クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
その後、グランドスフィアの主導権を奪還し、プリズンウォールの制御を破壊した。皆の首に取り付けられていたプリズンウォールが外れ、正気に戻ると同時に陽弥が皆の神経にアクセスし、今までの記憶を皆の頭の中へ流した。
そして正気に戻ったウィルとバンが怒鳴っていた。
「あの野郎......俺たちを奴隷のように扱いしやがって!」
「次の戦いで勝ったら、生皮を打ち剥いでやってやるぜ!!」
そしてシンとヒルダ、ルナやアストラッド王とアリシアが陽弥の前で土下座し、謝罪していた。
「すまん!!俺らのせいだ!俺がもっと早く奴を始末すればこんなことには!!」
「私も!あんたを撃って本当にごめん!........母親として最低な奴だよ!!私は!!」
「私も......お兄ちゃんに悪口を言って本当にごめんなさい!ごめんなさい!!」
さらにアンジュ達も陽弥の前で土下座する。皆の目には悔し涙が溢れていた。その光景に陽弥は慌てる。
「もう、良いんだ皆........この件は俺の責任でもある。皆には関係ないことだ.....」
「だけど!お前を殺そうとしたんだ!頼む!共に戦わせてくれ!」
シンが必死に陽弥に抗議する。陽弥とエミリアが話し合いをし、決断する。
「分かった.......でも、これは俺の責任でもある。だから、一緒にマナを助けよう......」
シンの目から涙が溢れ、その場で泣き崩れる。
その頃、射撃訓練場では勇人がショットガンで的を狙い撃ちしていた。そこに陽弥がレヴナントを持って現れた。
「勇人.....」
「師匠?」
陽弥は勇人の隣に立ち、レヴナントを乱射する。
「すまなかった......君の彼女を守れなくて........」
「良いんです。師匠のせいでもありませんから.......」
勇人はそう言いながら、的を狙い撃ちする。
「師匠.......」
「ん?」
「僕って......本当は何者なんですか?」
「え?」
「.......あの時、ネザーが言ったんだ。『私は、お前の父親の事を知っている.....そしてお前の本来あるべきの力は覚醒していない......』と言ったのです。」
「勇人の父親.......本来あるべき力......どういう事なんだ?」
「分かりません........ただ、ネザーはエンブリヲって言う人物にその傀儡の剣を受け取って、あんな力を手に入れたようです。」
「エンブリヲ!?」
「知っているのですか!?」
「あぁ、俺が生まれる20年前に、父さん達を苦しめた変態ナルシストだ.......そうか、アイツ怨念となってネザーに近づいたのか......でも、傀儡の剣とは、何だろう?」
「だったら、アイツの研究室の資料で調べれば、傀儡の剣の事が分かるのではありませんか?」
「なるほど!その手があった!」
陽弥と勇人は早速ネザーの研究室に入り、本や資料と研究データを調べ尽くす。
「何処だ?.......何処に.....」
その直後、陽弥と勇人の左目が疼き始める。そして二人の体からブラムとベリトが現れる。
「ブラム......お前も感じるか?」
「あぁ.....こんな感じ、創破主以上だ........」
「ベリトも?」
「......こんな禍々しい怨念......多分、初めてかも知れない.......」
四人の目線にある分厚く赤黒い本を指していた。陽弥はそっと、本を取り開いた。内容は何かの聖書で、クアンタの歴史や文明が書かれていた。その中で一番目に入った内容が.......
「厄災の剣『ディザスター』?」
「「「何それ?」」」
「数千億年前......古代クアンタ帝国を襲った剣らしいんだ。その剣はありとあらゆる種の怨念を取り込んで成長し、星の核を食べていたらしいんだ.....」
「え!?」
「何だよ、それ!?」
「7人のクアンタの皇帝が駆使してその剣を封じていたらしいんだ。"アースセイバー"、"エクスカリバーン"、"エンジェリックナイツ"、"ヤトノカミ"、"スパーダ"、"トワイライトサーガ"、"ガイアブリンガー".......その剣の中でも恐ろしいのが長男が使っていた剣.......それが"ディザスター"だ。」
「7人で封印した剣........そんなにヤバイものか?」
「ヤバイにも程はあるが、ディザスターはそれ以上だ..........何せディザスターには、星をも喰らう事が出来る蛇皇ギガオロチの骨を加工して作られているからなぁ.......それにこの本には残りの7人剣の在りかを示している.....」
「そんなことまで!?」
「ガイアブリンガーは今俺が持っている、と言う事は残り6つの剣と言うことになる。」
「一つ目のアースセイバーはもう既に俺達と異なる世界で『レオン・マクライト』と言う人物がアースセイバーを持っていると........」
「じゃあ!その人にアースセイバーを借りよう!」
「だけど、剣は新たな持ち主でなければ、強大な力を発揮できないらしいんだ。」
「そんな.......」
「だから、ネザーをレオン・マクライトの所に行かせては行けない!」
陽弥達は、本を持って、シグムディアとクーフリンが整備されている格納庫へと向かった。
格納庫に向かうと、シンがいた。
「父さん!」
「陽弥......丁度良いところに♪」
「どうしたの?」
「実はお前に渡したい船があるんだ。」
シンは陽弥を奥の格納庫へ連れた。そしてライトが照らされた。
「これは!?」
それはシンのΝーアキュラやΝーバレーナ、Νーダンデリオン、Νーオリオン、Νーエレーミアと同じく、青のカラーリングをしたスペースシップであった。
「私のアキュラと皆のスペースシップ元に造られたスペースシップ.......その名も『Νーカルナス』だ!」
それはなんと、エッジが乗ってきたスペースシップであり、殆んどの辺りが改造されていた。
「前にエッジ達のカルナスのデータを入手して、お前専用に造り上げたんだ.......まぁ、高速戦闘艦や高速王座艦と言っても良い♪それとインフィニットプライムスやアンドロメダ級超大型戦闘艦も準備万端だ......」
陽弥達は26人の使徒と勇人、多数の兵士達を引き連れて、インフィニットプライムスに乗り込んだ。そしてワープを繰り返し、辿り着いた先にシリンダー型のアンドロメダ級超大型戦闘艦が待っていた。インフィニットプライムスが搬送され、陽弥は艦橋のブリッジに座っていた。
「ここが......ブリッジ....」
円形ピラミッドのように上下左右に多数のオペレーターが並んでいた。そして陽弥が出航式を始め、皆は盛大な拍手をしてくれた。陽弥がブリッジのデスクに触れながら、考える。
「今日からこのアンドロメダ級超大型戦闘艦艦長は俺か........それならこの戦闘艦に名前を付けなきゃなぁ........そうだなぁ.......何にしようか?」
するとドアから勇人が現れる。
「師匠」
「ん?」
「何してるんですか?」
「いやぁ、この艦......正式名証があるかも知れないが、呼び名がないじゃない?だから、この戦闘艦に名前を付けようと思っているんだ。」
「それなら、丁度いい名前がありますよ♪」
「何だ?」
「この戦闘艦の名前は......『シタデル』。意味の通り.....種族大銀河連邦ヴァルキュリアスを守る城塞........シタデルは皆を守る城塞と言うことです♪」
「ほぉ~、良い名前だな......そうか、良し!今日からこの戦闘艦の名前はシタデルだ!」
陽弥と勇人は喜び、皆を集め、そして数多の世界へ旅立った。
『クロスアンジュ 銀河の守護者 afterstory"Lost Souls"(囚われし魂)』chapter01『rebellion』END
まだ終わりませんよ♪