クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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afterstory19:囚われし魂

 

催眠ガスによって気絶していた勇人が目を覚ます。

 

「ここは.........何処だ?」

 

勇人が目を覚ました場所は、大きなコンテナの中であった、

 

「コンテナの中?」

 

勇人は立ち上がり、辺りを調べるが、何もなかった。

 

「はぁ~.........そうだ!ベリト!?」

 

勇人が体の中にいるベリトに話し掛けるが、ベリトの返事が全く返ってこなかった。

 

「どうしよう.........真理亜と通信ができるのはベリトだけだし.........ん~~~~????」

 

勇人は深く考えていると、突然コンテナが大きく揺れた。

 

「うわぁっ!!?」

 

勇人は倒れると、コンテナの片側の壁が上へ上がり、その隙間から光が漏れてきだした。

 

「ん?」

 

コンテナが開き、現れたのは何とグリニア帝国軍の兵士や科学者であった。

 

「っ!!」

 

グリニア帝国軍兵士がアサルトライフルやヘビーマシンガンを突き付けてきた。

 

「出ろ」

 

勇人は黙って、グリニア帝国軍の兵士の言うことに従い、何処かに連れられる。長い通路、長いエレベーターで行き来し、辿り着いた場所は、謁見の間であった。扉が開門され、目の前に玉座に座っているドレギアスがいた。

 

「待ちくたびれたぞ......新川 勇人.......」

 

ドレギアスが不気味な笑みを勇人に見せつける。勇人はドレギアスを鋭く睨み付ける。

 

「ドレギアス.......!」

 

「........お前達は下がれ。」

 

「「「イエス、マイ エンペラー」」」

 

グリニア帝国軍の兵士達が謁見の間から出て、勇人とドレギアスの二人きりになった。

 

「さて、勇人よ........君は我をどう思う?」

 

「........悪き敵.....」

 

勇人の言葉にドレギアスが笑い出す。

 

「フハハハハハハハ!!!!!そうか、お前は我をそう呼ぶか.........」

 

「それともう一つ........ここは何処なんだ?」

 

「.........何処って?フフフ.........分かった」

 

ドレギアスはそう言うと、勇人に言う。

 

「付いてこい.......お前がいた世界と、ここが何処なのか..........教えてやる。そして彼らがどうして健在しているかを.......♪」

 

ドレギアスは勇人を連れ、何処かへと案内された。

 

勇人が連れられた場所は何と黒く染まった亜空間であり、勇人の元いた場所が多数のハニカム型のコロニーが取り囲み、球状を形成していた。

 

「あれは!?」

 

「見ての通り、蜂の巣だ........我が作った労働国家"プリズン・ソウル"だ」

 

「......地球じゃない、僕とシンディがいた世界は.......」

 

「そう......我が庭だ......そして彼らは、我の次元の力によって生き返り、それまでの記憶をインプットさせた完璧なクローンでもある.......」

 

ドレギアスの放った言葉に勇人は驚く。

 

「えぇっ!!?」

 

「我はネザーによって皆殺しにされた彼らのDNAをかき集め、彼らの遺伝子を改造し、逆らうものを自由自在に操ることができる........言わば働き蜂のようにな.......」

 

「ドレギアス!......お前は、生き返らせた人類を奴隷にして.........何が狙いなんだ!?師匠やレオンさんを何処にやったんだ!!?」

 

「.......二人の事か?心配するな.........レオン・マクライトはともかく、陽弥・ギデオンなら我々の為に良い貢献を果たしている。そろそろ着くぞ♪」

 

すると星雲から巨大な影が見えてきだした。

 

「何だあれは!!?」

 

それはプリズン・ソウルやグランドスフィアよりも数百倍大きく、赤と紫色の発光を放っている超大型の球状要塞であった。

 

「あれこそが我の帝国.........."デススフィア"だ」

 

ドレギアスはそう言い、プリズン・ソウルとデススフィアを繋ぐ軌道上エレベーターでデススフィアへと向かう。

 

「何処へ連れていくつもり?」

 

するとエレベーターが中枢まで上がり、勇人はそこで思わぬものを目にする。

 

「っ!!」

 

巨大な容器の中にオパール化した陽弥が入っていた。そして容器の上下にたくさんのチューブが繋がっており、陽弥からインフィニティソウル、クアンタニウムハート、グリゴリ、アーククリスタルのエネルギーを摘出していた、

 

「お前!師匠に何をした!!?」

 

「見ての通りだ.......奴は我に全ての力を渡さないために、自らの体を結晶に変えた。だが、奴は愚かなことをしてしまった。結晶体から全ての力のエネルギー波を放出していたことにだ.......」

 

「何だって!?」

 

「エネルギー波を放出してくれることにより、ネザーによって皆殺しにされた地球人を生き返らせ、さらに彼らの文明も保たれている.......そしてこのデススフィアやプリズン・ソウルも建造できた。それにこの亜空間の狭間では誰も助けには来れない..........」

 

その直後、勇人がドレギアスに怒鳴り出す。

 

「ふざけるな!神聖な星の守護神を.......お前は発電機代わりにしているだけじゃないか!!」

 

「彼等が死ねば......労働者は誰がやる?」

 

「そんなの、無かったことにすれば良いじゃないか!!」

 

勇人は陽弥直伝の格闘技でドレギアスの頬を殴ろうとしたが、ドレギアスは勇人の拳を人差し指で止めた。

 

「嘘!?」

 

「愚かな......」

 

ドレギアスは勇人の額にデコぴんで返した。

 

「痛っ!......何するっ!!?」

 

その直後、額からとてつもない衝撃波が襲い掛かかり、勇人は倒れる。

 

「ハァ....ハァ....ハァ....ハァ....一体...何が!?」

 

「マナ・ギデオンに宿っていたアーククリスタルとクアンタニウムハートの力で時の衝撃波を出したのだ........」

 

「ふざけるな!」

 

勇人はドレギアスに蹴りを出そうとした直後、ドレギアスはマナの光で勇人の腕や足に光の錠を掛けた。

 

「クッ!!」

 

「往生際が悪い小僧だ..........そうだ、我の新生フェメシス騎士団を相手しろ......」

 

「相手?」

 

「フェメシス騎士団の一人を相手し、勝ったらこの解放しよう。」

 

「(奴隷か自由........選択は一つが全て!)........やってやろうじゃないか!!」

 

「......そう来なくてはなぁ......♪」

 

ドレギアスは不気味な笑みで勇人を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デススフィア内部下層エリアにある闘技場で勇人は新生フェメシス騎士団の新入りを相手することになった。周りの観客席はグリニア帝国兵士で満席になっており、大声を上げていた。そして競技場の門が開き、中からグリニア帝国兵士から借りたアサルトライフルとハンドガンとアーマーを着た勇人が出てきた。そして向こうの門も開門され、現れたのは全身黒マントで覆われた者であった。開場は盛り上がり、開始のゴングが鳴った。

 

「試合開始!!」

 

勇人はアサルトライフルを黒マントに向け、乱射した。一方黒マントが勇人が乱射してくるアサルトライフルの弾道を予測し、回避する。

 

「コイツ........!」

 

勇人は掛けながら、アサルトライフルを撃ちまくる。しかし黒マントに弾が当たっていなく、撃っている内に弾が切れた。

 

「しまった!」

 

その直後、黒マントが襲い掛かかり、とてつもない速さで横蹴りをしようとしてきた。

 

「っ!!」

 

勇人は急いで防御体制を取った直後、黒マントが別の方向に、横蹴りをしてきた。勇人はその方向に防御体制をしていなく、吹き飛ばされた。

 

「カハッ!!?」

 

勇人は蹴られた所を抑えると、まさかの目の前に黒マントが粒子発剄の構えをしていた。

 

「まさかそれは!!?」

 

「粒子発剄ッ!!」

 

黒マントの発剄が勇人の腹に炸裂し、吹き飛ばされた。

 

「グッ!!」

 

勇人は腹を抑え、黒マントに問う。

 

「その奥義........何処で......!?」

 

「フフフ.......ハハハハハハ!!!どうだ勇人!俺の粒子発剄は!?」

 

「っ!?その声......まさか!!?」

 

黒マントはそう言うと、顔を覆っていたフードを取り外した。勇人は驚く、何故ならあの廃鉱でベリトの獄炎で火だるまになった洋介がグリニア帝国の技術で半身サイボーグ化していた。

 

「この時を.......待ちわびたぞ!」

 

洋介は不気味な笑みで勇人を睨んでいた。

 

「何でここにいるんだよ!!?ここは危ないんだ!!」

 

「危ない?........何でだ?」

 

「何でって!ここはドレギアスが造り上げた国家なんだ!皆を生き返らせたのは奴隷にするつもりなんだ!!」

 

「......それが何だ?」

 

「えぇっ!?」

 

「あの蜂の巣で働いている奴等の光景.........そしてここから高みの見物.........正に俺が求めていた理想!弱者は強者に喰われる運命!」

 

「何を言ってるんだ!?」

 

勇人は洋介の狂気に満ちたその表情に恐怖した。すると高みから見物していたドレギアスが言う。

 

「さて、新川 勇人よ...........嫌、荒神.........どう、動く?」

 

ドレギアスは勇人を見ていると、洋介が止めを刺そうと、鉈を取り出した。

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

 

洋介が鉈を振り下ろした直後、勇人の体が光だし、荒神化した。

 

「何っ!?」

 

洋介が驚いている直後、彼の頬に勇人の拳が炸裂した。

 

「ッ!!」

 

吹き飛ばされた洋介は体を起こし、勇人を睨み、勇人も洋介を睨む。その光景を見ているドレギアスは勇人を見る。

 

「あれが荒神の力..........荒神化したクアンタ人の血を惹く者にしかできない力...........」

 

そして二人は互いの粒子発剄を打とうと体制を整え、突撃した。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~っ!!!!」」

 

「そこまでだ!!」

 

ドレギアスが試合終了の合図を出し、クアンタニウムハートの力で両者の動きを停止させた。

 

「もうよせ、二人とも........今ここで粒子発剄がぶつかり合えば起動してしまう事になっていた........」

 

「だけど、コイツを!」

 

「黙れ......!」

 

ドレギアスが怒鳴る洋介に威圧で黙らせた。

 

「.........チッ!」

 

洋介は舌打ちをし、競技場から立ち去る。そして観客席にいた兵士達は一斉に去り、持ち場へと戻った。ドレギアスは勇人を部屋で待機するよう命じられた。勇人はベッドに寝転がり、これからの事を考える。

 

「さて、どうやってレオンさんや師匠を助けて、他の皆に知らせれば良いんだろうか...........う~~~ん??????」

 

勇人は深く考えていると、何処からか声が聞こえてきた。

 

「........うと」

 

「ん」

 

「.....うと......ゆうと........勇人......」

 

「師匠!?」

 

「良かった.......無事で......」

 

「師匠も、あんな風になって......」

 

「あんな風?」

 

勇人は陽弥の見に何が起こっているのか、説明した。

 

「えぇっ!!?俺がアウラみたいなデススフィアの発電機代わりに!?」

 

「そうなんです......それと僕を虐めていた洋介も新生フェメシス騎士団に入っていて、ベリトは目覚めなく........とにかく!大変な事なんですよ~!!」

 

「ん~~.......実は俺もレオンと一緒にいて、ブラムがドレギアスに吸収されてしまったから.......本来あるべきの力が発揮できないんだ........」

 

「そんな~!」

 

勇人は落ち込んでいると、陽弥がある提案を用いてきた。

 

「あ、そうだ!テイムだ!!」

 

「テイム?」

 

"テイム"......獣を手名付け、自分のパートナーにし、成長することによって絆が深まり、主を守ってくれる特技。

 

「そんなのがあるのですか!?」

 

「あるよ、前に俺がテイムした獣はユニゴルディアンでブラムはティアマトであったからなぁ.......多分、デススフィアにはまだ幼体である魔獣や魔蟲がいると思う。手名付けてみろ♪」

 

「分かりました!」

 

勇人は陽弥の指示通りに従い、最下層にある魔獣や魔蟲が飼育されている施設へと忍び込んだ。巨大なフェンスの中にハルピュイアやパーピー、キュラドラス、ビグズ等の魔獣や魔蟲が飼育されていた。

 

「うわぁ、グリニア帝国はヤバイ奴等を飼育しているんだなぁ.......」

 

勇人は隠れながら歩き回っていると、何処からか異様な臭いが漂ってきた。

 

「うっ!?何だ、この臭い!?」

 

勇人はその臭いがする方向へと向かうと、何やら気になる鋼鉄でできた扉があった。

 

「あれだな......」

 

勇人は監守の目を盗みの鋼鉄の扉の奥へ入った。中は暗く、寒く、それでも勇人は電気を付けるスイッチを探す。

 

「寒~~っ!何でこんなに寒いんだ?おまけにあの異様な臭いがさらに増しているよ~!?」

 

勇人が壁を頼りに沿って歩いていると何かのスイッチに触れた。

 

「ん?これか.....?」

 

勇人は構わずスイッチを押す。すると上の照明が付き暗かった部屋が明るくなる。勇人が部屋の中を見ようと振り替えた直後、彼の背筋が一気に凍り付いた。

 

「ッッッーーーーー!?」

 

勇人が見たそれは、男女全裸で首がなく、足首に深い切り傷、それを縄で宙吊りにしていた。

 

「何だこれは!?」

 

勇人はたくさんある死体に驚くと、陽弥から学んだ事を思い出す。

 

「あの足首の深い切り傷.........血抜きの後........と言うことは!!食肉加工!!?」

 

勇人はたくさんの死体を見ていると、外から誰かの足音が聞こえてきた。

 

「ヤバイ!」

 

勇人は急いで電気を消し、山積みの麦が入っている袋の中へ潜り込み、身を潜める。冷凍庫のドアが開き、現れたのは.......

 

「本当に危なかった~!」

 

「ダイジョウブですよ~!何とか忍び込めましたから!」

 

それは何と、あのコロニーにいる筈のシンディと天才的頭脳を持つ少女"真理亜"、そして他のクラスの中で超人並みの実業家である生徒会長を務めている"新井 雄二"と世界でたった一人の最強剣士である"五十嵐 知彦"と国際宇宙センター局長の娘であり発明家の"星川 志歩"と最高の新聞や雑誌を作るジャーナリストの"西園寺 瑠璃"とあらゆる医学を駆使して、患者を救う"瓜生 彩乃"と世界最強の剣士である五十嵐 知彦と並ぶ最強の格闘家"上野 玲二"がいた。

 

「(シンディに真理亜!?それにあれって雄二と知彦に志歩、瑠璃に彩乃、玲二も!!?何で皆がデススフィアに!?)」

 

シンディや真理亜、さらに勇人の友達であった六人が来ていることに、勇人の頭の中がこんがらがった。

 

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