クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第50話:フォーチュンベイビー計画

 

陽弥達は謁見の間に行くと、アストラル王が何やら吠えていた。

 

「よいかライアス!、何としてでも『黒鷲』めを捕らえるのだ!」

 

「御意!」

 

ライアスという騎士団長は兵士を引き連れて、謁見の間から出た。

 

「これはサラ殿、お見苦しいところを。」

 

「どうしたんですかー?何やら騒がしいようですけれど.....」

 

「実は.....城に忍び込んだ賊に特効薬を奪われてしまったのだ。」

 

突然の事に、陽弥達は驚いた。

 

「何だって!?」

 

「なんと詫びるべきか、言葉もない.....」

 

王は陽弥達に謝罪する。

 

「お薬がないとれーたんが大変なのよ!」

 

「あ!あのまま石になっちゃうの?」

 

「その賊と言うのは?」

 

フェイズが問うと、王は返答した。

 

「『黒鷲』と言う通り名を持つ、以前よりアストラルを騒がせている凶悪な賊だ」

 

「『黒鷲』.....?」

 

「相当の手練れでな、ただ一人で警備の兵を倒し、特効薬とその原料を根こそぎ......」

 

「何て事を......!」

 

「少量ではあるが、あれだけで何百人分にもなる。このままでは多くの石化病患者が......」

 

「....陛下、一つ御伺いしても?」

 

「うむ?何であろう?」

 

「その賊の特徴を教えていただけますか?」

 

「盗賊とは思えぬ屈強な大男と聞く。後は....そう、入れ墨だ。奴の背には大きな鷲の入れ墨がある、それゆえに『黒鷲』という通り名を持つ。」

 

「黒い鷲の、入れ墨.......」

 

エッジは客間のテラスから見た人物を思い出す。確かに背中に鷲の入れ墨があったことに、悔やんだ。

 

「くっ....!またか......僕はまた......くそっ!」

 

エッジは悔やみながら、決意する。

 

「陛下、その賊は僕が捕らえます」

 

「.......なに?」

 

「そいつだけは、絶対に僕が捕らえなければいけない....いけないんです!」

 

エッジは謁見の間から走り去り、陽弥達も後に続いた。

 

「それでは、私も行ってきますー♪」

 

「サラ殿、彼等は一体.......?」

 

王はサラに返答すると、サラが優しそうな笑みで返答する。

 

「優しい優しい、お友だちですよー♪」

 

サラはそう言い、陽弥達の後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽弥達は情報を集める事に、黒鷲の入れ墨をした大男が闘技場に行ったと耳に入り、皆は闘技場に入った。

 

「うわー みんな強そうなのよ.....えーたん こんなのと戦うのよ?」

 

「だって、エントリーしなきゃ、薬を盗んだ奴に会えないんだもん.....」

 

「普通に戦えば大変かもしれませんね。ですが、エッジさんが本気で戦えば敵ではない。この意味、分かりますよね。 エッジさん?」

 

「この星の者ではない体術、剣術、戦術......その全てを出し切れば、僕は絶対に負けない」

 

「(それは全て、この星の住人にとって未知の技術体系......戦いが終わった時、全ての観客は知るだろう。ミスタ・エッジが自分たちとは違う存在だと)」

 

「.....あぁ、その通りだ。戦いが終わった時点で僕たちはロークの未来に影響を与える劇薬となりかねない。あの、もう一つの地球の時のように.....それを思うだけで体が震えて、今にも逃げ出したくなってしまうよ......」

 

「では、レイミさんを見殺しにすると?」

 

「誰が!.......けど、僕の行動のせいで想像もつかない事が起こるかもしれない......それが怖いんだ....」

 

エッジは心の中で落ち込んでいると、フェイズは言う。

 

「.........分かりました。僕がエントリーします」

 

「えっ?」

 

「フェイズが戦うのよ?」

 

「えぇ、仲間の命がかかっていますからね。リムルなら分かるでしょう?仲間を失う辛さが」

 

「.........うん」

 

「私にも......分かるよ。仲間がいなくなるのは、とっても悲しい.......」

 

「.............っ」

 

「クラウスさん......」

 

「何が正しいかなんて、僕にはわかりません。でも、何もせずに悔やみ続けるのはごめんです。だから、僕は本気で戦います。そして、その結果の全てを受け入れてみせます。」

 

「フェイズ......」

 

「エッジさん、僕がこう思えるようになったのもあなたの背中を見て歩いてきたからですよ。」

 

「エッジ君に何があったのか私にはわかりませんー、でもですねー....見えない何かを恐れ、大切なものを失うぐらいなら、泣きながらでも前に進んだ方がカッコいいですねー。まぁ、これも イレーネさんの受け売りですがー」

 

「........バッカスにも、そんな事言われたっけ」

 

エッジはバッカスが言ったことを思い出すと、光学迷彩で姿を消しているバッカスが言う。

 

「(そうだったかな?)」

 

エッジは心の中で決意し、胸はってエントリーする。

 

「いいんですか?エッジさん。」

 

「これからの事を考えると、やっぱり怖いし 正直、今もまた逃げたいよ......けど、レイミを失う事はもっと怖い....レイミは大切な仲間で、大事な幼なじみなんだ......だから行く!」

 

「.....ご武運を、そして、忘れないでください。あなたの進む道には共に行く仲間がいることを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エッジはあらゆる敵を薙ぎ倒し、連勝していくうちに、最終試合の相手である黒鷲がいた。観覧席から見ている陽弥は楽しそうな表情をしていた。

 

「エッジ.....お前の本気....お手並み拝見させてもらうぞ」

 

エッジは得意な戦法で黒鷲めを追い詰め、さらに華麗なステップで黒鷲を撹乱し、追い討ちを仕掛ける。そしてエッジはハング・スラッシュを使い、見事に黒鷲を倒し、剣を突きつける。

 

「返して貰おうか、お前が城から盗み出した薬とその原料を」

 

「ははは!何の事だ?証拠でもあるのかよ?」

 

黒鷲は落ちていた剣を拾うと手を伸ばした直後、エッジがそれに気づき、黒鷲の剣を破壊した。

 

「ひっ!.......ひいいいぃ!」

 

「返すのか返さないのかそれを聞いているんだ」

 

「か!返す!返すよ!だから殺さないでくれ!前金しか貰ってねえけど、殺されるよりマシだ!」

 

黒鷲は特効薬の原料と薬が入った袋をエッジに投げ渡すと、エッジは黒鷲の言葉に疑問を持つ。

 

「前金?誰かに盗むよう頼まれたのか?」

 

「あ、あぁ.....そいつらは何者か知らねぇ。ただ、特効薬の流通を止めたいとしか聞いてねぇよ」

 

「.........」

 

エッジは考え込むと、門の方から何やら騒がしい声が聞こえてきたと思ったら、謁見の間であった騎士団長と兵士が現れた。

 

「......あなたは、確かアストラルの......」

 

「王国騎士団所属ライアス・ウォーレン。エッジ・マーベリック殿でしたな?.....賊を引っ立てろ!」

 

ライアスと名乗る騎士団長が兵士に命令し、黒鷲を引っ捕らえた。

 

「後は我らにお任せください」

 

「お願いします。それと、賊は金で雇われたと言っていました。余計なお世話かもしれませんが、少し詳しく調べる必要があると思います。」

 

「なんと、そこまでつかんでおられたか.....流石は『聖なる翼』のご友人我ら凡庸なる者など足元に及びませんな」

 

「そ、そんな......別に僕は何も......」

 

「ご謙遜めさるな.....闘技場に『黒鷲』が潜伏しているとの情報を受け馳せ参じましたが.......貴殿は我らよりも早く、この場に辿り着いていたのですから」

 

「申し訳ありません。差し出がましいまねを......」

 

「なぜ謝罪など?救国の英雄に、謝罪などされては困りますな」

 

「え!英雄!?」

 

突然の言葉にエッジは驚き、観覧席から見ていた陽弥千倍の聴覚で二人の会話の内容を聞いていた。

 

「(うわぁ.......ちょっとそれは.....)」

 

「今この時も石化病に苦しんでいる多くの者が貴殿の活躍で救われるのです。同時にこれからも石化病を患うかもしれぬ者達も、まさに英雄の名にふさわしき働き、我が主君であっても、同じことを言うでしょう。」

 

「く......薬と原料です!お受け取りください!」

 

エッジが特効薬をライアスに渡すと、ライアスは袋から薬をエッジに渡した。

 

「こちらはエッジ殿と陽弥殿に、薬は最優先で渡すよう言いつかっております。」

 

ライアスはそう言い、闘技場を立ち去った。エッジが陽弥に二個の特効薬を渡した。

 

 

 

 

 

エッジ達は急いでレイミが寝ている宿屋に戻り、特効薬を飲ませた。するとレイミの首の後ろから紋章が浮かび上がり、光だした。さらに窓の外からも光輝きだした。

 

「何ですか、これは......!?」

 

「見て!」

 

メリクルの指差す方向を見ると石化していた左足、右手が光輝き、元の肌へ戻っていった。

 

「ぷにぷになのよ!れーたん、かちこちからぷにぷにに戻ったのよ!」

 

「治ったというのか?」

 

するとレイミが目覚め、エッジを見る。

 

「エッジ.......」

 

「あぁ、僕だよレイミ」

 

するとドアが開き、

 

「エッジ......此方も皆治った......」

 

「そっか......」

 

「エッジ.....本当にありがとう......あの子達を助けてくれて.......」

 

「........」

 

「エッジ......何か、辛いことがあったの?」

 

「な、何を言っているんだよ?そんな辛いことなんてレイミが治っただけで僕は......」

 

「......そう」

 

「サラ......さん?」

 

「はい、お仲間にしてもらいましたー元気になって良かったですーところで........なんで治っちゃったんですかー?」

 

サラの言葉に皆は驚いた。

 

「え?」

 

「......!」

 

「ちょっと待って!それってどういう意味なの!?」

 

「れーたんが治ったのはお薬飲んだからなのよ」

 

「はいー確かに特効薬で石化病は治りますーでも、こんなすぐに治るものではないのですー」

 

「むう.......それは確かに」

 

「此方も皆、直ぐに治った.....それとあの子達の手のひらや首や額から紋章が浮かび上がった..........確かにこれは.....」

 

「あっいえ、治ったのは私も嬉しいですよーただ、その、知的好奇心と言うやつなのですよー。レイミちゃんは石化病の潜伏期間から発症までその全てが通常と違っていたのですー。だから気になってしまって......気を悪くされたらごめんなさいー」

 

「........いいんです。やっぱり隠し事はよくないですよね」

 

「レイミ?」

 

「エッジ.....ごめんなさい......本当はずっと、私の胸の中にしまっておきたかった」

 

「.....どういう事だ?」

 

「それは......先程レイミさんの首に浮かんだあの紋章と関係があることですね?」

 

「........やっぱり、見られちゃいましたか........分かりました、全部話します.......」

 

レイミは皆に話した。エッジ達の故郷とも言える地球は第三次世界大戦の大規模な放射能汚染で大地は焦土化し、普通の人間では生きてはいけない星になったと.......過酷な環境に適するため、多くの科学者によって、様々な実験が行われた。その中の一つが、『フォーチュンベイビー計画』があり、どのような環境でも生きられる超人類を人工的に想像と.......驚異的な生命力を持つ、太古の人類の遺伝子。その情報を持って生まれ成功した3人の子供がエッジ、レイミ、そしてクロウだと、.......人間と変わらないが危機的状況時、紋章が発動し、超常的な力が発揮されると、どうやらレイミは順応能力に反応があり、どんな環境や病も適応してしまうと......薬を飲んですぐに治ったのは適応力で治癒力が活性化したと、レイミは言った。

 

その話を聞いたフェイズはカルディアノンの言葉を思い出す。

 

「カルディアノン人が言っていた"ムーアの直径"とはそう言うことだったのですね?」

 

「.......はい」

 

陽弥はムーアの事を知り、考え込む。

 

「なるほど.......父さんがムーアの力に発動出来たのも......危機的状況になっていたからか........だとすると、タスクさんやソフィア、爺とアルベルトさん、ココ叔母さん、ルナも......そして、俺と.....俺の遺伝子で改造されたあの子達も......」

 

するとサラが謝罪してきた。

 

「ごめんなさいですー、お話を聞いてもわたくし、全然わかりません。でも、これだけはわかりますー、軽々しく聞いてはいけないことだった........って」

 

「いえ、おかげでスッキリしました。」

 

レイミはサラを慰めると、リムルがレイミの手を優しく握る。

 

「リムちゃん?」

 

「.......リムもね、お話、全然わからないのよ。でも、れーたんはれーたんなのよね?ずっと一緒にいたれーたんのままなのよね?」

 

レイミは優しい笑みで返した。

 

「じゃあ、別にいいのよ。難しいこと言うからどうしようかと思ったのよ。」

 

「ハハ、エッジもレイミも仲間以外の何者でもないよ、助けてもらった時から、ずーっとね」

 

「メリちゃん.......」

 

「自分もさして言うべき事はないな......君たちと共にいることで、鋼のこの体を熱く感じたのはたしかな事実なのだから」

 

バッカスはそう語ると、部屋から出ていった。

 

「どうやら照れている見たいですね。では僕も失礼します....照れた顔を見せたくないので、何も言いませんよ」

 

「じゃあ、わたくし達も失礼しますねー」

 

「おやすみなのよー」

 

「俺はあの子達の面倒があるから戻る♪」

 

「ゆっくり休んでね♪」

 

陽弥達は部屋から出ていった。

 

 

 

 

 

 

陽弥は子供達がいる宿屋に入ると、

 

「へい、ただいまー」

 

「ハル兄ぃ!」

 

「ハル兄さん!」

 

「ハルお兄ちゃん!」

 

「兄ちゃん!」

 

「お兄ぃ!」

 

「兄貴ぃ!」

 

26人の子供達が陽弥に飛び付いてきた。

 

「おー!皆元気バリバリじゃないか?」

 

《うん!》

 

「ハハハ........スゥー.......ハァ~.......極幻王、」

 

陽弥が極幻王カイオウを呼び出した。

 

『どうした?』

 

「ちょっと力を貸してくれないかな?」

 

『何をだ?』

 

「この子達が安心して寝れるよう........子守唄を」

 

『分かった......』

 

「それと、」

 

『ん?』

 

「俺も聴いてみたいんだ.....極幻帝と極幻皇の歌を.......そしてブラムのも」

 

『ハ?俺の歌もかよ』

 

極幻帝エンオウと極幻皇シンオウに続き、ブラムも現れた。

 

「良いだろ?この子達の為でもあるから」

 

『ったく、仕方ねぇなぁ』

 

『私も混ぜてほしいです。』

 

陽弥のデバイスからオメガプライムスが通信してきた。

 

「オメガプライムス......」

 

「私は.......機神......伝承歌"機の歌"を歌えるのです。」

 

『我は伝承歌"火の歌"』

 

『私は伝承歌"森の歌"』

 

『我が伝承歌"海の歌"』

 

『俺はアプスとニケの二人から授かられた伝承歌"星の歌".....お前は?』

 

「.......エミリアの歌......"時の歌"だ」

 

陽弥と三獣王、ブラム、オメガプライムスと一緒に、"永遠語り"『生命のEL Ragna』を奏でた。すると子供達は彼等の歌を聞き、眠りに付いた。

 

「眠ったね......」

 

『どうだ、俺の美声は?』

 

「中々良い歌だったよ」

 

『.......まぁな』

 

「それとブラム.....」

 

『......何だ?』

 

「......あの時の事.......本当にごめん......ごめんな」

 

陽弥がブラムに謝罪すると、ブラムの表情が変わり、喜ぶ。

 

『..........陽弥』

 

「ん?」

 

『何時でも、俺の力を使っても良いぞ』

 

「ありがとう......」

 

『それと......自分の伝承歌を作れ.......多分、役に立つと思うぞ♪』

 

「何で?」

 

『何で?って.........ハァ、いつか分かる.....』

 

「ん?」

 

そう言って、オメガプライムスは通信を切り、三獣王はコスモバイルに戻り、ブラムも陽弥の影の中へ戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、陽弥はタトローイの書房に寄り、ラフィの為の本を何冊か購入した。

 

「今日も良い天気だなぁ.......」

 

陽弥は太陽を見て、感心していると、向こうからエッジが慌てながら走ってきた。

 

「陽弥!」

 

「どうしたんだ皆。そんなに慌てて?」

 

「サラが拐われたんだ!」

 

「ハッ!?サラが!?」

 

「ミスタ・フェイズが言うにはサラが連れ拐われる所を見たと言う人がいて、それでもってサラが落としていった羽を頼りにそこへ向かっているんだ!」

 

「分かった!」

 

陽弥は本札をオメガプライムスに転送し、羽根を頼りに後を追ったけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどその時、月からロークを見ているクトゥルフと付き添いのヴォルヴァドスがいた。

 

「見つけたぞ.......ミッドガンドの護星神 陽弥・ギデオン.....この時代の運命は.....お前に掛かっている。」

 

「良いのですか?クトゥグア様。」

 

「何をだ?」

 

「四神柱と合体と戦闘でかなりの力を消耗してしまったせいで、クトゥグア様のパワーが半分まで回復していません。それに現皇帝であるナトラータホテプ様の命令を背いていることになります。」

 

「構わん......我はあの若造の人生と思いに興味を持った.....分からぬか?ヴォルヴァドス」

 

「え?、私には分かりません.....」

 

「それもそうだ......元々お前はムーア人とレムリア人、アトランティス人、クアンタ人の強欲を見てきたからなぁ」

 

「えぇ。やはり、我々は他種族と友好的にはなれない.......そう思っております。」

 

「.......守護神に仕える使徒と言うのは知っているか?」

 

「え?はい、知っています。子供の頃、かか様が話してくれた.....おとぎ話ですよね?」

 

「守護神が26人の使徒を引き連れ、魔族と妖精族と古の種族.....プロセアンの戦争を終わらせた......話だろ?」

 

「はい.....まさか!?」

 

「そのまさかだ......あのクアンタの女帝め.....」

 

「ですが、おとぎ話では何千億年前の話を元に語られています!いくらなんでもあの護星神が、どうやって過去に?」

 

「まぁ、見れば分かる.......おとぎ話には伝説や神話と違って、世間や噂で知ってはいけない真実があるのだからなぁ.......特にこの惑星ロークの魔王と言う奴もその一部だ.......」

 

 

 

 

 

 

 

 

バルコニー達はサラが落としていた羽根を頼りに、後を追っていくと、着いたところはパージ神殿であった。

 

「これは.......」

 

扉の前に、サラの羽根がまた落ちていた。

 

「ええ、サラさんの羽根で間違いないようです。」

 

「これまでに得た情報通り、ミス・サラはここにいると言うことか」

 

「手分けして、サラの手がかりを探そう」

 

「なら、こいつの出番だ」

 

陽弥はコスモバイルを起動し、呼び出した。

 

「ニール」

 

コスモバイルから現れたのは翠の光を放つ光の天馬であった。

 

「それが陽弥の?」

 

「うん。名前はニール......この子もスペクトロブスなんだ。本来ならうちの婚約者のエミリアのニールも一緒に居たら、簡単に探せたんだけどねぇ......ニール、一緒に探して。」

 

陽弥の問いにニールはコクリと頷き、皆と一緒にサラを探した。するとレイミがあるものに目に入る。

 

「もしかしてこの像がサラさんの言っていたムーア人なのかしら?私とエッジによく似ていた......って」

 

レイミが見たそれは二人組のムーア人の男女の石像であった。

 

「ムーア......か、僕たちの遺伝子に組み込まれていると言う......」

 

「これがムーアか......似てるな」

 

陽弥は頷くと、フェイズがあることに気付く。

 

「なるほど、確かに少し面影はありますね。でも、二人に似ていると言うよりは、地球人に似ている.......そんな感じですね」

 

「地球と遠く離れたロークに同時に存在するなんて、ムーア人って何なのかしら?おかしいよね.....その遺伝子が自分の中にあるって言うのに」

 

「レイミ.....」

 

エッジはレイミを心配しているとリムルが大声で呼んできた。

 

「みんな、こっちにくるのよ」

 

陽弥達はリムル達のいる場所に向かうと、バッカスが何やら壁を押していた。

 

「このへんで、ちょっとだけサラの匂いがしたの」

 

「でも、行き止まりだわ」

 

「......まあ、そううまくいかないか」

 

「皆退いて、俺がやる。」

 

陽弥は光と闇の腕を発動し、壁を押した。すると微かに少し動いたがダメだった。

 

「ダメだ.....神である俺でもこじ開けられない」

 

「うう~、自信なくしちゃうよ~」

 

「さて、この先どうする?いつまでもここにいてもしょうがあるまい」

 

「サラがいるのはここじゃないのか......?」

 

「だけど、微かだが開く感じだった。間違いなくここだろ?」

 

皆の意見が食い違っている中、フェイズはデバイスで壁の周辺を見回していた。

 

「(........間違いない........絶対.......絶対ここにいるはずなんだ........)」

 

「フェイズ......」

 

エッジがフェイズを心配していると、

 

「ひらめいたミャ~ッ!」

 

メリクルが急に叫ぶ。

 

「どうしたのメリたん?」

 

「ナイスなアイデアが浮かんだんだよ。分からないなら、聞けばいいの!」

 

「聞くって、誰に?」

 

「もちろん!トロップのイレーネ様だよ!」

 

「......イレーネ様?」

 

レイミがイレーネの名を聞き、首を傾げる。

 

「......サラさんのお知り合いの占い師ですか.......」

 

「イレーネ様ならきっとなんでも知ってるよなんたって、賢者様で聖女様だもん!」

 

「ふぅ.......それはあなたの読んだおとぎ話でしょう?」

 

「だってだって!サラも会いに行くって言ってたよ!絶対、サラの事も知ってるはず!」

 

「リムも行ってみたいのよ、面白そうなのよ」

 

「どうするの、エッジ?」

 

レイミがエッジに問い、エッジは言う。

 

「......行ってみよう。他に手がかりもないし」

 

「そのイレーネなる人物を信頼できる根拠は?」

 

バッカスはエッジの判断を疑う。

 

「サラが言ったんだ。道に迷ったら、会ってみたらどうか.......って。根拠なんてないけど.....サラを信じよう。」

 

エッジはイレーネのいる港町トロップへと向かった。




なんか、グダグダですいません
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