クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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第65話:時空大戦 中編

 

アヴァロンの外壁を貫いたインフィニットプライムスはそのまま突撃していく。それに続き、陽弥達もアヴァロン内を突き進んでいた。

 

「ヴィクトルー!内部に生体反応を確認してくれ!!」

 

陽弥はヴィクトルーに生体反応を確認させると、ヴィクトルが報告してきた。

 

「マスター、下層と中層から生体反応を確認しました!」

 

「下層と中層?......上層は?」

 

「不明です。」

 

「なら、直接確認するしかないか!!」

 

「インフィニットプライムス!ウェルビス達に通達してくれ!これよりヴァルキュリアス艦隊はネオ・ミスルギ市民を避難!そして移民艦隊をホライゾンにメトロに滞在中の各ユグドラシルなへ移送すると!!」

 

「了解しました。」

 

インフィニットプライムスは陽弥の命令を聞き入れると、ヴィクトルーが報告してきた。

 

「マスター!そろそろ突き破ります!」

 

インフィニットプライムスがアヴァロンの内壁を突き破り、下層、中層まで突き破った。下層スラムや中層大都市に暮らすミスルギ民間人が慌てる。

 

「良し!インフィニットプライムス!分離して、オメガプライムスを警護してくれ!それと民間人をアヴァロンから脱出させる!」

 

《yes!we fuhrer!!》

 

インフィニットプライムスが分離し始め、オメガプライムス、マーズプライムス、ネプチューンプライムス、ジュピタープライムス、サターンプライムス、ウラヌスプライムス、プルートゥプライムスのハッチが開き、中から移民艦や救助船が発進された。

 

「お兄ちゃん!」

 

「っ!?」

 

ルナの指す方向に複数のファントム艦が現れた。

 

「ファントム艦隊!」

 

「マーズプライムス!支援頼む!!」

 

「了解!」

 

「ウラヌスプライムスも!」

 

「了解!」

 

マーズプライムスとウラヌスプライムスやカタパルトから無人戦闘機が発進され、迎撃を開始した。

 

「ヴィクトルー!シグムディアのリミッターを解除してくれ!」

 

「しかし!」

 

「このアヴァロンを奪取するためだ!脳が焼け焦げても俺は再生できる!やって来れ!」

 

「.......どうなっても知りませんから!!」

 

陽弥はシグムディアのコンソールの横にあるレバーを引いた。するとシグムディアの目が緑から赤へと変色し、マスクが開き、中の裂けた口が牙を剥き出し、卯なり声を上げた。

 

「キシャァァァァァァァァッ!!!!」

 

そしてシグムディアは出力を上げ、ファントム艦隊に襲い掛かった。巨大な腕の装甲が開き、サブアームが展開され、腰部のエクセリオンライフルを持ち、二丁ライフル及び、エクセリオンライフル、肩部のカルネージランチャーを乱射した。するとシグムディアが戦っている最中、上層へと繋がる門が開き、中から複数の影が卯なり声を上げた。

 

「!?」

 

それを察知したリョウマが開いた門に気付く。

 

「陽弥殿!あれを!!」

 

「っ!!?」

 

門から現れた影の正体は吸血種"リーパーズ"で、濁流のように押し寄せてくる。

 

「リーパーズ!?」

 

「しかも上層から!?......まさか!!」

 

「上層の貴族全員!!?」

 

「.......リーパーズにされたってのかよ!?」

 

「遅かったか!!」

 

「.......考えても仕方がない!奴等が出てきているあの穴へ集中攻撃だ!!」

 

全プライムスの主砲や兵士がリーパーズが出てきている門へ一斉集中攻撃を開始した。しかし、その数に溢れ満ちており、集中攻撃をしても押さえきれなかった。

 

「撃っても!撃っても!出てくる!!」

 

「チッ!ならば!!」

 

陽弥はシグムディアを駆逐形態へ変形させ、門へ突撃していく。

 

「陽弥!どうするつもりだ!!?」

 

「ガーター展開!」

 

シグムディアの左右の腕に装備された防御兵器を展開した。

 

「フォトンリング!展開!」

 

さらにシグムディアの頭部の装飾の宝石が光、シグムディアを囲むようなビームリングが上下左右360度回転した。

 

「ザーン・グリブナグ!数百機の無人戦闘機を頼む!!」

 

「総統!?」

 

「良い考えがある!!」

 

陽弥はそう言い、ザーン・グリブナグは陽弥の言葉に従い、数百機の無人戦闘機を護衛として向かわせた。

 

「アイツ!何をするつもりだ!?」

 

シンが陽弥の行動を考えていると、陽弥は無人戦闘機と陣形を組み、シグムディアを守るように無人戦闘機はシールドを展開して、シグムディアを取り囲み、攻撃してくるリーパーズの群れを無人戦闘機の攻撃を使い、潜り抜けていく。

 

「そうか!陽弥の奴!釘になっているんだ!!」

 

「え!?」

 

サムは陽弥の行動を皆に説明する。

 

「装備している防御兵器と無人戦闘機のシールドを使って、釘を打ち込むようにしているんだ!」

 

「ガーディアンビットも頼む!!」

 

陽弥の元にガーディアンビットが飛来し、無人戦闘機と共に陽弥を守り、ライフルを乱射する。するとそこにエッジのカルナスとクロウのΝーアキュラ、イプシロンとミューが駆け付けてきた。

 

「陽弥!援護する!!」

 

「エッジ!クロウさん!ミュー!イプシロン!」

 

エッジやクロウ、イプシロンとミューの攻撃がリーパーズを焼き付くしていくと、無人戦闘機とガーディアンビットが螺旋状に回転し始め、ドリルのようにリーパーズの群れを突き通していく。

 

「行けぇっ!!陽弥ぁぁぁぁっ!!」

 

「ハァァァァァァァァァッ!!!」

 

飛翔から駆逐形態へと変わったシグムディアが二刀流で目の前の敵を突き刺していった。そして、上層の壁を破壊した。

 

「見えました!アポカリプスです!!」

 

上層の広間にアホカリプスが待っていた。

 

「来たな......銀河の守護者が......少し早ければ間に合っただろうな」

 

「何ッ!?」

 

「あの姫殿下の力はアルマロス様の物になった。もう手は付けれんぞ!」

 

アホカリプスの言葉に陽弥は怒鳴った。

 

「クッ!!バカがっ!!」

 

陽弥は七星剣とグラムでアホカリプスに斬りかかったが、アホカリプスのマイクロボットが防壁を作り出し、防御した。

 

「無駄だ!私を倒せる者など........この世にいない!」

 

「チッ!」

 

陽弥は体制を整えると、クロウがビームセイバーを持って、陽弥の前に出た。

 

「陽弥.....ここは、俺とエッジ達で任せてくれないか?」

 

「え!?」

 

「心配するな.....お前のゲームを使って戦う......お前はその隙に偽りの地球へ突入してくれ.....」

 

「無茶だ!?」

 

「良いから!.......」

 

エッジもアルカナソードを抜刀し、さらにレイミ、リムル、バッカス、メリクル、ミュリア、サラ、エイルマットイプシロン、ミューも自分達の武器を取り出し、アホカリプスに立ち向かう。

 

「.......陽弥、背中は任せろ......」

 

「..........皆、頼む!」

 

陽弥はポーチからゲームのカセットをクロウに渡し、シグムディアに戻る。

 

「行かせるか!」

 

アホカリプスが陽弥を追撃しようとマイクロボット~放ったが、龍装光したクロウが陽弥を助ける。

 

「お前の相手は俺達だ!アポカリプス!」

 

「クロウ・F・アルメディオォォォォッ!!エッジ・マーベリックゥゥゥゥゥッ!!」

 

「この戦い!今度こそ私が勝たせてもらうぞ!!」

 

クロウが陽弥のゲームを起動すると、ステージが変わり、廃墟が並ぶ市街地になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーパーズを殲滅し終えたルナ達は陽弥の帰還を待っていた。すると門からシグムディアが飛んできた。

 

「お兄ちゃん!クロウさん達は!?」

 

「クロウさんがアポカリプスを殺るって、それでクロウさんとエッジ達やイプシロン、ミューがアポカリプスと戦っている隙に偽りの地球へ突入してくれって.......」

 

「分かったわ!」

 

陽弥達は急いで避難民をオメガプライムスに乗せ、アヴァロンから脱出し、偽りの地球へと向かっていった。

 

「ヴォルス爆撃艦隊!発進せよ!」

 

「バタリアン駆逐艦隊!発進!」

 

「ヴォーチャー遊撃隊!出撃!」

 

地上部隊率いる艦隊が次々と発進し、偽りの地球へ大気圏突入していく。

 

「全艦隊!大気圏突入用意!!」

 

「全機!クアンタムリング展開!」

 

全機のコックピット先端からクアンタのビームフィールドが展開された。

 

「偽り地球から膨大な熱エネルギーを確認!!」

 

「拡散ビームフェンス砲が来るぞ!」

 

「堪えろ!」

 

「そっちもな!」

 

そして地上から無数の拡散レーザーが放たれ、ビームフィールドを纏った数機がフェンスの威力に耐えれず、撃墜されていく。

 

「第一番隊が全滅!第二、第三隊4分の1が撃墜されました!」

 

残った部隊が大気圏突入し終えると、ビームフィールドの展開を止め、偽りの地球へ突撃していく。

 

「四番隊は俺と来い!」

 

《了解!》

 

四番隊のセイクリッドメイルやパラメイルが陽弥に付いていくと、前方からカルディアノン戦闘機を似せて造り上げたファントムが現れた。

 

「ファントム!」

 

「テスタ!ミラーナ!オルト!出番だ!」

 

テスタが乗っているターボレックスがギガントガトリングを乱射し、ミラーナが乗るプテライザーが戦闘機を翻弄し、オルトが陽弥を守る。

 

「道を開けろぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

陽弥がハイパーノバビームライフルのバレットをディスラプターに切り替え、戦闘機のシールドを打ち砕いていく。

 

「絶対零度!」

 

「雷龍破!!」

 

ルナとリョウマの合体技が炸裂し、絶対零度で凍りついた戦闘機にリョウマの雷が感電し、爆発する。

 

「前方にファントムに浸食されたギガンテスを数隻確認!」

 

前方から、赤黒い植樹で埋め尽くされたギガンテスの慣れはてがゆっくりと迫ってきた。

 

「デカイが相手だと..........味方にも不利があるなぁ......」

 

「なら!コイツらの出番だ!」

 

ウィルが叫ぶと、後方からペトルサイト粒子砲を持ったモウラー数隻が現れた。

 

「モウラー!?」

 

「一発噛ましてやれぇぇっ!」

 

モウラーの砲口からペトルサイトが放たれ、ギガンテスを破壊していく。

 

「ヘルガストの底力を見せてやれ!」

 

ヘルガスト軍が一斉に前進し、ギガンテスを撃破していく。

 

「爆撃艦隊!レッドダストを投下!」

 

ヴォルス爆撃艦から複数の核爆弾が投下され、ギガンテスが無数に出てくる巣へ直撃した。

 

「全艦隊衝撃に備えろ!!」

 

陽弥達はビームフィールドを展開し、核の爆風を防いだ。辺りが灰になり、ミスルギ皇国の廃墟は跡形もなく、塵へとなっており、その光景に陽弥達は驚く。

 

「スゲェ.....!」

 

「流石、レッドダスト........核の4.3倍の威力を持つ禁断の兵器だ」

 

「ほら!早くバロックダークに向かうぞ!」

 

アレクトラが先頭に立ち、陽弥も後へ続く。

 

 

 

 

着いた場所は赤黒いビームの柱で偽りの地球とバロックダークを行き来するテレポーターにいた。

 

「バロックダークと偽りの地球に繋がっているこの赤黒い大柱.........まるで星と星を繋ぐ大橋だな......」

 

「周延からファントムソルジャー及び、ダークソルジャーを確認!」

 

ヴィクトルーが報告すると、地面から黒い粒子が溢れ、形を整え、黒い兵隊を作り出した。

 

「ここからは白兵戦て言うことか......迂闊に生身で相手したら、間違いなく終わりだ......」

 

ラルフは呟くと、何かを決意するかのように、プロトヒステリカの腕部ビームソードを展開した。

 

「陽弥.....ここは俺達に任せてくれないか?」

 

「ラルフ?」

 

「俺達護星神なら、大幅に時間を稼げれる......陽弥達はその間にバロックダークにいって、エミリアを助けに行くんだ.......」

 

ラルフの目を見た陽弥はラルフの肩に触れ、言う。

 

「........死ぬなよ」

 

「分かってる.....」

 

「爺....」

 

「ん?」

 

「......皆を頼む....」

 

「........言われなくとも、わかっている」

 

サムもビームソードとアナイアレイタービームライフルを取り出し、叫んだ。

 

「陽弥!行けぇっ!!」

 

サムの言葉に陽弥達はビームの柱に入り、バロックダークへ向かった。そして柱へ通さないように、護星神達とシンを含むアンジュ達が武器を構えた。

 

「おっと!行かせるかっ!!」

 

バルトがギガントアックスでダークソルジャーとファントムソルジャーを凪ぎ払う。

 

「さぁ!掛かってこい!奈落に堕ちた亡者がぁ!!」

 

気合いを入れたシンがディメンジョン・ヴァルキュリアを乱射する。

 

 

 

 

柱に入った陽弥達はバロックダークに到着した。

 

「ここが.......バロックダーク.......」

 

バロックダークの大地に足を踏み入れた陽弥達は目の前の光景に緊張していた。闇で空は黒く、毒の沼があり、地面には無数の白骨死体が散らばっていた。その光景を見ていたソフィアが呟く。

 

「何だろう.......暗く怖い場所なのに.......綺麗.....」

 

陽弥は拳を握り締め、その様子をルナが見ていた。

 

「お兄ちゃん....」

 

陽弥は目の前にある大きな巨大な穴を見る。奥を見ると、機体も通れる階段が下まで、続いていた。

 

「.........この下に........エミリアが.......」

 

「皆!行くぞ!」

 

《応!》

 

皆は一斉に、階段を下りていった。

 

数十分後、陽弥達はまだ階段を下りていた。

 

「うわぁ~!どんだけ続くの!?この階段は!?」

 

「分からない.......でも言えることが一つ........バロックダークを覆っているあの黒いあれは.....海だ......そうなっていると言うことはバロックダークは塔のような形状で黒い海で全体を囲み、天体に見せかけているんだ。だいたい今俺らがいる場所は中心部で例えると........半径の4分の1位かな?」

 

陽弥の計算を耳に聞き入れたソフィアが唖然する。

 

「半径の......4分の......1.....だと!?」

 

するとイライラしていたアレクトラがとうとう、

 

「もう嫌!何ならこれで!」

 

クアンタの兵器"ノバビームライフル"で階段を撃ち始める。そしてアレクトラはビームで大穴を空けながら突き進んでいき、陽弥達もアレクトラに付いていく。

 

「これなら!早く着く!」

 

「マスター!まもなく、中心部に着きます!」

 

階段を突き落とすと、目の前に紫に発光する神殿が聳え立っていた。

 

「ここがバロックダークの中心部.......」

 

「........綺麗」

 

「陽弥......中心部にあるあの紫に発光する宮殿からグリゴリの反応が放出されている.......」

 

エスメラルダが報告すると、陽弥は皆に命令した。

 

「全機........突撃するぞ!」

 

《龍装光!!》

 

皆は龍装光を使い、立ち塞がるダークソルジャーとファントムソルジャーと蹴散らしていく。するとルナが前方から来るソルジャーに驚く。

 

「お兄ちゃん!」

 

陽弥が目にした光景は壁や地中からソルジャーやリーパーズが這い出てきており、その数はなんと四億以上になっていった。

 

「っ!!?」

 

その光景に陽弥はヴィクトルーに命令する。

 

「ヴィクトルー起動!!自立モードで援護してくれ!!」

 

「お任せください!!」

 

フォーミュが変形し、身長4メートルもあるプロセアン型のスマートなロボットが現れ、腕部のビームマシンガン、パルスライフルを展開し、四億以上の敵をロックする。そしてヴィクトルーは四億以上のソルジャーを含めてリーパーズに向けてパルスライフルとビームマシンガンを乱射した。

 

「早く!急いでください!」

 

ヴィクトルはさらにサブアームを展開し、カルネージランチャーを乱射する。陽弥達はヴィクトルーが戦っている隙に、宮殿はと向かっていく。

 

「ヴィクトルー!」

 

陽弥は敵に囲まれたヴィクトルーを見ると、ヴィクトルーが最後の通信をしてきた。

 

「マスター...........陽弥....さん......必ず姫様を.......」

 

次々とヴィクトルーに襲い掛かるソルジャーとリーパーズ陽弥は今まて支援してきたAIの名を叫ぶ。

 

「ヴィクトルーッ!!!」

 

そしてヴィクトルーの武器が弾切れになり、ボロボロになっていき、爆発した。ヴィクトルーが殺られた陽弥は拳を胸に当て、決意する。

 

「..........スマン.....お前の死、無駄にはしない!!」

 

陽弥はそう言うと、シグムディアの各パックを展開し、ミサイルを一斉に発射した。ミサイルで塵へとなっていくソルジャーとリーパーズ、陽弥達は道を切り開きながら宮殿へ突き進んでいくと、ルーが巨大なファントムガーディアンに気付く。

 

「っ!!陽弥!」

 

「!?」

 

するとファントムガーディアンの口から、強力なハイメガ粒子砲を放ち、陽弥達に直撃した。

 

《うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!》

 

陽弥達は何とか体制を立て直すが、ソルジャーとリーパーズ、ファントムガーディアンが追撃してくる。

 

「チッ!倒しても!倒しても!増える!陽弥!ルナ!あたしらを置いてさっさとエミリアの所へ行け!」

 

「だけどアレクトラ!いくら何でもソフィアとリョウマだけだと勝てないぞ!」

 

「心配するな!私を誰だと思っている?」

 

アレクトラはそう言うと、アナイアレイタービームライフルのロケットランチャーを放ち、ファントムガーディアンを駆逐しながら、言う。

 

「私は!次期ヘルガスト帝国の女帝!アレクトラ・ヴィサリだ!ヘルガストの誇りを汚すわけには行かないんだよ!」

 

「そうよ!あんた達は私達の導師!ここでくたばる訳には行かないのよ!」

 

「拙者も同じである!導師は.....必ず民を導かなければならない......だから拙者も!全力で貴殿を守る!」

 

ソフィアとリョウマが高出力エネルギーブレードを抜刀したラツィーエルと高出力粒子刃を放出した腕部固定武装剣"天雷"を展開し、ファントムソルジャーとリーパーズを切り払っていく。

 

「そう言ってるんです!陽弥!ルナ!......使命を全うしてくれ!!」

 

ルーもフラップとビットを展開し、遠隔操作で三人を援護する。

 

「.......行くぞ、ルナ.....走れ!!」

 

「えぇ!!」

 

陽弥とルナ、エスメラルダ、マナは宮殿の中に入った。宮殿内は迷宮になっていたが、迷うことなく突き進み、ようやくグリゴリを感じる塔へ辿り着いた。陽弥達は一気に塔の階段をシグムディアで掛け上がる。すると星の中心部なのに、風が吹く。

 

「っ!!?」

 

吹き荒れる中、何処からか、美しい女性の歌声が聞こえてきた。

 

「「........っ!?」」

 

マナを除いて三人は歌声が聴こえていることに気付くと、塔の最上部へ目をやる。

 

「歌?........エミリア?」

 

陽弥はそう言うと、ルナと共に一気に掛け上がる。

 

(エミリア!)

 

彼は必死に彼女の事を思った。

 

(エミリア!!)

 

彼は彼女を愛し、守ることを胸に......

 

(エミリアァァ!!)

 

最上部に近づくと、そこにエミリアの姿がぼんやりと見えていた。

 

「エミリア!」

 

「エミリアさん!」

 

「エミリア!」

 

「ママ!」

 

最上部に辿り着いた陽弥達はエミリアの名を呼んだ。彼女は時の歌を歌いながら、舞い踊りていると、段々と姿が一変し、現実の姿が見えて気だした。

 

「ッ!!!」

 

「そんな........!」

 

「クッ........」

 

その姿に三人は目を反らした。そしてエミリアが歌を歌うのを止め、ゆっくりとこちらを向き、彼の名を言う。

 

 

          「陽弥様......」

 

そして眩い光がエミリアを射し込み、現実の姿へと変貌した。その姿は白と黒の色に別れており、剣と槍、16個の魔法石が目になっており、エミリアの顔だけが、女神の胸に侵食していた。女神は赤と白の色を持つ8枚の翼を広げ、後ろの光輪を展開した。胸に侵食されて、眠りについているエミリアの姿に陽弥達は心を

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