クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

75 / 123
afterstory03:起動

 

勇人は帰った後、FPSゲームをしており、余裕でステージをクリアした。

 

「はぁ~......」

 

勇人はゲームのコントローラーを放り投げ、ベッドに寝転がる。すると勇人が本棚に終っているあの日記を見る。

 

「どうせ、夢だろ......」

 

勇人はそう思い、日記を開いた。だが、開いた先は何もない白紙であった。

 

「何で白紙なんだろう?」

 

勇人は念のため、鉛筆を取り、年数や名前を書いた。すると書いた文が消えてなくなる。

 

「っ!?」

 

勇人は思わず、日記に自分の名前を書く。

 

「僕の......名前は.......新川 勇人です。......」

 

勇人の名前が載った字を書くと、また消え、今度は別の文が表示された。

 

『初めまして、新川 勇人.........私の名は陽弥・ギデオンです。』

 

「っ!?」

 

陽弥・ギデオンと名乗る人物からの返答は勇人をさらに導く。

 

「あなたは.........あの"シグムディア"と言う声の主の事を知っていますか?」

 

『知っている。何故ならシグムディアは私の機体だから.......』

 

陽弥からの言葉に勇人は驚く。

 

「シグムディアって.......ロボットなんだ.......」

 

勇人は次にある言葉を書く。

 

「シグムディアが言う........傀儡とは......何ですか?」

 

『.......それだけは、言えません。』

 

「はぁ、」

 

勇人は書くのを諦めた直後、

 

『ですが、見せることはできます、』

 

「え?」

 

その直後、白紙が風で開かれるかのように移動し、最後のページに近い15枚の所で止まると、表示された。

 

『「ソロモニア戦記」終戦から8ヵ月........』

 

謎の文に勇人は驚くと、書かれていた文字が急激に光だし、勇人を包み込んだ。光が消えていき、場所が変わっていた。そこは機械や黄金の装飾で満たされている謁見の間でもあった。そして謁見の間に赤髪の男性が立っており、驚いたことに、勇人と同じ、赤と黒の色を持つ左目を持っていた。

 

「すみません!」

 

しかし、赤髪の男性は返事をしなかった。

 

「陽弥・ギデオン?....あなたが陽弥・ギデオンさんですか?」

 

すると謁見の間が開き、現れたのは白髪の男性であった。

 

「総統!何故ですか!?何故この計画に賛同してくれないのですか!?」

 

「何が賛同だ!!ネザーッ!」

 

「え!?」

 

「テメェは........もうすぐ生まれてくるあの子を.....オーバーロードにして、"スカイネット"にするだと!?ふざけるのも程々にしろぉっ!!!!」

 

「しかし!それを為し遂げれば、どんな対象物でも簡単に!何卒お許しを!御賛同を!!」

 

「断固拒否だ!」

 

すると陽弥は鞘から黄金の剣を抜刀し、顔に切り傷を付けた。

 

「アアアアアアァァァァァァッ!!!」

 

ネザーは悲鳴を上げ、転がる。すると謁見の間に犬の様な大使と陽弥と瓜二つの黒い人物、ロボットと魔女が駆け付けてきた。

 

「何事だ!!?」

 

「陽弥総統!?これは!?」

 

「皆......こいつを追放してくれ、」

 

「え!?」

 

「こいつは......生まれてくる俺の娘を.....オーバーロードでスカイネットにするつもりだったんだ.....」

 

「何だって!?」

 

「どう言うことなのですか!?ネザー!?」

 

そして彼等はネザーを取り抑え、連行していく。

 

「離してくれ!この計画は!本当に必要なのです!何卒お許しを!」

 

「残念だがネザー.......お前を次期ヴァルキュリアス総統にするわけにはいかない.......よってお前を惑星外へ追放する!」

 

「お許しをぉぉぉぉぉぉっ!!!」

 

そして謁見の間の扉が締まり、勇人は夜中に目を覚ます。

 

「うわぁっ!!?」

 

勇人が日記を見る。

 

「今のは.......陽弥・ギデオンの......記憶?」

 

汗ばんだ姿になっている勇人の所に、窓から叩く音がする。

 

「ん?」

 

勇人は窓を開けたが、誰もいなかった。すると上から急に顔が出てきて、勇人は驚く。

 

「っ!?」

 

現れたのは、リスザルで、目の色がエメラルドの様に輝いていた。

 

「リスザル?......でも、何か......」

 

するとリスザルが急に勇人の左目に付けていた眼帯を剥がした。

 

「ちょっと!?」

 

その時、地鳴りが響いた。

 

「何だ!?」

 

勇人は急いで窓の方を見る。その目先に煙が立ち上っていた。

 

「火事?」

 

今度は煙が立ち上っている場所の近くが爆発する。

 

「何なんだ!?」

 

するとリスザルが勇人の肩に乗り、火事が起こっている場所へ指を指す。

 

「『彼処に行け』って言うのか?」

 

リスザルは鳴き声で返答し、今度は日記とリュック、そして何処から持ってきたのか、マガジン×6とそれに装填できるハンドガン、スカウター、防弾チョッキ、アーミーナイフ、変形式ショートライオットシールドがあった。

 

「それを持って、彼処へ行ってくれと?」

 

勇人は問うと、リスザルは鳴き声で返答した。

 

「.......分かった!」

 

勇人は急いで私服に着替え、日記とショートライオットシールドをリュックの中に入れ、防弾チョッキとスカウターを装着、ハンドガンにマガジンを装填し、残りのマガジンをポケット中に入れる。そしてスカウターを電源を入れ、周りを見る。

 

「良し!」

 

勇人は電動式キックボードを持ち、火事が起こっている場所へ向かうと、リスザルが肩に乗る。

 

「お前も一緒に来るか?」

 

リスザルは鳴き声で返答する。

 

「フフ、それじゃ.....行くよ!」

 

勇人はキックボードを蹴り、火事が起こっている場所へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

一方、火事が起こっている場所では、街が火の海で包まれており、ソルジャーと謎の武装集団との銃撃戦が繰り広げられいた。

 

「こちら、第7小隊!未確認体と交戦中!」

 

しかし、謎の武装集団のアーマーに弾丸が直撃するが、奴等のアーマーを守っているシールドで無効化されていく。

 

「俺たちの武器が効いていない!?」

 

「SFじゃあるまいし!!じぁあ、アイツ等は......宇宙人って言うことかよ!!」

 

「うぉっ!!」

 

「ガァッ!!」

 

「地球人........皆殺し!」

 

グリニア帝国兵士がそう言うと、ソルジャーの胸を蜂の巣状態にした。今、各国でもグリニア帝国軍が襲来し、混乱に墜ちいていた。そして勇人は火事が起こっている現場に辿り着き、目の前の光景を目の当たりした。

 

「ああっ!!」

 

お店や住宅街が燃え、辺りにはソルジャーや民間人の死体が転がっており、大破したスティングレー型の戦闘機が家に衝突していた。勇人は目の前の光景に脅えた直後、火の中からアサルトライフルを持った2体のグリニア帝国兵士が現れた。

 

「っ!!」

 

「まだいたのか........地球人」

 

2体のグリニア帝国兵士がアサルトライフルを突き付ける。

 

「(どうすれば......!?)」

 

グリニア帝国兵士の指が引き金を引こうとした直後、家のガスが爆発し、グリニア帝国兵士を包み込んだ。勇人はその隙に瓦礫の陰に身を書くす。

 

「糞っ!」

 

「何処いった!?」

 

グリニア帝国兵士がアサルトライフルを乱射する。勇人はハンドガンを取りだし、決意する。

 

「大丈夫........FPSと同じだ....!集中してやる!そうだよね?父さん!」

 

勇人はグリニア帝国兵士の頭に狙いを定め、ハンドガンの引き金を引いた。銃口から電磁を発するバレットが射ち出され、グリニア帝国兵士の頭に直撃する。

 

「っ!?」

 

「当たった!」

 

勇人はスカウターを頼りに、グリニア帝国兵士のアサルトライフルから出る弾の弾道を確認し、ゲームでのスキルを特有し、応戦する。

 

「何だあの地球人!?」

 

「我々の弾が何処に飛んでくるのが分かっているのか!?」

 

グリニア帝国兵士は焦りながら乱射すると、勇人の弾がグリニア帝国兵士のマスクごと、貫通した。グリニア帝国兵士は倒れ、一人が言う。

 

「何だと!!?糞がっ!」

 

グリニア帝国兵士がアサルトライフルのグレネードランチャーを撃ってきた。勇人は急いで、ソルジャーの戦闘機の中へ隠れると、グレネードが爆発し、瓦礫の破片が飛び散る。

 

「どうだ!?」

 

爆煙が晴れた直後、ナイフが飛んできて、グリニア帝国兵士の頭に突き刺ささり、倒れた。

 

「危ない、危ない.......」

 

勇人は2体のグリニア帝国兵士の死体を見ると、

 

「え!?」

 

何と、二人の顔が全く同じ顔であった。さらにその顔は日記で見た陽弥が追放したネザーでもあった。

 

「皆......同じ顔!?どういう事なんだ!?」

 

勇人は訳が分からなくなり、帝国兵士のアサルトライフルとマガジンを拾い、包帯や消毒薬を店から取ると、シンディの所へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、シンディとシンディの両親が民間人と共に、避難用のシェルターへ入ろうとしているが、

 

「何では入れないのよ!!」

 

「ふざけるな!根岸家だけのって!」

 

「守護者なんだろ!?何とかしてくれよ!!」

 

「落ち着いてください!」

 

暴動が起こっている直後、上空からグリニア帝国軍装甲巡洋艦が飛来し、左右のハッチが開き、グリニア帝国兵士がワイヤーを伝って降下してきた。グリニア帝国兵士はアサルトライフルやロングブラスター、ヘビーマシンガンさらに女性のグリニア帝国兵士がジェットパックを使い、スナイパーライフルで狙い撃ちをする。民間人の悲鳴が聞こえ、シェルターに押し込もうとするが、ソルジャーがシェルターの非常用ドアを閉め、逃げた。

 

「おい!!開けろ!!」

 

「私たちを置いていくつもりか!!?」

 

二人の組の男女がシェルターを叩くが、向こうは無視し、奥へと逃げた。そしてグリニア帝国女性兵士のスナイパーライフルの弾丸が男女の頭を狙い撃ちをする。民間人の悲鳴が段々と薄くなり、聞こえなくなった。グリニア帝国軍は装甲巡洋艦の主砲でシェルターを破壊し、グリニア帝国兵士達が前進して行き、シェルター内で銃声や悲鳴が響いた。装甲巡洋艦がシェルターから戻ってきたグリニア帝国兵士達を収容し、去っていくと、シェルター前の無数の死体に動きがあり、出てきたのは全身返り血を浴びたシンディであった。シンディは娘を庇った父と母の死体を揺さぶる。

 

「起きて......起きて.........daddy.....mammy......」

 

シンディはあまりのショックに放心状態へとなった。ちょうどそこにキックボードで移動している勇人が駆け付けてきた。

 

「シンディ!」

 

「........」

 

「おい!」

 

「.......」

 

「っ!」

 

勇人は幼い頃お世話になったシンディの両親の死体を見て、驚いた。

 

「とにかく、ここは危ない........」

 

勇人はそう言うと、シンディをおんぶし、辺りを見渡す。

 

「何処かに隠れる場所...........そうだ!」

 

勇人はシンディをおんぶし、歩いた。そして着いた場所は勇人の隠れ家でも言えるあの廃墟であった。リビングルームのソファにシンディを下ろす。

 

「見てくれないか?」

 

勇人は連れてきたリスザルに頼み、タオルとバケツを持って、外にある蛇口へと向かった。数分後、勇人は濡らしたタオルでシンディのあちこちについている返り血を拭く。白かった制服は血で真っ赤に染まっており、親を失ったことで、サファイアの様な綺麗な瞳も、輝きを失っていた。

 

「シンディ........」

 

「.........」

 

「辛いことは分かっている........だけど、君が死んだら、君を守った両親の思いはどうなる?」

 

「......ワタシは....」

 

シンディの瞳の輝きが徐々に取り戻していく直後、ライトが照らされた。

 

「.........っ!?」

 

勇人は隠れて、外を除き混むと、グリニア帝国兵士達が巡回していた。

 

「マズイ!もうここまで来たのか!」

 

勇人はシンディを連れて、書斎室へ向かった。勇人が書斎室のドアの鍵を閉め、さらに棚を倒し、出入り口を塞ぐ。すると音に察知したのかグリニア帝国軍が書斎室に押し掛けてきた。

 

「どうしよう.......!」

 

勇人と肩に乗っているリスザルが威嚇する。シンディは後方に下がると、何かが足に引っ掛かかり、転んだ。

 

「キャッ!?」

 

「どうした!?」

 

「何かが足に......」

 

シンディが転んだ足元を見てみると、何かデコっている部分があり、勇人とシンディは一緒に引っ張る。すると一ヶ所の床が開き、地下室へ通じる階段があった。

 

「勇人!」

 

「うん!」

 

勇人とシンディは一緒に地下室へと入り、地下室の扉を閉めた直後、書斎室が破られ、グリニア帝国兵士達が押し掛けてきた。しかしそこには誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇人とシンディは懐中電灯で何処までも続く階段を照し、下りていく。

 

「書斎室に地下室があったなんて......気が付かなかったな.......」

 

そして階段の段数が終わり、目の前に扉があった。勇人はアサルトライフルを構え、扉を開いた。

 

「真っ暗ですワ.....」

 

辺りは暗く、懐中電灯で先の方を照らすが、何も見えなかった。するとすぐそばに電灯用のスイッチがあり、シンディは構わずスイッチを押した。すると辺りが明るくなり、そこにあったのは......

 

「これは!?」

 

「beautyfour.....!!(綺麗......!!)」

 

それは戦闘機なのか虫の様な形態をしており、綺麗な黄金の装飾、純白と深緑の装甲、先端に武器らしき重火器が装備されていた。

 

「ソルジャーの新型かな?」

 

勇人はその機体に触れると、突然機体が喋りだした。

 

『待っていた........』

 

「「っ!!?」」

 

すると機体が変形し始め、人型へとなった。

 

『我が名は、シグムディア.......』

 

「え!?.......じゃあ君が!?」

 

勇人は日記やあの声に聞き覚えがあり、シグムディアに問う。

 

『そうだ.....廃墟でお前に喋っていたのはこの私だ.......』

 

「........あの声の主の正体は......陽弥さんの機体だったんだ......」

 

『!?......貴様、我が主の事を知っているのか!?』

 

「え!?だって日記が教えてくれたんだ......."私は陽弥・ギデオン"って......」

 

『我が主.......持ち込んでいたのか.....クアンタムシーカーを......』

 

「「クアンタムシーカー?」」

 

『クアンタムシーカー......それは原初の種族"クアンタ人"によって造られた預言の書の事だ.......だが.....』

 

「だが?」

 

『クアンタムシーカーがお前に語る事は......他の誰でもいない筈なんだが.......』

 

すると勇人の肩に乗っているリスザルがシグムディアの前に出た。シグムディアはリスザルを見て、驚く。

 

『あ!貴方様は!!』

 

するとリスザルが鳴き声や指を使って、ジェスチャーする。

 

「勇人.....あの可愛いリスザルは?」

 

「あれ?何故か僕の家に来たんだ.......それで僕にこう言う装備を渡したんだ。」

 

シグムディアとリスザルの会話にシンディは勇人に問う。

 

「何を話しているのでしょうか......?」

 

『そう言うことか........』

 

「何が?」

 

『嫌、この小型の猛禽類は別の惑星からやって来た"知能を持った種族"でな、それで君をナビケートとして、グリニア帝国から身を守ってやると......』

 

「グリニア」

 

「帝国?」

 

『お前達を襲ってきた連中の事だ......奴等もこの猛禽類と同じ別の惑星からやって来た種族でな、狙いはこの我だ...』

 

「「えぇっ!!?」」

 

その時、揺れが起きた。

 

「何!?」

 

『どうやら、グリニア帝国は地球人を絶滅させたと、この星を破壊する準備に取り掛かっているようだ。』

 

「破壊!?」

 

『時間がない.......破壊される前に、この星から脱出するとするか......』

 

シグムディアはそう言うと、駆逐形態から飛翔形態へ変形し、コックピットハッチを開いた。

 

『お前達.......死にたくなかったら我に乗れ.....』

 

勇人は勇気を出して、シグムディアの前方の座席に乗り込み、シンディも後方の座席に乗り込むと、コックピットハッチが閉じ、全周囲に覆われたモニター画面が起動した。

 

『トリガーを引け.....』

 

勇人は操縦桿を握り、トリガーを引いた。シグムディアの先端に装備されているハイパーノバビームライフルが発射され、壁を破壊し、出力を上げ、外へ出た。

 

 

そしてグリニア帝国軍旗艦 オルドラスでは、

 

「艦長!!北緯17度、11時の方角から未知のビーコンを確認!」

 

「モニター画面に映せ.....」

 

艦長の命令に従い、グリニア帝国兵士がモニター画面を起動した。そしてモニター画面に飛翔形態のシグムディアが映った。

 

「ついに、見つけたぞ!.....陽弥・ギデオンのパンドラメイル!各艦!ドローンを射出させろ!これよりシグムディアを捕獲する!」

 

艦長の命により、各艦隊のカタパルトからカブトガニ型の無人戦闘機が射出された。

 

『前方から、ドローンを確認!!』

 

勇人は操縦桿を握り、ドローンを回避した。シグムディアと通り過ぎたドローンは旋回し、機銃を展開して発砲してきた。しかし、シグムディアは駆逐形態へ変形し腕部サーメットブレードを展開し、ドローンを切断していく。

 

「凄い.....!ソルジャーでも勝てなかったグリニア帝国軍を.....一撃で!」

 

その光景を見ていた艦隊が一斉に艦砲射撃を開始してきた。

 

『遅い!』

 

シグムディアは艦隊の攻撃を回避しながら接近する。そしてオルドラスの艦橋から見ていた艦長は驚く。

 

「クッ!あれを使う!」

 

「ですが艦長!あれは!」

 

「構わん!まあ、あれは試作段階だ.......試すにはちょうど良い.........」

 

艦長の表情がニヤリとなり、命令する。

 

「メデューサを使え!!」

 

艦長の命により、兵士達が直ちに"メデューサ"を起動させる。

 

『ん?』

 

シグムディアは前方のオルドラスの異変に気付く。

 

「どうした!?」

 

『........まさか!?』

 

するとオルドラスが変形し始め、巨体な主砲へと変わった。そして主砲の砲口部に粒子がチャージされていく。そして艦長は叫んだ。

 

「メデューサ!射てぇっ!!」

 

叫びと共に主砲から収束メガ粒子が放たれ、シグムディアに直撃した。収束メガ粒子が終えると、シグムディアは跡形もなく消えていた。オルドラスや艦隊が周囲をスキャンし、報告する。

 

「こちら、アルマダ.....目標物の消滅を確認」

 

「良し、この星を破壊する」

 

「了解」

 

兵士達は一斉に地球から脱出し、設置していた反応炉爆弾を起爆し、地球を破壊した。その光景をオルドラスの陰に隠れて、見ていたシグムディアと勇人とシンディが見る。

 

「地球が!」

 

「そんな......」

 

『無理もない......次元跳躍を使わなければ、我も"ああ"なりかけた......気の毒だが、君達の故郷は消滅した。』

 

「.........」

 

シンディは泣き崩れ、勇人はシグムディアに問う。

 

「これから何処に行くの?」

 

『見ろ.....』

 

シグムディアの目線の先にシグムディアも収容できるほどのコンテナが積み込まれていた。

 

「これは?」

 

『いらなくなったデプリの残骸が入ったコンテナだ.......これに入って、ヴァルキュリアスに報告する。』

 

シグムディアの言う通りに、勇人とシンディはシグムディアと一緒にコンテナの中に入り、捨てられるのを待っていた。するとシグムディアは先の兵器の事を考えていた。

 

『(あのメデューサ.........あれはヴァルキュリアスの試作兵器の筈.......何故奴等がメデューサを?......それに我が主.."陽弥"様は........)』

 

シグムディアはそう考えながらも、冷静にしていた。

 

そうこれは、絶望への予兆に過ぎなかった

 

 

 

 

 

 

 

新章『クロスアンジュ 銀河の守護者 afterstory"Lost Souls"(囚われし魂)』chapter00『beginning』END

 




新章突入!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。