クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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afterstory06:因縁

 

その頃、洋館から脱出したエスメラルダ達は銃を突き付ける。

 

「そう言えば、エスメラルダさん!実は惑星クシティでこんな手紙を貰ったんです」

 

「見せて......」

 

エスメラルダは勇人から手紙を受け取り、内容を読む。

 

「陽弥の剣と盾.....そして壺?」

 

「はい、壺の意味が分からなく、どうしたらいいと思いまして.....」

 

「.....陽弥様のガイアブリンガーとブレイブリフレクターは何処に在るかは分かりますけど......壺は初耳です。」

 

「だけど、それも頼むって言うことは、何か理由があるんだろう.......先に脱出するつもりだったが、予定変更だ。先に陽弥のガイアブリンガーとブレイブリフレクターと壺を盗みに行くよ!」

 

「「はい!」」

 

勇人とシンディはエスメラルダに敬礼し、エミリアの言う通りに、ガイアブリンガーとブレイブリフレクターがある格納庫へと向かった。

 

「ここです!陽弥様はもう使わないと、ガイアブリンガーとブレイブリフレクターを収納したのです!」

 

辿り着いた場所は巨大なシャフトで守られた格納庫であった。エスメラルダは非常用のレバーを引く。するとシャフトが上がり、中から只ならぬ風が吹いてきた。

 

「入るぞ........」

 

エスメラルダ達は格納庫の中に入ると、前方に黄金に輝く剣と青く光るエネルギーシールドを展開した盾が並べられていた。

 

「あれだ.....」

 

エスメラルダは銃をホルスターに入れ、ガイアブリンガーとブレイブリフレクターを取る。すると勇人の右目が緑に輝き、あるものが映った。それは誰かの視点で手元に赤黒い壺を持っていた。すると壁の方に近付き何かの暗証番号を唱えた。すると壁から金庫が出てきて、壺を金庫の中に入れた。そして映像はそこで終わり、勇人は急いで、エスメラルダに報告した。

 

「エスメラルダさん!壺もここにある!」

 

「え?」

 

「壺が!?」

 

「ここに!?」

 

「はい!」

 

勇人は映像で見た通りに壁に近付く。そして唱えた。

 

「開け....黄昏と傀儡の定めに従え.....」

 

すると壁が変形し始め、金庫が出てきた。勇人は金庫を開けると中に赤黒く輝く壺が入っていた。

 

「これだな......」

 

エスメラルダが壺を取り、運び出そうとした直後、金庫内の上にセンサーがあり、ビーコンを発した。

 

「しまった!!」

 

気付いたときには遅く、警告音が鳴り響いた。

 

「急いで!通気孔から発着場へ向かうわよ!」

 

エスメラルダ達は勇人やシンディ、マナを抱き抱えたエミリアを最優先に通気孔に入らせ、後にエスメラルダが通気孔を締める。

 

通気孔は長く、もし、音を立てしまったら、バレると皆は不安に思い、急いで通気孔から出る。

 

「急いで!」

 

エスメラルダ達は発着場に着いた直後、数機のゲオルギードロイドが立ち塞がった。

 

「糞!」

 

さらに上空からセイクリッドメイルやパラメイル部隊が飛来してきた。そして部隊の中にルナとソフィア、リョウマ、アレクトラやシン達やラルフを含む6人の護星神達もいた。するとゲオルギードロイドが下がり始め、現れたのは陽弥の姿を真似ているネザーだった。

 

「おやおや、何処へ行こうと思っているのかね?お義姉さん?」

 

「気安く呼ぶな!ハイゼンベルグの悪魔め!!」

 

「ハイゼンベルグの悪魔?.....私が?ハハハハハハ!面白いことを言うねぇ♪それよりエミリア姫殿下.......あなたは何を考えて脱走したのでかな?」

 

ネザーはおぞましき笑顔でエミリアとマナを見る。エミリアはマナを守るように、ネザーを睨む。

 

「それより、勇人君とシンディちゃん.......ダメじゃないか、プリズンウォールを外しちゃ、」

 

「うるさい!僕たちの地球を滅ぼした張本人が!!」

 

「そうよ!あなた見たいな、badな人にはバチが当たりますよ!!」

 

「フフフフ........そんな武装で歯向かうことが出来るのですか?」

 

全機体が持っているビームライフルが勇人達に向けられる。

 

「くっ!ここまでか!」

 

ネザーがエミリアとマナを連れ出そうとした瞬間、発着場から超大型バトルスーツと合体したサイボーグが現れた。

 

《っ!!!?》

 

その衝撃音でマナが泣いていると、サイボーグがエミリアの方を向く。サイボーグはバトルスーツを自動自立モードに切り換え、バトルスーツと分離し、ルナ達を相手する。サイボーグは勇人達に近付くと、ネザーが笑い出す。

 

「アハハハハハ!!やっぱり君は最高だよ!!まさかあんな状態でも生きていたなんてなぁ!」

 

するとサイボーグは顔を被っていた包帯を取り、素顔を現した。

 

「っ!!」

 

「嘘っ!!」

 

「.......」

 

「まさか!」

 

サイボーグが今度は、暗号音ではなく、言語で話す。

 

「久しぶりだなぁ........ネザー......」

 

「此方もですよ.......元ヴァルキュリアス総統........ミッドガンドの護星神.........英雄のヴェクタ人.....陽弥・ギデオン.....」

 

何と、サイボーグの正体は陽弥・ギデオンであった。しかも、陽弥は心配そうにエミリアとエスメラルダに言う。

 

「大丈夫か?.....エミリア....」

 

「陽弥様も........お体.....」

 

「これか?.......酷いもんだろ........完璧なフランケンシュタインだ。これじゃ、」

 

その直後、ネザーが陽弥の後ろから攻撃しようと、ブロードソードを振りかざしてきた。それに気付いた勇人が知らせる。

 

「危ない!!」

 

「っ!」

 

陽弥は間一髪の所でネザーの攻撃を白羽取りで受け止め、ネザーを蹴り飛ばした。陽弥は笑顔で愛する妻と娘に近付く。するとエミリアの方が陽弥の方に走っていき、鋼鉄のアーマーに抱き付く。

 

「陽弥様!」

 

「........すまない」

 

「一年半も心配したのですよ!」

 

「俺もだ.......一年半、ずっと寂しい思いをさせて悪かった........」

 

すると泣いていたマナが陽弥の顔をまじまじに見ていた。

 

「マナ.....お父さんだよ♪」

 

マナはフランケンシュタインのような顔になっている陽弥を見て、笑顔になる。

 

「ぱぁぱ......」

 

「マナ....」

 

陽弥の片方の目から涙が溢れ出てきて、エミリアと一緒に抱き合う。一年半の家族との再開に三人は感動していると、吹き飛ばれたネザーが出てきた。

 

「痛つつ........覚悟はできているんだろうなぁ!?紛い物が!!」

 

「どの口がそれを言うんだ?紛い物はお前の方だ!!屑野郎!!!何千億人の民やルナ、父さんと母さんや皆を奴隷にして、この二人の星を武力行使で滅ぼさせた.........ヴァルキュリアスの掟は分かっているだろう......」

 

「連邦条約第一条 未開惑星保護条約、連邦条約第十七条奴隷禁止条約........私はそれを破った..........けど、グリニア帝国の傘下になったヴァルキュリアスはそんな法律を無視しても良いとなっているが?」

 

その直後、陽弥のアッパーカットが炸裂した。

 

「そんなのテメェの理想だろ........」

 

陽弥は戦っているバトルスーツに命令をする。

 

「EMPフィールドを発動せよ!!」

 

するとバトルスーツの背部から電磁衝撃波が放たれ、グランドスフィアまで広がった。

 

各機能やシステム、さらに皆の機体全てが停止した。陽弥は勇人達の方を向き、言う。

 

「あ~.....急いで大型バトルスーツ内部の緊急大型カプセルに入って!」

 

勇人達は急いで大型バトルスーツの内部のカプセルに入り込み、陽弥はバトルスーツと合体、ガンシップ形態へ変形し、猛スピードでグランドスフィアから脱出した。そして陽弥とエミリアは叫ぶ。

 

「「シグムディア!!/シグニュー!」」

 

格納庫に配備されて、無理矢理拘束されていたシグムディアとシグニューが拘束用の鎖を崩し、次元跳躍で陽弥とエミリアの元へ駆け付けた。シグムディアとシグニューが次元跳躍で陽弥とエミリアの所に現れた。

 

「シグムディア!」

 

『主よ、何と言うお姿に.........ですが、良くご無事で』

 

「一年半も心配かけたな......」

 

『姫様も、お体の傷は大丈夫ですか?』

 

「ううん.......平気、マナを守れるなら、どんな痛みも耐えますから.........」

 

それから、エスメラルダはザンジークの時空賊船隊に回収された。ドックに新アースガルドの護星神のラフィと新ヘルヘイムの護星神のシュバルツァやシャーラ達とザンジーク達が駆け付けた。

 

《陽弥!/陽兄さん!/先生!/陽兄ぃ!/兄貴!/陽弥兄さん!》

 

「皆......すまなかったな、心配かけて.....」

 

「ヤバイ姿になっても!俺たちの兄貴だ!やっぱりすげぇよ!」

 

「陽弥......フランケン見たいになったなぁ」

 

「悪かったなぁ、ザンジーク......前の方が良かったか?」

 

「違う......驚いているんだ。肉を喰い千切られても、生きていることに......」

 

「.......酷かったんだぞ.......」

 

「何があったんだ?一年半も.....行方不明で......」

 

「........あれは.....そう、ネザーのスーパーブラックホール砲に吸い込まれた直後だったんだ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

一年半前........年中雨が降り続ける惑星......ウォタンⅦの首都ラステル上空......雷雲から稲光が発生と同時に黒い球体が現れる。そして消え、中から足の骨が丸見えで上半身が喰い千切られた陽弥が落ちてきた。街の人々が悲鳴を上げ、避ける。だが、人々は陽弥の姿を見て語る。

 

「ひでぇ、至るところを喰い千切られている。」

 

「だけど、死んでないよこの人?」

 

「苦しそうだ.......助けてやろう!」

 

人々が警察や救急車を呼び、致命傷を負った陽弥を病院へ搬送し、改造手術が開始された。そして三日が達ち、朝陽が陽弥を照らす。陽弥は朝陽の光の眩さと機械の音で目を覚ます。

 

「う、う~ん.........ここは?」

 

陽弥は眠気を覚まそうと、顔を洗いに洗面所へ向かう。

 

「はぁ~.....何だろう?何か妙に金属音や機械の音が鳴るなぁ.....」

 

陽弥は冷たい水で顔を洗い、タオルで顔を拭き、目の前にある鏡を見る。それは何と喰い千切られた場所が機材で縫い付けられていた。

 

「は!?.....はぁ~っ!!?」

 

陽弥は驚き、慌てた。その後、医師から説明を聞いた。どうやら俺は、各内蔵が喰いちぎられ、絶命寸前の危機に瀕していた。それであらゆる医者達が集まり、世紀で初の大緊急手術が行われた。手術に掛かった時間は何と一日が過ぎて、4時間まで続いたらしく、医者達は交代しながら作業をしていたと、そして手術を受ける前に陽弥は誕生日にエミリアから貰った手製のマフラーを肌身離さず持っていたと.......早速、陽弥はマフラーを首に巻き、ウォタンの街を歩いた。リハビリは完璧で、周りの人から変な目で見られることもあったが、構わなかった。俺は何としてでも、グランドスフィアへ戻る対策を考えていると......この豊かな星にも..........悲劇が訪れた。突如ネザー率いるグリニア帝国軍が.....惑星ウォタンに進撃してきた。ウォタン防衛軍も立ち向かったが.......相手の戦力で押し負け、惑星ウォタンや星に住む人々は........絶滅した.......俺は火の海で燃え盛る街を見上げ、決意した。一刻も早く皆の所に戻り、ネザーを叩こうと........俺は残骸を拾ってスペースシップを造り、グランドスフィアへと向かった。だが.......戻ってみれば、皆がネザーの傘下に入っていた。俺はグランドスフィアとの発着の許可をしようとした直前、ルナ達が立ち塞がった。

 

「嘘だ!!ルナ!ソフィア!リョウマ!アレクトラ!ルチル!ローレライ!ラルフ!キャリー!バルト!ダーマ!デュラン!ドミニカ!父さん!母さん!アンジュさんにタスクさん!サラマンディーネさんにリュウガさん!ナーガさん!カナメさん!サリアさんにウィルさん!どうしたんだよ!皆!」

 

彼らのセイクリッドメイルやラグナメイル、パンドラメイル、龍神器が襲い掛かり、スペースシップは破壊された。だが、陽弥は脱出した直後に父親のペルシウスに捕まっていた。そしてそこに陽弥の姿を真似たネザーが現れた。

 

「まさか生きていたなんてなぁ......総統♪」

 

「ネザー!父さん達に何をした!?」

 

「黙りなさい!ネザーめ!」

 

「えっ!!?」

 

「この裏切り者が!お兄ちゃんに仇なそうとするなんて、許さない!あなたの計画を阻止する!マナちゃんを奪わせない!!」

 

「そんな!......違うんだ!ルナ!お前達は騙されている!!ソイツがネザーなんだ!!」

 

「陽弥殿に罪を擦り付けようとは!この外道が!」

 

「そ、そんな.......」

 

「........孫娘を道具にしようとしたことを......償って貰うぞ」

 

さらに父親にも疑われ、陽弥は絶望する。上から人工衛星のカメラでその光景を撮しとる。するとネザーがポーチからある小型のモニターパッドを陽弥に見せる。

 

「総統に良いものを見せよう♪これ何~だ♪」

 

「ッ!!!?」

 

モニターパッドに映し出されたのは、何と鞭で全身傷だらけのエミリアが吊り上げられていた。

 

「エミリアッ!!」

 

「何故かその女......僕が作ったプリズンウォールが効かないのよ......ま、その事は関係ないけど、あなたに私に対する怒りを.....さらに出そうと思っているんだ。」

 

アレクトラが陽弥の口にマスクを付ける。

 

「あなたの龍装光やスペクトロブス達を使わせないようにしますから、」

 

「っ~~!(何をするつもりだ!?)」

 

すると陽弥が瞬間移動し、吊り上げられているエミリアの所に現れた。そしてエミリアにも陽弥と同じマスクを着けさせると、ネザーは陽弥の姿を真似るのを止め、元の姿へと戻った直後、ネザーがブレード抜刀し、エミリアの背中を切り始めた。

 

『ッ~~~~!!!!!』

 

エミリアは悲鳴を上げ、それを見ていた陽弥は皆に取り抑えながらも、抗う。

 

「ッ~~~~!!!!!(ネザァァァッ!!貴様ぁぁぁっ!!)」

 

『フゥ~ッ!.....フゥ~ッ!.....フゥ~ッ!』

 

エミリアの背中にできたものは、グリニア帝国の国旗であり、ネザーは高笑う。

 

『アヒャヒャヒャヒャヒャ!!見ろ!グリニア帝国の国旗だ!うまいだろ~?♪』

 

「っ~~~~ッ!!!!!(殺してやる!殺してやる!殺してやる!!)」

 

『さぁて♪、お次は......』

 

グリニア帝国兵士が持ってきたのは、高温に熱した金具で二人のグリニア帝国兵士がエミリアの脚を押さえ付ける。そして、熱した金具をエミリアの下腹部に押し付けた。

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!

 

 

『っ"~~~~~~~~ッ!!!!!!!!!!!!』

 

エミリアはあまりの熱さと痛みに、断末魔の悲鳴を上げる。そして陽弥がさらに抗い出した。

 

「っ~~~~ッ!!!!!!!(ネザーッ!!!!!貴様ぁぁぁっ!!貴様ぁぁぁっ!!絶対に殺してやるっ!!!)」

 

そしてエミリアの下腹部にグリニア帝国の国旗の烙印が印されており、エミリアの目には涙が溢れ出ていた。するとネザーはその表情を見て、笑い出す。

 

「アハハハハハハハハハ~~~~!!!!!!良いね♪良いね~♪その苦しむ姿.......最高だよ~!」

 

そしてネザーが陽弥の所に戻る。

 

「今の見たか?最高だろ?」

 

「っ~~~~!!!」

 

陽弥の表情は鬼神以上の面になっており、今でもネザーを殺そうとしていた。そしてネザーは陽弥の愛用の剣"ガイアブリンガー"を抜刀し、掲げた。

 

「それともう一つ....副総統とイザベルは封印したよ、壺の中に♪.......話に戻るが、偽りの王よ.........地に堕ちれ!!」

 

すると陽弥の口に付けていたマスクが壊れ、そして叫んだ。

 

「ネザァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」

 

ガイアブリンガーが降り下ろされ、陽弥の体を切り刻んでいく。さらにルナ、リョウマ、アレクトラが龍装光を使い、それぞれの神剣でネザーと一緒に切り刻んでいった。そして最後にシンとヒルダのペルシウスとテオドーラがティメンジョン・ヴァルキュリアとビームライフルを構え、そして射った。陽弥に取り付いている機械が爆発を起こし、煙を上げながら、吹き飛ばされた。そして陽弥はデプリの残骸が捨てられている惑星"クシティ"へ衝突し、瀕死で倒れていた所をゴミを漁っている甲殻類種族"クレイ"と言う外見がエビ見たいな種族で、ゴムや生肉が好物、最初は襲われるかと思いきや、彼等は最先端なテクノロジーで俺を治療してくれた。そこでネザーに逆襲するために、何ヵ月も滞在した。グリニア帝国の輸送挺が料理に使う食料の欠課品を棄てているらしく、陽弥はクレイ人と共にそれを食べて餓死しないようにしていた。それから月日が流れて俺はクレイ人のテクノロジーであの大型バトルスーツを作った。これで奴に逆襲が出来ると思い、燃料を入れにいた矢先に、レムニウムを探しに勇人とシンディが現れた。二人はシグムディアを使ってグリニア帝国からの武力行使で生き残った最後の地球人と分かり、陽弥はレムニウムと手紙をあの場に置き、そして二人を尾行し、シグムディアと確信し、勇人達が去るのを確認後、大型バトルスーツで奇襲を仕掛けた。そして思わぬ事で勇人達がエスメラルダとエミリアとマナを連れていたと......

 

「と言うわけだ........」

 

《..........》

 

「どうした?」

 

「スゲェなぁ.....お前......」

 

「因みに、さっき言った食料の件.........あれを含めてネズミやオケラ、カエルや蛇も食って腹を満たしていたから......」

 

皆の表情が段々と青ざめていく。

 

「あんた危ない男だな?命懸けでネズミとオケラを食ったのか?」

 

「当たり前だ!!何時くる欠課品を何も食べずに待っておくのか!?そっちの方が餓死になるわ!!一回やってみろお前も!」

 

「嫌、......聞かなかったことにしておく。て言うか、それだったら何で救援要請しなかったんだよ!」

 

「悟られない為だったんだ。もし生きていたら今度こそ、エミリアとマナの命が危ないと思って.......」

 

「でも、無事に救出出来たじゃん.....陽兄ぃ♪」

 

「それもそうだな、それとエスメラルダさん.......頼まれた壺は持ってきましたか?」

 

「あるよ」

 

「貸してください。」

 

エスメラルダは持っていた壺を陽弥に渡す。

 

「では、ジュラァァン!ビィアァァン!!!」

 

陽弥は変な呪文を叫び、壺を投げた。壺が砕け、勇人達が驚く。

 

「あぁっ!!?」

 

すると壺から禍々しい二つの黒い影が現れ、一つは陽弥の方に、もう一つはエミリアの方に取り付いた。すると陽弥とエミリアの影から瓜二つの人物が現れた。

 

「クッ!ネザーめ、」

 

「不意を突かれましたわ。」

 

「ブラム......」

 

「イザベル.....」

 

「陽弥!?」

 

「エミリア!?」

 

ブラムとイザベルは陽弥とエミリアの体中の傷を見て、驚く。

 

「どうしたんだよお前.......その体....」

 

「どうしたのその傷.....?」

 

「実は.....」

 

陽弥とエミリアはそれぞれの事を話す。それを間に聞いたブラムとイザベルが怒りを露にする。

 

「糞がっ!!ネザー......あの裏切り者が!次会ったら今度こそ息の根を止めてやる!!」

 

「ごめんね、エミリア........私たちが封印されている間に、助けてやれなくて.....」

 

「良いのですよイザベル.......あなたも悪くも何もありません......マナ、イザベル叔母ちゃんだよ♪」

 

「い~♪、い~♪」

 

マナがイザベルの頬に触れると、イザベルが泣き崩れる。

 

「とにかく、地球に行ってみよう。」

 

「嫌、地球やユグドラシルや各惑星にもプリズンウォールやロトスの花の影響で洗脳されている。下手に動けばアイツの思い通りになる.........惑星クシティに寄ってくれ........武器を回収したいんだ。、そして行ける場所といったら彼処しかない......」

 

「何処だ?」

 

「惑星エーテル.....」

 

陽弥達を乗せたザンジークの船隊は先ず、惑星クシティに向かい、武器を回収した。

 

「ヤバイな.......この多さ....」

 

たくさんのコンテナに入っている武器や弾薬、支援兵器、さらに修理用品もあらゆる部品をザンジークの船に積み込み、シグムディアの能力で惑星エーテルへ次元跳躍し、辿り着いた。

 

「ここが......惑星エーテル.....」

 

荒れ果てた神殿が並んでおり、このエーテルの先住民でクアンタ人から受け継いだ技術を受け継いでいる光の種族"ルミナス"に救援要請し、ザンジークの船隊を広大な森林地帯である"トーバス"に着陸し、ルミナスの族長に事情を話す。

 

「なるほど........逆賊の狙いはあなたの持つインフィニティソウルとグリゴリ、アーククリスタル......エミリア様のクアンタニウムハート......そしてその子に宿る全ての力........」

 

身長4メートルで翅の小さい蛾のようなルミナスの族長がマナを見て、言う。

 

「こんなに幼い子を、人工知能の人体実験にしようだなんて.......」

 

族長はマナの頬に触れて、決意する。

 

「貴方方の要請を許可しましょう。愚かな逆賊に銀河を好きなようにはさせませんから♪」

 

陽弥達は喜ぶと、族長が陽弥に問う。

 

「陽弥さん....貴方の体は既に機械化していますね?」

 

「え?はい.....」

 

「貴方を戦線復帰にするために、我々のメディカルカプセルで、元の体に戻すことができます。」

 

「そうか、感謝する。」

 

陽弥はそう言うと、ルミナスの浮遊要塞ホレイトに移動された。さらにシグムディアとシグニューも連れて、勇人とシンディに適用するための人造生命体を改造や開発すると言い、搬送された。それから2日後、勇人とシンディがマナの遊び相手をし、それを見守るエミリアの元に、回復した陽弥が戻ってきた。

 

「待たせたな♪」

 

勇人とシンディとエミリアは驚く。あの機械化していた体がルミナス人の技術で完全に生身の体や綺麗な赤髪を取り戻しており、さらに腰に七星剣と魔剣グラム、そしてガイアブリンガーとブレイブリフレクターを装備していた。

 

「陽弥様.....」

 

「エミリア....」

 

陽弥とエミリアは近付き、互いの額をくっ付ける。

 

「ただいま♪」

 

「......お帰りなさい、あなた♪」

 

するとマナが走ってきて、陽弥の足に抱き付く。

 

「ぱぁぱ!」

 

「マナ.....♪」

 

陽弥がマナを抱き上げ、頭を撫でる。その光景を感動していたシンディが嬉し泣きする。

 

「良いなぁ♪良いなぁ♪ワタシもあんなhappyなファミリーが欲しいわ♪」

 

すると陽弥がこちらを見ている勇人とシンディの方を向く。その直後、勇人と陽弥の左目に電気が走った。

 

「「っ!?」」

 

勇人の眼帯が取れて、赤黒い目が露になる。。その目を見た陽弥はあることに気付く。

 

「もしかしたら.......」

 

すると陽弥はマナを下ろし、勇人に近付く。

 

「お前.......シンセシスに覚醒しているのか?」

 

「シンセシス?」

 

「........勇人、俺の弟子にならないか?」

 

「え?」

 

「嫌、無理を言ってスマン.......ただ、お前のその目を見て、言ったんだ........お前のその赤黒い目は何れ、暗黒生命体が生まれると.......絶望の淵まで叩き込まれた寸前に、自分と瓜二つの者が生まれ、共に和解し、共に戦い.......そして絆を得る.........俺とブラム......エミリアとイザベルはそうやって絆を得られた.......やってみるか?」

 

勇人は心の奥底で、今までの自分を思っていた。父と母が他界し、暴力と権力で叩き込まれ、もしかしたら今度はシンディにも悪影響を及ぼしてしまうと考え、決意する。

 

「.....やる」

 

「やるよ......陽弥さん.......嫌....師匠と呼ばせてください!!」

 

「.......良いだろう♪......」

 

陽弥が笑顔で返すと、シンディも決意する。

 

「あの!」

 

「?」

 

「ワタシも、あなたの事をteacherと呼んで良いですか?勇人だけ強くなるのは良いんですが、ワタシも強くなりたいです!daddyとmammyの敵を取りたい!」

 

「.........好きにしろ♪」

 

勇人とシンディは喜び、陽弥と共に次元の狭間に連れていかれ、約2000年間修業し、時間が止まっていた世界のため、ザンジーク達からは数時間惑星エーテルに帰ってきた。そこには陽弥の大型バトルスーツとシグムディアが合体した姿"シグムディア・リベリオン"と"シグニュー・リベリオン"そして二機のデータ元にして作られた勇人とシンディのパンドラメイル『クーフリン』と『エリン』が搬送されていた。

 

「これが.......」

 

「ワタシ達の......」

 

「「機体......」」

 

そして勇人とシンディの目にはシンセシスの証しでも言える緑と桃と赤黒い目が浮かび上がっていた。勇人とシンディはそれぞれの暗黒生命体『鮮血のベリト』と『赤蛇のサマエル』を宿していた。ブラムとイザベルは悪魔と堕天使の名を持つ2体の暗黒生命体を歓迎した。

 

「よく来たな、ベリト.....」

 

「サマエル.....久し振りね♪」

 

「ブラムとイザベルか.......随分と冷静になっているなぁ、」

 

「あぁ、イザベルが妊娠している........だから、イザベルは戦えない.....お腹の子に影響が出ると、エミリアの体の中で待機すると.....」

 

「それで私たちを?」

 

「そうだ......」

 

「分かった.......お前の友の国家を奪い返せるなら、俺もそのつもりでグリニアだけを滅ぼしてやろう♪」

 

「感謝する。」

 

すると聖なる鎧と紅きマントを装備した陽弥とエミリアが現れた。

 

「少数で掛かる。だから、弟子の勇人とシンディを助けてやってくれ.......二人とも。」

 

「あぁ、」

 

「勿論ですよ♪総統......」

 

2体の暗黒生命体は笑い、勇人とシンディの中に入っていった。そして陽弥達はザンジークの船に乗り込み、グランドスフィアへ進軍した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客室にいる陽弥はベッドに寝転がり、窓から見える星を眺めながら、ガイアブリンガーを手入れをしていた。そしてその横にエミリアがマナを寝かし付けていた。

 

「やれやれ、一年半も待たせたな.........皆や父さん達を相手するのは怖いなぁ」

 

「それは、私も同じです。育ての親も相手しなければなりませんから、それに.........この子を守れるなら、どんな相手でも相手しますから♪」

 

「はぁ~......相変わらず俺の嫁は度胸あるなぁ......」

 

「あら?そう言うあなたも私たちを助けに行ったとき、皆を相手してましたよね?」

 

「あれは仕方がなかったからなぁ、今度は容赦なしで相手するよ♪」

 

陽弥はそう言うと奥の間でエミリアにキスをし、抱きしめ合い、互いの深い愛へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

一方、別の部屋では勇人とシンディが互いの手を繋いでいた。シンディが勇人の肩に頭を乗せ、星を眺めていた。

 

「綺麗な星だね♪」

 

「うん.......子供の頃、地球で夜空を眺めていたなぁ.........懐かしいなぁ♪」

 

勇人は綺麗な星空を眺めていると、シンディが問う。

 

「ねぇ、勇人.......」

 

「ん?」

 

「ワタシ達......これからどうなるんでしょう.....」

 

「誰にも分からないよ.......未来は知らない方がいいって、師匠は言っていたから.......それに運命は自分で変えるんだ。だから、僕も師匠見たいに運命を変えてみようと思うんだ.......」

 

「勇人.......」

 

「それから.......シンディ」

 

「?」

 

勇人の顔が赤くなり、そしてシンディに言う。

 

「この戦いが終わったら..........その.....俺と結婚してくれ!」

 

「!」

 

「この先、何年後、嫌、何十年もずっと一緒に居よう!二人で!」

 

シンディの目に涙が溢れ、返答した。

 

「yes!勿論です!ワタシも勇人と一緒に居たい!離れたくない!これからもずっと幸せに暮らしたいです♪」

 

勇人とシンディの決意に、二人はキスをする。




さぁ、次回は反抗作戦が開始されます!
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