い!現実から逃げ続けている臆病者達が!!」

 

「ハハハハハハ!!その言葉.........いつか必ず返して殺るよ........あ、そうそう、アンジュリーゼ...........」

 

すると顔に付けていた半面の仮面を外すと頬に斬られた傷が付いていた。

 

「見ろ!これはお前に付けられた傷だ..........裏切り者のシルヴィアとミスティも荻野目も皆肉詰めにしてやるから........覚悟しておれよ........!!」

 

ジュリオはそれを言うと映像が切れ、マナが消え、暗かった廊下の灯りが付いた。

 

「父さん.........今のが........アンジュさんのお兄さん?」

 

「そうだ.........」

 

「一つ言っていい?」

 

「ん?」

 

「................生きる価値もねぇ!!屑野郎だぁぁぁぁ!!.........何だぁあの野郎!!??"聖なる鉄槌"!?ふざけんなよ!人々を奴隷にしやがって!!ヴェクタ星で社会貢献しているヒルデ・ガルド叔母さんやあの人達の方がまだ良い方だ!!」

 

陽弥は怒りながら、何処かへ行く。

 

「お兄ちゃん!」

 

「ルナ..........!」

 

ルナが陽弥を追うとしたら、シンが止めた。

 

「ほっといた方が良い......」

 

「けど!お父さん!」

 

「シンの言う通りだ........ルナ.....辞めた方が良いよ.......」

 

「お母さんも.........」

 

ルナは心配そうに陽弥を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正にその頃、グラシオン連合の付近、モーフィスの要塞基地"EnⅡ"にいるアンジュは怒りながら、壁を殴った。

 

「糞っ!!」

 

怒りで興奮しているアンジュをタスクとモモカが抑える。

 

「落ち着いてアンジュ.......!」

 

「あんな事を言ったのよ!?これが黙ってられる!?」

 

「アンジュリーゼ様!落ち着いて下さい!」

 

「何が肉詰めだ!アイツの方が肉詰めだ!!」

 

怒り食らうアンジュはジュリオのいるアヴァロンへ睨み付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてヴァランドール皇国付近のノバ軍の前線基地にいるリョウマと共に滞在しているエイルマットはジュリオの映像を見て、一緒にいるΔとミューに話す。

 

「Δ、ミュー.......」

 

「「はい?」」

 

「あのジュリオと言う男だ........お前らはどう思う?」

 

「最低です。」

 

「人間としての恥を知れです。」

 

「そうか..........昔の地球人はあんな野蛮な種族ではなかった..........だが、あれは地球人でもない...........混沌の闇に染まった魂............その物だ..........」

 

「へ?」

 

「言っている意味は..........アイツ等こそが......"化物"だ........」

 

エイルマットの言葉に二人(二体)は考え込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、陽弥はシュミレーションルームで特訓をしていた。そしてそこにバタリアン兵士が歩いてきた。

 

「そこのシュミレーションルームは誰が使っているのですか?」

 

バタリアン兵士が銀河共和国の女性の兵士に話しかけた直後、シュミレーションルームからとてつもない轟音と震動が鳴り響いた。二人はのろけると女性の兵士がバタリアン兵士に答える。

 

「陽弥・ギデオンさんです。」

 

女性が陽弥の名を答えるとまた震動がなり、今度は壁が凸り、二人は驚く。

 

「「っ!!!??」」

 

「現在、陽弥さんはジュリオの言葉に切れておらっしゃいます......」

 

「なるほど.......」

 

そしてルーム内でシュミレーション用の無人機ゲオルギードロイドがマシンガンを乱射し、陽弥は龍装光を使い、マシンガンの銃弾を回避し、ドロイドを破壊していった。

 

「ハァ...ハァ...ハァ.....ハァ........必ず助けるぞ.......エミリア.........あんな奴に呑まれるなよ.........!」

 

陽弥がシャワールームへ行こうとしていると本人の体の中にある謎の光がアヴァロンに捕らわれているエミリアの力と共鳴していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、アヴァロンに囚われているエミリアは寝室で寝ていると夢を見ていた。

 

「う~ん..........」

 

それは何かの実験をしている夢だった。白衣を着た二人はクロウの持つアークとジュリオが持っているダークマタージュエルとエミリアに秘められている緑の光がトライアングル状の機械に埋め込まれていた。

 

「始めるぞ.......」

 

白衣を着た男は機械のスイッチを入れると機械が回転し始めた。

 

「こ!.......これは.........!?」

 

「どうした!?」

 

「三つのエネルギーが共鳴している!何だこの数値は!?」

 

機械に付けられているメーターがマックスへとなると三つのエネルギーの中心から虹色に光るエネルギーが出現した。

 

「これは.........!?」

 

「三つのエネルギーが.........コアとなる源を作り出したのか.........?!」

 

「数値は...............回転し続けている............つまり、このエネルギーは...........無限なのか?」

 

「無限..........?」

 

もう一人の男が謎の言葉を言うと夢は途切れてしまった。エミリアは意識の中で言う。

 

「無限?..............何.........今の?」

 

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