クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
翌日、僕はこの左目を見せないために眼帯をした。勇人は休み時間で寝ていると、生徒の話を密かに聞いていた。
「ねぇ、知ってる?このクラスに留学生が来るって噂!」
「嘘っ!?マジで?」
「何でも、カナダのご令嬢だって!」
勇人は9年前の幼馴染みの事を思い出す。
「........(カナダか......そう言えば、あの子の出身国でもあるなぁ......)」
するとドアが開き、先生が来た。
「は~い!皆静かに!静かにすると言ったら静かにするっ♪」
皆は静かにし、先生の話を聞く。
「え~、ご存じの通り、今日このクラスに留学生が入ってきます!皆仲良くしてね~♪」
「イッケナ~イ!チコク!チコク~!オハヨウゴザイマ~ス♪」
突然のどじっ子な留学生に皆は唖然する。
「あ?あなた......それどうしたの」
先生が留学生の口に加えているパンに疑問を持つ。
「日本デハこれが"伝統"っと、トモダチから聞きましたですネ♪」
「絶対......騙されている.....」
「あ!申し遅れましたですネ♪カナダのアルバータ州から来ました。シンディ・マリーシェです♪」
「それじゃ、シンディさん......あなたの席は勇人の横ね♪」
シンディが勇人の名前に反応し、勇人の方を見て、ビックリする。
「あ!」
「え?」
「勇人~!」
急にシンディが勇人に抱き付き、興奮する。
《えぇ~~!!??》
皆が驚くなか、勇人はシンディの巨乳に埋もれ、苦しんでいた。
「会いたかった!会いたかった!会いたかったですヨ~!」
勇人はシンディの声と性格を思い出す。
「え!?もしかしてシンディ!?」
「yes♪」
「見違えた!前は僕よりも少し背が小さかったのに!?」
「勇人、お前はその外人と知り合いなのか!?」
「え?うん、8歳の頃の幼馴染みで.....」
するとシンディが勇人の話に割り込み、仰天する程の言葉を放った。
「mydarling♪結婚を誓いあった仲で~ス♪」
突然"結婚"と言うことに、勇人や皆が大声を上げた。
《ええええ~~~~~っ!!!!!!??????》
授業が終わり、勇人とシンディは一緒に帰っていた。
「でも、びっくりしたな~。まさか留学生がシンディだったなんて、」
「ワタシもビックリするネ、留学先の学校に愛しの勇人がいるなんて知らなかったよ~。そう言えば、勇人のdaddy、mammyは元気にしてる?」
シンディの問いに、勇人は悲しそうな表情になる。
「........お父さんとお母さんは......死んだ。」
「えっ!?」
「......交通事故で死んだんだ......根岸洋介の父の会社に逆らった事で.......僕は悪人呼ばわりされている.....」
勇人は落ち込むと、シンディが励ます。
「..........でも!私は勇人の事が好きデス!勇人のdaddyとmammyが悪人になっても、信じてます!」
「フフ......ありがとう.....こんな気持ちになったのは本当久しぶりだよ......最近.......変な夢を見るようになって、魘されていたから....」
「夢?」
「うん......何か、光の羽を持った妖精みたいな人が......黒い何かと戦っていたんだ。何かは分からないけど........」
「ふ~ん♪」
シンディは勇人に抱き付きながら話を聞いていた。
「所でシンディ.......何でそんなに抱き着いているの?」
「だって、久しぶりの勇人に会えたのですから、い~っぱい抱き着いてユウトニウムを補充しないと♪」
シンディのやんちゃぶりに勇人は呆れる。
「ユウトニウムって......アハハハ。ニウムと言えば......根岸御曹司が見つけた新エネルギー『EFS』.........あれもエネルギーだったなぁ。」
"EFS"二年前......根岸 隆弘御曹司が見つけた新時代を照らすエネルギー。核よりも膨大なエネルギーを持っており、そのエネルギーは驚いたことに、天然で、無限に使える。街のあちこちに"オーダー"つまり、給油所を建て、それを粒子に変え、空へ放出している。そしてばらまいた粒子が市民に付着し、こうやって立体化が出来るシステムを得られた。だが、その勇人はそのEFSが使えない世界でたった一人の最初の"イレギュラー"と認定され、差別されていた。
すると勇人とシンディの真上に、エイの用なスティングレー型の戦闘機が飛んでいく。
「ソルジャーか......」
"ソルジャー"各町を護衛する起動兵器 地上や空中、水中戦に特化しており、皆はソルジャーの事を"守護者"と呼んでいる。大型の実弾兵器やレールガンを用いているから、犯罪もお手上げの状態。
「あの~、そろそろ離してくれないかな....シンディ?」
「嫌で~ス♪久しぶりの勇人デスから、思う存分ユウトニウムをジュウデンします~♪」
「トホホ.....」
勇人は困りながら、シンディと一緒に帰っていくのであった。
そして勇人達の知らない、その場所.......地球の軌道上宇宙ステーションが何者かに爆撃された。すると爆撃されたステーションから光学迷彩で隠していた複数の艦隊が姿を現した。
「奴の"あれ"はここにいるのか?」
「そうか、ならば改修せよ........我々にとって"あれ"は奪取すべき存在だ........」
「旗艦 オルドラスより、全艦隊に告ぐ!我等グリニア帝国はこれより、この下等文明を持つ惑星"地球"を破壊し、民間を皆殺しにする!そしてこの惑星に隠れ住んでいる"目的"を奪取する!!全艦隊!大気圏突入用意!!」
グリニア帝国と名乗る彼等は艦隊は大気圏に突入していくのであった。
「これで......我等の皇帝"マンティカル教"に勝利の道が懲り開かれようぞ......」
艦船の中にいる半身半機の兵隊が輸送船に乗り込み、待機していた。