クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
陽弥はアプスと名のる闇の神が自分の先祖である事に驚愕していた。
「お前が............俺の先祖!?」
『その通り........我アプスと我妻ニケは光と闇........一心同体.........お前の使っている光の力は元々、ニケの力.......そしてその闇はドゥームと我の物でもある.....』
「じゃあ、あの時クトゥグアを威圧させたのは....」
『勿論......我だ......彼にはちょっと退散して貰ったよ........邪魔だからなぁ......』
すると、アプスは医務室から出ると、陽弥に言う。
『付いてこい......』
「え.........?」
陽弥は起き上がり、アプスに付いていくと、アプスは床に魔方陣を描き、陽弥と共に何処かへ転移された。
そして転移された場所は何処か知らない神殿で、中にはあらゆる銀河系がずっしりと円卓の様に並んでいた。
「ここは........!?」
『ここは........全ての宇宙の中心点...........始まりの宇宙と呼ばれている...........創造主は混沌のカオス........彼はその体全てがダークマターで覆われている..........つまり、宇宙全てが暗いのはカオスの体の中にいるのだ..........そしてカオスの体から、超新星が起こり、新たな星々が誕生し、そこから生命が生まれ、やがて死ぬ.........』
「それが.........俺達、有機生命体なのか?」
『そう、その反対のもいる宇宙は広くても.........多次元にはこことは異なる文明を持った世界もある........例えばこれもその一つだ........』
アプスが陽弥達のいる銀河系の右からから35番目の銀河系を覗くと、アウラの都が見えており、アンジュのヴィルキスとサラの焔龍號が黄金に輝いており、見たことのない2機の機体が、銀色に輝いていた。
「あの機体は?」
『極限の名を持つ機体だ.........』
アプスはズームして、2機の機体を見る。
「あの2機はパンドラメイルと同じ凄い機体なのか?」
『まぁね.........あの2機は異次元生命体を駆逐するほどの力持っている........他にもあるぞ.......龍の名を持つ機体や、異なるラグナメイルや多次元宇宙や世界から来た機体や戦艦も..........多次元に存在するのだからなぁ..........見ろ』
今度はすぐ横にある銀河系を覗くと、地球で何かの争いをしていた。
「あれは?」
『.........愚かな地球人の一部が樹立した独裁連盟国家『大朝鮮連邦』はソウルの他、お前らが言うアウラの都またの名を日本を強制的に自分達の領土にし、日本を支援してきたアメリカ東北部、東南部を占領しちゃったからなぁ...........見ろ、まだ幼い子の目の前でお父さん、お母さんを銃殺しやがって............全く.......性根腐った連中だよ.........』
「結局、アメリカって言う国はどうなったの?ずっと大朝鮮連邦に占領されたままなのか?」
『嫌、アメリカの反乱組織とオセアニア連邦、アフリカ共和国、中国、ロシア、ヨーロッパ連合の手によって大朝鮮連邦は亡びたよ........結果日本はアメリカの領土になってしまい、朝鮮の民は全員銃殺の刑..........皮肉な物だよ.........』
「それと........俺らの世界に何の関係が?」
『お前の先祖、我にとっては子孫が造り上げたギャラリック・リングの機能でドゥームの星リィボラが、さっき話した世界を食い付くしちゃったんだよ............見ろ』
よく見ると、さっきまで青かった地球が溶岩で赤く染まった地球に変わり果てていた。
「え~~.......!?」
『だからギャラリック・リングを起動する時はちゃんと設定してくれよ?連帯責任なっているから.........全く、我の子孫は困った事をしてくれたよ』
「ごめんなさい.............ご先祖様.......」
『嫌、お前らは良いんだ.........ちゃんとギャラリック・リングを良い方の使い道にしているから........』
「うん..........」
『それと、大馬鹿な連中も動き出している........』
アプスはそう言うと、元の銀河系を覗いた。すると、アヴァロンが映し出され、中では何やら市民が武装をしていた。
「これは........?」
『アヴァロン内でネオ・ミスルギ皇国の愚民共が、義勇隊に志願しているんだ.........』
その事に陽弥が慌てる
「跳んでもない!そんな事したら、助けられなくなる!何とかしないと!」
『そうしてくれ.......アイツ等は君の首を持ち帰ろうとしているのだからなぁ』
「え?!」
『実は.......我が君の前に現れたのは、これを知らせる事なのだ..........馬鹿皇太子........嫌、アイホートがお前から奪ったインフィニティソウルを愚民共に見せびらかして、さらにお前の首を持ってくれば.........不死の力を持つインフィニティソウルをその者に与えると.......嘘を吐いたんだ..........見ろ』
さらにズームし、ネオ・ミスルギ皇国の民の目を見てみると既に目の輝きがインフィニティソウルのような虹色に変わっており、皆は不気味な微笑みをしていた。
『もう、コイツ等の目はインフィニティソウルだけに集中していない..........さらにこの愚民から凄まじい欲望を放出している.........そして欲望をエネルギーにしている.......』
義勇隊に志願している市民から、黒いオーラが溢れており、ダークマタージュエルが人々の欲望のオーラを吸収していた。
「ダークマタージュエル!?」
『ナトラータホテプめが.......最後の手に乗ったのか..........』
「最後の手?!」
『人々から出ている、欲望のエネルギーをダークマタージュエルに吸収させ、クトゥルフを復活させようとしているんだ........それにもう遅いだろう.........』
「どういう事!?」
『既に、欲望がダークマタージュエルに染み渡っている........この状況だと.......数時間だ....』
「困るよ!そんなことになったら皆死んでしまうよ!」
『だが、一つ手ならある........』
「何?」
『復活したクトゥルフを一気に倒すことだ..........』
「冗談じゃない!それも無茶苦茶過ぎる!」
『まだ話は終わっていない....!』
「うっ........!」
『復活したクトゥルフを倒すためには........シグムディアの本当の力を解放せねばいけない........先ず、極幻王カイオウを解放し、お前の銀河七聖龍4体も解放する........そこからが..........俺の出番だ.........』
「え?」
『俺を解放するんだ......』
衝撃な言葉に陽弥は驚く。
「そんな!?そんなことをしたら大地は!?」
『大丈夫........カイオウで我の力を押さえ込んでくれるはずだ...........そして我、皇神帝アプスの無限の闇とドゥームの極限の闇..........さらにお前の極限の光とニケの無限の光..........カイオウ、銀河七聖龍.......シグムディア.............最後に.........お前の娘......マナと融合するんだ............』
「どういう事なんだ!!.......それ!?」
『奴等はまだ........シグムディアの本当の力を知っていない..........なら、強制的に思い知らせるんだよ...........ある世界ではこんな言葉もある.......』
「?」
すると、アプスは剣を取りだし、地面に突き刺し、仁王立ちで叫んだ。
『恐怖こそ自由!、君臨こそ解放!矛盾こそ真理!と..........だから邪神達の目の前で........クトゥルフが殺られる姿を目に焼き付かせるのだ........一生消えない永遠の悪夢として!!そして愚民共に現実から背けるなと教え刻ませるのだ!!もう立ち上がれ、マナはお前たちを愚かな姿に変えるエネルギーと!そして本当の敵は誰なのか!?それは逃げている自分達の事だと!もう逃げはしない!生きるために立ち上がろうじゃないか!!そして再び希望の光を照らそうと!!』
すると、アプスの後ろから、シグムディアが現れ、全身の装甲が吹き飛び、本当の姿を現した。
「これが.........シグムデイアの本当の力.......真の姿......ザ・オリジン..........!!」
『心に宿る...........第三の剣を解き放ち!!.......民の歪んだ心を斬れ!.......』
アプスが心の中で陽弥に語りかけると、陽弥は呪文を唱え始めた。
「無限の光と闇、無限の聖と魔、生と死を司る龍神の王の力が宿りし裁きの龍神剣.......召喚!ウルティメイト・バハムディアァァァァァ!!!」
陽弥の叫びに、シグムデイアの胸から、白い穴が開き、シグムデイアはその穴に手を突っ込むと、中から、紫と黄色の高周波の刃を放ち、龍の頭部が付いた剣を抜刀し、上に掲げた。すると、剣から光と闇を纏ったアウラ以上の巨体なドラゴンが現れ、大咆哮をした。
「ガァァァァァァァァァァ~~~~~~!!!!」
そして陽弥は目を覚ました。
「っ?」
陽弥が起きた場所は医務室であり、まだ夜中の4時過ぎであった。
「..........夢?」
陽弥は立ち上がり、顔を洗い、顔を拭いていた時、鏡を見て気が付いた。
「夢じゃない...........確かに俺の眼は黒く侵食してた筈が.........紫になっている..........だけど左目の色は黄色のままだ.........」
陽弥はオッドアイになった目を観察していると、両方の耳から輝いた。
「ん?」
陽弥は両方の耳に付いていた物を見ると、左耳の方は紫の宝石が付いたピアスと右耳の方は黄色の宝石が付いたピアスであった。
「こんなピアスしてたかなぁ?」
陽弥は二つのピアスを耳に付け直すと、いきなりドアが開き、現れたのは表情が焦ったルーであった。
「陽弥!」
「ん?」
陽弥はルーを見た。
「起きてたか!急ぐぞ!!」
「え?何を?」
「邪神達が.......全勢力で動いた........!」
「何だって!?」
そして敵勢力は真っ直ぐと大艦隊を引き連れて、ヴァルヴァトール帝国に進行していた。旗艦"エンペラージュリオⅡ世"に乗ったジュリオ(アイホート)とナトラータホテプが一緒にいた。
「これより......神の鉄槌を下そうぞ..........下等生物共............」
次回............破壊と暴力に満ちた姿に覚醒します.........