クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者 作:オービタル
一方、陽弥の世界では、エミリアを含むギデオン一家達は消息不明となったシタデルを大捜索していた。
「見つかったか!?」
シンがΝーアキュラでアレクサンドルス及艦隊と通信し、問い掛けるが、否定されていた。
「そうか.......」
シンは落ち込み、補給しにグランドスフィアに戻ると、ヒルダやルナが待っていた。
「シン、どうだった?」
「駄目だ.....何の痕跡もない」
「シタデルが一瞬で消えちゃうなんて.......ひょっとしたらお兄ちゃんは......」
「んなわけねぇだろ!」
「ごめん、お母さん......」
「...........考えても仕方がない。銀河連邦やアジマス連邦も協力して捜索する.....」
そしてシンは補給を終えたΝーアキュラに乗り込み、陽弥の捜索を続けた。
「こんなとき.....陽弥の指輪にビーコンを取り付けていたら.......どうすれば......」
シンは一人で悩み、頭を抱える。するとあることに閃く。
「閃いた!」
シンが何かを思い付き、銀河連邦軍に通信をする。そして銀河連邦司令官であるカストール・デーン司令官にあることを話した。
「アルキメデスの残骸を調べるだと!?」
「えぇ、連合軍の新型強襲艦であったアルキメデスにまだ、試していなかったユニットがあるのです。それをオーバーロードすれば、シタデルの所在が分かると判明いたしました....」
「だが、アルキメデスにはフェイゾンで生まれた生命体がうようよといるのだぞ!前のガフラー星系にある銀河連邦戦艦ヴァルハラも........まさか、」
「えぇ、そのまさかです......」
そしてシンは通信を切り、空間を漂うアルキメデスの残骸に到着した。
「この強襲艦を見るのは......16年前か.....」
シンはARSスーツを着用し、空間から出る。そしてアルキメデスの非常口から侵入し、粒子ライフルを構えながら通路を歩いていく。この時、シンはΝーアキュラから誰かが出てくるのも気付いていなかった。
第3ブロックを抜けると、そこは機関室であった。目的は機関室のメインシステムを再起動させ、オーロラユニットを回収しなければならない。
「え~っと、機関室のメインシステム、メインシステム......」
シンが迷っていると、後方から別の人が解説した。
「4Fにある動力炉」
「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?????」
突然の声にシンは悲鳴を上げる。そして後ろを振り向くと、そこにいたのは赤色のアーマーと酸素マスクを身に付けているヒルダであった。
「何でここにヒルダが!?」
「あんた一人じゃ、何も出来ないだろ?」
「まぁ、確かに.......」
シンとヒルダは4Fの動力炉へと繋がる階段を下りていく。するとヒルダがあることを語ってきた。
「ねぇ、覚えてる?」
「何が?」
「私が......シンをデートに誘った事を.....」
「あぁ....覚えてるよ、」
時が遡ること21年前......雪が降るクリスマスで、午後の5時が過ぎており、ネイビー色のコートを来ているシンがアウラの塔で誰かを待っていた。
「ハァ~寒い~」
ヒルダと結婚して二ヶ月語、19歳になったシンはヒルダとデートすることになっていた。シンは凍える手を自分の吐息で暖めながら、ヒルダを待っていた。すると赤いコートを着たヒルダが走ってやってきた。
「シン♪」
赤いコートとヒルダの綺麗な赤い髪がとても目立っていた。
「お!」
「待たせた?」
「全然♪行こうか?」
「うん.....♪」
二人は仲良く何処かの店へ行く。そして二人の仲を後ろの陰から見ている母親のアリアと実妹ココと義妹ミランダが変装して二人を観察していた。
「あの二人.......良いね♪ハッピーやわ~♪」
アリアの目が二人のラブラブ感に興奮しており、ココは呆れていた。
「お母さん、良いの?シンお兄ちゃんとヒルダお姉ちゃんを観察して?」
「良いのよ!二人のあの行動を観察し!そしてクライマックスの......『チュー!』を見たいのよ!」
どうやらアリアの狙いは二人の熱々のキスシーンを写真で収めると分かり、ココとミランダはアリアの狙いに呆れる。
「「お母さん/義母さん......ただのストーカーか変態にしか思えない......」」
一方、シンとヒルダは様々な店に寄り、存分に楽しむ。ディナーや洋菓子、さらにクリスマスケーキも買い、最後にリュウガ達が建てた新生ドラゴレイドの国家『百夜国』の万象の塔(東京スカイツリー見たいな塔)の展望フロアで雪が降る夜や下の方では街灯が街を照らしていた。
「綺麗だな」
「うん」
二人は外を眺めていると、シンがあることを言う。
「これから先.......どうなるんだろうか?」
「どうなるって?」
「連合や同盟以外の種族と会って......このまま平和になってくれれば良いんだけど.....」
「そんなの気にするなって、もし来たらぶっ飛ばしゃ良いんだから♪」
「そうか?」
「あ!忘れていた!」
「何を!」
「目を瞑って♪」
「え?うん......」
シンはヒルダの言う通りにする。するとヒルダはシンにキスをしようと接近する。そして陰からカメラをスタンバっているアリアが小声で興奮していた。
「よぉ~しっ!今だ!そこだ!年貢に収めろ♪」
アリアがカメラのボタンを押そうとした直前、ココが何かに気付く。
「ん?」
壁と壁の隙間から一匹のネズミがココの膝の上に乗った。
「チュー?」
ココにとって、ネズミは大の苦手であり、今正にそのネズミがココの膝の上にいた。ココはこの世とは思えない悲鳴を上げた。
「ピギャァァァァァァァァァァ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」
「「!?」」
「「!?」」
アリアやシンがココの悲鳴を聞き、結果アリア達は二人をストーカーしていたことがバレた。そしてココ、ミランダ、アリアは罰として正座させられていた。
「も~、母さんやココもミランダも!何やってるんだ!?ずっと付けていたのか?」
「「「........はい」」」
「ハァ~、今回の件は許すが、このカメラは......没収!」
「え~っ!?」
「"え~っ!"じゃない!ったく.......」
シンは呆れている直後、ヒルダが隙を見つけ、シンにキスをした。
「っ!!?」
「「「っ!!」」」
「愛してるよ、シン♪」
ヒルダが笑顔でシンを見る。アリアはシャッターチャンスを逃してしまい、落ち込む。
「あ、そうだ♪」
するとヒルダがバッグからある手帳をシンに渡した。
「ん?..........えっ!!?」
それなんと、母子手帳であり、シンは答える。
「まさか......!?」
ヒルダは頬を赤くし、下腹部を撫でる。
「そう、妊娠しちゃった♪」
シンとアリアやココ、ミランダはヒルダからの妊娠報告で騒ぐ。
「「「「おっしゃぁ~~~っ!!!!」」」」
「ヒルダァァァァ!!でかしたっ!!いやぁ、本当に驚いたよ!」
シンが慌てて、母子手帳を見る。
「ん?」
よく見ると、母子手帳に何か重なっていた。よく見るとそれも母子手帳であった。
「二つ.........?」
「「「二つ......?」」」
「ハハ!やっと気づいてくれたよ.......そうだよ!私.......双子を身籠ったんだよ!シンの子供を♪」
「.......まじ?」
「マジのマジ♪大マジだ!」
「........oh mygod ‼(マジかよ!!)」
ギデオン一家は笑顔に包まれ、その九ヶ月後に二人の子供 命名"陽弥"と"ルナ"が生まれた。
昔話を聞いたシンは忘れていた思い出を、思い出す。
「あの時は、本当に驚いたよ........いきなりの妊娠報告、しかも双子......本当にヒルダは俺らに爆弾を落としてくる♪」
「褒めてるのか?」
「......嫌、最高の愛妻だから言っているんだ♪」
「フフ、ありがとよ.....愛しの旦那様♪」
「さて、そろそろ着くぞ......」
階段を降りると、目の前に巨大な容器があり、中に巨大な脳ミソが横たわっていた。
「オーロラユニット........まだ、生きていれば良いんだが」
シンはオーロラユニットにUSBを接続すると、オムニツールにオーロラユニットが遺した情報が入ってくる。
「もうダメと分かっていたが、ラッキーな事に陽弥のDNAがあった。これがあれば陽弥の奴が今、何処にいるか分かる!」
すると今度はオーロラユニットからの最後のメッセージが入ってきた。
「『長月の日、血に染まりし、紅き月........闇に染まりし、漆黒の太陽が現れしとき、因果を捕食する厄災の大蛇......黄昏の巫女姫と永遠の命を喰らい、真なる絶望へと覚醒する。我、因果の防人.....ここに来世の防人達に警告を伝えたり。』」
その不気味な文章に寒気が来た。
「何だろう?この文章........」
「気味がわりぃなぁ......」
「だけど、オーロラユニットが遺したメッセージだ.....アサリィ人とプロセアン、アヌビス人に解読させよう.......」
シンとヒルダはΝーアキュラに戻り、グランドスフィアへと戻っていった。
だがこの時、シンが入手した文章がこれから起こる預言と言うことを誰も知るよしもしなかった。