クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
惑星セレスに到着した陽弥達は、シャーラに言う。
「良し、全員着席!」
シャーラ達は、着席した。
「シグムディア」
陽弥はシグムディアを呼び出すと、今度はプレジストアクセラーも呼び出し、叫んだ。
「プレジストアクセラー........フォルムチェンジ」
シグムディアとプレジストアクセラーが光輝き、現れたのはロッドとシールドを持ったシグムディアであった。
「ニルヴァーナ........ヘルヘイム.......錬金術と黄泉転生の力を一つに!」
するとシグムディアの腰部から光のマントが放出され、陽弥はシグムディアの名前を言う。
「シグムディア・シード」
するとシグムディアはロッドを掲げ、呪紋を唱えた。
「フェアリー・ワールド」
ロッドから黄色と紫の粒子がシャーラを覆うと、シャーラ達が段々と小さくなっていった。(サイズは2㎝です。)
《!?》
「何だこれ!?」
「私達.....小さくなっちゃった!?」
アレンとレイナは自分達の体が小さくなったことに、驚いていると、そこに小さくなった陽弥が現れ、説明した。
「シグムディア・シードはドヴェルグの錬金術とヘルヘイム死者の力が同時に使えるようなっており、錬金術で俺達を小さくしたんだ。後ろを見てみろ。」
皆は後ろを見てみると、月ぐらいの全長があるオーバー・ザ・ワールドプライムスも見事に小さくなっていた。(分かりやすく答えますと東京スカイツリーの並みの高さです。)
「見ての通り、オーバー・ザ・ワールドプライムスもあんなに小さくなった。」
「......うわぁ、まさかあんな大きさになるなんて......ちょっと心配......」
「でも、力は影響してないから、結果オーライかな?」
《.........》
「.........ハァ、それは置いといて、今回お前らが受ける最終試験は......この惑星セレスに存在する2種族"リーフマン"と"ダークリーフマン"だ」
「あれ?確かその絵本では魔族と妖精族って書かれてましたよ?」
「そうなんだよ。リーフマンはこう.........緑を愛した種族なんだ。っで、ダークリーフマンと言うのは、ネズミやコウモリの毛皮を被った種族で、中身はリーフマンに似ているけど、リーフマンと違って耳が尖ってるんだ。」
「なるほど、つまりダークリーフマンはダークエルフ的な感じなのですね?だから魔族と呼ばれているんですか」
「そう.......それにどういうわけかその2種族は互いに睨みあっているんだ。」
「それで、先生と僕達で2種族を和解させようと?」
「そうだ......いくら俺が神でも一人じゃどうすることもできない。けど一人で悩むより、俺も含めて皆で考えた方が良いと思った。お前達にとってはこれももう一つの授業でもある。」
《なるほど~!》
「さて、お喋りはここまで、最終試験を行うぞ!一同起立!」
《はい!》
陽弥達は樹林の中を歩み始めた。
シャーラ達は二人1チームに別けられ、アレンとラフィはリーフマンとダークリーフマンの拠点を探していた。
「ったく、兄貴は無茶苦茶だよ。最終試験1限目がリーフマンとダークリーフマンの捜索だってよ~!」
「僕に言われたって、13チームに別れて捜索になっているから、」
「ハァ......兄貴はオーバー・ザ・ワールドプライムスから軌道衛星を使って監視している。危険になったら駆け付けるって言われても......」
「小さくなった僕達をどう探すのか.....?」
「そんなもん、俺らのムーアの力を使えば分かるっ!?」
するとラフィがアレンの口を手で抑え、葉っぱの裏に隠れた。
「隠れて!」
「何すっ!?」
「静かに.....!」
ラフィの目線にあるものが写った。それは何百メートルもあるニシキヘビがゆっくりとアレンとラフィの横を通っていた。
「デカッ!?」
それから数分後、ヘビが通りすぎ、ラフィとアレンは葉っぱから出てきた。
「危ないところだった.....」
「しかし、小さくなると蛇があんなにデカイなんてなぁ。」
「それほど、僕達は小さくなったって言うことだよ」
「だな、とにかくリーフマン達を探そう」
ラフィとアレンはリーフマン達の捜索を続けた。その頃、シャーラとレイナは........。
「疲れた~!ちょっと休憩~!」
シャーラが手で風を葵ながら、バテていた。
「歩いて15分だけだよシャーラ」
レイナはシャーラのだらしなさに呆れていた。
「でも、へとへと~」
「もう、しょうがないわね。」
レイナは近くに大きな川を見つけ、水筒を取りだし、水を汲もうとしたとき、あるものに目が入った。
「......?」
苔が生えた土に足跡があった。
「足跡.......?」
さらに確かめると、足跡に鳥の紋章が描かれていた。
「紋章?でもこれ.....」
レイナは辺りを見回した。
「まだ新しい.....!」
「何が?」
ちょうどそこにシャーラが来ると、レイナは答えた。
「この足跡......私たちが数分前にここへ来る前の足跡なのよ!」
「ええっ!!?」
「まだ近くにいるみたい.......それか、私達をずっと見てると思う.....」
シャーラとレイナはカーニフェックスハンドキャノンを取りだした。レイナは警戒しながら、陽弥に通信を入れる。
「こちらレイナ......先生、応答をお願いします。」
『.....こちら、陽弥.......どうした?』
「実は、近くの川でリーフマンの足跡を発見しました。この足跡から行き先は........」
レイナはバッグからコンパスを取りだし、針と足跡が指している方向を見て、報告する。
「北北東に指しております。」
『良し、全員に知らせておく。良くやったぞレイナ』
「ありがとうございます」
『念のため、お前達のスカウターの使用を許可する。黄色いアイコンがお前達、緑ならリーフマン、紫がダークリーフマン、赤がエネミー、白が俺と表示している。以上だ。』
レイナは通信し終えると、シャーラに言う。
「行くよ、シャーラ。北北東に向かうよ」
「まだ歩くの~!?」
「早いとこ皆に追い付かないと、遅れちゃうよ」
レイナとシャーラは荷物をまとめて、北北東へ向かった。
ちょうど同じ頃、シュバルツァとローゼはレイナが見つけた足跡と同じ足跡を見つけた。
「どう?シュバルツァ君?」
「.......近いなぁ、この足跡....北北東の方向を示している。ん?」
シュバルツァは葉っぱの中の何かに気付いた。
「何それ?」
それは葉っぱを使った盾であり、その盾にも足跡と同じ鳥のような紋章が描かれていた。
「分からない、でも形で表すと......盾のようだ。しかも丈夫な葉っぱと繊維を使っている。見事な盾だ....それとこの紋章見て」
シュバルツァは盾に描かれている鳥の紋章に目が入る。
「鳥?」
「正確に言えばハチドリを象徴した紋章だ......このハチドリの紋章が.......つまり.......リーフマンの国旗だ!」
ローゼが今度は落ち葉を使った盾を見つけた。その盾にも紋章が描かれていた。しかし、ハチドリではなく、雉の紋章であった。
「するとこの落ち葉を使った種族は......ダークリーフマンの国旗.......つまりダークリーフマン達の物だ!」
シュバルツァが驚くと、ローゼは葉っぱの中に隠れていた物を見つけた。
「じゃあ、これは?」
取り出したのは何らかの機銃であった。
「え?」
「これって........何?」
「銃?」
「そんな筈はない......文明レベル物凄く低い筈......」
その直後、ローゼが間違ってトリガーを引き、銃口からビームが放出された。
「「っ!!?」」
ビームにあたった葉っぱが段々と枯れていき、さらに燃えた。
「.......直射粒子ビーム砲!?」
シュバルツァが驚くと、ローゼは急いで陽弥に通信を入れる。
「はい、こちらローゼ」
『こちら、陽弥。お前らそのライフルを上に掲げろ。軌道衛星で見る。』
陽弥は衛生軌道上のカメラをズームしてシュバルツァが掲げている機銃を見る。
『.......見るからに、プロセアンの粒子ライフルに似ている.......それにこのプレートは......隕石か....小惑星の岩石のも使っている。岩石をプレートにするテクノロジーを持つ種族がこの惑星セレスにいるのか?それとも.......考えられるとしたら........"コレクター"!?』
その言葉に二人は驚く。
「「っ!?」」
「コレクターって!?......先生!」
『間違いない.....この光学兵器はコレクターの粒子ビームガンだ......これがあるとしたら.........何処かに死体がある筈!』
シュバルツァとローゼは辺りを探しだした直後、茂みから音が聞こえた。
「「.......っ!?」」
「誰か....来る!?」
ローゼは怯えながらシュバルツァの後ろに隠れる。すると茂みの中から現れたのは、
「あれ!?シュバルツァ!ローゼ!」
現れた四人。ユーマとヒロキ、ココルとシャルルであった。
「ユーマ!それにヒロキ!ココル!シャルル!何でこんなところに!?」
「それはこっちの台詞だよ!あっ!それと、歩いている途中、変な死体を見つけたんだ。」
ヒロキが背中に背負っていた包みを下に置いた。
「「死体!?」」
ヒロキが背負っていた死体を皆に見せた。それは人間と同サイズで二足歩行の羽を持っている昆虫型ロボットであり、巨大カブトムシに似ていた。
「........何だこれっ!?」
「虫のようなロボットなんだ、」
「化け物じゃねぇか......」
するとシュバルツァ達の所から転送紋章が浮かび上がり、陽弥が転送紋章から現れた。
「お前達...」
《先生!》
「コイツが.......コレクター」
陽弥はコレクターの素顔を見て、自分の世界にいるプロセアンのジャヴィック提督を思い出す。
「確かに......俺の世界にいるジャヴィックとヴィクトルーのような容姿をしてやがる.......と言う事はリーフマンとダークリーフマン達は.....今、コイツらに襲われているのか......するとそろそろ.....」
その直後、何処からか轟音が響いた。
《........!?》
「あれ見て!」
シャルルが指指す方向を見ると数多の艦隊が出現してきた。
「あれは!?」
「あれが.....プロセアン帝国の艦隊......」
陽弥達はプロセアン帝国艦隊が来たことをブラムや皆に報告した。
一方、プロセアン帝国艦隊 ヴァルキュリア級総旗艦ブリュンヒルデの艦橋ではプロセアン総司令官ウェルビスが言う。
「この原子惑星の情報は?....ヴェンデッタ....」
「報告します。惑星358-420-009の文明レベルは他の惑星より非常に低く、0.36%です。さらにこの惑星から以上なエネルギー数値を感知しました。」
「以上なエネルギーだと?.....文明レベルが無いのに、エネルギー数値が?........」
ウェルビスはエネルギーデータを見て、ヴェンデッタに言う。
「探索をするぞ」
「え?」
「そのエネルギーの痕跡を探すのだ。我等、"流浪の逆徒の民"の新天地になる場所かもしれない.......我等、プロセアン帝国の為に.....」
「プロセアン帝国の為に」
ヴェンデッタは直ちに乗組員に知らせた。
その頃、シャーラとレイナは別々に別れて行動していたアレン、ラフィとロト、サーヤと合流した。
「う~ん......まずいことになっちゃったねぇ.....」
「うん、僕達......迷っちゃったね、姉さん。」
「ロト.....あんたの索的な力で陽兄ぃの居場所を突き止められない?」
ロトは眼鏡をハンカチで拭きながら、シャーラに言う。
「......アホかお前は、俺の索的は敵の居場所を見破る為の物だ。いくら人探しでも、これは無理だ。」
「......まぁ、良いか!どうせ、陽兄ぃは軌道衛星を使って見ているから、私等の居場所も分かるか!」
「言い訳ないでしょ!シャーラ!私達完全にこの森の中で迷子になっちゃったのよ!もっと真剣に考えてよ!」
シャーラの言葉にサーヤは怒鳴った。
「大声出すなよ、サーヤ!レイナが言うにはこの森の中にはリーフマン達がウヨウヨしてると思うよ!きっと....もうあんたの後ろにいるんじゃない?」
「っ!!何、言ってるの!!もう!」
サーヤは頬を膨らますと、シャーラが突然匂いを嗅ぎ出す。
「どうした?」
「何か.....とても甘い匂いがする.....」
「え?」
皆は不自然に思うと、ラフィも言う。
「.....本当だ!」
「こっちだ!」
シャーラが走りだし、ラフィ達も後を追っていくと、シャーラ達の目の前に二メートルもある苺があった。
「苺デカッ!」
「僕達から見たら対したことないのに......こんなにデカイなんて......」
「まぁ!良いや!ちょうど私、腹減ってたんだ!こんだけありゃ、腹を満たすのに十分な量だ♪」
「ちょっと待って!姉さん!いくら何でも苺からこんな甘い匂いがって!!」
シャーラが巨大な苺にかぶりつこうとした瞬間、シャーラ達の足元から丈夫な蔓で出来た網が出てきて、シャーラ達を捕まえた。
《あああああっ!!?》
罠に引っ掛かったシャーラ達は焦る。
「だから言ったのに......」
「何やってんのよ!シャーラ!」
「ごめん!」
「とにかく、ナイフ!ナイフ!」
サーヤが言うとラフィはレーザーナイフを取りだし、蔓を切った。シャーラ達はラフィが切った直後に落ちた。
「イテッ!」
「ふにゅっ!」
「ギャッ!」
「キャッ!」
「いつっ!」
「大丈夫?」
すると、シャーラ達の周りから、弓を構えた兵士達が現れた。
《っ!?》
さらに、上空からハチドリに乗って現れた騎士達も刀と槍と弓を構えた。
「あ~.......もしかして、この人達がリーフマン?」
シャーラ達は手を挙げて、降参した。そしてシャーラ達はリーフマン達に捕まり、何処か知らない場所に連れられた。周りには様々な植物や花をモチーフにした妖精達が集まっており、シャーラ達を見ていた。
「にしては、飛んでもない歓迎だなぁ.......」
「どうしよう.......僕達」
「こうなったのも、シャーラ.......あんたのせいだからね!」
「私!?」
「あ~.......お話の途中だが失礼........あれ」
《?》
見えてきたそれは水であり、水中にたくさんの見たことのない肉食魚が口を開けていた。
「嘘......嘘!嘘!嘘!嘘!嘘!嘘っ!!私達処刑されるの!?嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だぁ~~~!!!」
「落ち着いてサーヤ!」
「だって!だって!だって!だって~!うわ~~ん!私まだ彼氏出来てないし!恋もしてない!結婚もしてない!子供もいない!幸せな生活を送っていないのに~!」
「「「「「無茶苦茶......言うねぇ」」」」」
「嫌だ~!まだ死にたくないよ~~!」
そして処刑人が刀でシャーラを吊るしていた縄を切った。
「うわーーっ!!」
サーヤは悲鳴をあげた直後、誰かに捕まれた。
《っ!?》
「「「「「っ!」」」」」
「.......え?」
サーヤ達は振り返ると、サーヤの足を掴んだ陽弥がいた。
「間に合って良かった!お前ら!俺の生徒に手を出しやがって!!」
「「「「「「先生!/陽兄ぃ!/陽兄ぃさん!/兄貴!」」」」」」
すると陽弥達の周りから衛兵が集まる。
「ヴィクトルー、翻訳システムを」
『了解』
ヴィクトルーは翻訳システムを起動すると、陽弥は大声で言う。
「お前ら!聞け!俺の名は陽弥!陽弥・ギデオン!ミッドガンドの護星神だ!訳あってこの世界に参った!指導者よ!姿を現せ!」
すると扉が開き、現れたのは、睡蓮の花ようなドレスを着ておる金髪の美少女でだった。
「お前か?」
「そうです。私はこの聖緑の地の女王 クイーン・リリーと申します 。」
「(リリー......睡蓮の花の名前を使っているのか)」
「貴方達は、異界より襲来してきた"魔蟲人"の仲間ですか?」
「"魔蟲人"....?。」
「アヤツ等は空から我々の世界より現れ、小さくなって襲ってきた。奴等は慈悲がなく、我等の国を穢れた業火によって焼き付くされた......そして結界が張られているこの聖緑の地で我等は身を隠している......」
「.........何で戦わんのだ?」
「お主も見たじゃろ........奴等の武器を......火を噴く大砲と弓矢、剣を........」
「火を噴く武器.........(光学兵器の事か.....)」
「お主が神なら頼みがある.........」
するとリリーは頭を下げ、頼み事を言う。
「どうか.......この森を護ってほしい.....!」
するとリーフマン達や民も女王に続くように、頭を下げ、さらに土下座もした。その光景にシャーラ達は茫然し、陽弥は言う。
「........良いだろう。但し、条件がある.........」
リリーは頭を上げ、陽弥の頼み事を聞く。
「お前達リーフマンと.........ダークリーフマンと.......手を組め......」
「っ!?」
「教えてやろう.......お前達が何故、奴等を怖がっているのかを........それは"力を合わせなかったからだ"........前の敵だろうと関係ない、とにかく!二種族が手を取り合えば、どんな強敵や山!津波!強風も乗り越えられる!護星神である俺が言う!........森の為に立ち上がろうじゃないか!ダークリーフマンと共に手を取り合おうじゃないか!奴等に目に物を見せようじゃないか!戦おう!俺達の意思で!不可能を可能にする!生きるために!コレクターが何だ!ぶっ飛ばして、追い払って、未来へ生きるために!立ち上がれ!!」
陽弥の言葉に、兵士や民達が言う。
「.......やる!やってやる!」
「俺もだ!」
「俺も!」
「私も!」
「おいらも!」
「やってやる!俺達の意思を思いっきり奴等にぶつけるんぜ!!」
そのやる気に、リリーは驚き、陽弥に言う。
「.......わかりました。貴方の言う通り........私達リーフマンは....」
リリーとリーフマン達は敬礼する。
「貴方に忠義を尽くします」
リリーはまた頭を下げると、陽弥が言う。
「顔を上げよ。クイーン・リリーよ......俺は貴方達を信じている。二種族が共に解り会えることを........」
陽弥はリリーに事情を話、シャーラ達を置いて何処かへと向かった。
その頃、プロセアンの兵隊達が粒子ライフルを構えて、前進していると、
「動きがある......全員止まれ!何か来る........」
「......」
辺りが静けさがました直後、茂みの中からオレンジに光るレーザービームが飛んできて、プロセアン兵士の胴体を貫通した。そして茂みの中から現れたのはプロセアンに似た種族"コレクター"がビームガンとビームアサルトライフルを乱射してきた。
「コレクター!!」
プロセアン兵士も応戦するが、敵の数に圧倒されていた。
「全員!撤退!撤退!」
プロセアンの隊長が負傷した兵士を連れ、撤退しようとした直後、コレクターの兵士が撃ったレーザービームが真っ先に隊長に目掛けて飛んできた。
「っ!?」
その直後、隊長の前に光の柱が現れ、それと同時に飛んできたレーザービームが蒸発した。そして光の柱から現れたのはパルスライフルを持った陽弥であった。
「間に合って良かった.....」
「お前は!?」
「ミッドガンドの護星神....陽弥・ギデオンだ」
陽弥はペトルサイト粒子のパルスバレットを乱射し、コレクターがペトルサイトにより体ごと破裂した。
「失せろ!ゴキブリ共が!!......シグムディア!」
陽弥はシグムディアを呼んだ。そして陽弥の前にシグムディアが現れ、ハイパーノバビームライフルを撃ち、コレクターを追い払った。コレクターがいなくなったことを確認した陽弥はプロセアンの隊長に安否を確認する。
「大丈夫か?」
「ありがとう.......我はウィジルだ。訳あってプロセアン帝国から抜け出した流浪の民の3番隊隊長だ......」
「流浪の民?......抜け出したのか?」
「イエスであり、ノーでもある。我々はプロセアン帝国の掟を破った。」
「掟を破った?」
「........他種族に加戦したからだ.......我等プロセアンには必ず掟がある。それを破った我々は帝国から追放された.........」
「........良いじゃないか、それで」
「何?」
「だって、他の種族を助けたんだろ?良いじゃないかそれで.......掟がなんだって?そんなのただの呪いにしか見えんわ!」
「........」
「まぁいい......お前達の艦隊は?」
「.......!?あ、はい.....軌道上で待機しております。」
「案内させろ.....オーバー・ザ・ワールドプライムスの発着を許可させる。」
陽弥が呼ぶと、巨大な戦艦が現れ、ウィジルや兵士達は驚く。
「っ!!デカイッ!!?」
「準備しろ......」
「分かりました.....!」
ウィジルは総旗艦にいる総司令官ウェルビスにほうこくした。
その頃、シャーラ達はリーフマン達に案内され、宿屋のそれぞれの部屋にいた。その部屋にアレンとラフィが話し合っていた。
「先生は今、何してるんだ?」
「何だか、プロセアンの人達の艦隊をオーバー・ザ・ワールドプライムスへ移住しているらしいよ」
「ふ~ん.......」
するとアレンは突然のあることを言い始めた
「これからどうなるんだろう」
「何が?」
「何がって..リーフマンやダークリーフマン、プロセアン達と一緒にコレクターと戦うし、俺達にとっては初の実戦でもあるやん?」
「確かに......陽兄さんの考えは俺達でも分からないことばかりだから.......悪い考えか良い考えか......迷うんだ。」
「もしかしたら、俺達とリーフマン、プロセアンは先生の運命に従っていると思うんだ......」
「何でそう思うん?」
「だって、あの絵本に書かれている26人の使徒って......完璧に俺達の事だろ?」
「......確かに」
「.....俺は思うんだ。あの本の最後には.........何か書かれていると、」
「.......調べて見る?」
「だと、良いんですが.......」
ラフィは無駄なことを言うと、
「お前達.....」
「「先生!?」」
突然、アレンとラフィの前に陽弥が現れてきた。
「あの!先生!これには.....!」
「聞いていたぞ、全部.......」
「「.........」」
「........あの絵本........見せてやる。」
すると陽弥は絵本を取りだし、アレンとラフィに見せた。
「「っ!!」」
「但し、彼奴等とプロセアン、リーフマン、ダークリーフマンには絶対に知られるな........」
陽弥の言葉と絵本の描かれている内容に驚愕した。
「「っ!!?」」
「嘘......だろ......!?」
「もし、この絵本の通りなら......"もうすぐその現実が起こる"......!?」
ラフィの言葉に陽弥は首を縦に振った。