クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
エミリアの闇から生まれた暗黒生命体"イザベル"は蕀の細剣を取り出し、シン達に突き付ける。
「さぁ、楽しい楽しい処刑のお時間ですわ!」
イザベルは細剣を突き付け、シン達に襲い掛かった直後、突然イザベルが動きを止めた。
「と言いたいところですが、今は止めておきます。」
「......っ!?何故だ!?」
「貴方方に報告しようとね~、.........陽弥・ギデオンはまだ生きている」
《え!?》
イザベルの放った言葉に、シン達は驚く。
「本当か!?」
「えぇ、だけどね~......あの青年、今も酷い状態なのよ、アルマロスとの戦いで四肢や五感を失っちゃたのよ」
「何だって!?」
するとイザベルの話にヒルダが割り込んできた。
「おい!アンタ......陽弥が四肢と五感を失ったってどういうことなんだよ!?それと何だよそのアルマロスって!?」
「良いでしょう♪」
イザベルはそう言うと、体の中からエミリアを解放し、起こす。
「ほら、起きなさい......」
エミリアは目を覚まし、イザベルは微笑みで陽弥の安否を報告する。
「大丈夫よ、アンタの未来の旦那様は生きているよ」
「本当にですか......!?」
「本当よ.......♪」
するとエミリアの目からみるみる内に涙が溢れ、その場で泣き崩れた。
「イザベルと言ってたか.....教えてくれ....陽弥に何があったのか、そして陽弥も言っていたアルマロスとは一体?」
「これで見せてあげる」
するとイザベルは背中から光の触手が出てきて、シン達の額に触れた。その直後、シン達の頭の中、映像が浮かび上がる。
《っ!?》
「何だこれは?」
皆が慌てる中、イザベルが説明する。
「陽弥が見てきた記憶を映像で表してるの、彼はクトゥルフとの戦いの最中、エスメラルダが別次元にある過去の地球"アナザーアース"へ飛ばした。彼はその時に強いショックを受け、記憶喪失になっていた。しかし、ブラムが彼の記憶を呼び覚まし、彼のDNAで遺伝子改造された26人の子供達を引き連れて、エッジ・マーベリックが起こした次元反応炉の爆発を免れ、アナザーアースは消滅しました。」
その映像に映っている陽弥やエッジ達の姿を見て、クロウは呟く。
「陽弥は......エッジ達と会ったんだ.......」
「その後、彼はエッジと交流し、惑星ロークに着陸し、物資を集めていましたが、ロークで流行っていた石化病が26人の子供達に発症した。治療は済んだものの、今度は魔王崇拝者の狂信者タミエルの撃退に成功し、魔王復活を阻止しました。」
惑星ロークの出来事に、シンは驚く。
「陽弥........俺がロークに飛ばされた日のその前にそんなことが.......」
「それから、彼とブラムは26人の子供達を習練、教練し、彼らを26人の使徒として、惑星セレスに向かいグリゴリによって以上な進化を遂げた種族"コレクター"と交戦........」
その映像の中に、プロセアンや小さな妖精がコレクターと戦っている映像を見て、ジャヴィックやソフィアが驚く。
「あれは!?我等の同胞であるプロセアン!?」
「あっちは妖精!?」
「コレクターに勝利した彼らはプロセアン、時空賊、妖精族、星機兵、アヌビス人、異次元の民、暗黒龍達を率いた種族大銀河連邦『ヴァルキュリアス』を樹立し、陽弥・ギデオンはヴァルキュリアスの総統に就任した。」
「陽弥様が........王に就いた......!?」
「"種族大銀河連邦"『ヴァルキュリアス』...........なんて夥しい勢力だ.........一体何千万人いるんだ?」
「ヴァルキュリアスの民の人口は約81億1990万人を達しておりますからね♪」
ラルフ達はその人口数に驚愕した。
「81億!!?」
「そして彼らはクトゥルフが惑星ホライゾンへ再び進行してきた時にグランドスフィア共々コールドスリープへ移行しました。しかし、1000年後、総統 陽弥・ギデオンはコールドスリープから目覚め、三獣王と共にアルマロスの討伐へ行きました。」
時間の狭間を通り抜けたその矢先に、禍々しい巨体を持ったアルマロスが大咆哮を上げた。
「あれが.......アルマロス!?」
「デカッ!!?」
「何メートルあるんだよ.......あの化物は?」
「約1.109.304.000㎞だよ♪」
《何っ!!!???》
そこから陽弥と三獣王とのアルマロス戦へとなり、激しい戦いになった。
「銀河の命運を駆けて、激しい戦いになっていきました。」
「陽弥は.......三獣王と共にこの世とは思えないあんな糞デカすぎる化物を相手したのかよ.........!?」
「激戦の最中、三獣王達は石化されてしまい、陽弥は愛馬をユニゴルディアンを呼び、シグムディアと融合しシンセシスへとなりました。」
陽弥の体表面から緑に光る電子回路が浮かび上がり、シグムディアはユニゴルディアンと融合し、アルマロスを倒す。シンは陽弥の姿にとてつもない圧迫を感じた。
「あれがシンセシス........」
「シンセシスになった彼は勢い良くアルマロスを圧倒しました。」
「っ!」
シンセシスとなった陽弥はアルマロスと互角な戦いになり、巨体な足で陽弥、シグムディアを踏み潰した。そしてアルマロスの足から光が溢れ、波動が放たれた。アルマロスの足は砕け、現れたのは全身血だらけの姿になった陽弥であった。その姿に目を背けるものや、食べたものを吐くものが続出するが出ていたが、シン達は冷静な表情で見ていた。
「陽弥.......」
「陽弥様.......」
「パパ......」
「しかし、アルマロスは消滅する直前に、一部を残したのです。」
「それが.......クトゥルフ率いる邪神軍団国家"ネオ・グリゴリア大銀河帝国"って訳か........」
「その通りです。そして陽弥はシンセシスの全てを解放し、次元爆発でクトゥルフを封印したのです。ですがその爆発によって彼は致命傷を負い、ユニゴルディアンと三獣王石化したままの状態になっております。」
「.......それが......護星神タイタニス........馬鹿孫"陽弥・ギデオン"の誕生だったのか........俺が知った伝説は今見た真実と違う........。これが陽弥の運命だったのか........」
「.......陽弥、陽弥はどうなった!?」
「心配はない。今、陽弥はこのホライゾンの何処かにいる。石化したままの三獣王とユニゴルディアンを呼び覚ませ。」
「どうやるんだ!?」
「アンタだよ。エミリア......」
「私!?ですか!?」
「ああ、そうだ.......もう一人のシンセシスに覚醒したアンタなら三獣王とユニゴルディアン.........グランドスフィアを再起動する事ができる.......そこに陽弥のダチである副総統ブラム・ギデオンと時空賊の船長で突撃総大将ザンジーク、プロセアン総司令官ウェルビス、星輝兵の参謀総長 ブリンガー、アヌビス人の大佐であるモルド、リーフマンの女王リリーとダークリーフマンの女王ヴィオラ、異次元の民の指揮官ザーン・グリム、宇宙魔女の大魔女ウルカが眠っている。彼らを起こしなさい。まぁ、起こしたら襲い掛かってくるかも知れませんが........陽弥・ギデオンの仲間や御親族と報告すれば、仲間になりますから」
「分かった......」
「念のために、この惑星にヴァルキュリアスのデータポッドが昔から贈られているから、一つでもデータを解読か起動したらグランドスフィアは再起動しますわ」
「ありがとう.......イザベル.......感謝する。」
「当然ですわ、グランドスフィアには愛しのダーリン(ブラム)がいるのですから♪それと.......」
イザベルはルーを睨んだ。
「いい加減、正体を現したらどうです?ルー.........嫌、次元警察さん♪」
「何?」
「ハァ、仕方ない。隠すつもりはなかったんだ.......俺の本名ルーカス ルーカス・ケラン........200年後の未来から俺の世界を破壊したアルマロスを追って来た次元警察だ。」
ルーはオムニツールで自分の手帳を見せた。
「お前.......次元警察だったんだ.......通りで時空神龍や見たことのないセイクリッドメイル"ジークフリード"を使えるって訳か.........」
「すいません........」
「.........まぁ、良い。」
「とにかく、お兄ちゃんが無事だから安心したけど、」
「問題は一つ........『陽弥は今、何処にいるのか?』だ.......」
「さっきも言うように、答えられるのは種族大銀河連邦『ヴァルキュリアス』........ソイツ等なら陽弥のいるところを知っている......!」
「けど、そのデータが見つからなければ探せないのでは?」
「確かに、今のテクノロジーじゃ見付からないと思う。どうすれば.......」
「それなら、私の双頭神龍の土の力で地脈やビーコンを見つければ良いと思うぜ」
「本当か!?なら、やって来れアレクトラ.......!」
「はいは~い。行くよルチル」
「うん」
アレクトラとルチルは並び、互いのガントレットを翳し、唱えた。
「「龍装光!!」」
一つの体へと変身したアレクトラとルチルは地面に手を差し伸べ、唱えた。
「「グランロケーション!」」
すると手から波動が放った。
「「感じる........聴こえる.........北北西 2時の方角 10度からビーコンが鳴っている.......」」
「北北西と言ったら、エルシュリア王国付近じゃないか?」
「確かに......もしかしたらその付近にヴァルキュリアスのビーコンとデータが入っているポッドがあるかもしれない.......」
シン達は急いでエルシュリア王国へ向かった。
エルシュリア王国の廃墟に着いたシン達は辺りを汲まなく探した。
「見つかった?」
「ダメです.......どの付近を探したり、穴を掘っても見つからない.....」
「アレクトラ......あんた間違えたじゃないの?」
「んなこと言われても.....」
「もう!」
ソフィアとアレクトラが喧嘩するなか、ルナが落ち込んでいるエミリアに声をかける。
「エミリアさん?」
「........」
「........大丈夫、お兄ちゃんは生きている。お兄ちゃんがそう簡単に死ぬような人じゃないから......それにマナちゃんがここにいるから、それが証拠にもなるよ♪」
「ルナ様.......」
「それと、エミリアさんがお兄ちゃんのお嫁さんになるから私の事は普通にルナって呼び捨てしても良いのよ♪だってエミリアさんの義妹になるから♪」
「お嫁さんだなんて!........そんな....!」
エミリアの顔が赤くなり、ルナは笑顔で返すと、タスクがシンに言う。
「駄目だ.....!見つからない.......」
「でも、確かに地脈はこの付近を現してんだ.......普通に間違えるのか?」
「だったら何で見つからないんだよ!?」
ソフィアとアレクトラがまた喧嘩するとシンが割り込み、怒鳴った。
「止めろ!お前たち!ここで喧嘩しても意味がない!」
「「..........」」
二人が黙り込むなか、エミリアの左目が桃色に輝く。
「........エミリアさん?」
「.........」
エミリアの頭の中、黒い空間から何かのシグナル音が鳴り響く。するとエミリアの下から光が現れ、意識が戻った。
「っ!?」
「エミリアさん.....どうしたんですか?」
「..........ある」
「え?」
「.......ここにある」
「何がですか?」
「..........城の真下........今、私が踏んでいる地面の真下に........ビーコンが鳴っている......」
「え?!」
「本当か!?」
「はい!」
「掘るぞ!」
シン達は急いでブルドーザーやショベルカー、プラズマドリルを使って掘っていると、
『ガンッ!!』
プラズマドリルから奇妙な金属音が鳴った。
「..........!」
その音に驚き掘ってみると、中からシグナル音が鳴っており、ヴァルキュリアスの国章が付いたポッドが見付かった。
「あった!!あったよ!来て!」
それを見つけたのはエルシュリア王国の子供であり、シン達はポッドの所行った。
「多分、知らない内にここにエルシュリア王国が建ったんだよ.......」
「ビーコンが鳴っているからまだエネルギーが僅かに残っている.......」
シン達はポッドを取りだし、基地へ運び、ポッドにこびりついていた泥を洗い流し、研究していた。
「このポッド.......プロセアンのスリープポッドを使っている。多分このポッドなら私にも開けられる........」
ジャヴィックはそう言うと、ポッドのキーボードを打ち始めた。
「我々の原語とプロセアン、サラリアン、アサリィ、クローガンの文語を組み合わせてデジタル式にしている文語だ........興味深い、これがヴァルキュリアスの文字か........。(分かりやすく申しますと流星のロックマン2に出てくる文明『ムー』の文字とインド文字とウガリット文字、古代イタリア文字を組み合わせているような感じです。)」
「勉強好きのルナなら興味出来るかもな♪それにこの原語と文を作ったのは陽弥だな......」
「確かに、お兄ちゃんが作った文は興味がある.....」
シンとルナは感心していると、ジャヴィックが言う。
「おっと、これは?」
ジャヴィックが見つけたのはボイス認証システムであった。
「何かの.......ID?しかもそのコードを言えば分かる.......」
「もしかして、これが起動認証!?」
「あり得る......!アイツめ.......敵に覚られないようIDを掛けたのか......」
「試しにやってみよう。」
「じゃあ"ヴァルキュリアス"」
エルシャの問いにジャヴィックが答える。
「"ヴァルキュリアス"......」
しかし、ポッドは起動しなかった。
「あら?」
「違うなぁ......」
「それじゃあ"家族"は?」
今度はハンクの問いにジャヴィックは答えた。
「"家族".......」
しかし、何も起きなかった。
「.......何も起きないなぁ......」
するとクロウがあることを言う。
「ヴァルキュリアス.........戦乙女...」
「え?」
「ヴァルキュリアスって戦乙女を意味してるよね?」
「........確かに....」
「もしかして、戦乙女にヒントが!?」
シン達は深く考え込んだ。
「ヴァルキュリアスが戦乙女を意味しているから、革命........勝敗.......死を呼ぶ........う~ん。他には.......??」
ジャヴィックは混乱していると、エミリアがある言葉を言う。
「もしかしたら陽弥様なら"解放"って言いますわ......」
皆は"ハッ!"し、納得した。
「そうか!アイツの事だ......争いを好まなくっていると思う!」
「何で!?」
「あのメッセージを見る限り、何か考えていたのかもしれん.......」
「とにかくやってみよう.......ダメでもやってみなくてはわからない..........システムログイン ID"解放"........」
ジャヴィックはIDを答えたが何も起きなかった......
「やっぱり駄目か.........」
するとポッドの割れ目から光が漏れた直後、ポッドが大きな音を発て、開いた。
「うわぁっ!」
「開いた!」
「IDが"解放"........アイツ....」
ポッドから様々な情報がオーロラになって浮かび上がる。
その頃、暗黒宙域にてアヴァロンとケートスが補給をしていると、アポカリプスがアラームに気づく。
「この反応は?」
「どうした?アポカリプス......」
「ホライゾンから未知のビーコンが標示されているのです........」
アポカリプスがホライゾンから発しているビーコンと国章を表示させると、クトゥルフは驚く。
「これは.......!」
「知っているのですか?」
「........"ヴァルキュリアス".......!」
「え?」
「アポカリプス......全軍に告げろ........ホライゾンとビーコンを破壊せよ!奴等がホライゾンに来る前に!今すぐだ!それと秘密兵器もだ!」
ケートス格納庫から新型のデストロイア数機の目が光だした。
そしてホライゾンでは、起動したヴァルキュリアスのポッドが起動したことに皆は慌てていた。
「........起動したの?」
ソフィアが問うと、ポッドが喋りだした。
「"リブート反応あり、耐熱、耐水、欠陥はなし、起動音声を開始します"................貴方方ですね?再起動させてのは?」
「喋ったぞ!しかも我々の原語を!」
「原始的原語を確認し、今こうやって会話しているのです。」
「お.....俺らが原始的!?」
「我々ヴァルキュリアスは総統 陽弥・ギデオンの命により、存在しております。現在総統 陽弥・ギデオンはこのホライゾンのコアで眠っており、まだ復元されておりません。さらに私を再起動したことにより、グランドスフィアは再起動し、コールドスリープ状態であった民や兵達は目覚めました。現在グランドスフィアは真っ直ぐホライゾンへ来ております。」
「間近よ.......」
「待て、その前にお前の名を聞きたい」
「私の名はコードネーム"ウルズ"種族大銀河連邦国家グランドスフィアのメインコンピュータであり、サブコンピュータである"アイリス"を管理しています。」
惑星エリシアにあるアイリスのマザーブレインと言うことに、アリスは驚いた。
「何だって!?」
「私は宵闇の男神アプスと曙光の女神ニケによって生み出された存在。また、アプスとニケは初代ギデオンの総大将であります。総統 陽弥様はアプスと対面し、我々を最終兵器とし、扱われています。奴等に備えて........」
その直後、基地内から警報が鳴り響く。
「何だ?!」
「奴等が私のビーコンに気付きました。恐らくグランドスフィアをここへ来させないように私を破壊しようとしているのでしょう.......急いで準備をしてください。」
「どうする!?」
「.........ちょっと待て!良い考えがある........グランドスフィアが来る前に.......我々だけで出来る限り奴等の戦力を減らそう!.......」
「え?」
「時間稼ぎしながら、嵌めてやるんだよ!......陽弥のシグムディアと俺たちのパンドラメイルとギャラリック・リングを使って、ユグドラシルとグランドスフィアでアヴァロンとケートスを袋のネズミにするんだ!.......ウルズ、グランドスフィアには何か特殊なビームはないのか?」
「スーパートラクタービームがあります。デブリや鉱石、隕石、金属に態様されており、アヴァロンとケートスをグランドスフィア内に入れることができます。」
「それだ!それを使ってアヴァロンとケートスを閉じ込めてくれ!お前らの技術ならアポカリプスのブレインジャックを妨害できるだろ!?」
「可能性は曖昧ですが、やってみましょう。我々の技術によって総統 陽弥様とトレーネル様、エミリー様、シェリア様によって造られた兵器"サウンドボイサー"を使えば、アポカリプスによって操られているアジマス人をブレインジャックから解放し、解放したと同時にアヴァロンの指揮権を私にしましょう。アポカリプスを代用の体の中へ閉じ込めます。」
「やって来れ!」
「分かりました......」
「それから、陽弥が何処に居るか教えてくれ.......奴等に勝てる方法は.........グリゴリアキラーである馬鹿息子が必要なんだ......!」
「雪山の.......頂上に..........彼は眠っています。」
「雪山........ヴァルヴァトール帝国にあるあのデカイ雪山か!」
「そうです。エミリア姫殿下とマナ様を連れていきなさい.........彼を復活させれるのは姫殿下の愛が必要なのです。」
「分かっ