クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
陽弥達はオーバー・ザ・ワールドプライムスを最終防衛ラインに置き、プロセアンやリーフマン、ダークリーフマンの兵士達と共に攻撃体制をしていた。すると空が黒くなり、中からコレクターやソヴリン、戦闘機、戦艦が現れた。
「来ました!コレクターです!」
「あれが.....コレクターの戦艦......」
船なのか隕石なのかも分からないその戦艦は幽霊船と思わせるように見せていた。
「全員!構え!」
プロセアンが粒子ライフル、リーフマンやダークリーフマン達、シャーラやラフィ達もパラメイルに乗り込み、アサルトライフルを構えた。
「一斉射撃!開始!」
全員が一斉に武器を放ち、コレクターやソヴリン、戦闘機が撃墜されていくと、コレクターも応戦してきた。プロセアン兵が粒子ライフルで追い討ちをかけているとソヴリンがアーマーの周りにバリアを展開し、粒子ライフルを拡散、無効化していき、頭部拡散ビーム砲を放ち、次々にリーフマンやダークリーフマン、プロセアンを倒していくと、陽弥がソヴリンの前に出てコスモバイルを起動した。
「コスモバイル起動!出てこい!ジェットアラン!マリンスナイプ!ギランガー!」
コスモバイルの中から紅蓮の炎を見に纏った龍 ジェットアラン、背中に凍てつく氷の結晶を持ったワニ 、雷の光輪を放出する雷寅 ギランガーが呼び出された。三体のスペクトロブスは頭部や口、光輪から炎、水、雷のレーザーを放ち、ソヴリンのバリアを含め、装甲を破壊し倒した。さらに陽弥は鞘から七星剣を抜刀し、掲げた。すると三体のスペクトロブスは七星剣に向けてレーザーを放つと、七星剣の刃に炎、水、雷が纏い、陽弥は渾身を込めて、七星剣を降り下ろした。七星剣から炎、水、雷の波動がコレクター、ソヴリン、戦闘機、戦艦を薙ぎ倒し、モーゼのように道が開いた。
「良し!行け!お前ら!」
《はい!》
シャーラ達はパラメイルを飛翔形態へとなり、開いた道を突き進んだ。するとシャーラ達の前にソヴリンが立ち塞がった。
「シグムディア!」
陽弥がシグムディアを呼び出し、命令した。
「彼らを!」
シグムディアがプレジストアクセラーと合体すると、杖を掲げ、唱え始めた。するとリーフマンとダークリーフマン達が大きくなり、コレクターに斬りかかった。その様子をオーバー・ザ・ワールドプライムスの艦橋から見ていた艦長代理のウェルビスが驚いていた。
「なるほど、リーフマンとダークリーフマン達を体長を大きくすれば、コレクターのアーマーを破る事ができるのか........我等も負けてはいられないな!」
ウェルビスがオペレーターに命令し、オーバー・ザ・ワールドプライムスの主砲やイオン砲を放ち、戦艦や戦闘機を撃墜していった。陽弥はシャーラ達を守るように、シグムディアの能力を発動し、分身でコレクターやソヴリンを凪ぎ払っていた。
「マスター、第二陣来ます!」
「っ!?」
すると三隻の戦艦がハイメガ粒子砲をシグムディアに向けていた。
「今度は直接戦艦で相手か........良いだろう。目に物を見せてやる!オーバー・ザ・ワールドプライムス!」
オーバー・ザ・ワールドプライムスとドッキングしているマーズプライムスから巨大な砲口が出てきた。
「殺れ!」
するとマーズプライムスの砲口からたくさんの粒子が集まっていく。
「16年間.....マーズプライムスのデータに組み込んだ最強の兵器を見せてやる!」
粒子が溢れ出た直後、陽弥は叫んだ。
「対ケイトス破壊兵器..........通称"ロマノフ".......射てぇっ!!」
「対ケイトス破壊兵器"ロマノフ"!射ちます!」
オーバー・ザ・ワールドプライムスが言い、マーズプライムスの砲口から光と闇、さらに炎、水、雷、風、土の七つのエレメントエネルギーを一気に放出し、複数の戦艦や戦闘機、ソヴリンを撃墜した。するとコレクター陣の奥に他の戦艦よりも大きな母艦がタワー形態となって聳え立っていた。
「あれです!あれが......魔蟲人の本拠地です!」
ウェルビスが言うと、シグムディアは飛翔形態へとなり、シャーラ達に言う。
「全軍!我に続け!」
《yes! my Master!》
シャーラ達は返事をし、陽弥に続いた。
「ギガントミサイル!!」
シグムディアのハイパーノバビームライフルのロケットランチャーの砲口に取り付けられていたミサイルが発射され、コレクターの母艦の外壁に直撃し、中が露になった。陽弥達はその隙に母艦内に突入し、機体から降り、内部を歩いていった。
「何だ......これは.......!?」
着いた場所は貯蔵庫で壁や天井に無数のポッドが並んでいた。
「これがコレクターの船内......」
「何て......不気味......」
「このポッドで捕らえた獲物をステイシス化(燃料)させていたのか........くっ!」
「見ろよ......天井にもズラ~っと.......」
「気味が悪いわ........」
皆はコレクターのテクノロジーに不安を抱くと、陽弥が作戦を通達する。
「良し、作戦を通達する。リーダーを俺とブラムに別れて編隊を組む。シャーラ達は俺と来い、シュバルツァ達はブラムと行け......!」
「でも、先生とシャーラ達じゃ戦力が......」
「心配するな......念のために」
陽弥が取り出したのは、青く発光するコスモバイルであった。
《コスモバイル!?》
陽弥は人数分のコスモバイルをシャーラ達に渡すと説明する。
「お前達用に開発した量産型のコスモバイルだそのコスモバイルの中に入っているスペクトロブス達は俺のスペクトロブスの超体に進化する前の成体スペクトロブスが入っている.......そしてブラム!」
次に取り出したのは、陽弥と違って、黒く、紫に発光するコスモバイルをブラムに投げ渡した。
「おっと!......我専用のコスモバイルか.......しかし、お前のコスモバイルと違って黒いな.....」
「そのコスモバイルの中にはあんたのDNAを使って生み出したそれぞれの闇の力を持った新種のスペクトロブス6体が入っている。しかも、コスモバイルからソードを展開するようにしたぜ....」
ブラムは装着すると、コスモバイルから黒い粒子がブラムの手を覆い尽くし、ガントレットになった。
「あんがとよ、陽弥」
「それじゃ、行動開始!」
《yes!my Master!》
陽弥とブラムは二手に別れ、捜索を開始した。
シャーラとサーヤはカーニフェックスハンドキャノンを構え、場所の安全を確認していた。
「クリア!」
奥へ進み、扉が開くとそこにはコレクター製の武器がズラッと並んでいた。
「ここは武器庫か.......」
「見て!」
その中にシュバルツァが見つけた粒子ビームガンがあった。
「やっぱり、この粒子ビームガン......同じだ」
「だが、俺はこの武器を.......回収する.....データも含めて、」
「え!?陽兄ぃ、この武器を全部取るの!?」
「全部は言っていない。コイツらが一体どうやってこんなテクノロジーや兵器を手にしたのか.......それに何千億年も前に......どうしてコイツらが存在していたのか、どうして俺らの未来には忽然と消えたのか.......それを調べるんだ........それに.....」
「それに?」
「あの絵本に描かれていた事が本当なら......早くしないと」
「........?」
陽弥達はさらに奥へ進むと、監視カメラやデータデバイスがあった。
「ここは.......監視室か?」
「そう見たいなだなぁ........」
陽弥はデータデバイスと監視カメラの映像をダウンロードしていた。
「それにしても、こいつらの技術は飛んでもないな......白兵専用のビーム兵器や物体を燃料にしたりするなんて.....」
アレンがのんきに語っていると、陽弥は悲しい表情し、報告してきた。
「.........ダウンロード......終わった。」
「終わったのですか?.......兄貴?」
アレンが陽弥を心配すると、陽弥は言う。
「このデータに飛んでもない物が映っていた.......」
陽弥はダウンロードした監視カメラの映像を再生した。するとそれに映っていたのはコレクターではなく、プロセアンであった。
「これは?.....プロセアン!?」
「どうやら何百年も前に撮された監視カメラの映像だ..........もうすぐ始まるぞ.....」
すると艦橋エレベーターから多数のコレクターが現れ、プロセアンに襲いかかってきた。プロセアンは何とか応戦していると、不思議な事に一人のプロセアンが消えた直後、残りの三人のプロセアンが光だし、コレクターへとなった。
《っ!!?》
そして、襲いかかってきたコレクターはコレクターになったプロセアンをタコ殴りにし、最後は一斉に粒子ビームガンで殺した。それから映像はここで途切れた。
「映像はここまでだ......」
「兄貴......あれはどういうことなんだ!?」
アレンの問いに陽弥は返答した。
「見ての通り.....プロセアンが急にコレクターに変貌を遂げた........つまり、」
「俺らが今......相手しているコレクターの正体は......."プロセアン"....!?」
「"元は"っな........だけど、何でプロセアンが突然コレクターに?..........っ!」
陽弥は考えているとあの時、デルタの言葉を思い出す。
「待てよ.....あの時デルタは........そうか!そう言うことだっのか!」
「何が.....そう言うことだったんだ?」
「........この船には.........間違いなく"あれ"がある.......」
陽弥は天井を見上げた。
一方、二手に別れたブラムの方は待ち伏せしていたコレクターと交戦し、コスモバイルに入っていた闇のスペクトロブスである2体。双頭の番犬、獄炎のスペクトロブス『オルトルロス』と凍てつく冷気を放つ一角馬獄氷のスペクトロブス『フロスティア』を召喚し、コレクターを焼き付くしたり、凍死させていた。ブラムはオルトルロスとフロスティアを戻し、部屋の中に入った。そこには色んな機材やリーフマンとダークリーフマン、さらにコレクターの死体が台に乗せられていた。
「ここは.....研究室か?」
「ここで浚ったリーフマンとダークリーフマンを研究していたのか........ん?」
ブラムは台に乗せられているコレクターの死体を見る。
「どういうことだ!?あり得ない!自分の同胞もか!?」
「一体どうなっているんだ.......!?何なんだよ......コレクターって......!?」
「とにかく、ここのデータや情報を集めるのだ.........」
《はい!》
ブラムとシュバルツァ達は散会し、研究室のあらゆる物を根こそぎ探っていた。
「この死体......明らかに同士討ちしていやがる.......何があったんだ.....ここで.....」
「師匠!」
「シュバルツァ、どうした?」
「データを調べているうちに......こんなデータがありました.......」
シュバルツァがコレクターのコードをアクセスし、データを見るとそこには興味深いタイトルがあった。
「"導きの啓示"?......何だそれは?」
「はい、どうやらアイツ等は導きの啓示って言う兵器で......何かをしようとしたのでしょう......」
シュバルツァが導きの啓示と言うやらの情報を見ていくと、ブラムはあるもに気づいた。
「ん?..........シュバルツァ!さっきのに戻れ!」
「え?!」
「良いから!」
「え!?はい!」
「そんな!.......あり得ない!.........何故!?......何故あれが.......ここに!?」
シュバルツァはブラムが見た情報を検索し、そのデータを開くと、
「これですか!?」
「.......間違いない......この結晶体........そうとしか思えん!」
そのデータに入っている写真を見て驚くブラムと別れた陽弥も同じことを思う。
「「間違いなく.........この船には..........ダークマタージュエルがある!!」」
ブラムが見つけたその写真は確かにダークマタージュエルだが、元の世界よりも数倍大きく、中に隕石の欠片が入っており、普通のダークマタージュエルよりも輝いていた。
「ダークマタージュエル?.....何ですかそれ?」
「ダークマタージュエル........かつてクアンタ人が作り上げた万能の力の一つ.......その名の通り....."暗黒物質の力を秘めた宝石".........確かドゥームはその力で禍々しき姿へと変貌を遂げた.......と言うことは今回の敵は......クトゥルフと繋がっている!」
ブラムはさらに検索すると、ダークマタージュエルが船の最上層部にあると分かった。
「あるとしたら......必ず、この船の艦橋か指令部にある筈......!」
「「お前達!ブラム達と合流するぞ!/お前ら!陽弥達と合流するぞ!」」
《はい!》
陽弥とブラムは別れたチームと合流した。
「お!陽弥!」
「ブラム!」
「ひょっとして、お前も同じか?」
「え?お前も!?」
陽弥とブラムはそれぞれに得た情報を再度確認し、間違いなくここにダークマタージュエルがあると判明した。
「そうとしか考えられん.......」
「だろうな.....だが、サムの言った言葉とは違うな........」
「確かに、爺の語った護星神の伝説とはちょっと違う......もしかして、伝説から消された真実があるのかな?」
「行ってみなくちゃ分からん.......」
「.......最悪の日になりませんように..........」
陽弥達は艦橋に繋がるエレベーターに乗り込んだ。艦橋に着き、ドアが開くと確かに映像の通り、コレクターの死体があちらこちらに転がっていた。
「艦橋もメチャクチャだ........っ!」
「っ!」
その直後、陽弥とブラムは艦橋の後ろの奥にある部屋から禍々しき力を感じ取った。
「今の感じたか?、ブラム.......」
「ああ、俺の髪の毛がピリピリしてやがる.......間違いない........あの部屋から、ダークマタージュエルを感じる.........しかも、クトゥルフが持っているダークマタージュエルよりデカイ.......!」
「俺も感じる........扉から禍々しい靄と黒く染まった怨霊が溢れ出てきていやがる......!!」
その時、陽弥のコスモバイルが突然起動し、中からガルディオラが出てくると、奥の部屋を見る。
「ガルディオラ?」
するとガルディオラが急に威嚇し始めた。
「........ソイツが威嚇するほど、ヤバイって事だ.......」
「........行こう」
陽弥は決意をし、奥の部屋へと向かうと、ブラムがシャーラ達に命令する。
「お前達は.......オーバー・ザ・ワールドプライムスに戻れ......」
「え!?でも!」
「分かっている.......けど、いくら強くても、子供を戦わせるのは好きじゃないんだ。」
「しかし!」
シャーラ達はそう否定すると、ブラムがシャーラ達を転送呪紋を起動した。
《師匠!/先生!/兄貴!/陽兄ぃ!/陽兄さん!》
転送呪紋でシャーラ達がオーバー・ザ・ワールドプライムスへ転送されると、陽弥はホッとしていた。
「.......良い判断したな」
「当然の事だ.......それに.....そろそろ彼らにもあの計画を伝えておけ.....」
「分かった.....」
陽弥はオーバー・ザ・ワールドプライムスにいるウェルビス達に通信する。
「お前達、そろそろリーフマンやダークリーフマン達を引き連れてオーバー・ザ・ワールドプライムスに移送せよ......!」
陽弥は通信を切ると、ブラムがあることを問う。
「あの絵本........ヤバイことが描かれていたんだろ?」
「ああ、結局セレスは滅びる......けど、最後のページはラフィとアレンに見せちゃった.....」
「はぁ~.......まさか、こんなことになるとは.........惑星セレスの太陽が巨星化し、惑星セレスは太陽の業火に焼き付くされ、生命は朽ち果てる飲み込まれる.........お前......この事を分かって、この星の動物達を移送させたのか?」
「仕方ないだろ.....あの動物達も生きる運命がある...!だから生かしたんだ.......」
「そうか......」
「.......そろそろ着くよ」
部屋のドアが開き、奥に巨大なダークマタージュエルがゆらゆらと浮遊していた。その横に形状が違ったコレクターがいた。
「お前がコレクターの司令か!?」
そのコレクターは人型ではなく、完全な虫で、言語で陽弥とブラムに言う。
「護星神ダナ?......ダガ、遅イ......我々ワ...サイクルヲ続ケ......進化スル.....!」
コレクターの指令が狂信な事を語った直後、ダークマタージュエルから白い粒子が放出された。
「「っ!!」」
「まさか.......!?」
「そんな.......!?」
白い粒子に取り込まれたコレクターがみるみるうちに姿が変わっていく。
「我々等ワ.......ダークマタージュエル........嫌、"グリゴリ"ヲ使イ......進化スル!!」
コレクターの前足が蟲人だったはずのコレクターが巨大なカマキリへとなり、巨大な羽で羽ばたき始めた。
「進化しただと!?」
『我の名は冥蟲帝!アルマロス!異次元生命体である!!』
アルマロスの頭部からダークマタージュエルが現れ、陽弥とブラムを睨んだ。陽弥とブラムはアルマロスの巨大さと気持ち悪さに我慢できなかった。
「......やっぱり逃げた方が良い思うぞ......!」
「.......そうだな、」
陽弥とブラムは逃げようとした直後、アルマロスが巨大な鎌を降り下げてきた。
一方、ウェルビスやシャーラ、プロセアン達はリーフマンとダークリーフマン、動物達をオーバー・ザ・ワールドプライムス移送していた。その直後、コレクターの母艦から大きな轟音と地響きが鳴った。
「どうした!?」
「コレクターマザーシップの艦橋から以上なダークマターを感知!さらに増大していきます!」
「どうなっているんだ!?」
その直後、コレクターの母艦の艦橋が爆発した。
「っ!!?」
ウェルビス達は直ぐに艦橋を拡大してみると、中からアルマロスが現れた。
「あれは.....一体何なのだ....!?」
『ガァァァァァァァァァ~~~~~ッ!!!』
そしてアルマロスの攻撃で吹き飛ばされた陽弥とブラムは体制を立て直す。
「ヤバイぞ......これ!」
「ああ、多分.....今の我の闇の力でも勝てない力だ......!」
『我!ここにグリゴリア大銀河帝国を樹立する!』
アルマロスの言葉に陽弥とブラムは驚いた。
「「何っ!?」」
その直後、アルマロスのダークマタージュエルから紫のレーザーが太陽に向けて発射された。すると太陽が段々と巨大化していき、光輝く太陽が紅く染まっていった。
「.......太陽が.....巨星化を始めた.....!」
「急いでここから離れよう!」
「.......だな!」
陽弥とブラムは転送呪紋を使い、オーバー・ザ・ワールドプライムスの艦橋へ転送した。
「ワープ準備!」
オーバー・ザ・ワールドプライムスが出力全開で惑星セレスから離れようとしたその時、アルマロスが惑星セレスから離れようとしているオーバー・ザ・ワールドプライムスを見て、叫んだ。
『逃がさんぞぉぉぉぉっ!!』
アルマロスは巨大な鎌が伸長し、オーバー・ザ・ワールドプライムスを捕まえる。
「アイツ!オーバー・ザ・ワールドプライムスごと引きずり落とそうとしているのか!?」
『グォォォォォォ~ッ!!!』
「チッ!仕方ない!シグムディア!」
陽弥は転送呪紋を使い、シグムディアに乗り込み、アルマロスの前に出た。
「ブラム!力を貸してくれ!」
「おう!」
ブラムがシグムディアに憑依し、赤黒いシグムディアへと変わった。
「シグムディア ブラム・ザ・アビス!!」
シグムディアはアルマロスに向けて、頭部粒子キャノンを放ち、それからアルマロスにキックした。
「「どっせいっ!!」」
『ガァァァァァァァァァッ!!!!』
「「とっとと離しやがれ!この化け物がっ!!」」
陽弥はアルマロスのダークマタージュエルに拳を叩きつけるが、アルマロスは全く平気な表情をしていた。
「しょうがない.......彼等に座標と時代と伝言だけでも送らないと!」
陽弥は艦橋にいるウェルビスにメッセージを送る。
「良し!これで........送信!」
陽弥はメッセージを送信し終えると、サーメットブレードを展開し、アルマロスの腕を斬った。
「さぁ!殺ろうじゃないか!」
落ちていくアルマロスに向けてサーメットブレードを突き付け、回転し始め、エネルギー状のドリルへとなり、アルマロスに直撃する。
「おんどりゃぁぁぁぁっ!!」
『.......まだ終わってないぞぉぉぉぉっ!!』
するとアルマロスはまた頭部からレーザーを太陽に放った。巨星化する太陽が急速に巨星化し始めた。
「っ!?」
「おい、おい!強制的に太陽の巨星化を急速にさせたのかよ!?」
ブラムが叫んだ直後、アルマロスはシグムディアにしがみつく。
「うわっ!?」
「コイツ!俺ら共々太陽で道連れしようとしてるんか!?」
『ガァァァァァァァァァ!!!!』
「悪いが、俺はこんなところで死ぬわけにも行かないん........だっ!」
陽弥はアルマロスに渾身のアッパーでアルマロスをダウンさせた後、上空へと舞い上がった。
「受けてみろ!俺の歌を!........永遠語り"勇気の歌"!」
陽弥が永遠語り"勇気の歌"を奏で始めると、シグムディアの肩部が露出展開し、さらに胸部も展開した。展開した所から緑の粒子が集まり、アルマロスに向けて、ハイパーディスコード・フェイザーを放った。アルマロスはハイパーディスコード・フェイザーを受け、一気に巨星化していく太陽に直撃した。
『ガァァァァァァァァァ~~~ッ!!?』
太陽の紅蓮の炎に呑まれるアルマロスはもがき苦しみ、沈んでいった。その光景を見ていた陽弥は語る。
「地獄に落ちるのは.......お前の方だ......」
陽弥はそう言って、シグムディアを飛翔形態へ変形させた。
「さて、アイツ等の後を追うぞ!」
陽弥は急いで、オーバー・ザ・ワールドプライムスに追い付くために、次元跳躍を使用した。
陽弥は次元の波を航空中、下から何か影が見えた。
「ん?」
下の方を見るが、何もなかった。その直後、下の奥の方から段々と影が見えてきた。
「何だ.......?」
段々と見えてくるその影は陽弥の方へ迫っていき、そして、次元の波を貫き、現れたのはサファイアのような蒼海の色とラピスラズリのような輝きをもった海賊船が出てきた。
「うわぁっ!?」
海賊船は次元の波の渋きを上げ、陽弥に向けて対空高出力拡散レーザービーム砲を撃ちまくる。
「何だあれは!?」
「あれは!」
「シグムディア!あのバカデカイ船の事を知っているのか!?」
「あれは......."時空賊"だ!」
「時空賊!?......何だそれ!?」
「時空の大海原を駆け巡る無法者の異次元人の海賊だ!クアンタ人もかなり苦戦していた.......」
「ふ~ん」
すると時空賊の船は陽弥を無視して、何処かへと向かっていった。
「アイツ等.......何処行くんだ!?」
「多分......オーバー・ザ・ワールドプライムスだと思う......狙いは物質と武器だ!」
「チッ!せっかくの武器を取られるわけには困るんだよっ!」
陽弥もオーバー・ザ・ワールドプライムスに追い付くために、次元跳躍を使った
その頃、巨星化した太陽から禍々しき黒い手が現れ、紅蓮の炎の中からさらに進化したアルマロスが巨星化した太陽と融合し、太陽自体がアルマロスへと変貌を遂げた。そしてアルマロスは禍々しき目を光らせた。
「己ぇぇぇぇ...........護星神.......!!この怨み.......晴らさで措くべきかぁぁぁぁ.......!!」
太陽から黒い手の他に星を手のひらにした巨大な両手、肘にした両足、尻尾、背中には無数の隕石の山が積み木のように重なっており、太陽を体としてアルマロスはずっと陽弥の名を叫び続けた。
そして時空賊の船はオーバー・ザ・ワールドプライムスの装甲を貫き、中から時空賊が出てきた。
「おうおうおうおう!!お前ら!何もんだぁ!?俺らの海に土足で入り込むとは!良い度胸してんじゃねぇかよ!!」
「何よ!先に仕掛けてきたのはアンタ達の方じゃない!この宇宙海賊が!」
サーヤは船長らしき銀髪の男性に反発していた。
「俺らはあんなちっぽけな銀河を渡るような荒くれ者じゃねぇわ!」
「何だとっ!」
両者胸ぐらを掴むと、陽弥が二人の喧嘩を見て、怒鳴った。
「お前ら!!何やってるだぁぁぁぁ~~!!!!」
《っ!!?》
「ったく、もっとまともに交渉もすることができないのか?」
「.......すみません。先生......」
「.......っで、お前ら時空賊は何が狙いなんだ?物質か?武器か?それとも?」
時空賊の船長は用件を言う。
「オリハルコン(黄銅金)だ!」
「........は?たったそれだけ?」
「あったり前だ!俺らにとってオリハルコンは希少なレアメタルだからな!後、プラチナやインジウム、パラジウム、エレメントゼロ、そして史上最大のエネルギーを持つエネルギー鉱石がある!」
「エネルギー鉱石?」
「エクサリチウム結晶って言う鉱石だ......俺らにとってあれは「あげようか......?」........何!?」
陽弥は転送呪紋で倉庫から、たんまりのエクサリウム結晶を船長の頭上に浮かせ、落とした。
「どわっ!!?」
「漂っていたから、色々回収していたんだ.........まさかこんな形で取引になるなんてな」
大量のエクサリウム結晶から船長が現れ、感心する。
「いやー、まいったまいった!まさかこんなにたくさん貰えるなんて、アンタ達何もんなんだ?」
「........遠い先の未来から来た解放軍だ.....」
「........よければ、俺らの諸点に来るか?」
「良いのか?」
「こんだけの鉱石を貰ったんだ!礼は必ず受けて返す!それが俺たち時空賊の流儀だ!」
「......案内してくれ.....後、良い忘れてたけど俺の名は陽弥だ。よろしく」
「俺のはキャプテン・ザンジーグだ!よろしくな!陽弥!」
二人は共に握手で交わし、ザンジーグに頼み案内してもらった。
「お、見えてきたぜ!あれが俺らの諸点だ」
ザンジーグの指す方向にあらゆる船やガラクタが小惑星やアステロイドが合わさった巨大な基地が見えてきた。
「あれは........海賊船か?にしては色んな戦艦を妙に合体しちゃってるじゃないか.......」
「まぁ、そう言うな友よ。あれでも立派な海賊要塞なんだぜ!」
「.........まぁ、良いや」
陽弥はそう言って、時空賊の要塞に招き入れられた。だが、この時......恐るべき存在が来るとも、陽弥本人も知るよしもなかった...........。