クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第41話:神々の戦い 中編

 

グラシオン連合の方では、リョウマ達はモーフィスと共に警戒体制をしていた。

 

「来た!」

 

モーフィスの兵士が大声で言うと、空からロイガーがグラシオン連合付近の陸地に衝突した。そして巨体なクレーターから、ロイガーが起き上がり、口から闇の症気と共にイング達を放出してきた。

 

「あれが..........旧支配者大銀河帝国の尖兵ロイガー........」

 

「油断するなよ.........リョウマ」

 

エイルマットがリッパーのレーザーサイスを構えた。

 

「はい!師匠!」

 

リョウマはそれに答え、鋼龍號の腕部の轟雷を展開した。

 

「魔法障壁を展開せよ!」

 

そしてグラシオン連合の砦から魔法障壁が展開され、国を覆った。

 

「魔弾砲を用意!」

 

グラシオン連合製の砲台がイングに向けられ、指揮官が命令した。

 

「射てぇ!」

 

砲口から、蒼の閃光が輝く魔導弾が発射せれ、イング達を蹴散らしていった。それに続き、モーフィスの移動要塞"EnⅡ"から、モーフィス戦闘機が発進していき、イング達を殲滅していく。

 

「鉄鋼部隊!構え!」

 

リュウガは前線部隊にいるドラゴレイド人やドラゴンに命令した。

 

「放てぇ!」

 

ドラゴレイド人の装甲兵士達の2点バースト式ライフル"Nー7ワルキューレ"の弾がイング達に貫通していき、ドラゴン達は上空から、魔法陣を展開し、ロイガーを攻撃していた。

 

「龍装光!!」

 

リョウマは雷光神龍で龍装光をし、稲妻の如く迅速で、イング達を倒していくと、波の様に押し寄せてくるイングを睨み、地面に手を翳し、叫んだ。

 

「雷龍破!!」

 

地面に張り付く様に陣が浮かび上がり、陣から、電光を放つ龍達が召喚され、一斉にイング達に襲い掛かかった。

 

「孔龍破!!」

 

エイルマットも手から赤黒く輝く、龍を召喚し、イングに襲い掛かる。

 

「「紫電一閃!」」

 

リュウガのヤマトとサラの焔龍號が叢雲と天雷を展開し、疾風の様な速さで、イングを切り裂いていった。するとロイガーは口から闇の症気を吐き、イングを増やしていった。

 

「陽弥の言った通りだ..........イングを倒す度にロイガーが増やしてしまう........こうなったら、ロイガーを優先して.......」

 

リュウガとサラは共にバスターランチャーをロイガーに狙いを定めたその時、リュウガとリョウマの角から、何かを感じ取った。

 

「「っ!?」」

 

「どうなされたのですか!?」

 

「上から........禍々しい殺気を感じた.........数は」

 

すると上空から、落下してくる隕石が見えてきて、リュウガは叫んだ。

 

「四!」

 

そして四つの隕石は衝突し、グラシオン連合兵士達は警戒した。

 

「警戒せよ......!」

 

すると巨体なクレーターから、水が溢れ出てきて、グラシオン連合兵士達の足を覆っていった。

 

「水!?」

 

グラシオン連合兵士が驚くと、エイルマットはリッパーの手でその水を掬い上げ、口にするとその水を吐き出した。

 

「ペッ!...........違う......海水だ.......!」

 

「海水!?......何故この様な場所に?!」

 

サラが驚いているとリュウガとリョウマは言う。

 

「「来る!」」

 

その直後、海水で覆われているクレーターから、触手が飛び出し、ヤマトを吹き飛ばした。

 

「リュウガ!「父上!」」

 

サラとリョウマは叫んだ直後、また触手が飛び出し、今度はリッパーと焔龍號も吹き飛ばした。

 

「師匠!!母上!!」

 

すると巨体なクレーターから、古代貝の甲羅を纏ったタコが水しぶきを上げながら現れた。

 

「お前は!?」

 

「我が名はガタノトア...........旧支配者大銀河帝国の四神柱.........第1界邪神........"絶海のガタノトア"だ!!」

 

ガタノトアが名を答えた直後、それに続き、他のクレーターから、三体の邪神が姿を現した。まず、ツァトゥグと似ているヒキガエルの邪神が名を言う。

 

「我は旧支配者大銀河帝国第3界邪神ゴルゴロスと申します.........」

 

次に、ロイガーと同じ姿をした黒き邪神も名を名乗る。

 

「旧支配者大銀河帝国第2界邪神シアエガ............」

 

最後に半魚人の邪神が名を名乗った。

 

「そして私は旧支配者大銀河帝国第11界邪神ダゴン.........宜しく........」

 

するとガタノトアは大声で三体の邪神に命令した。

 

「さぁ!野郎共...............下等生物を血祭りに挙げよ!!」

 

「「「御意!」」」

 

シアエガ、ゴルゴロス、ダゴンはグラシオン連合兵士やドラゴレイド人、そしてドラゴン達に襲い掛かっていった。

ガタノトアは触手を伸ばし、グラシオン連合の砦を破壊しよとするが、魔法障壁のお陰で、ガタノトアの触手を弾き返した。

 

「フン!..........魔法障壁か.........だが、これならどうだ?」

 

するとガタノトアは無数の触手を地面に這いつくばると同時に、陸地を覆っていた海水がガタノトアに引かれていく。

 

「ヌゥゥゥゥゥゥゥ~~!!!!!」

 

するとガタノトアに引かれていた海水が段々と上に競り上がっていく。

 

「か!海水が!!」

 

「.........まさか?!!!」

 

「もう遅いわ!!"ルルイエの嘆き"!!」

 

ガタノトアが競り上がった海水を押し出すと、海水は津波に変わり、

 

「全機!上へ上がれ!」

 

リュウガが命令し、ドラゴレイド人は何人かのグラシオン連合兵士を持ち上げ、上へ飛び上がると、津波はグラシオン連合国を取り囲んだ。

 

「クソォォォォ!!」

 

その津波で逃げ遅れた沢山の兵士達が死んでしまい、リュウガは叫んだ。

 

「奴め!..........その為に海水を撒き散らしていたのですね.........!!」

 

「何て事だ.........グラシオン連合の周りが海になっている!!」

 

「しかも!グラシオン連合の兵士を溺れ死させようとしている!!」

 

皆が悔やんでいたその直後、海中から、紫のレーザーが飛んでいるドラゴンに直撃すると、ドラゴンは石へ変わり、海中の中へ沈んでいった。

 

「っ!!」

 

すると海中からガタノトアが現れた。

 

「ガタノトア!」

 

「ほぉ、我の攻撃を回避するとは..........面白い!!」

 

するとガタノトアから出ている触手の先端から石化光線を乱射し、飛んでいるドラゴレイドとドラゴンを石に変えていった。

 

「石化だと?!」

 

「皆!散らばれ!奴が水中から石化してしまうビームを出している!」

 

リュウガの命令に従い、ドラゴンや、ドラゴレイド人は散らばった。

 

「こうなれば!」

 

サラが叫ぶと、永遠語り"風の歌"を歌い始めた。

 

「♪~♪~」

 

サラの額にある紅い宝石が光、焔龍號の装甲が金色へと変色し、肩部が展開し、収斂時空砲をガタノトアに放った。

 

「永遠語りか.............!」

 

するとシアエガ、ゴルゴロス、ダゴンは巨体なバリアを展開して、ガタノトアを守ると同時に大爆発が起きた。

 

「殺ったのか.........!?」

 

煙が晴れると、ダゴン、ゴルゴロス、シアエガはバリアを解除し、ガタノトアは笑っていた。

 

「フハハハハハハ!!!!!.......そんな古臭い兵器に敗北など..........有り得ないなぁ!!」

 

収斂時空砲が効かないことに皆は驚愕した。

 

「そんな?!!」

 

サラはすぐにアンジュと通信する。

 

「はっ!........念のためアンジュに通信します!」

 

サラはアンジュに通信回線を開くと、アンジュも苦戦していた。

 

「どうしたの!?サラ子!?」

 

「そちらも収斂時空砲を!?」

 

「えぇ!?けど全然効いてないわ!」

 

「そんな!?私の所も同じです!」

 

「何ですって?!!」

 

するとガタノトアが焔龍號目掛けて、石化光線を放った。

 

「危ない!サラ殿!」

 

リュウガのヤマトが焔龍號を押し出した。

 

「リュウガ!」

 

「グッ!」

 

よく見ると、ヤマトの左脚部が石化していた。

 

「リュウガ!ヤマトの足がっ?!!」

 

「先程の石化光線に当たったのかぁ.........」

 

焔龍號がヤマトを支えるとリョウマの鋼龍號とエイルマットのリッパーがやって来た。

 

「父上!母上!」

 

するとガタノトアがリョウマ達に語った。

 

「ほぉ、お前ら親子か...........なら、」

 

するとガタノトアはまたしても、海水を呼び集め、津波を作り出した。

 

「親子一緒に...........無に変えるが良い!!」

 

ガタノトアは津波を押し出し、リョウマに襲い掛かった。

 

「グッ!ここまでで御座るか!」

 

津波がリョウマを呑み込もうとしたその時、上空から、ミサイルが飛んできて、津波に直撃すると、一瞬にして、津波が凍り付いた。リョウマは凍り付いた津波を見て、驚く。

 

「何っ!?」

 

「え!?」

 

「津波が..........凍り付いている?!!」

 

さらに上空から、光の槍が凍り付いた津波を貫通し、ガタノトアの甲羅に突き刺さった。

 

「こ!.........この槍は!?........まさか!!?」

 

「おう!おう!派手に暴れてるじゃないかぁ!」

 

上空から、現れたのはバトルスーツを来た巨人族のバルドとダーマ、そして小人族のドミニカが来てくれた。

 

「ったく!あのアホガキが!あたいらを呼べって言ったのに........呼ばないなんて...........」

 

「ま!それは置いといてと..........」

 

「お前が絶海のガタノトアか?」

 

「そうだと言ったら?」

 

「あたい等護星神は!..........あんたを倒す!!お前ら!ビームフラッグを掲げろぉぉぉぉぉ!!!」

 

ダーマがフリーズランチャーを掲げると、後方から、光学迷彩をしていたガルドメイルや巨人族がビームフラッグを放出し、雄叫びを上げていた。さらにその後方からユグドラシル3、5、6がグラシオン連合の上空から、飛来してきた。

 

《ウォォォォォォォォォォ~~~~!!!!!》

 

巨人族は真っ先にロイガーに攻撃を集中し、バルド達は4体の邪神達を相手した。

 

「オラ!オラ!得意の海水を使った攻撃はどうしたぁ!!?」

 

バルドがギガントアックスを振り回し、ロイガーを凪ぎ払っていると、そこにシアエガが立ち塞がった。

 

「シアエガ!!」

 

「我の暗黒の力!......思い知れ!!」

 

シアエガの紅き眼からどす黒いビームを放った。するとバルドの前にドミニカが現れ、光輝く盾を構えると、どす黒いビームを吸収した。

 

「何!?」

 

「私達ドヴェルグ族は..........錬金術が長けているから、あんたの暗黒の力をちょっと借りてお返しするよ!」

 

吸収したシアエガのビームと光の盾が混ざり会うと、黄色と紫に分かれた粒子に変わり、槍に纏った。

 

「曙光と宵闇!?」

 

「無にして変えれ!シアエガ!!」

 

ドミニカが光と闇の粒子を纏った槍を突きだし、突撃した。

 

「必殺!!"エターナルランサー"!!」

 

眼にも止まらぬ神速と光と闇の槍がシアエガの眼を貫いた。

 

「アアアアアアアアァァァァァァ~~~~!!!!!」

 

シアエガは黒い血を吹き出し、断末魔の叫びを上げ、消滅した。

 

「シアエガ!!糞っ!!」

 

ゴルゴロスが口から、紫色の霧を吐き、周りが毒の霧に包まれた。

 

「フハハハハハハ!!!!!どうだ!?俺様の猛毒霧は!!」

 

「それじゃ............これはどうかな!?」

 

バルドはギガントアックスを地面に突き刺し、念じると、地面が割れ、中から、マグマが吹き出し、毒の霧を浄化した。

 

「何っ?!!」

 

「ウォォォォ~~~~!!!!!焼き焦げろ!ゴルゴロス!!」

 

バルドが叫ぶと、ゴルゴロスの体中の皮膚が段々と乾燥していき、黒く焦げていく。

 

「あ!......あぁ!!?........何だ!これはぁぁぁ?!!!」

 

「無限地獄!.........『獄焔の呪縛』!!猛毒の霧と共に浄化せよ!!ゴルゴロス!!」

 

そして黒く焦げた場所から火が吹き始め、目や口、そしてあらゆる所から火が吹き、ゴルゴロスは断末魔の悲鳴を上げた。

 

「アアアアアアアアァァァァァァ~~~~!!!!!」

 

そしてゴルゴロスは燃え尽き、灰へとなった。その光景に、ガタノトアとダゴンは褪せる。

 

「まずい.........!」

 

「どうしますか!ガタノトア様?!」

 

「ハスターとクトゥグアに連絡だ!」

 

ガタノトアはヴァランドール皇国にいるハスターとヴァルヴァトール帝国にいるクトゥグアにテレパシーで会話した。

 

『此方!ガタノトアだ!!此方も護星神に襲われている!!』

 

『此方もだ..........奴等を甘く見すぎていた.........撤退するぞ!!』

 

『クッ!............分かった.......!!』

 

彼等は、同じ事に賛成し、残存兵と共に、アヴァロンへと戻っていった。

 

「撤退......して行くぞ.......?!」

 

リョウマが唖然していると、巨体のバルドとダーマ、そして、並の人より小さいドミニカがこっちに近付くとリュウガはバルド達に質問した。

 

「貴殿方は一体何者で御座るか?」

 

「あたい等はあんた達の仲間、陽弥・ギデオンと同じ........護星神だ!」

 

「俺はバルド・フェルド!炎の世界ムスペルヘイムの護星神だ!」

 

「あたいはダーマ・フォッセン、氷の世界ヨトゥンヘイムの護星神だ.......」

 

「そして私はドミニカ・シェレンツ!小人の世界ニルヴァーナの護星神だ!」

 

「「「.............」」」

 

リョウマ達はさらに唖然すると、バルド達は困った表情で、話し掛ける。

 

「え?..........そこ乗ってよ、?!」

 

「え!?.........あぁ、すまぬ.......ちょっと唖然していて、協力、感謝いたします!」

 

リョウマ達はバルドに敬礼すると、ダーマは驚いた表情になった。

 

「あたい等........崇められてない?」

 

「確かに...........」

 

その後、バルド達はグラシオン連合防衛担当になった。

 

 

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