クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
ウラノスに乗った陽弥とルナとエミリアは食道にいた。
するとエミリアがある茶色く泥々の液体が掛かったライスを見てルナに質問してきた。
「これは何ですの?」
「ん?それはカレーライスって言う料理だよ♪」
ルナは穏やかな表情でカレーライスを食べていた。エミリアが恐る恐るスプーンを手に持ち、カレーの一口サイズを掬い上げ、そして口の中に入れた瞬間、ほんのりと広がる食感とごろっとした野菜と隠し味にリンゴと蜂蜜がエミリアの舌を包み込んだ。
「美味しい......?!」
「そうでしょ?」
「こんなに美味しい料理を食べたのは初めてです!」
「そりゃ、そうよ!だってこのカレーはユナちゃんが作った料理だもの」
すると食道のカウンターからユナがひょっこり現れ、ニッコリした表情でルナとエミリアに手を振った。
「それとユナは色んな料理も作れるからなぁ......さすが、カズさんとエルシャさんの娘だよ」
陽弥が説明していると艦内に放送が流れる。
「『間もなく、ワープドライブを開始します。各部の者は速やかに自室に戻り、ワープドライブの衝撃に備えてください。繰り返します 間もなく......』」
すると、エミリアが陽弥に問う。
「あの、ワープドライブとは、一体何なのですか?」
「『次元跳躍』......宇宙は何万光年も掛かる。だから一つ一つ跳んでいくって訳だ。」
「~??」
「つまり、ん~......そうだ! エミリアさんの世界には移動用の魔法がありますか?」
「えぇ......特に転移魔法があります。」
「ワープドライブもそう言った転移魔法と同じです。」
「お前ら、そろそろ自室に戻るぞ.......」
「分かった。」
「えぇ、」
陽弥達は自室に戻り、シートベルトをすると艦内が揺れ始めた。すると艦内に放送が流れる。
「『ワープドライブ 開始』」
ウラノスの装甲が青く光、前方から巨体なワームホールが現れ、ウラノスはワームホールの中に吸い込まれた。
そして、とある空間からワームホールが現れ、中から青く光ウラノスが現れた。
「『ワープドライブ終了』」
艦内の放送が終了すると同時に自室に待機していた陽弥達が出てきた。
「あ~、くたびれた。」
「ほんとですね~」
陽弥達が背を伸ばそうとした直後、突然、警報がなった。
「「「!?」」」
「『総員に告ぐ!総員に告ぐ!前方にアジマス連邦艦隊と正体不明船を確認!戦闘部隊は直ちに迎撃に当たり、直ちに民間船の救助に向かってください!繰り返す.......総員に告ぐ!総員に告ぐ!.......』」
「いきなりアジマス連邦と遭遇かよ!?たくっ!行くぞルナ!」
「分かった!」
エミリアとルナは急いで格納庫へと向かった。
既に格納庫にはタクティカルアーマーを見に纏ったヴィヴィアン、ソフィア、アレクトラ、リョウマ、ウラノス戦闘部隊がいた。
「遅いぞ!陽弥!ルナ!」
陽弥とルナもタクティカルアーマーを見に纏いヴィヴィアンの所に向かった。
「遅れてすみません!」
「良し!皆、聞いてくれ!アジマス連邦艦隊が民間船を追って真っ直ぐこっちに向かっている。何としてでも姫さんとその民間船を守るぞ!良いか?」
「「了解!!」」
陽弥達はヴィヴィアンに敬礼し、各機に乗り込んだ。すると陽弥の元にメイが来た。
「陽弥!」
「メイさん?」
「君のアーキバスⅡに対アジマス連邦兵器"プラズマビームライフル"と"高火力ヒートソード"が出来たところなんだ!」
「ほんとですか!?」
「まぁ、試作兵器だったけど、丁度良いから使ってくれ!」
「分かりました!」
陽弥のアーキバスⅡにプラズマビームライフルと高火力ヒートアサルトブレードが装備され、陽弥達はカタパルト台に乗せられた。
「陽弥・ギデオン....アーキバスⅡ発進準備良し!」
「ルナ・ギデオン....セイレーン発進準備良いよ!」
「ソフィア....エリザベス発進準備良し!」
「アレクトラ......レイジアマークII発進準備OK!」
「リョウマ・ネイル.....鋼龍號出陣良し!」
「ヴィヴィアン!.....レイザー改出れるぜ♪」
「進路クリア!オールグリーン!」
「私に続け♪」
ヴィヴィアンのレイザー改がカタパルトから射出され、陽弥達もヴィヴィアンに続き、射出された。
その頃、アジマス連邦艦隊はロケット型のスペースシップを追撃していた。
「『無駄な足掻きは止めろ!お前ら猿共は我々の管理下にいる!大人しく投降せ・・・・っ!?』」
突然、アジマス連邦巡洋艦が何かに直撃し、爆発した。
「『何だ?!』」
「『前方に種族銀河同盟の戦艦を確認!』」
「『何だと!?』」
アジマス連邦の艦長がモニター画面を出すと艦首両舷に225cm 連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk. 89 」と110cm単装リニアカノン「バリアントMk. 11 」を構えたウラノスと多数のセイクリッドメイルが映った。するとアジマス連邦艦に通信回線が開きウラノスからアリスの声がした。
「『アジマス連邦艦隊に告ぐ!今すぐ民間船に攻撃を止め、速やかに帰艦せよ!』」
それを聞いていたアジマス連邦兵が艦長に言う。
「『艦長!指示を!』」
「『え~い!!蹴散らせ!!所詮奴等も猿だ!全艦攻撃開始!』」
艦長の命令にアジマス連邦艦の主砲がウラノスに向けられた。それを見ていたアリスも命令する。
「やはり......簡単には引き下がらないか.......総員!戦闘体制!これより!アジマス連邦艦隊を迎撃する!」
ウラノスもゴットフリート、バリアントをアジマス連邦艦隊に向けた。そして、それぞれの艦長が命令し、叫ぶ。
「全艦!メガ粒子砲発射!!」
「ゴットフリート!バリアント!撃てぇ!!!」
ウラノスとアジマス連邦艦隊の主砲からビームが発射され、激戦化した。それと同時にアジマス連邦艦隊から大型アジマス連邦兵と戦闘機が射出され、セイクリッドメイルと戦っていた。
陽弥のアーキバスⅡが大型アジマス連邦兵のパルスキャノンの攻撃をかわすと陽弥の後ろにいたルナのセイレーンがロッドを展開し、振りかざし、呪文を唱え始めた。
「シャイニングランサー!!」
すると大型アジマス連邦兵と戦闘機の真上から魔方陣が現れ、その中から光の槍が降り注ぎ、大型アジマス連邦兵と戦闘機を貫いていく。ソフィアのエリザベスがウィングに収納されているラツィーエルを取り出すとラツィーエルからエネルギーブレードが放出され、アジマス連邦艦隊を切り裂いて行った。
アレクトラのレイジアマークIIがビームバスターライフルを取りだし、リョウマの鋼龍號のバスターランチャーで陣形を組み、回転しながら光学兵器を乱射し、アジマス大型連邦兵と戦闘機を撃墜していた。
ヴィヴィアンのレイザー改のサブウィングに装備されているブーメランブレードを取り出すとブーメランブレードの刃が青くひかり、ブーメランブレードを投げるとアジマス大型連邦兵を真っ二つにし、陽弥のアーキバスⅡのプラズマビームライフルが大型アジマス連邦兵と戦闘機の装甲を溶かしていくと、アーキバスⅡの後ろから大型アジマス連邦兵が回り込み、腕部が変形してソニックブレードを振りかざした。
陽弥はそれに気付き、ウィングに装備されている高火力ヒートアサルトブレードを取りだすと同時にアサルトブレードの刃がオレンジに輝き、、ヒートアサルトブレードでソニックブレードの攻撃を防御した。
「『己ぇぇぇ!!』」
大型アジマス連邦兵が怒声を上げると出力を上げ、陽弥を押していた。すると陽弥も怒声を上げた。
「クッ!こっのぉぉぉぉぉ!!」
陽弥のアーキバスⅡに装備されているシールドからビームソードが放出され、大型アジマス連邦兵を両腕を切断し、プラズマビームライフルで頭部に向けて撃つと大型アジマス連邦兵が爆発した。
そして他のセイクリッドメイル達は次々と大型アジマス連邦兵と戦闘機を撃墜していく、それを見ていたアジマス連邦の兵達は驚きを隠せなかった。
「『そんな....馬鹿な!?.......我々が原始猿共に負けてるだとっ!?...........!???』」
アジマス連邦巡洋艦がウラノスのゴットフリートで貫かれ、爆発した。アジマス連邦兵は混乱した。
「『こんなの......あり得ない....あり得ない!!我々は高等なる機械生命体!アジマス連邦だ!!貴様ら下等な原始猿と違うんだ!なのに何故!?』」
するとアジマス連邦旗艦の目の前にアーキバスⅡが現れ、プラズマビームライフルを構えた。すると旗艦の艦橋のモニター画面から陽弥の姿が映る。
「.......一つ言っておく、俺は猿でも、何でもねぇ.......俺は只のヴェクタ人だ........」
「『ヴェ......!?ヴェクタ人だと!!!!????かつて.......邪神の皇を率いる軍と対等!互角だったあの!!.........伝説の超古代種族であり、連合五大勢力の一つっ!!!!....』」
艦長が叫んだ瞬間、プラズマビームライフルの灼熱の閃光が艦橋を破壊した。陽弥達は直ぐに退避すると旗艦が破壊された事により、アジマス連邦艦隊はその場から退却していった。
陽弥達はウラノスに戻る途中、ロケット型のスペースシップが漂っているのを確認すると陽弥はロケット型のスペースシップを回収し、ウラノスへと戻った。
ウラノスの格納庫に戻り、隊員が回収したロケット型のスペースシップのハッチをハッキングしていた。
「後......もう少し.........出来た!」
隊員がハッキングし終えたと同時にスペースシップのハッチが開いた。中を確認しようと陽弥が覗こうとした直後、中から黒い物体が陽弥に飛び付いてきた。
「うわぁっ!!?」
「お兄ちゃん!」
それを見ていたルナ達はアサルトライフルを黒い物体に向けた。すると、
「待てっ!こいつは......」
陽弥が起き上がり、黒い物体の正体を皆に見せた。
「これって......!?」
それは生後3ヶ月にもなる子犬だった。
「.......子犬?何で.....子犬が?」
ルナがスペースシップの中を確認するとその奥に黒い影があった。ルナは持っていたライトで奥を照らすとそれは、少年五人、少女六人、そして青年の男性二人、女性が三人の民間人が子供を庇うように威嚇してきた。ルナが手を差し伸べた直後、エミリアが止める。
「待って.......私に任せて.......」
するとエミリアが歌い始めた。
「これは......」
「この歌は.......」
「私のママと......」
「父上、母上の歌と似ている........」
するとエミリアの歌にひかれ、一人の少女が前に出てきた。
「お姉ちゃん達.......銀河連邦の人?」
少女が放った突然の言葉にルナは悲しい表情になるがそこに子犬を抱いた陽弥が現れて、少女に言う。
「そうであり、そうでないものかな...........俺たちは.....種族銀河同盟と言う軍の者で.......今、アジマス連邦と敵対している組織だ........もう安心だよ......」
ルナは悲しかった表情が陽弥の行動を見て、変わった。
「さっ.....もう大丈夫よ♪」
すると雪崩れ込むように子供達が泣きながら、陽弥やルナ、エミリア達にも抱き付いてきた。
「大丈夫.......もう大丈夫だ......」
子供達はウラノス内部にある子供部屋に輸送する途中、青年五人はアリス艦長に呼ばれた。
「あの........さっきはありがとうございます。」
「良いのですよ....それより、貴方達ははどうして、アジマス連邦軍に追われてたのですか?」
「...........」
翠色の髪の女性 ニーナが言うには、彼らの母星はアジマス連邦によって滅ぼされたが運良く、アジマス連邦に対抗するために設立された銀河連邦が駆け付けて助けられた。そこで連邦軍は環境に適した辺境惑星メトロに移住させて、そこで私達は開拓しようと作業をしたが、そこにアジマス連邦軍が襲撃してきて、銀河連邦も陥落寸前に落とされ、他の人達はアジマス連邦に連行され、運良く彼らは脱出シャトルに逃げ込んだが、アジマス連邦がそれに気付き追撃してきた。
逃げてる最中にそこで陽弥達と出会ったと、
「成る程、つまりこの宇宙では銀河連邦と言う軍がアジマス連邦と敵対している訳ですね?」
「はい.......」
「成る程...........良し」
「あの、どうなさるのですか?」
「........今から、銀河連邦と協定を結びに行くのです。」
「ええ!?........つまり!?」
「貴方達のご両親を救出します。」
それを聞いた五人は泣き崩れたが、その後に大喜びした。
そして艦内に放送が流れる。
「『総員に告ぐ、総員に告ぐ.......これより私達は銀河連邦との協定条約を結びに.......この宇宙の..........『地球』に進路を変えます。』」
地球と言う言葉に陽弥は驚く。
「地球に行く!?」
「お兄ちゃん.......この宇宙って言ってたでしょ?」
「あ!そうだった.......」
ウラノスがワープドライブを起動し、地球に進路を向けて、ワープした。