クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
陽弥とルナは流れ星が落下した森の中に入り込むとルナが陽弥に問う。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「何だ?」
「私の推測だと思うんだけど.......あれ....流れ星と言うより.....スペースシップだと思うの......」
「スペースシップねぇ......それが本当なら、何であんなに燃えていたんだ?」
「分からない.....只....」
ルナが言うとした直後、空が急に明るくなり、陽弥とルナが上を見ると見たことのない円盤型のスペースシップが飛んでいた。
「何あれ!?」
「見たことのないスペースシップだ!」
「狙いは.....僕達と同じって言うことか.....」
「どうするの?」
「決まってるだろ.....!早いとこ、アイツらよりも先に速く着くことだ!ルナ!」
「分かったわ!」
「行くぞ!」
「ええ!」
2分後、陽弥とルナは落下した所に着いた。
「これは......?」
「やっぱり.....」
それは白く輝くシリンダー型の宇宙船であり、右のスラスターが破損していた。
「右のスラスターが破損している!」
その時、宇宙船が光だした。
「何だ?!」
「眩しい!」
すると宇宙船のハッチが開き、中から黄緑色の光輝く球体
が現れる。そして球体は地面に着地すると光が消え、中から白衣の少女が現れ、その場で倒れた。
「何だったんだ?!」
「見て!お兄ちゃん!」
二人が見たのは森のような綺麗な緑色の髪と貴族風な白衣を着た少女が倒れていた。
「人だ!」
陽弥とルナは急いで倒れている少女の所に近付いた直後、上からさっき見た円盤型のスペースシップが現れた。
「あれは!」
「さっきのスペースシップ!」
すると円盤型のスペースシップのハッチが開き、中から6つの機械の体をした人物が、陽弥とルナの所に降下してきた。
「何......?!」
ルナは少女を抱き上げ、陽弥はテンペストを向けた。
「誰だ.....!?」
その時、機械の体をした人物が話し掛けてきた。
「『その実験体をここに置け』」
その言葉にルナが怒鳴る。
「実験体って!?.......冗談言わないでよ!こんな状態の少女を置けなんて!酷すぎますよ!」
「『..........止む終えない......排除せよ!』」
機械の体をした6体は腕部が変形しアームキャノンへと変わり、陽弥達に向けて、パルスガン発砲した。陽弥はポケットから球を取りだし、地面に叩き落とすと球が光、陽弥達を包み込むような球体に変わり、パルスガンの攻撃から陽弥とルナを守った。
「クソッ!」
「貴方達は何でこの人を実験体にするの!?」
「『うるさい!猿が!........貴様ら.....我々、アジマス連邦軍に逆らった事を後悔するが良い!!殺れ!!』」
「『アジマス連邦.....?!』」
その時、アジマス連邦軍のマザーシップの主砲が陽弥達に向けられた。
「「!!」」
主砲に粒子の光が集まった直後、別の方向から緑の光が一直線に向かってきてアジマス連邦軍のマザーシップの主砲を貫通し、爆発した。
「『何だ!!??』」
「「!?」」
その時、上空からペルシウス・オーバーライズが飛来し、マザーシップの底部にある主砲をディメンジョン・ヴァルキュリアで全て破壊した。
「『何だあの機体は!!!???』」
「父さん!」
「お父さん!」
すると陽弥とルナの耳に装着されている通信機からシンの声が聞こえた。
「陽弥!ルナ!大丈夫か!?」
「それより!父さん!アジマス連邦はこの人を狙っているんだ!」
「アジマス連邦......?!」
シンはペルシウスを旋回し、陽弥達を見るとルナが抱き抱えている少女とアジマス連邦兵が6体いるのを確認し、陽弥とルナに報告した。
「なるほど....」
シンは納得するとペルシウスの腰部にあるもう一つのディメンジョン・ヴァルキュリアを取りだし、持っていたディメンジョン・ヴァルキュリアと連結し、ディメンジョン・ヴァルキュリアを薙刀モードに切り替え、アジマス連邦軍マザーシップに突撃した。そしてアジマス連邦軍マザーシップからカタパルトが開き、中から多数のアジマス連邦大型兵と戦闘機が射出され、パルスキャノンを乱射してきた。シンは、ディメンジョン・ヴァルキュリアで振り回し、パルスキャノンの攻撃を防御する。そして振り回しながら接近し、ディメンジョン・ヴァルキュリアでアジマス連邦大型兵を斬り倒し、飛んでくる戦闘機はディメンジョン・ヴァルキュリアをライフルモードに切り替え、2丁拳銃で破壊する。それをマザーシップのブリッジから見ていたアジマス連邦兵が驚く。
「『バカな!?こんな事が.......たった一体の猿を相手してるのに......何故こんなに!!?』」
アジマス連邦兵の艦長が唖然しているとシンはペルシウスの頭部のビームバルカンを発砲して陽弥とルナの所にいるアジマス連邦兵6体を一掃し、マザーシップのブリッジの目の前まで近付いた。
「『!!!!!!』」
アジマス連邦兵は驚き、ペルシウスが二つのディメンジョン・ヴァルキュリアをソードモードに切り替え、マザーシップのブリッジごと斬った。
「『お許しください!........professor E !!!』」
マザーシップの艦長が最後に謎の言葉を吐くと同時に艦橋が爆発し、マザーシップがゆらゆらと墜落した。
その光景を見ていた陽弥とルナは一安心した。
「助かったぁ.....」
するとペルシウスが陽弥とルナの所に着陸するとコックピットのハッチが開き、中からシンが現れ、陽弥とルナの所に近付くとシンは陽弥とルナの頭に拳骨した。
「痛って~~!!?」
「何で?!」
「勝手に単独行動をしたから二人とも一緒に拳骨だ!本当ならニ発だったけど....その子を守っていたからここは許して一発だけと......」
「クッソ~!」
陽弥は頭を撫でながら痛みを和らいだ後、状況を説明した。
「なるほど......俺が一回レゾナンスで相手してきたアジマス連邦がその子を狙っていると......う~ん」
「アジマス連邦を倒した父さんなら分かるかなぁって......」
「正直、俺もアジマス連邦の事は分からないけど、やり方は許さない.....とにかくその子をマギー病院に連れていこう.....」
二人は頷き、シンはヒルダとアリアに連絡してその子をマギーの病院に連れていった。
映写機台に寝かされた少女はマギーに検査していた。するとアンジュとタスク、リュウガとサラマンディーネが見舞いに来た。
「何なのあの子?」
「分からない.....けど、俺が一回相手したアジマス連邦に追いかけられていたと思う。」
「何?その.....あけ...まし....連邦って?」
「アジマス連邦......機械生命体だけの軍事組織で低文明を持つ惑星に武力行使で侵略し、自分達の領土に変えるために、俺ら見たいな有機生命体を奴隷する奴等だ。」
「何て卑劣な者達だなのでしょう.........何も罪のない者達を武力で支配下に置き、奴隷にするなんて....」
「しかも、惑星レゾナンスの次は別の惑星か.....諦めのない連中だ.....こっちの機械生命体種族 ゲス の方が一番いいよ.....彼等は元々はクォリアンによって作られた対話インターフェイスシステムを持った人工知能種族.....昔は敵対同士だったけど、現在はこうやって分かり合えて一緒に暮らしているからなぁ.......」
「しかし....何故アジマス連邦はあの子を?」
するとマギーがシン達に近付いてきて報告した。
「あの子が目を覚ましたよ.....」
「本当!?」
「ええ、会いに行ったら?」
「分かりました!」
陽弥とルナはあの子がいる病室へ向かった。
陽弥とルナは病室の扉を開き、その少女がこちらを向くと突然、少女が警戒して棚に置いてある白衣の中から短剣を持ち、陽弥とルナに突き付けた。
「待って.....!」
しかし、少女は陽弥の話を聞かずに短剣を持って突進してきた。
「おっと!!」
「うわぁっ!」
陽弥とルナは回避すると少女は何故か陽弥に突進する。
「何で俺なっ!?」
すると陽弥の足元に薬用の容器が転がっており、陽弥はそれに気付かず、バランスを崩し、少女の方へ倒れた。
「あだっ!!」
「!?」
倒れた陽弥と少女は何故こうなったのか少女の股に陽弥の頭が当たっているのが、それを見ていたルナは赤くなり、シンとヒルダは呆れた顔で陽弥を見て、アンジュとタスク、リュウガとサラマンディーネは唖然していた。
少女は気が付くと自分の股に陽弥の頭があることに顔を真っ赤にし、陽弥も気が付くと自分の目の前に少女の股があることに顔を赤くする。
「ゴッ!ゴメン!これは!その.......」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~!!!!!?????」
「ぐぇっ!、」
少女が悲鳴を上げると陽弥の下顎、目掛けてアッパーして陽弥は吹っ飛ばされた。それを見ていたアンジュとタスクはあの頃の事を思い出す。
「あの光景......まるで私とタスクが出会った時に似ている。」
するとタスクも言う。
「俺も.......思った。」
再び、陽弥は起き上がり、何とか説得しようとあれこれやってようやく、少女は正気を取り戻した。
「まだ.....怒ってる?」
「............」
「ハァ......どうすれば良いんだ?」
「お兄ちゃん.....」
「何だ?」
「私に任せて♪」
陽弥に変わって、ルナが話し相手をする事になった。
「名前は?.......あっ!そっか!.....私はルナ.....こっちの赤髪の人は私のお兄ちゃんの陽弥......そしてお父さんとお母さんとお婆ちゃん......アンジュさん、タスクさん、リュウガさん、サラマンディーネさん。」
皆は少女に挨拶し、ルナは話を続ける。
「貴方の名前は?」
「.........リア....ヴァ.....ア....リー......」
「ん?」
「.......エミリア・ヴァルネア・クリーフ.....」
「エミリア・ヴァルネア・クリーフさんですか......良い名前だね........エミリアさんと呼んでも良いのでしょうか?」
「........良いですけど.......」
「良かった♪そう言えば、エミリアさんはどうしてあのシリンダー型のスペースシップに乗っていたのですか?」
「スペース.....シップ??」
「ほら、あの白く輝いている........」
「!!!」
するとエミリアが突然、頭を抑え、震えだした。
「どうしたの!?」
「.......御父様!.....御母様!......そうだ!」
「え?」
突然、エミリアが立ち上がり、扉の方へ走っていった。
「!!?」
エミリアはマギーの病院内の廊下を走り、陽弥とルナは追いかけた。
そしてエミリアは出口の方へ走り、外へ出ると辺りを見渡した。
「ここは......何処なの?!エルシュリア王国は?!」
そしてエミリアを追って、陽弥とルナが到着する。
「おい!お前!」
「?」
「勝手に病院から出たら駄目だろ!?」
するとエミリアは陽弥の所に近付き、話し掛けてきた。
「ねぇ!貴方!ここは何処なの?!エルシュリア王国はどどっちなの?!アイツらは何処にいるの?!」
「まぁ!落ち着け!.....ここはアウラの都でエルシュリア王国って言う国はないぞ」
「嘘を言わないで下さい!」
「嘘じゃないって!」
するとサラマンディーネがエミリアに話す。
「陽弥殿は嘘を申してはおりません......全て誠であります。」
「何で......?」
「恐らく、エルシュリア王国と言うのは......信じられないかも知れませんが.......これを見てください」
サラマンディーネがポケットからある装置を取りだし、ボタンを押すとホログラム映像で映し出されている地球が浮かび、エミリアは驚く。
「何なのこれ.......??!!魔法?!?!」
「いえ、私達はこれを『ホログラム』と呼んでいます。」
「ホロ.....グ......ラム?」
「貴女が言う国は何処にありますか?」
サラマンディーネはホログラム映像で映し出されている地球を回し、エミリアが言うエルシュリア王国が何処にあるのか探した。
しかし、エミリアが言うエルシュリア王国と言う国は何処にもなかった。
「そんな.......私は一人になってしまったの.......?」
エミリアがその場で泣き崩れるとサラマンディーネが教える。
「エミリア殿......」
「何も言わないで下さい......国が亡くなっては私にはもう.......」
「..........世界が多数ありましたら?」
「え?」
「分かりやすく申しますと.....夜空に見える星の彼方には無数の世界があります。貴女がエルシュリア王国がある世界もあの星の何処かにあります。そして貴女が今、ここにいる世界も星の一つです。」
「つまり......エルシュリア王国は?」
「はい......亡くなっておられません.....安心してください。」
エミリアはサラマンディーネが自分の世界は亡くなってはいないとの事でさらに泣き崩れる。
「っ~~~~~~!!!!!」
エミリアはおとなしく、病室に戻り、前の事と自分が何者なのかも話した。それを聞いた陽弥とルナとアンジュが驚く。
「「「ええええええ~~~~!!!!!」」」
「貴女!エルシュリア王国のお姫さまなの!?」
「はい、正確におっしゃりますと.....エルシュリア王国 16第 国王アストラッド・ヴァルネア・クリーフ17世の第一王女 エミリア・ヴァルネア・クリーフなのです。」
「へぇ~........あんたもあっちのお姫さまなんだ....」
「え?どういう事なのですか?」
「アンジュさんは.....元は貴女と同じ、別の世界のお姫さまだったのよ」
「まぁ!そうだったのですか?」
「えぇ、今は人類銀河共和国の女帝だけどね」
「女帝!!?」
「アンジュさんはこう見えて、凄い人なのよ!こちらのサラマンディーネもこのアウラの都のお姫さまなの、」
「サラマンディーネ様も!」
「その通りですわ、エミリア殿....そして私の夫 リュウガ・ネイルもアンジュや貴女と同じく別の世界から来た皇子なのですから.......」
「驚きましたわ!ここにいる皆さま方が皆、王家の者なんて.......何てお恥ずかしい事をしたのでしょう。陽弥様も大変、申し訳ないことを......」
「嫌、良いんだよ.......俺ら家族は王家じゃないけど......」
「王家ではない?」
「まぁ、簡単に言えばアンジュさんやサラマンディーネやリュウガさん見たいな王家の者とは違うのよ.....」
「俺達はかつて、この世界を滅ぼそうとしていた邪神の皇から世界を守り、邪神の皇を封印した伝説の一族の末裔.........ヴェクタ.....」
「ヴェクタ?それはアンジュ様やサラマンディーネ様やリュウガ様見たいな王家の者よりも?」
「まぁ、そんな感じかな?」
「そして復活した邪神の皇は再び、世界を覆い尽くそうとしたが俺と......」
「私の.......」
「「お父さんが......」」
陽弥とルナは同時にシンの方を見た。
「.........?」
「貴方様が悪しき神を倒した勇者ですか?」
「まぁ、そうなるかな......そして.....お前の世界を支配しているのが.....機械生命体種族が集まった軍事組織『アジマス連邦』だ。前に俺はアジマス連邦が支配していた世界をを解放したことがある。」
「解放?!そんなことが可能なのですか?!」
「そうだ......その為にはお前の世界に行く必要がある。それと.....お供が必要だろ?」
「はい、確かに私の世界に行くには多数の困難が待ち構えているでしょう.......陽弥様とルナ様の御父様......どうか.....お願いします......!私達の世界を!........アジマス連邦から....護ってください.......!」
エミリアは皆の前で深く頭を下げた。
「どうする......?」
ヒルダがシンに問う。するとシンは大きく息を吸い吐くと、答えた。
「........本気か?」
「.........はい!」
「本当は俺らみたいな、この科学力を低文明の者達に見せたくなかったけど.......お前はこの世界の物を見てしまった。それでも.......お前は元の世界に帰りたいか?」
「.........はい!覚悟は出来ています!」
「.................良かろう。でも、その前にお前が乗ってきたあのスペースシップ.....少し貸して貰えるかね?」
「え?あ、はい.......」
「良し.....それじゃ、あんたに付いていくお供を紹介しよう。」
するとシンは陽弥とルナの肩に手を置く。
「「え?」」
「父さん?........どういう?」
「この二人が!お前の世界に付いていくお供だ!」
シンの衝撃の言葉に皆は唖然していた。そして陽弥とルナは叫ぶ。
「ええええええええええええ~~~~~~~~~~!!!!!?????」
「ちょっと待て!!父さん!」
「何が?」
「何が?って、父さん何、考えてるんだ!?」
「そうよ!いくら私達、双子の兄妹であのアジマス連邦を相手するのって!.......」
陽弥とルナが喚いた直後、外から警報が鳴り響いた。
「!!!!!?????」
「何だ?!」
「『総員に告ぐ! 総員に告ぐ!軌道上にて正体不明の艦隊が襲来! 市民は各シェルターに避難してください!軍の者は直ちに迎撃当たってください!繰り返します!軌道上にて.........』」
「正体不明?」
「...........まさか!」
そして、地球軌道から空間が歪み、中から多数の艦隊がワープしてきた。
「『目標.....エミリア・ヴァルネア・クリーフ.......』」