クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
陽弥達はホライゾンに滞在中の同盟軍本部に向けて、オメガプライムスにシグムディアやシグニュー、サムとアルベルトのプロトヒステリカ、ガーディアンビット格納庫に収納し、アニマノイド、ルトル、フェニキス、オーシャルス人達を移住させていた。陽弥は自室で、エミリアとマナと一緒に楽しみにしていた。
「あ~........1650年ぶりだ~~!ホライゾンに戻ってくるのは!」
「そうですねぇ」
陽弥とエミリアは窓から、星を眺めていると、マナがエミリアに問い出す。
「ママ♪」
「ん?」
「これから何処に行くの?」
「これから?......ん~......私達のパパとママに会いに行くの..........マナちゃんにとってはお祖父様とお祖母様かしらねぇ」
「じぃじとばぁば!」
「会うのが楽しみ?」
「うん!」
マナは元気良く返事をすると、陽弥が突然笑い出す。
「フフ......」
「どうしたのですか?急に笑い出して.....?」
「嫌........マナがいると......本当に家族だと思って.......面白いなぁ、と思って........」
「確かに........マナちゃんは本当に不思議な子ですね........私達の未来の娘なのに......あんな事やこんな事も出来るのですから..........」
「そうだな........」
陽弥とエミリアは笑っているマナを眺めていると、サムが陽弥を読んでいた。
「陽弥」
「ん?」
「ちょっと来い......」
陽弥は自室から出ると、陰でサムと何か話しており、本人は驚く。
「そんな事をするの?!」
「良いだろ?...........アイツ等にお前の変わった姿を見せてやれ..........ビックリ仰天するぞ♪」
「けど、爺ぃ........この力結構キツイんだぞ?」
「心配するな...........ジオはその力を存分に使いこなすことが出来るようになっている.....つまり、その闇はもうお前の物だ.............きっとドゥームは誰かにこの力を使いこなすことが出来る人物を探していたと思う.......ジュリオの馬鹿皇太子と違って...........」
「それなら良いけど........」
陽弥は納得すると、サムはあることを話した。
「それに........私がこの世に来る直前に.........ある二人から約束されたんだ............」
「約束?」
「...........家の馬鹿息子を助けてやって来れと..........」
「それって..........ジュリオと........アンジュさんの両親?」
「そうだ...................彼は今もエンブリヲの呪縛に捕らわれている.............だから彼等に変わってこの私がジュリオを解放する...........お前はクトゥルフの復活を阻止しておくのだ.............」
「分かった..........」
サムの頼みを受け入れた陽弥は自室へ戻ると、サムは彼等の事を思い出す。
あの世で、アンジュの父親"ジュライ・飛鳥・ミスルギ"と、アンジュの母親"ソフィア・斑鳩・ミスルギ"がこの世へ行こうとしているアルベルトとサムと話をしていた。
「『サム・ギデオンさん............アルベルトさん........』」
「何だ?........」
「貴殿に.........頼みたいことがあるのです.........」
「頼み?」
「どうか、..........どうか私達の息子..........ジュリオを救ってやって下さい...............彼は今も、エンブリヲの呪縛に取り付かれているままです.................エンブリヲの呪縛の連鎖をこれ以上続けさせてはなりません........そうなってしまえば.............私達の娘.........アンジュリーゼとシルヴィアの様に絶望の悲劇が繰り返させてしまいます.............」
「サム・ギデオンさん.........どうか、この通り..........!」
そして、二人は頭を深く下げた。
「..........」
「「私達の息子.........ジュリオ・飛鳥・ミスルギを...........エンブリヲの呪縛の連鎖から.............絶ち切って解放してやってください...........!!」」
サムはその事に、思い浮かべる。
「............飛んでもない事を頼まれたなぁ..........でも、やるしかないか..........」
サムは喫煙所でタバコを吸いながら、灰皿の吸い付きたタバコの灰を見ていた。
陽弥はオメガプライムスの艦橋から、ユグドラシルの発着港から、見送っているラルフ達に手を降っていた。
「それじゃ!行ってくる!」
「困った事があれば、俺等を呼べ!...........いつでもどこでも、革命連合が援軍に入るから!」
「おう!その時は、ちゃんと借りを返すからなぁ!」
陽弥は見送っているラルフ達に敬礼し、ラルフ達も陽弥に敬礼した。オメガプライムスがユグドラシル船団から離れると、船団は光学迷彩を起動し、姿を隠した。
「さてと...........そろそろ大気圏突入しますかぁ!」
オメガプライムスは光学迷彩を起動したまま、出力を上げてホライゾンに向けて発進し、大気圏を突入した。
一方、シン達はジャヴィックに指定された座標に来ていた。
「ジャヴィックはこの辺りに、おかしな周波数が出ていたと言って...........こうやって、ココも、ミランダも、母さんも、ヒルダも、ルナも............後、ヴァルネア夫妻とマリア姫殿下や、カトリーヌとセバスチャンも連れてきたが.............関係あるのか?」
「っ?」
カトリーヌは、目を瞑っているセバスチャンに話し掛ける。
「どうしたんだ........セバスチャン?」
「空から..........何かが、降りてきている.........」
《え?》
セバスチャンの言葉で皆は疑問に思っていると、シンも空から何か気配を感じた。
「本当だ..........確かに...........だが、何だろう?この感じ............空から...........」
「おい!シン!何を言ってんだ!?」
ヒルダが怒鳴りながら、シンに問い掛けると、シンは答えた。
「空から二つの力を感じるんだ............その二つから..........何か懐かしい様な物が..................」
すると、突風が吹き荒れていく。
「風が強くなりましたねぇ.......?」
「嫌、さっきから.........段々と強くなっていますよ?!」
「そう言えば...........」
ココやミランダ、アリアが言うと、ルナは空を見て、叫ぶ。
「お父さん!あれ!」
ルナの指す方向を見ると、とてつもない程の雲が稲光をしていると、雲の中から、物凄く大きな戦艦が出てきた。
「な!.........何だあれは!!!??」
超巨大戦艦はいろんな色を発光しながら、シン達の頭上を通りすぎていき、シンは余りの大きさに驚愕する。
「でっ!............でっ!!...........でかぁぁぁっ!!!!!!」
オメガプライムスの艦橋にいる陽弥は、オメガプライムスに命令した。
「オメガプライムス!.........フォートレスモード!!」
オメガプライムスの目が光出すと、脚部ブースターが変形し、台に変わり、先端が割れ分かれていく、ヴァルネア夫婦は変形していくオメガプライムスに驚く。
「何だあの戦艦は!?..........変形するのか!!?」
すると脚部のブースターから、キャタピラが出てきて、陸に着陸し、巨大なキャッスル級の要塞へと変形し終えた。
「.........要塞に............なった!!」
するとオメガプライムスのあちこちから、蒸気が噴出すると、シャフトが徐々に、開いていく。
「要塞から.........誰かが出てくる.........この感じは........」
《..............》
中から現れたのは、邪神覚醒でアナザーモードになった陽弥が姿を現した。
「この感じ................ドゥーム!!!」
《え!?》
ヒルダ達は驚くと、アナザー陽弥は叫ぶ。
「還ってきたぞぉぉぉ!!」
「何故ドゥームが!!?」
「しかも、極悪な姿になっている!?」
ヒルダが言うと、アナザー陽弥の後ろから、ダイノシグナルズ達が現れる。
「行け!我が僕達よ!そして邪神軍団を滅ぼし!ホライゾンを乗っとるのだ!!」
「クッ!何て言う数だ!」
「こんなの相手出来るかっつうの!?」
「ジャヴィックめ!........俺たちをここに呼んだのはこう言う事なのか!?」
「シン・ギデオン!先ずはお前から血祭りに殺る!」
アナザー陽弥は鞘からロングソードを抜刀し、シンに突撃してくる。
「クッ!止む得ない!」
シンはビームセイバーを連結させ、構える。
「押し通~~る!!!」
アナザー陽弥のロングソードがシンのビームセイバーに斬りかかった。
「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
刃と刃が当たった直後、アナザー陽弥のロングソードが風船の様に割れ、中から、ビラが散らばる。
「え!?」
シンは何が起こったのか、さっぱり分からなくなると、急に陽弥が笑い出す。
「..........プッ!........アハハハハハ!!」
「え?!.........どういう事なんだ?!!」
「引っ掛かった♪邪神覚醒解除!」
陽弥はアナザーモードを解除し、普通のオリジンへと戻った。
「お前は!?」
「俺だよ!俺!...........陽弥・ギデオン♪」
陽弥は聖鎧の兜を脱いだ。
「「「「「............陽弥?!!」」」」」
「お兄ちゃん!!?」
「アハハハハハ!!.........皆、引っ掛かり方が凄いよ!」
「............は!」
シンはようやく、自分達の現状に気付く。
「あ~!クソッ!ジャヴィックに騙された~!............グルだったのかぁ~~!!!」
「どういう事なんだ!?」
ヒルダがシンに問うとシンは答える。
「俺たちは、まんまとジャヴィックの嘘に騙されたしまったと言うわけだよ............嘘だろ~!!?」
シンは頭を押さえながら、ガックリとなる。するとヒルダは陽弥の髪を見る。
「陽弥........あんた髪型変わったなぁ」
「父さん、母さん、ルナ、ココ叔母さん、ミランダ叔母さん、婆ぁちゃんも.................ゴメン!」
陽弥はシン達に深く頭を下げ、謝罪した。
「大変皆に心配かけました!」
謝罪し終えると、今度は敬礼した。
「陽弥・ギデオン!ここに復帰しました!痛っ!?」
すると、シンは陽弥の頭を殴ると、いきなり陽弥を抱いた。
「復帰しましたじゃねぇよ!.........俺らが何れだけ心配したか!?.........お前今まで、何処に!?」
「てっきり私達はお兄ちゃんが死んじゃったかと!?」
「その事は、後で良いから.........それより.....彼が父さんに会いたいって.......」
「え?」
陽弥はシンから離れた直後、陽弥の後方から現れたのは、なんと、父親であるサム・ギデオン本人であった。これは流石のシンとアリアも驚愕した。
「シン........」
「そんな........けど、その声........間違いない!」
サムはバイザーを解除し、素顔を見せる。
「親父.........!?」
「久しぶりだな..........シン.......」
「貴方......!?」
「........アリアも............元気そうで良かった.........」
「お父さん?」
「ココも..........」
そして、本人との再会に驚いたシンは目から大粒の涙が溢れ、叫んだ。
「..........う............う!..........うう!..........ハァ、ハァ!.........ううう.......っ!親父ぃぃぃぃ!!」
「シン........!!」
二人は嬉し泣きしながら、抱き合った。
「また.......逢えた..........そうだ......この匂い.....間違いない!親父だ..........!」
「シンも良く頑張った.........何とかアルベルトと共に、ヘリオスとセレーネに頼んで、この世に留まらせているんだ...........アリアもココも、..........無事で良かった.......!」
するとシンの元にアルベルトがひょっこりと、現れた。
「弟よ.......」
「アルベルト兄さん.....!?」
「.........元気そうで良かった.........」
アルベルトはシンをそっと抱いた。陽弥はその光景に見とれておると、ヒルダが陽弥の頭を撫でる。
「...........母さん」
「あんた......シンにお義父さんを会わせるつもりだったんだな?」
「うん.........ルナは、写真しか見てないから、初対面だったね?」
「うん..........」
ルナは返事をすると、サムがルナに近づく。
「ルナ.......」
「お爺ちゃん..........」
サムはルナを優しく抱くと、陽弥は次に、アストラッド王に話し掛ける。
「アストラッド王........」
「陽弥君.........?」
「実は........会わせたい人は.......他にもいるのです........」
アストラッド王は陽弥が手を指す方向にオメガプライムスのシャフトが見えた。すると中から、現れたのは、自分達の義理の娘でもあるエミリアが姿を現した。
「「「「「っ!?」」」」」
「御父様.........御母様.........マリア............カトリーヌ..........セバスチャン..........」
「「「「「エミリア!!」」」」」
「お姉様!」
ヴァルネア夫婦、マリア、カトリーヌ、セバスチャンは急いでエミリアに抱き付いた。
「ああ!無事で良かった!」
「心配かけてごめんなさい........」
「嫌、良いんだ!...................お前が無事で良かった!本当に良かった!」
「エミリア.......その方とその娘は?」
アストラッドはエスメラルダとマナを見て、問う。
「「あ!」」
「紹介する!この人は......」
「私は.........エスメラルダ・レグレシア・クアンタ...........クアンタ帝国の女帝で...........エミリアの.........実の姉です............」
《えぇっ!!?》
「はい.........そしてこの娘は..........」
「マナ!」
「この娘は...........え~っと..........訳あって..........遥々......未来から俺を助ける為に来た.............俺とエミリアの子供だ........」
衝撃の言葉に、シンやアストラッド、そして皆は天高く大声を上げた。
《......................え?...........ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~!!!!!!!???????》
陽弥達は、オメガプライムスに乗り込み、そのままヴァルヴァトール帝国に向かっていた。艦橋では、アストラッド王とアリシア王妃はマナのやんちゃな笑顔を見て、デレデレになっていた。
「そうかぁ♪そうかぁ♪........お前が陽弥君にインフィニティソウルを届けて、助けてあげたんだね?」
「うん!」
「ありがとう~!流石、陽弥くんとエミリアの娘!そして私達の孫だ~!」
アストラッド王はマナの頬をスリスリすると、マナは嫌がる。
「痛いよ~!じぃじ~!!」
「おぉ!すまぬ、すまぬ.......」
そして、アストラッド王達やエミリア、ココ達はマナと遊んでいる中、陽弥はシン達と話していた。
「陽弥.......話してくれ.......これまでの事を........」
「あぁ、...........ちょっとややこしくなるから、簡単に説明する........あれは1650年前だ.....」
「「「1650年前!?」」」
「そう、驚くなよ父さん、母さん、ルナ.......」
「嫌!驚くぞ!?何があったんだ......?!」
陽弥は、これまでの事をシン達に話した。
「生き残りのヴェクタ人............多種族次元革命連合『レボリュード』.......最後のパンドラメイル"シグムント"今は、シグムディアか.............9つの世界を護りし、護星神..............ドゥームが陽弥に闇の力を与えた.........」
「既にドゥームの闇の力はもう、俺の物になったからなぁ...........こんな風に」
陽弥はアナザー陽弥になり、闇の左腕をシンに見せた。
「そのおぞましき力でクトゥルフの復活を阻止するのか?」
「違う.........阻止するんじゃない............完全に滅ぼす......!!」
陽弥の言葉にシンとサムは驚く。
「「.............ガチで......?!」」
「今の俺の力なら.........封印、阻止......そして滅ぼす事が出来る..........」
「それなら........革命連合で一気にアヴァロンに奇襲を仕掛ければ早いじゃないか?」
「嫌、奇襲を仕掛けられたら、奴等の思う壺だ..........そこで、こう言う作戦を考えてきた。」
陽弥はブリーフィング様の立体映像を映し出した。
「おぉ!これがクアンタのテクノロジーか!?」
「そうだよ」
「読めるのか?」
「あぁ、..........1650年間ずっとユグトラシル9で勉強していたからなぁ.........クアンタ語は完全にマスターした.........この際だから、父さん達の言語にする...........オメガプライムス」
陽弥がオメガプライムスの名を呼ぶと、オメガプライムスはシステム音で返事をし、クアンタの字が普通の地球の言語に切り替わった。
「何!?」
「シン.......ヒルダ.......見ておけ........お前らの息子の成長した姿を.........」
「分かっている..........」
「先ず、オメガプライムスでロイガーの軍団を殲滅し、そこから同盟軍とモーフィス、ザンダー共和国艦隊がホライゾンとアヴァロンでの惑星間宙域で戦闘を開始する。」
赤のアイコンが合同軍で、紫とグレーのアイコンが大銀河帝国とネオ・ミスルギ皇国として表示された。
「次に、父さんのペルシウスのセレーネモードを使って、時空の狭間から、昔のヘルガストの核ミサイルを取りだし、アヴァロンのメインシャフトに風穴を開ける..........その穴に突撃していく。恐らく各惑星にいるアジマス人が援軍に来ると思う。」
ワームホールのアイコンから、赤色のミサイルが映し出され、大銀河帝国とネオ・ミスルギ皇国軍を通過し、アヴァロンに大穴が空く。
「そこで革命連合の出番だ..........各ユグトラシル1~9がアヴァロンを取り囲み、ワープしてくる援軍を妨害する。」
青のアイコンで表示されているユグドラシル1~9がアヴァロンを取り囲むと、ワームホールから来る援軍を妨害している。
シンは陽弥に質問する。
「だが、奴等はきっと残存兵を使って、ホライゾンの各国に向かうと思う.........恐らく、衝突して自爆すると思う........そこは考えているのか?」
「それなら、もう既に考えている」
「何と.........早すぎる!?」
「ロイガーの自爆衝突を防ぐには、父さんの仲間でもあるヒカリさんの傭兵団とスペースパイレーツ、新ヘルガスト軍、モーフィスのEnⅡ、オーシャルス人、フェニキス人、ヴェクタ防衛軍、マーメルディア人、そしてアンジュさんの妹のシルヴィアさんが率いるレジスタンスと共に、ロイガーの自爆衝突を食い止める。各国の民間人は革命連合の大型移民船を配備させる。」
紫で表示されているロイガーが三大国家に落下を阻止するため、緑のアイコンで表示されている合同軍は各国家に配備されている。
「なるほど.......戦況が酷くなると同時に、戦域も広がってしまう..........考えたな.....」
「あぁ、........これも生きて新しい人生を歩む為でもある.........勿論、ネオ・ミスルギ皇国の民間人もだ」
アヴァロンの内部が映し出され、合同軍のアイコンは一斉に最上層へと上がっていった。
「各ユグトラシルに民間人収容後、全勢力でネオ・ミスルギ皇国最上層に強襲し、ジュリオを拘束及び、旧支配者の四神柱を撃退し、ダークマタージュエルを破壊する..........」
「............だが、問題が一つだけある................アポカリプスだ...........アイツは"AI"だ........多分、アジマス人を盾にするつもりだろう.........」
「良い手がある..........ヴィクトルーをシンセシス化するんだ!」
その言葉にシンは驚く。
「ちょっと待て.......?!プロセアンのAIを総合生命体にするのか......!?普通シンセシスは神にしか.........」
「それがなれるんだよ..........USBチップにヴィクトルーにインプットさせた後、.......俺の遺伝子とデータをヴィクトルーに取り組むんだよ」
その事にサムは納得した。
「名案だ!...........シンセシスは.......言わばオーバーロード並の力.........AIは全てを管理できるシステム.........つまり、お前の考えは........」
「そっちが支配なら、此方は解放..........シンセシス化したヴィクトルーでアヴァロンのデータにハッキングして、アポカリプスに戦うって事か?」
「そうだ........さらに有利にするには何か踏み台が欲しいなぁ.......」
「マスター.......それなら良い案があります.......」
「何だ?」
「シグムディアとプレジストアクセラーと合体すれば、チップにインストールすれば、ウィルスチップになれます。さらに、ミュー、デルタのデータを陽弥様とシグムディアと同じくウィルスチップにインストールさせ、アポカリプスのファイアーウォールを破り、アヴァロンのマザーコンピューターをハッキングします。途中、アポカリプスが妨害してくると思います。」
「その時は..........お前がアポカリプスと交戦すると.......」
「はい........マスター、ミュー、デルタがマザーコンピューターをハッキング後、私は........」
「まさかお前.........!?」
「そうです.......アポカリプスのデータにハッキングし、自らのデータを犠牲に、アポカリプスをブレインジャックした後、アポカリプスをチップにインストールさせ、チップに閉じ込めます。そしてマスターは現実世界に戻り、私ごとチップを破壊してください........」
「そんな事が..........出来る訳ないだろ!?」
「私は.........覚悟の承知です.......」
「...............分かった........続きを話す......」
「アポカリプスの支配から解放されたアジマス人はアジマス陛下の情報をキャッチさせ、残存勢力と共同する。以上だ.........」
作戦内容が終了すると、シンは満足した笑顔で陽弥を見ていた。
「..................陽弥.......成長したな.......だろ?......ヒルダ.......」
「あぁ、...........私達のバカ息子が.........こんなに逞しくなっちゃって..............流石だよ.........」
「父さん........母さん..........」
「さて、そろそろ.........着くぞ.........」
ようやく陽弥達を乗せたオメガプライムスはヴァルヴァトール帝国に着いた。
本部では、軍人や隊員がオメガプライムスを見て、唖然していた。得にヴィヴィアンとメイは興奮していた。
「何だあの馬鹿デカイ戦艦は.........!?」
「スゲェ!スゲェ!スゲェェェェェェ!!!!?」
「こりゃ、整備や修理するの大変になるなぁ.........!」
「何千キロメートルなんだ............これ......?!」
「しかも、これ......クアンタ人が使っていたらしいぞ......」
「誰が持ってきたんだ.........これ?」
「ギデオン大将の御子息............しかも神だって........」
「嘘っ!!!?」
隊員達が話している場所の別の方では、生還した陽弥を見に、ソフィア達が陽弥を見て、驚いていた。
「あんた..........変わっちゃたねぇ?!」
「そうか?...........俺はてっきり、髪型が変わったかと.......」
「嫌々!ちょっとイケメンになった?!」
ソフィアは陽弥の体型を見る。
「右目に眼帯はしてるや、左腕は黒く染まってるわ.........それと左目が緑になってるよ!?」
「ん?.......あぁ、シンセシスの事かぁ..........」
「シン....え?.....何?」
「シンセシス..........総合生命体...........有機生命体、機械生命体の融合した新しき神人類と言うことだ........」
「何それ?」
「さらに.........俺には頼もしい仲間.......スペクトロブス達もいる!」
陽弥は左腕に装備されているコスモバイルを見せる。
「スペ....何?!」
「ハァ........仕方ない........コスモバイル起動!」
コスモバイルが起動し、陽弥は叫んだ。
「良し!皆、出てこい!」
コスモバイルから、スペクトロブス達が流星の様に現れた。
「な!!?....何よ!この動物達は!?」
「言っただろ?.....スペクトロブスって.........銀河を守りし伝説の星獣...........それがスペクトロブスだ...........」
ガルディオラが陽弥の所に来て、スリスリする。
ちょうどその頃、アヴァロンの王座の間にアイホートがホライゾンにいる陽弥を映像で見ていた。
「来たなぁ...........我等を封印した護星神の後継者めぇ............」
そう言うと、アイホートは国民達に知らせるために、臨時ニュースを流し込んだ。
「国民に告げる!.........我等ネオ・ミスルギ皇国に新たな脅威が出た!」
国民は映像に映し出されているジュリオを見る。
「それはこいつだ!!」
映像が切り替わり、映し出されたのは、陽弥の姿であった。
「コイツの名は、陽弥・ギデオン.........我々ネオ・ミスルギ皇国に終焉をもたらす.......邪神帝でもある!よって我々は一刻も早く、この終焉の者を倒さなければならない!...........さらに!この戦闘で、陽弥・ギデオンの首を私の元に届ければ.........この無限の力と言えるインフィニティソウルを与えよう!!」
ジュリオは手元から、陽弥の物でもあるインフィニティソウルを国民に見せた。
「インフィニティソウルとは、かつてクアンタ人によって生み出された無限の力.........それを自分の体の中に入れることで、マナの光は絶対的に成り変わり、ノーマに触れてもマナ光は崩れない!.......そして永遠の不死の力を持っている!..................正に!神から与えられた黄金の果実でもある!勇敢なる民達よ!戦場を駆け巡れ!そして我等ネオ・ミスルギ皇国に栄光なる光を照らしたまえ!」
国民達の目が、インフィニティソウルに目を付け、大喜びを上げた。ニュースを終えて、アイホートは永遠の命を求めに義勇軍に志願している国民を見て、嘲笑う。
「馬鹿な連中だ..........まんまとこのインフィニティソウルの為に、義勇軍に配属と志願しやがって..........」
すると、アイホートの横から、黒い触手で人型の形を作っており、真っ赤な目をした邪神が現れた。
「アイホート......」
「これは、これは..........代理皇帝"傲慢のナトラータホテプ様"........」
アイホートはナトラータホテプに御辞儀をする。
「口を慎め.......アイホートよ........愈々、全宇宙が我々旧支配者大銀河帝国の支配かに置ける事が出来る.........その暁には、我等の皇帝........クトゥルフ様を復活させるのだ.............」
「はい、ナトラータホテプ様.........仰る通りです.........」
すると王座の間から、複数の邪神達が現れた。
「.............聞け!、同胞達よ!........我等旧支配者大銀河帝国は........これより、ホライゾン侵略作戦を開始する!」
「ハスターはヴルトゥーム、ツァトゥグと共に、ヴァランドール皇国を攻め落とせ!」
「「「ハッ!」」」
「ガタノトアはゴルゴロス、シアエガ、ダゴンと共に、グラシオン連合を潰せ!......無にして還らせろ!!」
「「「「了解!!」」」」
ナトラータホテプはハスター、ガタノトアに命令すると、一人、顔と手がタコで、悪魔の翼を広げており、体中から炎を纏った邪神を見る。
「そして、クトゥグアは.......ヴァルヴァトール帝国をお前一人で殺れ.......国中やその国民をお前の獄炎で焼き尽くすのだ........」
「..........」
「聞こえているのか?」
「はい、ナトラータホテプ様.........」
一人廊下を歩いているクトゥグアは舌打ちした。
「我だけ一人か........グッ!」
クトゥグアは柱に渾身を込めた拳をぶつけた
「馬鹿にしおって........ナトラータホテプ.......!!代理皇帝になって良い気になるなよ..........!!我が愛刀『ムラマサ』と呪滅刀『魂喰』と妖刀『悪喰』の贄にしてやるっ!!」
クトゥグアは怒りながら、ムラマサと悪喰を抜刀し、顔の周りの触手で背部に収納されている魂喰を抜刀し、柱を切り裂いた。