クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
afterstory01:選ばれし者
次元歴84年ヴェクタ連邦警察本部では
「シンクレア長官!大変です!!」
「ん?」
「報告します!シンクレア長官の先祖........陽弥・ギデオンが......行方不明に!!」
部下が持ってきた情報の報告にシンクレアは驚く。
「何......!?詳しく言ってくれ!」
「はい!彼はある星へ航行中、突如襲来してきた謎の武装集団に襲われ、シグムディアと共に.........」
「嘘だろ..........」
「ですが、御安心を!必ず全力で捜索します!」
部下が去ると、シンクレアは窓から差し込む夕日を見る。
「武装集団.....(まさか.......奴等だったら)」
その頃、ある場所で機械から蒸気が溢れており、その奥に神殿のような間があった。そこに一人の半身半機の指導者と指導者と同じ顔を持った半身半機の集団が目の前にある黒い剣に何か念仏を唱えていた。
「傀儡の剣よ......傀儡の剣よ......我等に創破主様の御加護を与えたまえ.......」
その直後、黒い剣の刃に縦側で装飾されていた部分が目玉に変わり、指導者や集団を見る。そして目玉から禍々しい黒いオーラを指導者や集団に与えた。
「これが!世界に救世をもたらす力........素晴らしい!これなら!創破主様の偉大差を証明できる!!皆の衆!我等、マンティカル教は創破主様の御加護に選ばれた!!さぁ!皆の衆よ!共に創破主様に祈りを捧げるのです!」
《おぉ~!!》
不気味な集団が指導者の言葉を受け入れ、大声を上げる。
ここはとある世界の空港......そこにある水色のワンピースを来た金髪の少女が泣きながら、何かを訴える。
「やだ!やだ!勇人と一緒じゃなきゃ、嫌!!私日本に残る!」
そして女の子と一緒に泣く男の子もいた。
「そんなことを言われても、親が決めた事だし.......そうだ!」
勇人はポケットから何かを取り出した。
「これ!」
勇人はそれを女の子に見せると、息なりキスをしてきた。
「っ!?」
勇人は慌て、女の子は両親の所へと向かって行く。
「絶対に帰ってくる!それまで待っていて!」
女の子はそう言うと、両親と共に国へ帰っていった
そして9年後、勇人は空を見上げていた。
「あの娘........今頃、どうしてるかな~?」
空を見上げる最中、勇人の耳から誰かの声が勇人の名を呼んだ。
『勇人.......』
「え?」
それと同時に、先生が授業中に注意してきた。
「何をぼぉ~っとしてるんだい?ここ、読んでくれ」
「え!?はい!」
僕の名前は新川 勇人......17歳で、冴えない高校生です........趣味は読書や釣り、ゲームが得意ですが、体育が苦手です。好きな教科は数学と歴史、あと技工です。そんな俺にも嫌いな人がいます。根岸 洋介........腰巻きを連れた酷い虐めっ子........僕がバイトで稼いだお金を何円か取り上げる酷い奴。でも無理だよ.......アイツの父親がこの街の御曹司。逆らう者は容赦なく罰則されるし、助けを求めようとしても無視される。
勇人はバイト帰り、ある廃墟に侵入していた。その奥の部屋にある書斎室の本を読んでいた。
「どうして僕......こんな世界に生まれちゃったのかな~......」
勇人は眠り姫の本を読んでいた。
「ヒーロー(英雄)に.......なってみたい......」
勇人は読み終えると、本棚に終おうとした。
「何でこんなに詰まっているんだ?......」
本を押し込めようとした時、奥に何かがあることに気付く。
「ん?......何だこれ?」
勇人は奥の本を取り出そうと、邪魔な本を退かし、奥の本を取り出した。それは機械で出来た分厚い日記でもあった。
「こんなメカメカしい本.......いつからあったんだ?」
その時、本に装飾されている緑の水晶が強く発光し、勇人を目眩ませた。
「っ!!?」
勇人はあまりの光に思わず本を落としてしまう。その時、何処からか声がしてきた。
『我を起こしたのは.......貴様か?』
「誰!?」
「我が名はシグムディア........人造生命体である。」
「何なの!?」
「この世界に........蔓延る......傀儡を滅ぼせ.......護星神を解放せよ」
「何なの!?.....護星神とか、傀儡を滅ぼせって......何なの!?」
勇人は怖くなり、落とした本を鞄の中に入れ、廃墟から出る。
「.......頼む......我が主を.......助けてくれ......」
シグムディアは悲しそうな声で勇人に語る。
勇人は養護施設に帰ってきて、自室に入る。
「ただいま.....」
勇人は鞄を置き、ベッドに転がると、近くにあった両親の写真を見る。
「こんなとき.......お父さんとお母さんは何て言うだろう........教えて....お父さん」
勇人は涙を流し、そのまま眠ってしまった。
その時、勇人はある夢を見ていた。その夢は黒い影が勇人の世界を滅ぼしている光景であった。街は火の海に呑まれ、空は黒く、辺りには無数の死体、その中に白く光る妖精が迫り来る影を倒していた。さらに真上から太陽よりも巨大な要塞が現れ、強い光を発する。そして白く光る妖精が勇人に気付いているのか、語りかけてきた。
『シンセシス.......』
その言葉に勇人の左目が普通の目から黒と赤に分けられた目に変わり、勇人は思わず起きる。
「っ!!?」
勇人はさっきの夢を思い出す。
「今の.......夢?」
さらに勇人は左目を抑え、顔を洗いに洗面所へ行く。
「ん?」
顔を洗って拭き終えるとあることに気が付いた。何と勇人の左目が黒と赤に分けられた目になっていた。
「え?.......えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!???????」
勇人の悲鳴は天高くまで届いたのであった。