クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 銀河の守護者   作:オービタル

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afterstory20:皆の決意

時は遡ること21時間前........シンディの元に真理亜がドレギアスに誘拐されたベリト(勇人)の助けを求めに来た。

 

「お願い!........助けて!」

 

「え.....!?何ですか!?」

 

「ベリトが.......ベリトが拐われたの!!」

 

「え!?......ベリトが!?」

 

シンディは驚くと、シンディの体の中にいるサマエルが出てくる。

 

「やっぱり」

 

「サマエル!?」

 

「ヒイッ!!?」

 

「怯えるな、小娘.........お前、ベリトの事を知っていたなぁ........アイツが拐われたって.......どういうことなの?」

 

サマエルが怯える真理亜に威圧と恐怖を与えてくる。するとシンディがサマエルに注意する。

 

「サマエル!そんなことをしたらこの子怖がっちゃう!」

 

「すまない、この小娘がベリトの事を知っていたからドレギアスの仲間かと思ってしまった......」

 

その後、真理亜は落ち着きながらシンディに話す。

 

「えぇっ!!?勇人が拐われたの!!?」

 

「うん.....リムジンの内蔵カメラのシステムにハッキングして、見ちゃったんだ.........車内にガスを撒き散らして........」

 

真理亜の話を聞いていたサマエルがドレギアスの事を言う。

 

「厄介な敵に目付けられたねぇ........」

 

「あの、そのドレギアスって誰なのですか?」

 

「シンディは.....ドレギアスの本性を知らなかっただっけ?アイツは...........人間じゃない........あらゆる時空や次元を終焉へと導く"異次元生命体"だよ」

 

「「異次元生命体!?」」

 

「そう、かつてレオン・マクライトとその仲間達がドレギアスの野望を打ち砕き、平和を取り戻したが、奴は復活し、勇人とベリト.....そして陽弥・ギデオン、ブラム、レオン・マクライトは奴に囚われている.........」

 

「teacherもですか!!?」

 

「そうだ........ベリトが脳波で教えてくれた。」

 

「直ぐに助けに行きましょう!」

 

「どうやって?」

 

「私知っている!リムジンが廃鉱で何らかのワームホールで消えた。」

 

「それは多分......異次元ポータルだと思う。と言うことは.......この世界から出ないとね♪」

 

「この世界?」

 

「え?.....疑問に思わないのか?この世界.........ドレギアスが造ったコロニー船団の一部だよ......」

 

「コロニー?」

 

「コロニー!?」

 

シンディは首を傾げたが、真理亜は驚く。

 

「もしかして、ロボット系のアニメに出てくるあのスペースコロニー!?」

 

「そうだけど、何か?」

 

「.........えええええええ~~~っ!?」

 

真理亜は天高く叫び、二分間も続いた。そしてシンディは真理亜のダンボールハウスに入り、その内蔵カメラの映像を見る。

 

「うん、間違いない.......あのワームホール.......異次元ポータルだ........恐らく、物資や兵を運ぶために密かに造ったんだろう.........」

 

「どうやって入るのですか?」

 

「..........やるといったら.........物資の中に紛れ込むことになる。問題はポータルを抜けた先から少数の敵だ......」

 

「「..........」」

 

二人は考え込むと、部屋のドアが突然開いた。中から数人の男女の声がする。

 

「はぁ、学園祭も終わっちゃったね?」

 

「あぁ、三年に進学すれば、最後の学園祭になる。」

 

「それに勇人の奴、学芸会のあのコスチューム凄い派手でカッコ良かったね!」

 

「でも、一体どうやってあのコスチュームを持ってきたのでしょうか?」

 

「まぁ、それは置いておいて、今度.......勇人に謝らないか?小3の頃からアイツと達で.....高校で再会したら、根岸の奴に虐められていて、助けに行けなかった........だから、今度.....アイツに謝らないか?」

 

《うん!》

 

数人の男女は勇人件の事を話していると、ダンボールの山積みの中から、物音がした。

 

「シッ!誰かいる........誰だ!?」

 

少女は愛用の刀を抜刀し、積み荷のダンボールや真理亜のダンボールハウスも切った。ダンボールや物が塵へと変わり、中から抱き合って怯えているシンディと真理亜が出てきた。

 

「お前たちは!?」

 

「「はわわ.....わわわ.........わわわわわわわわ!!!!!」」

 

シンディと真理亜は落ち着きを取り戻し、彼等に話した。

 

《勇人が拐われた!?》

 

「えぇ、真理亜が教えてくれたのです!」

 

「ドレギアス.......突如、俺達の前に現れた謎の人物。まさか異次元生命体だったなんて......」

 

「俄に信じがたいが、勇人の為だ.........シンディ殿や真理亜殿を信じよう!」

 

数人の男女が決意すると、シンディと真理亜はホッとする。

 

「俺は生徒会長の新井 雄二だ、よろしく♪」

 

「拙者は五十嵐 知彦と申す。」

 

「星川 志歩です♪」

 

「西園寺 瑠璃だよ!」

 

「瓜生 彩乃です♪医学の専門家ですから、安心してください♪」

 

「玲二......上野 玲二だ.......困った事があれば直ぐ言え.....ソイツを叩きのめしてやるからな!」

 

六人は自己紹介を終えると、早速、廃鉱へ向かっていった。八人は岩の陰に隠れると、トラックが来た。

 

「あれに忍び込むんだな?」

 

「うん.....」

 

そしてトラックが廃鉱の洞窟の出入口で止まると、運転席から人の姿に化けたグリニア帝国のパイロットが出てきた。

 

「あれって!?夢で見た敵に似ていない!?」

 

瑠璃が驚くと、シンディが呟く。

 

「グリニア帝国軍.......やっぱり....」

 

《グリニア帝国軍?》

 

するとグリニアパイロットがトラックのコンテナからタイヤを取り出した。どうやら、左前輪のタイヤがパンクしたらしく、新しいタイヤに取り替えようとしていた。

 

「今だ......!」

 

シンディ達は開いたままのコンテナの中に忍び込み、積み荷の中に入り、身を潜める。そして数分後、新しいタイヤを変え終えたグリニアパイロットはトラックに乗り、洞窟内で異次元ポータルでデススフィアへ転移された。そしてトラックが倉庫外に辿り着き、フォークリフトカーがシンディ達が身を潜めている積み荷を入れ終え、シャフトが閉じた。そしてシンディ達は積み荷から出てくる。

 

「本当に忍び込めた!」

 

「まさか.......私達の世界の裏に、こんな施設があるなんて.........」

 

すると瑠璃が通気孔を見つける。瑠璃は小柄の体で通気孔に入り込み、倉庫外へ出て、シャフトを開けた。

 

「開いたよ♪」

 

「ナイス瑠璃!」

 

雄二は瑠璃にグーサインを出して、奥へと向かう。そしてシンディ達が辿り着いた場所は魔獣と魔蟲が飼育されている場所であった。

 

「なぁ.......俺達、夢でも見ているのかな?」

 

玲二が凶暴な魔獣を見て、驚く。

 

「これがグリニア帝国軍の軍用魔獣........ん?」

 

シンディが冷凍庫のドアを見つける。

 

「一旦、彼処に隠れましょう......!」

 

シンディ達は、兵士の目を盗み、冷凍庫に入る。

 

「本当に危なかった~!」

 

「ダイジョウブですよ~!何とか忍び込めましたから!」

 

「何か真っ暗だね?」

 

「電気を付けよう......」

 

知彦が冷凍庫の電気を付けると、吊るされている首がない死体に皆は驚く。

 

《ッーーー!!!》

 

「何.......これ.......!?」

 

志歩は口を抑えていると、彩乃が死体の足首に付けられている傷を見る。

 

「深い切り傷........明らかに血抜きの後だわ........ん?」

 

彩乃が突然、足元を見る。

 

「.......皆......この足跡なんだけど.........まだ新しいわ.....」

 

「えっ!?」

 

「この冷凍庫の中に.......誰かがいるのか?」

 

皆は辺りを探すと、山積みの麦が入っている袋の中にいる勇人が焦り出す。

 

「(どうする!?ここで『やぁ♪』って出てきたら、話にならないじゃん!?落ち着け!僕.......!)」

 

勇人はそう考えていると、雄二が山積みの麦の袋に目を付ける。

 

「まさかな.......」

 

雄二はそう思い、一袋を除けた。

 

「「............」」

 

勇人と雄二が互いの顔を見て、驚く。

 

「や......やぁ♪」

 

「........え?.....ええっ!?」

 

皆も雄二の反応に気付くと同時に、袋の中に隠れている勇人を見て、驚く。

 

《勇人!?》

 

「.........皆.......久しぶり......♪」

 

勇人は袋の中から出てくる。

 

「何で勇人がここに!?」

 

「事情があってここに来たんだ」

 

「そっか、それと勇人....」

 

「ん?」

 

すると雄二達が勇人に深く礼をする。

 

《ごめん!!》

 

「............」

 

「あの時は、勇人が洋介に虐められているのを黙って見ていて.......本当にごめん!」

 

「............良いよ♪僕は、友達である雄二達を恨んでいない.......それに、こうして僕の事を心配してくる雄二がデススフィアまで来てくれるなんて.......考えもしなかった......」

 

《勇人.......》

 

雄二達は勇人の優しい言葉で目に涙を浮かばせる。

 

「さて、早いとこどの魔獣をテイムしないと........見つかってしまう.......」

 

《テイム?》

 

「シンディはテイムの事を知っているね?」

 

「えぇ、勇人と一緒にteacherに学びましたからね♪」

 

「うん、雄二達は知らなかったなぁ.......テイムと言うのは、獣を手な付けることなんだ。」

 

「え?つまり、あの檻の中にいたあの化物を?」

 

「そうしたいんだけど.......人面鳥や吸血獣だと力不足かな?多分......何処かにヤバイ魔獣をテイムしようかなぁと.......」

 

「それって.......大丈夫なの?」

 

「大丈夫、大丈夫♪」

 

皆は不満に思いながらも、彼に従う。そして冷凍庫から出る。

 

「コイツ等......一体こんな化物を飼育して、何を相手しようとしているんだ?」

 

知彦が魔獣を見ていると、勇人が解説する。

 

「師匠やレオンさんの世界を壊すつもりだよ.......このデススフィアや.....僕たちが住んでいたこの牢獄であらゆる時空と次元を破壊するつもりなんだよ.....」

 

「時空と次元を......!?」

 

「破壊......!?」

 

「そんなことをしたら、どうなるの!?」

 

「意味もその通りだ.......何もない虚無の世界.........もうドレギアスに刃向かうものなどいない........僕たちは、奴の家畜か魔獣達の餌にされるかだ......師匠が教えてくれた、それがドレギアスの本性だ.......アイツは『ザ・コア』て言うどんな願いも叶えることが出来る力で完全体になるつもりらしいんだ........そうなる前に....」

 

「ソルジャーに知らせて、奴を倒す!て訳か......」

 

「嫌、軍の戦力だけでは、赤子の頬を捻られる様な感じだ.......だから、師匠やレオンさん達の勢力との連合軍でドレギアスを討つ!その為にはこの空間から出ないと.......」

 

「え?空間からでないとって......どう言うことなんだ?」

 

「...........実は、」

 

勇人は皆に真実を話した。勇人とシンディを除いて、他の地球人はドレギアスによって生き返ったクローンで住んでいた世界は地球ではなく、ドレギアスが造り上げた監獄世界、そして今いる場所は誰も寄せ付けることができない暗黒の狭間と言う場所にデススフィアと言う強力な巨大要塞国家にいると言うこと........勇人からの真実を聞いた雄二達は、言葉も返すことが出来なかった。

 

「言いたくなかったんだけど......事実だ.......師匠を助けた直後に、雄二達は消滅する........どうすれば良いのか、迷ったんだ.........どうやれば皆を生存率を上げるか、どうやって師匠を助けるか........」

 

勇人が落ち込んでいると、彩乃があることを閃く。

 

「そうだ!『ザ・コア』なら!?『ザ・コア』にクローンである私たち地球人をオリジナルに書き替えれば!」

 

「勇人の師匠を助けれる!」

 

「なるほど、そうすれば.......!」

 

「ドレギアスは完全体になれなく、敗北する!」

 

「その為には、この空間から出て、皆に知らせないと.......」

 

皆の決意が纏まった直後、デススフィア内部にサイレンが鳴り響く。

 

「マズイ!僕がいないことがバレた!急いでテイムする獣を探さないと!」

 

すると勇人の頭の中から、おぞましき声が鳴り響く。

 

『若輩の荒神よ........聞こえるか?』

 

「っ!?」

 

「どうしたの?」

 

瑠璃が勇人に問うと、横の巨大なシャフトから禍々しきオーラを放っていた。

 

「皆.........付いてきて......」

 

《?》

 

雄二達は勇人に付いていく。そして勇人が巨大なシャフトの暗証番号を解読し、入力する。すると数人のグリニア帝国兵士が暗証番号を入力する勇人を発見し、慌てる。

 

「っ!!?お前!!その大型シャフトの中にいる失敗作"超魔龍"を出してはいかんっ!!!」

 

「え?」

 

そして大型シャフトが開き、暗闇の奥から唸り声が響く。

 

「っ!?」

 

勇人達は驚くとグリニア帝国兵士が慌てて逃げようとした直後、暗闇から長い舌が伸びグリニア帝国兵士を捕まえ、引きずり込んだ。

 

「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~っ!!!!!!!」

 

すると中から肉が抉られる音や骨が砕かれる音が響く。そして闇の中から於曾ましき鋭い爪と牙、長い首、額に第三の目を持つ、50メートル以上もある超巨大なドラゴンが闇の中から姿を現した。勇人達は驚くと、グリニア帝国兵士達が叫び声を上げながら、銃を乱射する。しかし闇の龍の鱗が一斉に逆鱗と化し、大咆哮を上げた。

 

「ゴァァァァァァァァァァァッ!!」

 

勇人達は思わず耳を塞ぎ、グリニア帝国兵士達や檻の中の魔獣達も大咆哮で失神していく。辺りが静かになると、闇の龍が勇人達を見る。

 

《っ!!?》

 

勇人がこちらを見る闇の龍を睨み帰す。すると闇の龍が勇人に話し掛ける。

 

「まぁ、そう警戒するな........」

 

「っ?」

 

「あんたのお陰で我は自由になれた.......これでドレギアスに復讐が出来る.......行くぞ」

 

闇の龍はそう言い、ドレギアスの元へ向かおうとすると、勇人が言う。

 

「待ってくれ!その前にレオンさんを!」

 

「........レオン・マクライトの事か?」

 

「はい.......彼を助けてください......師匠と共に囚われているのです........」

 

「良かろう......助けてくれたお礼だ......貴様に忠誠を誓おう.......」

 

闇の龍が頭を下げる。そして勇人は陽弥から学んだテイムをやってみた。

 

「汝を我の僕とし、使命をやり遂げよ.......そして真名を授ける........今日から君の名は..........."カオスドレイク"!!」

 

勇人はカオスドレイクの額に触れると、カオスドレイクの額に剣の紋章が浮かび上がる。そしてカオスドレイクが勇人を見て、叫ぶ。

 

「承知した.......マイ マスター.........それと、あのシャフトの中に三獣王達とユニゴルディアンとティアマトが封印されている.....」

 

「分かった!」

 

勇人はもう一つの大型シャフトを開けた。中から白く輝く陽弥の愛馬"ユニゴルディアン"、ブラムの愛獣"ティアマト"とカイオウ、シンオウ、エンオウが姿を現した。そして雄二達は勇人の指示通りに従い、酸素マスクを付け、カオスドレイクにしがみつく。

 

「しっかりと捕まっておけ!」

 

カオスドレイクは口から収束エナジービームを放ち、大きな風穴を開けた。そして勇人達を乗せたカオスドレイクやユニゴルディアン、ティアマトと三獣王達がデススフィアから脱出した。この時、別のシャフトが開き、中から水色の衣を着た美しい女性の聖霊が勇人達を追う。

 

そして最下層部の牢獄に全身傷だらけのレオンが囚われており、カオスドレイクが外壁を突き破る。

 

「うわぁっ!!?」

 

レオンは驚くと、カオスドレイクの背中に乗っている勇人が手を差し伸べる。

 

「レオンさん!早く!!」

 

レオンは持っていたアーティファルソードを持ち、カオスドレイクの頭に跳び移った。カオスドレイクがゆっくりと動き、今度は上層の方へ向かう。一方、ドレギアスは指令室から状況を確認をとっていた。

 

「状況はどうなっている?」

 

「荒神が三獣王達や失敗作を解放し、デススフィアから脱出されてしまいました!そして捕獲したレオン・マクライトも連れて!」

 

「レオン・マクライト..........因縁の敵!!」

 

ドレギアスはそう言うと、ディザスターを持ち、ゼロがある格納庫へと向かう。そしてフェメシス騎士団や洋介、クローンレオンが動き始めた。

 

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